ハルストレーム
マルドル(LINTS) 2011.09.26 [10:46]
ガラフ(テッピン) 2011.09.25 [12:11]
>「私もガラフほどではないが、夜目は効く。
> ガラフと共に見張りに付こう」
夜目が利く自分が夜の巡回に向かう旨を宣言すると、
マルドルも同行を表明した。
「うむ。精霊の力を調べられるお主が同行してくれるのは心強い。
それでは《銀月》組で夜の見張りに洒落込もうかの!」
特にこちらから要請した訳ではないが、
阿吽の呼吸で動ける仲間が居るのは大いに安心出来、嬉しい。
村長も村の者に出来る事があれば協力する旨、快く申し出てくれた。
>「マルドルさん、ガラフさん、もしよろしければあたくし、
> イアンさんたちの親子が襲われたあたりや、目撃されたあたり、
> お二人が先ほど見たという妖魔がいたあたりを見てこようと思いますの。
> 明日の朝は眠りについてしまうので、今のうちに。
> どこらへんだったかお教えいただけますかしらん?
> あー、でも、ちょっと村から出ることになりますので、
> もしおひとり一緒にきていただければ幸いなのですが......」
すると、古代語魔術師のチルグラは襲撃現場の調査をしたい、と提案した。
村を出るのは確かに危険が付きまとうが、情報を少しでも得たいのは確かだ。
「チルグラ夫人よ、承知した。ワシが同行致しましょうぞ。
マルドルよ、見回りのついでの散歩も、少しは構わないかな?
月をじっくり愛でる風情に欠ける状況で、女性には申し訳ないがの!」
相棒に、笑いかける。
仮に襲撃されても自分とマルドルならゴブリンとコボルド程度、
数でこられても十分に対応が可能だ。
チルグラが負傷しても自分が<癒し>を掛けられるので問題は無い。
「では柵の外に出る時はワシが松明を持つ事にしましょう、
チルグラ夫人には心置きなく捜索に集中して頂きますぞ。
ワシは探し物が苦手でしてな...顔を拭く為の手拭いを必死に探していたら、
首に掛けていた、なんて事がしょっちゅうでしてな!」
場を和ませようと冗談を言ってみるが、何処まで分かって貰えたか。
イアンの話によれば襲撃があった時間は日の入りから2刻程過ぎた辺り。
まだ月は山に隠れていたと云う。
つまり今から調べに行く状況とそう変わらないと言う事だ...
>「クーフェリアス、あんたはそろそろ休んだほうが良い。
> 飯はしっかり食っとけよ」
マルドルがクーフェリアスへ気遣いを見せる。
強行軍の上に、魔法まで使用している。休んだ方がいいだろう。
>「じゃあそうさせてもらおうかな、こっちも限界みたいだし」
クーフェリアスは素直に返事をした。自分の余力を正確に把握している。
好感が持てる若者だ。冷静な上、判断力も確かなようで頼もしい。
>「守りが厚くなった事に気付いていれば
> 向こうも軽々と手出しはしないと思いますけど
> くれぐれも気を付けて下さいね。
> ではこれで失礼させてもらいます」
「うむ。ゆっくりと休まれるが宜しかろう。
ワシが休んでいる間は貴殿が唯一の癒し手となる。
一日の中で顔を合わせる時間はこれから少なくなるじゃろうが、
貴殿の働きには期待しておるでな...宜しく頼みますぞ」
聡明な至高神の神官の肩へ手を置き、労った。
***********************************
マルドル、チルグラと共に村の北西、牧草地へ向かう。
門の傍らにはアルフレドが、油断なく牧草地へと警戒の視線を投げ掛けている。
「従士長殿、お勤めご苦労様ですぞ。
ワシ等は今しがた村長との話を終えた所じゃ...」
アルフレドに村長との会談の内容、イアンから得た襲撃の情報を伝える。
「夜目が利く者達で巡回のついでに、襲撃現場の調査を行いたいのじゃ。
何かあった場合は迅速に伝達をお願い致しますぞ」
柵の外に出て調べたい旨を述べる。
アルフレドは口数少なく、何かあったらすぐ知らせる、と返答してきた。
>「もっとも」
>「あなた方のように夜目が利くわけではないのですがね」
「ワシは闇を見通せるが、貴殿等のように素早く走る事は出来ん。
要はお互いの長所を生かして行こう、という事じゃ。
星王は『己をよく知れ』と仰っておる...気にされる必要はありませんぞ」
やや朴念仁な従士長に笑いかける。さて、如何な反応が返ってくるか?
***********************************
柵の外へと歩を進める。
外は静かなものだ。虫の鳴き声と、風が葉を揺らす音くらいしか聞こえない。
目をこらして視界内のもの全てを確認するが、怪しい動きを見せる者は無い。
自分は全くの暗闇でも平気だが、チルグラは歩くのにも難儀している。
彼女は半妖精ではあるが、精霊魔法は扱えないらしい。
「チルグラ夫人よ、大丈夫ですかな?」
声を掛け、手を差し伸べる。
さて、イアンの話にあった襲撃箇所らしい場所に到達する。
素人目にも草が激しく踏み締められた跡が分かる。
自分の役割は、周囲を警戒し、チルグラを守る事。
そしてチルグラの調査が、始まった...
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PLより:ようやく投稿しました、サーセン!(>_<)
残業続き&連勤で疲れ果てておりました。
行動宣言はチルグラに同行し、松明を持って周囲を警戒する、です。
柵の修理は1日目昼以降にやればよいかと!
これはラグランジュさんの案に賛成です!
点検は夜の内にマルドルがやるのか、昼に改めてやるかは任せます!
>LINTSさん、ぱんとら!さん
色々と作戦&行動立案有り難うございます!
お二人の案で賛成です。マルドルの行動については
ぼかしているので宜しくお願いします!
>ラグランジュさん
ガラフへの丁寧な絡み有り難うございます!
今回、やっとレスを返す事が出来ました。
GM(Lain) 2011.09.24 [01:16]
チルグラとガラフは、北西の門――柵外の耕地と牧草地へ通じる門から外へ出る。
畑からも牧草地からも、晩夏の虫の声が聞こえる。
虫たちの声と、そして時折吹く風に草木の葉が揺すられる音のほかには何も聞こえない。
ガラフの持つ松明の明かりが届くのはせいぜい10歩ほど。
チルグラにとっては、その先は全くの闇だ。何も見えない。
ガラフは闇を透かして牧草地を、そしてその先の森を見据える。
怪しいものはなにもない。
少なくとも先ほどのように、妖魔どもが出歩いているということはなさそうだ。
イアンとヨーセフが妖魔たちから斧を投げつけられたという場所のやや手前、丈の高い牧草の根元に、チルグラは粗末な手斧を見つけた。
半ば錆びた鉄片を木の棒に括りつけたような代物で、お世辞にも真っ当な出来とは言いがたい。
だがそれでも刃はそれなりに研がれており、当たり所が悪ければ酷い怪我を負うことになるだろう。
斧の刃に血はついていない――外れたもののようだ。
イアンとヨーセフが襲撃を受けた現場には、数多くの踏み跡が残されていた。
踏みしだかれた牧草に、かすかに血痕が残っている。
ここに斧は落ちていないようだ。
持ち去られたのか、それともどこか見えづらい場所に落ちているのか。
チルグラの見るところ、足跡は3種類。
コボルド、ゴブリン、ホブゴブリンのそれだ。
正確な数までは解らないが、イアンの語った『5』という数字から大きく外れたものではないだろう。
足跡は入り乱れており、明確な進行方向を見定めることは難しい。
もしそれを調べるのであれば、さらに奥へ、森のそばへと歩を進める必要があるだろう。
それは、夜が明けてからのことになるだろうか。
※ ※ ※
もしマルドルが防柵の検分をするのであれば、防柵は全体として概ね良好な状態に保たれていると判断できるだろう。
ただし仔細に調べれば、村人が言っていたように、ところどころ脆くなっている箇所は見受けられる。
風雨に晒され、あるいは虫に食われて木材が腐りかけている場所。
家畜が身体をこすりつけでもしたのか、体重をかけるとややぐらつく場所。
そのように脆くなっている箇所は全体の長さに対して2割を下回る程度だろう。
遠目に見てわかるものではないゆえ、脆い箇所を狙って仕掛けることも不可能だ。
補修にかかる手間は、すべての場所を補修するとして10人で半日がかり、といったところだろうか。
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■GMから
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第0日ターン4の行動に対してざっくりとレスであります。
>ぱんださん、テッピンさん
チルグラが複数の足跡(コボ、ゴブ、ホブ)と手斧1つを発見しました。
宣言の意図として「なるべく柵から離れたくない」というものがあると判断し、深追いはしていません。
最大進出範囲はイアンとヨーセフが妖魔に襲われたあたりまでを想定しております。
>LINTSさん
マルドルの行動について最終的な決定がなされておりませんがとりあえず進行しました。
マルドルがガラフとチルグラのフォローをするのであれば後段は無視してください。
フォローと防柵のチェックは両立できません。
結果を見てからではアレかもしれませんが、当初予定されていた行動をした、という形にしていただければと思います(無茶振り)。
防柵の破損については、ゲーム的に申し上げれば
「強度が通常の半分程度の箇所がある」
「攻撃側は事前に脆い箇所を知ることができない」
「攻撃して脆い箇所に当たる確率は1/6」
という感じです。
チルグラ(ぱんとら!) 2011.09.23 [00:11]
ハルストレームには無事に入ることができた。
途中、村の目の前で、夜目の利く二人の様子では妖魔を見つけたようだけれども、
あたくしには見ることはできなかった。
正直、ほっとするわん。
小さい頃の訓練で体は人よりも丈夫なつもりだけど
疲労困憊だもの、早くどこかで休みたい。
けれども、仕事だもの、無理やり寝ることはできないわねん。
しかし、妖魔が何してたって、見張りか細工、よねん、やっぱり。
『村のやつに援軍が来た』ということが敵にわかったでしょうね。
もしかして、アンセルムからゆっくり来ていたら、
この夜のうちにもう一撃、村にきていたかもしれないわん。
牽制になったなら良いのだけれど。
・・・ちょっと不安が胸に広がる。
マルドルが名乗り、早速村長に話を聞けることになった。
ガラフさんとクーフェリアスさんが怪我人を直すべくそちらへむかう。
「いってらっしゃいませ?」と声をかけ。
「神官の彼らお二人がいけば、加護によって怪我はすっかり癒えますわん」
ほかの村人もきっと心配でしょうねん。
安心してもらえるように、周りの村人たちにできるかぎり力強く微笑んだ。
「あたくしはチルグラと申します。
しばらくこの村に害なす妖魔を退けるために滞在させていただきますわ。
よろしくお願いいたします」
と杖をにぎり、腰をおって挨拶をした。
途中でマルドルが
>「ああ、チルグラ。これを持っててくれぬか」
ずいぶんと固い言葉を使いながら、輝く石を一つ、私の手の中に。
わ、魔晶石だわん!使うかもしれないのは、これが初めてよ!!
「ああ、ありがとうマルドル、これがあるだけでずいぶんと助かるわん!」
抱きつきたい気分だったけれど、TPOを考慮して頭を下げるにしておいた。
「おやすみなさいませ、明日お会いいたしましょう」
とリュエンとラッシュ、そして疲労の色強い兵たちに手をふってウィンクをすると、マルドルと一緒に村長のもとへ向かう。
「チルグラですわ。多少ですが魔法を扱えます」
村の長に自己紹介をし、話をきく。
さすがに経験があるマルドル、するすると質問が出てくる。
ロードがいると考えていたほうが良いですわねん。
しかし、統制された10匹以上の妖魔ねん。ううん。
「さて」
村長と話し終え。
では、時間は金なり。覚えた不安を解消すべく提案する。
「マルドルさん、ガラフさん、もしよろしければあたくし、
イアンさんたちの親子が襲われたあたりや、目撃されたあたり、
お二人が先ほど見たという妖魔がいたあたりを見てこようと思いますの。
明日の朝は眠りについてしまうので、今のうちに。
どこらへんだったかお教えいただけますかしらん?
あー、でも、ちょっと村から出ることになりますので、
もしおひとり一緒にきていただければ幸いなのですが......」
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PLより:
落ちてた日にちを取り戻すべく長文。すんません!!
何かとり落としてないかな(汗
これ答えてないとかこれ考えろとかありましたらご指摘お願いいたします!
りんちゅさ、魔晶石おかりします!ありがとうございます!
遺留品探しや足跡のチェックがシーフ技能でできるとGMから明示されたので
(やったーwさすがGM!)
時間の節約も考えて、起きている今のうちにやってみようと思っています。
>りんちゅさ、テッピンさ
この場合、柵から出ることになるので、どちらかお一人に
ついてきていただければ嬉しいな^^と思って最後の段落になりました。
危険だ、明日にしておけ!と思うならばお止めいただければと思います。
止められるかもしれないので、まだダイスは振らないでおきます。
GM(Lain) 2011.09.22 [02:11]
> 「ではお願いしますね、万が一の備えは必要ですから」
クーフェリアスの言葉に、イアンははいと頷く。
村長との会談ののち、彼はそれを尋ねてくれたようだ――村の近辺にはなく、もっとエストンの主稜線に近い方、山の高いところにいくらか自生しているのだという。
「妖魔どもがどうにか片付かねば足を運べる場所ではありません」
村長は、そう結論した。
※ ※ ※
さっさと食事を摂ってさっさと寝てしまう2人の冒険者に、衛兵たちは半ば呆れ、半ば感心したようだった。
教練とはいえ兵士としての生活をしたことがある者であれば、寝られるときにすぐ寝られるというのはある種の才能と理解している。
先に寝たふたりには、不運にも食器を片付ける役回りとなったのが誰かは解らない。
彼らは、ふたりを起こさなかった。
※ ※ ※
> 「充分だよ、むしろ大変な時によくいろいろ覚えてくれた。
> 助かるよ...ああ、妖魔が来たのは何時ぐらいだったか分かるか?
> それが分かればありがたい」
ううん、とイアンは唸る。
「夜半は回ってなかったと思いますが・・・・・・月はエストンの山に隠れてました」
だからほとんど真っ暗だったんです、と彼は言う。
「日の入りから2刻かそこらだったと思いますが」
※ ※ ※
> 「村長の仰る通り、現状は見て確認するのが一番に思われますな。
> ワシは鉱山妖精故、夜目が聞く。先の偵察の絡みで襲撃が夜明け前後に
> 行われる可能性も高いし、この後巡回に行かせて頂きますぞ」> 「私もガラフほどではないが、夜目は効く。
> ガラフと共に見張りに付こう」
それは頼もしい、とヘルナーは喜色を浮かべた。
村の者にできることがあれば遠慮なく仰ってください、とも。
※ ※ ※
一通りの話を済ませ、ひとまずこれで面談は終わり、ということになった。
外に集まっていた村人たちも、それぞれ家に戻る様子だ。
騒いでいた家畜の群れも徐々に静まり、四半刻もすれば元の静けさが戻ってくることだろう。
歩哨に立つ、あるいは柵を調べて回るなどの行動を取るのであれば、不寝番の村人たちから感謝と敬意の篭った挨拶を受けることになるだろう。
彼らも緊張こそ解いていないが、武器を携えた、それも夜の山中を踏破してきた冒険者たちを心強く見ていることが伺える。
何がしかの協力を要請すれば、ほぼ全面的な協力を得ることができそうだ。
無論、それが危険なことでない限り、という留保はあるだろうが、総じて反応は好意的と言える。
村の北西、牧草地に出る門の傍ではアルフレドが歩哨に立っている。
近くで不寝番をしていた村人たちは家に帰したようだ。
冒険者が通りかかれば、なにかあったらすぐに報せる、と短く言葉をかけてくる。
「もっとも」
彼は続けた。
「あなた方のように夜目が利くわけではないのですがね」
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■GMから
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時間を進めましょう。ここからは第0日のターン4です。
見回りと警戒については承りました。
他にすることがあれば宣言をどうぞ。
防柵のチェックはだいたい1ターンあればどこを重点的に補修すべきか判別できるとお考えください。
その他遺留品探し・足跡のチェック(これは防柵の外に出る必要があり、かつシーフ技能による判定が必要です。判定には夜目が利くことか明かりが要求されます)、聞き込みなどが可能でしょう。
無論、他にやりたいことがあればがんがん宣言・質問などしていただいて結構です。
◆注釈:時間について
1刻=2時間です。
よって「日の入りから2刻」はだいたい午後10時くらい。
現在の月齢は5かそこらとお考えください。夜半前には月の入りです。
そして、西側にエストン山脈が広がるこの村では、月が見えなくなるのはもっと早いわけですね。
クーフェリアス(ラグランジュ) 2011.09.21 [22:24]
>「あー、昨日もハショウフウがどうのって言われて酒で傷口洗ったんです」
「取り敢えずの消毒は済んでると、なら危険は少ないかな」
万全とは言わないが患部を汚したまま放置していたのでなければ精霊力の乱れも最小に抑えられるだろう。
>「アルニカ、ですか」
> 明日、長にでも聞いてみましょう。
> どの道、夜のうちは村の外にゃ出られんですからねえ、と彼は言った。
「ではお願いしますね、万が一の備えは必要ですから」
イアンが無事だったとして妖魔の襲撃があれば怪我人が出るのは避けられないだろう。
戦闘に不慣れな従士達もそうだが自分も経験は浅い。
何かあってからでは遅いのだ。
>「イアン、長が呼んでるってよ――あれおめえ腕はどうした」
> いやそれが聞いてくれよ、この人――じゃなかったこちらの神官様が。
> 畏敬の視線からは、当分解放されそうにもないようだ。
村長が呼んでいる、となれば事の詳細も聞けるだろう。
イアンや村人の視線にむず痒いものを感じながら促されるままに歩き出す。
******************
村長の家に着くと先にマルドルが話を聞いていたようだ。
>「あんたの『初陣』は、成功したようだな」
『初陣』か...
確かに村に着いた途端に犠牲者が出たとなればその時点で負けとも言える。
今回は妖魔退治ではなく村の防衛が目的なのだから。
「まぁ駆け出しとは言え神官ですし
それに堕ちたりと言えどブロウクラートの名を汚すような真似はできませんからね」
村長から狩人の親子、ヨーセフとイアンの事で丁重な礼を受ける。
>「光の神の信徒として、フリクセル卿の手の者として当然の行いを
> したまでじゃ。どうか、お気遣い無く願いますぞ」
ガラフに続きそう返す。
ヨーセフやイアンも当然だが村を治める村長としても犠牲者が出たとなれば居ても立ってもいられないだろう。
見た感じはしっかりした印象だが精神的な負担は軽くはないはず。
これ以上の心労はかけられないなと思う。
話の結果、妖魔は太鼓を使い二手に分かれるなど統制の取れた行動を見せた事。
ヨーセフのあの深手は信じられないことに自らの得物と同じ手斧によるもの。
明らかに大柄な個体がいた事などが分かった。
どうにも話に聞くゴブリンの愚鈍なイメージとそぐわない。
という事は知能の高いリーダーがいるのは間違いないだろう。
大柄な個体ということも併せて考えればおそらくはロード種がいると考えた方が良さそうだ。
「だとすればかなり手強いな
...やっぱりリュエンに頼るしかないかな?」
俯き気味に頭をポリポリと掻きつつそうつぶやく。
>「村長の仰る通り、現状は見て確認するのが一番に思われますな。
> ワシは鉱山妖精故、夜目が聞く。先の偵察の絡みで襲撃が夜明け前後に
> 行われる可能性も高いし、この後巡回に行かせて頂きますぞ」
ガラフとマルドルはこのまま見張りに就くようだ。
こちらは強行軍とまだ慣れない奇跡の行使でもうクタクタだ。
しかも空腹を思い出したかのように腹も鳴る。
「じゃあそうさせてもらおうかな、こっちも限界みたいだし」
軽く腹を撫でながらそう告げた。
「守りが厚くなった事に気付いていれば向こうも軽々と手出しはしないと思いますけど
くれぐれも気を付けて下さいね。
ではこれで失礼させてもらいます」
食事が用意されてる場所へ向かうがリュエンやラッシュはとっくに食事を済ませて寝てしまったようだ。
まずはすっかり冷めてしまった料理で腹を満たし取り敢えずの安息を得る。
山村だから塩はあまり使えず塩気が少ないのか?
人参もオランの物と違った風味だったのは土や品種が違うのか?
悪い癖だと思いながらついつい余計な事を気にかけてしまう。
さて、明日の大仕事に備えて休むとしよう。
マルドル(LINTS) 2011.09.21 [20:29]
ガラフ(テッピン) 2011.09.21 [00:25]
> 「その左腕、良ければ私で治しましょうか?」
同行し、沈黙を守っていたクーフェリアスが控えめに申し出た。
>「は」
若者は一瞬、何を言われたのか理解しかねた様子だったが、
>「あー・・・・・・あなたも、なんですか」
少し間を置いて返事をした。
> 「では左腕を」
クーフェリアスの指示に従い若者は左腕の包帯を外す。
傷口が露わになった。
血こそ止まってはいるが、傷口は大きく開いており、赤く腫れあがっている。
放っておけば、化膿するかも知れない。
呪文の詠唱と共に、柔らかい光が若者の腕を包み、傷口が塞がっていく。
自分よりかは弱い力だが、それでも素質は十分に見受けられた。
若い彼の事だ、修練と信仰を積めば自分などあっと言う間に抜き去るだろう。
>「これでもう大丈夫でしょう
> 後は破傷風の恐れもあるのでアルニカでもあれば
> 飲んでおいた方がいいんですが...」
そしてさりげない博識にも感心する。
クーフェリアス彼ならこのまま成長すれば素晴らしい神官となるだろう。
信じる神は違えど、同じ光の神の信徒として喜ばしく思った。
自分もまだ修行が足りない、今回の任務が無事に終わったら
神殿で勉学に勤しむか、と一人心に決める。
>「ええと。
> 親父に怪我させた相手ですか・・・・・・」
さて、騒ぎも落ち着いた所で若者は先の問い掛けを思い出してくれたようだ。
何事か語り出そうか、というタイミングで、別の村人が掛け付けてきた。
>「イアン、長が呼んでるってよ――あれおめえ腕はどうした」
若者の名前はどうやらイアンと言うらしい。
村人の話を聞けば村長がイアンを呼んでいるとの事。
おそらく、マルドルと諸々の話をしているのだろう。
「では、ワシ達も村長の家へと同行させて頂きますかな。
おそらく、先行したワシの仲間が色々と話を聞かせて貰っている筈じゃ。
その話に、参加させて頂くとしようぞ...」
***********************************
村長は自らをヘルナーと名乗った。年月を重ねてはいるが、まだ壮健そうだ。
イアンとその父親を癒した事について、丁重な謝意を頂戴したので、
「光の神の信徒として、フリクセル卿の手の者として当然の行いを
したまでじゃ。どうか、お気遣い無く願いますぞ」
とこちらも丁重に返礼しておく。
>「それでその、昨夜のことを聞きたいと、この方々が仰っている」
と村長に促され、イアンが途中つっかえながらも襲撃の時の話を始めた。
「太鼓、じゃと...?」
ゴブリンとホブゴブリンとは過去に直接対峙した事があるだけに、
妖魔にそこまでの智恵を有する者が居るという事実に驚きを隠せない。
つまり妖魔の群れは、太鼓でさながら軍隊の様に指示を出す、
なかなか高度に組織された集団であるらしい。
ますます『上位種』の存在が確実視される所だ。
「そしてイアン氏の父上を襲った手斧...かなりの膂力じゃのう...」
これも『上位種』の存在を匂わせる。あれだけの深手を与えたのが、
手斧だとは。
マルドルは村長にあらかたこちらが聞きたい事を聞き終えていたようだ。
そしてマルドルも自分と同じ見解を持っているようだ。
>「村長殿の言うとおり、森の調査に関しては、あまり深入りしないことにしよう。
> 敵の出方が分からぬ、村から離れすぎるのは得策では無いしな」
「ワシもマルドルの意見に賛成じゃ。
ワシ達の任務の第一義は援軍が到着するまで無事に村を防衛する所にある。
先方は全員が戦闘要員なのに対し、こちらは武器を取れない者も多い。
先ずは迎撃体制を十分に固め、襲ってきたらその都度対応すればよかろう。
被害は最小限に食い止めねばならんからの」
一息で言い切り、息を吸う。疲れはあるが、まだ大丈夫だ。
「村長の仰る通り、現状は見て確認するのが一番に思われますな。
ワシは鉱山妖精故、夜目が聞く。先の偵察の絡みで襲撃が夜明け前後に
行われる可能性も高いし、この後巡回に行かせて頂きますぞ」
言い終えてマルドルに目配せする。
夜明け前後に襲撃される可能性は極めて高い。
視力の点からも、実力の点からも、自分とマルドルが夜通しで対応した方が
よいだろう。
===================================
PLより:投稿が伸び伸びになってしまいすみませんでした(お詫び)
早番出勤の癖に早く帰れないこの日々は一体何何だ?!(叫)
話が終わったらガラフはマルドルと一緒に見回りに向かいます。
クーフェリアスの真似をして破傷風とアルニカの<知識>判定を
させて頂きました。以下に結果を添付します。
知っていて、よかった?っ!
ガラフ@テッピン : <知識>判定:アルニカ。目標値7、基準値3。 2D6 → 6 + 2 + (3) = 11
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ガラフ@テッピン : 知っていました。
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 訂正。目標値は10でしたね。それでも知っていました。
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : <知識>判定:破傷風。目標値7、基準値3。 2D6 → 5 + 5 + (3) = 13
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ガラフ@テッピン : とってもよく知っていた!先輩神官のプライドか!
>ラグランジュさん
クーフェリアス、誠実で清廉な人柄がよく出ていますね!
ガラフを持ち上げてくださり恐縮です。
>LINTSさん
行動案立案有り難うございました!LINTSさんの案に
賛成です!
HP22/22 MP21/24 インスピ:未使用
ラッシュ(夏季ごおり) 2011.09.20 [00:00]
〉「あー、うまかった。ごちそうさま。あ、皿は最後に食い終わったやつが全部持っていくことな」
(んぐっ。)
ごっくん。
「え、てめぇ、勝手にルール決めんじゃねーよっ!」
そして、さも当然のように皿を置いて行くな。
(こんなことなら、がっつくんじゃなかったぜ・・。)
傭兵という職業柄、食える時にたらふく食うというのが習慣になっている。
戦場では食事なんかとっている暇がなかったりするし、敗戦にでもなればそれこそ食べるものすらなくなったりする。
実際、それに近い状況がつい最近まであったわけだが・・・。
「・・・苦手なものまで入れるんじゃなかったぜ・・・。」
皿に残ったニンジンを恨めしそうに見てしまう。
食えないワケじゃないが、どうにも好きになれない味なのだ。
根野菜は栄養価が高く腹もちもいい。無理にでも食べておけ、というのが隊のルールだった。
「水を貰えるか?」
コップを受け取ると、残った料理を一気に水で流し込む。
背後でリュエンの声がした。
〉「んじゃ先に寝るわ。明日からお互い頑張ろうや。おやすみ」
こいつは突っ走るタイプだな。
なんとなくそう思った。
「ごちそうさま。」
そう言って、やっと空になった皿を積み重ねた。
「そういうわけで、俺も、寝るわ。皿洗いは任せた。」
こういうコトは逃げるが勝ちだ。
早食いも傭兵には必要なスキルの一つだぜ。
リュエン(狩生) 2011.09.19 [00:58]
ボリス、エルメル、フランツ、クラエス、デニス。
まぁ覚えられない。
「あ、俺はリュエンな」
道中とかで聞いて、たぶん知ってるとは思うけど、こういうのは礼儀ってやつだ。
そして予想通りのアルフレドの評価。真面目で堅物そうで、役人としちゃ有能なんだろうけど、上司としちゃ面倒くさいよな。
「ああいうタイプに限って、奥さんに頭が上がんなかったりするんだよ。子供には猫撫で声かけてたりな」
などと適当に冗談を合わせつつ(いやまぁ本心からの言葉だけど)、最後のパンを口に放り込み、少し冷めたスープを器から流し込む。
「あー、うまかった。ごちそうさま。あ、皿は最後に食い終わったやつが全部持っていくことな」
「んじゃ先に寝るわ。明日からお互い頑張ろうや。おやすみ」
んで、2秒で寝た。
*PLより
A:アルフレド
B:ボリス
C:クラエス
D:デニス
E:エルメル
F:フランツ
順番をシャッフルしても見逃しません(ドヤァ
GM(Lain) 2011.09.18 [23:38]
> 「まさかあんな怒られるとは思わねぇよ本当」
「疲れて気ィ立ってたんじゃないすかね」
話しかけられた衛兵のひとりがそう答える。
「あ、俺ボリスっていいます」
そういや名前も言ってなかったですね、と口々に自己紹介がはじまった。
最初に名乗ったボリスのほか、エルメル、フランツ、クラエス、デニスの計5人。
歳は16から18の間、ほぼリュエンと同じ年頃だ。
みな、普段は街の衛兵だという。
> 「隊長もアレ、見た感じ冗談通じない人だよな」
「隊長・・・・・・ああ従士長。はは。
教練でお世話んなったスけどそりゃあもうね・・・・・・」
フランツが遠い目をする。
デニスが顔をしかめた。
「まーあの人に冗談言おうって奴ぁいませんて」
それこそ冗談じゃねえよ、と誰かが小声でこぼす。
「そんなあんた、仲間内の罰則とかじゃねえんだから」
クラエスが冗談めかして言い、皆が苦労して笑い声を抑える。
「いやその、悪いひとじゃない、と思います・・・・・・よ?」
エルメルが取って付けたようなフォローを入れるが、語尾が尻すぼみで逆効果なこと甚だしい。
離れたところで同じように食事を摂る当のアルフレドは聞こえたのか聞こえなかったのか、リュエンと衛兵たちの方をちらりと見ただけで何も言わなかった。
※ ※ ※
> 「太鼓の音?」
> 「確認させてくれ。
「は」
ヘルナーは気圧されたようにマルドルを見つめる。
> それは敵が打ち鳴らしたものなのか?
> それとも狩人が持っているものとか、何かの合図で村で鳴らした、
> というものなのか?」
「いや村にはそんな太鼓はありませんで」
だから妖魔どもが打ち鳴らしたものでしょう、とヘルナーは答えた。
たしかに村中ではっきりと聞き取れました、その太鼓の音で変を知った者も多いのです、と付け加える。
> 「その太鼓の音をより間近で聞き、現物を見た人物は
> 狩人親子しかいないのだな」
「音そのものは村中皆が聞いているでしょう。
実際に打っているのを見ているとすればヨーセフと倅のイアンでしょうが」
※ ※ ※
一騒動あったあと、どうやら落ち着いた村長が、さてどこまで話しましたかなと話をもとへ戻す。
> 「ガラフと、クーフェリアスの奇跡だろう...助かって良かった」
「神官様が二人も・・・・・・ですか」
有難いことです、と独語する。
「正直なところ、ヨーセフはもう助からんと思っておりました。
こう、肩口にひどい深手を負っておりまして」
急いで来てくださって助かりました、私からもお礼を申し上げます、と彼は薄くなり始めた頭を下げた。
> 「妖魔襲撃に関しては、恐らくガラフかクーフェリアスが
> ヨーゼフの息子殿から聞き及ぶこととなるだろう。
「そうそう、そのことですが」
「さきほどイアン――ああ、ヨーセフの倅ですが、そのイアンを呼びにやりました。
そろそろ来る頃合です。あれから詳しく話させましょう」
ヨーセフが助かったとあれば落ち着いて話もできましょうから、とヘルナーは請け合った。
※ ※ ※
ほどなく、ガラフとクーフェリアスに伴われて若い村人が村長の家を訪れた。
あれがイアンです、とヘルナーが紹介する。
ところでお前その腕は、とヘルナーが問い、いやこちらの神官様が、とイアンが答える。
重ね重ねありがとうございます、とヘルナーは2人の神官に頭を下げた。
「それでその、昨夜のことを聞きたいと、この方々が仰っている」
中断された話を継いで、ヘルナーがイアンに促した。
「ああ、ちょうどうちでもこちらの神官様にその話をするところだったんです」
イアンが答える。
「ええと・・・・・・昨日のことですね。
放牧してた山羊だの羊だのが夜騒ぎ出して、様子を見に行こうってことになりまして。
で、たしか門を出る前から太鼓の音が聞こえてきてました。
こう、どーん、どーん、って、少し間遠な感じで」
宙に視線を漂わせながら、イアンは記憶を呼び起こしているのだろう。
時折つっかえながら、昨夜の襲撃の様子を語る。
「最初は獣の類かと思ったんですが、太鼓でああこりゃあ違う、とね。
でもまあとにかく確かめようってんで、俺が松明持って親父が弓持って」
「村のあっちの・・・・・・ええ、北西の畑抜けて牧草地に入ったあたりですかね。
いきなり、なんか飛んできたんですよ。
俺は腕を掠められただけだったんですが、親父がまともに受けちまって。
斧だったと思います――こう、手斧あるでしょう。あのくらいの」
暗闇の中からいきなり目の前に現れた斧は、避けようもなかったのだという。
それが斧と知れたのも、足下に落ちたそれを目にしたからだ、と。
「あとはもう必死ですよ。
松明捨てて親父をこう、肩に背負うような形で、門まで必死で。
親父を背負うときに、ちらっと妖魔を見ました。
何匹いたかな。その場で見たのは5かそこら、あとで聞いたら、も少し川寄りの方に出てた奴も同じくらい見たって話でした」
「大きさや様子は・・・・・・どうでしたかね。
暗かったし慌ててたしであんまりはっきりしねえんですが、並みよりもでかめの奴が1匹混じってたような気がします」
「太鼓は・・・・・・どうかな。
叩いてた奴は見てないと思うんですが、それもちょっと」
-------------------------------------------------------
■GMから
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ガラフ、マルドル、クーフェリアスの質問にイアンがまとめてご回答です。
衛兵ズはリュエンと打ち解けつつあるようですね。
例によって抜けなどありましたらご指摘くださいませー。
これ以上の質問についてはターン4行動組のみができるものとさせてくださいね。
ただ話ぶりからして、これ以上詳細な情報は出てこなさそうではあります。
※追記:09/19 00:30
上記「これ以上の質問はターン4行動組のみが可能」というのは、ターン4休憩組は襲撃の状況や敵の行動、構成についてこれ以上質問できません/村長や村人への協力要請なども不可能です(した場合はターン4に行動したものとみなします)という意図です。
これまで続けてきた会話を締めくくるためのレス、食事をして寝る旨のロールプレイなどは上記に含まれません。常識的と思われる範囲で自由にやってください。
念のため追記しておきますねー。
GM(Lain) 2011.09.18 [23:36]
> 「ワシはフリクセル子爵の命を受けただけに過ぎん、礼には及びませんぞ。
> それに困っている者も見過ごすのはラーダの、いや、光の神々の教えに
> 背きますでな...星王は懸命に困難に立ち向かう者を、けしてお見捨てには
> なりませんぞ!」
ガラフの言葉は彼らに正しく理解されたのかどうか。
だが少なくとも、力づけようという意志は伝わったに違いない。
そして何よりも、彼らにとって最も大切な一人の生命が救われた事実は揺らぐものではない。
妻の涙は止まることがないが、それでも随分と落ち着きはしたようだ。
※ ※ ※
> 「さて...息子殿。
> もし見ていたのなら、教えて頂きたいのだが。
> 父上に此処までの深い傷を負わせた相手の風貌を、出来る限り詳しく
> 知りたいのじゃ。もし分からないなら、見ていた者を紹介してくださるのは
> お願い出来ますかな?」
思案顔になった息子に、クーフェリアスが声をかける。
> 「その左腕、良ければ私で治しましょうか?」
「は」
声をかけられた彼は、びくりと振り向いた。
「あー・・・・・・あなたも、なんですか」
奇跡を行使できる神官は決して多数派というわけではない。
彼らは自分たちがどこにいるか知っている。街から離れた、山あいの小さな村なのだ。
そんな場所に奇跡を行使する神官が複数いる、ということ自体がそれこそ奇跡のようなものなのだろう。
> 「では左腕を」
その言葉に答えて包帯を取り、傷口があらわになった腕を差し出す。
父親のそれとは比べるべくもない傷だが、やはり痛むのだろう、包帯を取る折にはかすかに顔をしかめた。
血は止まっているものの、傷口はいまだぱっくりと口を開けており、その周囲は赤く腫れ上がっている。
そしてふたたび、治癒の奇跡。
見る間に傷口が塞がり、腫れが引き――日に焼けた肌にうっすらと白い跡だけを残し、傷が消えた。
傷口のあった箇所に触れ、左手を握り、開き、息子の顔に驚きの表情が広がる。
彼は慌ててクーフェリアスに礼を言い、頭を下げる。
母親に左腕を見せて母ちゃんこっちも治っちまったよと嬉しそうだ。
――ようやく涙を止めることに成功した母親の涙腺がふたたび決壊したことは、言うまでもない。
※ ※ ※
> 「これでもう大丈夫でしょう
> 後は破傷風の恐れもあるのでアルニカでもあれば飲んでおいた方がいいんですが...」
「あー、昨日もハショウフウがどうのって言われて酒で傷口洗ったんです」
あれは沁みたと顔をしかめる。
「アルニカ、ですか」
明日、長にでも聞いてみましょう。
どの道、夜のうちは村の外にゃ出られんですからねえ、と彼は言った。
※ ※ ※
一騒ぎが鎮まってのち、息子(イアンというそうだ)がガラフとクーフェリアスの質問を思い出した。
「ええと。
親父に怪我させた相手ですか・・・・・・」
開け放したままだった扉から、先ほどとは別の村人がひょいと顔を覗かせた。
「イアン、長が呼んでるってよ――あれおめえ腕はどうした」
いやそれが聞いてくれよ、この人――じゃなかったこちらの神官様が。
畏敬の視線からは、当分解放されそうにもないようだ。
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■GMから
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村人「あ・・・ありのまま今起こったことを話すぜ!
『どうせ助からないだろうからと坊主を連れて行ったら坊主がヨーセフを治しちまった』
ついでにもう一人の方が倅の怪我まで治しちまったらしい
何を言ってるのかわからねーと思うがおれも(ry」
イメージとしてはだいたいそんなかんじです。
ありがたやありがたや。
>みなさま
ひとまずここでこのシーンは切って、呼ばれた息子はマルドル&村長と合流ということにしましょう。
ターン4休憩組はそろそろ飯食って寝てくださいねー。
>ラグランジュさん
破傷風とアルニカのチェックは問題ありませんです。
むしろセージっぽくて大変よろしいのではないでしょうか!
クーフェリアス(ラグランジュ) 2011.09.18 [13:35]
「では左腕を」
息子さんの左腕を取りファリスへの癒しのための祈りを捧げる。
ガラフのものよりは弱々しいが淡い光が左腕を包む。
「これでもう大丈夫でしょう
後は破傷風の恐れもあるのでアルニカでもあれば飲んでおいた方がいいんですが...」
傷口が汚れていれば精霊力の乱れからサラマンダーの力が強まり
高熱を発しやがて死に至ることがある。
医術は専門ではないがアルニカという薬草は解熱作用があるため
有効だろうと考えそうつぶやいた。
「近くに生えてるかはあなた方の方が詳しいと思いますので場所さえ教えていただければ後で採ってきましょう」
「疲れているのであればまた明日でも結構ですが、襲撃の様子を是非教えていただけますか?」
一命を取り留めたとは言え先程まで死の淵を彷徨っていた父親を前に
精神的にはかなり参ってるだろう。
まだ落ち着かないのであれば少し時間を置いてから聞いた方がいいかと考えそう告げた。
????????????????????????????
PLより
キュアウーンズ発動成功。
破傷風やアルニカも知名度判定には成功しました。
勝手にやったのがまずかったら修正します。
キュアウーンズ 2D6→2+5+(3)=10
回復量 6=3(3+4=7)+【3】キーNo.:10
MP10/15
破傷風(知名度7) 2D6→6+4+(4)=14
アルニカ (知名度10)2D6→5+5+(4)=14
マルドル(LINTS) 2011.09.18 [13:19]
リュエン(狩生) 2011.09.18 [02:41]
「ああ悪かった。悪かったよ、冗談だ冗談」
こんなところで説教を食うのは完全に想定外だ。ジジイはどいつもこいつもこうなのか?
まぁそういうわけで咄嗟にでたのは割と投げやりな返事だった。手をひらひらさせつつテレテレ笑って、とりあえず敵意のないところはアピール。
挙句クーフェリアスの坊ちゃんまでなんか辛らつに睨んでくるし、ちょっと気ぃ張りすぎだろ、と思ったけどさすがに口には出さなかった。
ゴブリンの見張りの件?
俺も追わなくていいと思ったから見てただけ。
入村。
村人は歓迎してくれるらしい。
一つ格好つけておこうかとも思ったが、俺これから寝るんだよな。
どう頑張っても上げてから落とす残念な気持ちにさせる想定しかできなかったからやめた。
そういうことだから、俺にできるのはメシ食って寝るだけだ。
同じような年代に見える若い衛視に混じって暖かいスープとパンを貪る。
「まさかあんな怒られるとは思わねぇよ本当」
旨い飯が食えてんだ、あとは肴があれば言うことなし。
そういうわけだから。
「隊長もアレ、見た感じ冗談通じない人だよな」
*PLより
衛視ズと絡みにいきました。車座で食ってるイメージ。
推定同じような歳(リュエンは17歳)なので仲良くなれればなぁなんて。
はい、狩生です。長いことあけてすいません。
まだしばらく仕事が忙しい時期が続くので、頑張りますが、生存確認と意思表示だけになることも多くなりそうです...。
■村長情報
ゴブの根城的なものに心当たりがない、というところが普通のゴブリン退治と違ってきてますね。
メタな見方をすれば、守りに徹しさせたいGMの意思表示とも思えますが、流浪のゴブリン部族だったりするかもしれないので一応。
あー、こっちから仕掛けたい!
>GM
夏季さん@ラッシュとぱんだち@チルグラの意思を確認できてませんが、ターン4については
寝てる:クーフェリアス、ラッシュ、リュエン
おきてる:マルドル、ガラフ、チルグラ
で、とりあえず進めていただければ。
事後承諾にはなりますが、お二人ともBBSセッション歴は長い方なので、納得いただけるかと思う所存です。
>夏季さん、ぱんだち
というわけですので、一言承諾いただければ幸いです。
>テッピンさん
リュエンは色々いってますが、僕はガラフ好きです。
>ラグさん
むしろ凸凹はクーフェと狙ってます(キリッ
GM(Lain) 2011.09.17 [00:17]
待つことしばし、村長であるという老人が一行のもとへ現れた。
皺の刻まれた顔には疲労の色が浮かんでいるが、足取りはしっかりとしたものだ。
「ヘルナーともうします。
方々、暗い中、遠路をよく来てくださいました。ありがとうございます」
彼はまず名乗って礼を述べ、
「ミスルトゥのマルドル様はどちらにおられますか」
己に面会を求めたマルドルの名を呼んだ。
※ ※ ※
挨拶を交わし、立ち話もなんですから、と一行は村長の家へ案内された。
暖めなおしたスープと堅いパン、といういささか質素なものではあるが、食事が供される。
衛兵たちは食事もそこそこにあてがわれた寝床へ潜り込み、寝入ってしまった。
旅慣れた冒険者ですら拭いきれない疲労を感じる道中だったのだ。
若いとはいえ強行軍、それも闇夜とあっては無理からぬことだろう。
改めて向き合った村長は、子爵からの書状のとおり、冒険者たちに協力を惜しまぬ心算のようだ。
> 「この先どうするかを決めるため、さまざまな質問をさせていただこうと思う。
> くどくどとした内容になるかもしれぬ、先にその無礼をお詫びしたい」
マルドルの言葉にも、そんな無礼などと、と逆に恐縮した様子である。
> 「報せを伝えてくれた者は、現在、子爵殿の館で養生している。
> 今はひどく怯えているそうだが、大事は無いとのこと。
> 早晩元気を取り戻し、村へ戻ってこよう」
まずは送り出した村人の無事を知らされて安堵したか、幾分表情が和らぐ。
そうですか無事でしたか、いやよかった、と大きく息をついた。
> 「彼が報せてくれたことで、こちらで把握しているのは、
> 『家畜が襲われ、村人にも負傷者が出た』
> 『妖魔の数は約10』
> 『妖魔たちは家畜を奪い、北西の森へ去った』
> と言うことだが、それで良いだろうか。
> より詳しい状況が分かれば、話してもらえるとありがたい」
「はい、間違いありません。
詳しい状況、ですか――実は、」
家畜が騒ぐのを聞きつけ、弓矢を携えて柵の外へ出た猟師の親子がおりまして、と彼は言う。
熊や狼の類であれば、松明をかざして矢を射掛けてやればそれだけで大方は逃げてしまう。
妖魔でも数が少なければ、さほどの大事にはならない。
妖魔は妖魔で命が惜しいゆえ、激しい抵抗を受けると知れば諦めることのほうが多いのだ。
だが不幸にして妖魔はこれまでにない数で村を襲った。
村の中でも、怪我をした猟師の悲鳴と家畜の鳴き声、そして太鼓の音が聞こえた、という。
「父親は大怪我を負って臥せっております。
話のできるような状態では、残念ながら――。
息子ならばあるいは、いますこし詳しい話をお聞かせできるかもしれませんが」
食器を片付けていた妻に、外にいる誰かに声をかけてヨーセフの倅を呼びに遣らせてくれ、と伝える。
妻は頷き、片付けを一段落させると扉を開けて遠慮のない声で夫の指示を繰り返した。
> 「妖魔の襲撃は、初めてのことか。
> 今まで妖魔に襲われたり、目撃されたことはあるか」
「まったくない、ということはありませんが、ここ数年は平穏なものでした。
村が襲われたことはありませんし、妖魔を見たというのも村を離れて狩りをする猟師が遠目に見た、という程度でして」
> 「目撃された妖魔の中には、大型種(ホブゴブリン)や
> 上位種(ロード、シャーマン)がいる、と言う話だが、本当だろうか。
> 本当だとすれば、その数は分かるだろうか。
> あるいは、それ以外の妖魔や怪物の目撃はあるか?」
「ゴブリンどもよりも大柄な妖魔がいた、とは聞いております。
とはいえ、私が見たわけではありませんし、見た者も暗い中、慌ててもおりましょうから、確かなことはなんとも。
私が聞いたところでは、妖魔どもは闇雲に暴れるでもなく襲ってきたという話です。
誰かに率いられていたのかもしれません。
他の妖魔や怪物がいたという話は聞いておりません」
> 「先ほど、村を見張ってた妖魔は西の森に去った。
> 家畜を襲った妖魔も北西方向へ消えたと言うが、
> そちらに妖魔が身を隠せそうな洞窟などはあるだろうか。
> あるとすれば、村からどれくらいの距離で、どのような形状だろうか」
「そういった洞窟などは存じません。
土砂崩れやなにかで新たにできた、ということもあるかもしれませんが、あるとしてもそう近くはないでしょう」
> 「仮に篭城するとして、村に5日間分の蓄えはあるだろうか。
> 防柵の備えは、繰り返されるだろう妖魔の襲撃に耐えられると思うか」
「蓄えは十分にあります。
必要とあらば一月二月は篭もることもできましょう。
防柵は・・・・・・手を入れるようにはしておりますが、取り付かれたときに支えきれるかどうか。
実際にご覧いただいたほうがよいかもしれません」
> 「あと、我々には野伏の技を持つものがおらぬ。
> それにこの辺りの地形に明るくない。
> 森の中に入って調査をしたり、罠を張ったりする際
> 狩人か、あるいはこの近辺の地形に詳しいものの協力を得たく思うが、
> どうだろうか?」
「なるほど、道理です。
昼間、村からあまり離れなければさほど問題はありますまい」
誰がいいかな、ヨーセフ・・・・・・は無理だからあそこの倅か。
問われた妻は、あんたあの子も怪我してたろ、と答える。
そうだったな、と返した村長の表情は苦い。
「ご案内できそうな者はおりますが、生憎昨日の一件で怪我をしておりまして・・・・・・」
※ ※ ※
扉の外が騒がしくなる。
突然、ノックも声もなしに扉が開けられた。
ばん、と大きな音が響く。
奴らまた来たのか、と色めきたつ村長に、息も整わない村人が戸口から叫んだ。
「長ァ、ヨーセフが、ヨーセフの奴が」
「・・・・・・助かったよォ」
村長は大きく息を吐き、どさりと椅子に腰を落とした。
「――あなた方のお仲間、ですかな」
-------------------------------------------------------
■GMから
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お待たせしました村長との会見レスです。
抜けなどありましたらご指摘ください!
なお、現状ここにいるのはガラフとクーフェリアスを除いた希望者のみです。
クーフェリアス(ラグランジュ) 2011.09.16 [13:05]
ざわめく村人達に迎えられ不安の中にも希望が芽生えるのを感じ取れる。
集まった不寝番の男達を見たところ満足な武器はなく、もしまともに妖魔達が襲ってくればひとたまりもないだろう。
防柵はしっかりとした作りではあったが長年手付かずなのか痛みも見て取れ
点検し必要があれば補修する必要もあるかもしれない。
そんな事を考えながらマルドルが声をかけた村人が駆け出すのを見送っていると後ろから声がかかる。
>「あんた神官さんですか。
> ひどい怪我人がおるんですが、もしよかったら・・・・・・その、診て、やってくれませんか」
ガラフの首から下げたラーダの聖印とこちらの盾のファリスの聖印――白い塗料で先端が尖った形の十字『光十字』が書いてある――を目に留めた村人が遠慮がちに申し出る。
>「承知致した。案内して頂こう」
ガラフが快諾する。
「では私も伺います、私も癒しの業は使えますし賢者としての知識も治療に生かせるかもしれません」
「皆さん、ガラフさんと一緒に怪我人の様子を見に行きますのでここはお願いしますね」
そう言うと案内する村人とガラフの後を追いかける。
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>「ここです」
通された民家のベッドで息も絶え絶えな壮年の男性が一人
傍らには妻らしき女性と左腕に怪我を負った息子と思われる若者も居る。
男性の傷を近くで見るととても助かるような浅いものでないことは素人目にも明らかだろう。
>「傷を見せて頂けますかな?ワシはガラフ。
> フリクセル子爵によりハルストレームに遣わされた者じゃ。
> ラーダの神官として、幾許の奇跡を行使する事が出来ますでな...」
>「ふむ...これは余程の力の主に斬られたようじゃな...
> しかし、まだ何とか出来るじゃろう。ご安心くだされ」
ガラフの祈りと共に患部が淡い光に包まれ、一拍置いて男性の息がゆったりとしたものに変わる。
>「これでよし。ひとまず命の危険は避けられた筈じゃ。
> ただ、傷は癒えたが失われた血までは戻っておらぬ。
> しばし安静にして精のつく物を食べるとよかろう」
これだ、賢者の知識でも成し得ない神の御業。
例え知識の奥義を極めようとも太刀打ちは出来ないだろう。
そして知識だけでは立ち向かえぬ悪があるからこそファリスに祈り、広く民衆を救う力を求めた。
また癒しの力だけではなく、聖印を見た村人の険しかった顔が僅かにほころんだのを思い出す。
光の神々が持つ威光が人々を勇気づけ抗えぬものに抗う力をもたらす。
ファリスに仕えたのはやはり間違いではなかった、そう改めて感じ入る。
>「ワシはフリクセル子爵の命を受けただけに過ぎん、礼には及びませんぞ。
> それに困っている者も見過ごすのはラーダの、いや、光の神々の教えに
> 背きますでな...星王は懸命に困難に立ち向かう者を、けしてお見捨てには
> なりませんぞ!」
しかしガラフの堂に入った神官としての立ち振る舞いも素晴らしい。
一瞬でこれほどの緊迫感を和らげるのは並大抵のことではない。
常々神殿に篭もり盲目的に教義に従い儀礼のみにこだわる
初歩の奇跡も使えぬファリス神官が多い事に軽く失望を覚えていた。
しかし仕える神は違えど民に奉仕するガラフの姿に神官としての目指すべき物を見た気がした。
>「さて...息子殿。もし見ていたのなら、教えて頂きたいのだが。
> 父上に此処までの深い傷を負わせた相手の風貌を、出来る限り詳しく
> 知りたいのじゃ。もし分からないなら、見ていた者を紹介してくださるのは
> お願い出来ますかな?」
「その左腕、良ければ私で治しましょうか?」
ガラフが言い終わるのを待ち若い男性にそう告げる。
怪我も辛いだろうがこの状況で家族や村のために働けないのも歯痒いだろうと思いそう申し出た。
????????????????????????????????
PLより
息子さんの怪我も治療していいですか?>Lainさん
親父さんを助けたからもう協力的になってると思いますけどダメ押しで心象を良くしておきますw
それにこれから見張りに立つガラフが消耗するより
すぐ休憩に入るクーにキュアウーンズ使わせたほうがいいという打算もありますが。
先輩神官への憧れも織りまぜつつ今後どう絡もうかと思案中^^>テッピンさん
ガラフ(テッピン) 2011.09.16 [10:40]
村は襲撃に備え、随分と物々しい様子だ。当然と言える。
深夜であっても武装した男達が警戒の手を緩めない。
そして我々の来訪を受けて、俄かに騒がしくなる。
家から出て来て、こちらを伺ってはひそひそ囁く者まで居る。
それにつられてか、家畜までが騒ぎ出した。まるで夜明けだ。
聞けば、先の襲撃以来、家畜は全て防柵の中に引き入れたそうだ。
村としてはそれなりの規模で、建物と防柵は頑健な造りをしている。
自然が厳しいエストンでは、これ位の備えをしていないと生きていけないのだ。
自分の故郷の近くの人間の集落も、この様な感じであった。
そう言えば、此処もエストン。故郷からはそう遠くない所にある。
今度、久々に帰郷してみようか...?
>「私はガルガライス出身、ミスルトゥのマルドル。
> 子爵殿より妖魔退治の依頼を受け、アルフレド殿と共に参った冒険者の一人だ」
> 「夜遅く、予断を許さぬ状況の中、手数をとらせて申し訳ないが、
> 村長殿と話をする時間を許していただけぬか」
少々思索に耽っていた所を、マルドルの口上で現実へ引き戻される。
いかんいかん、と思い直した時、村人の一人から話かけられた。
>「あんた神官さんですか。
> ひどい怪我人がおるんですが、もしよかったら・・・・・・
> その、診て、やってくれませんか」
どうやら首から下げているラーダの聖印に目が留まったらしい。
怪我人の治療は元々引き受けるつもりだったので、一も二もなく応じた。
「承知致した。案内して頂こう」
マルドルの方へ一言、
「怪我人を癒して来る。終わったらすぐに合流するでな」
と声を掛け、村人の案内に従い移動を始めた。
***********************************
>「ここです」
案内されて到着した家に入ると、ベッドの上に男が寝かされているのが分かる。
呼吸は早く浅く、重傷なのが一目で分かる。
「傷を見せて頂けますかな?ワシはガラフ。
フリクセル子爵によりハルストレームに遣わされた者じゃ。
ラーダの神官として、幾許の奇跡を行使する事が出来ますでな...」
自分の促しに応えて、枕元に居た妻らしき人物が席を譲る。
「ふむ...これは余程の力の主に斬られたようじゃな...
しかし、まだ何とか出来るじゃろう。ご安心くだされ」
ただの一撃で右肩を叩き割り、肺まで届く深手を負わせる。
どうやら、予想した通り、「上位種」が存在するようだ。
...一瞬沈思するが、すぐに中断して<癒し>の祈りを捧げる。
―――深遠にして賢明なる星王ラーダよ、此の者の傷を癒したまえ―――
幸い星王は私の祈りに直ぐに応え、負傷者の傷をたちどころに癒してくれた。
「これでよし。ひとまず命の危険は避けられた筈じゃ。
ただ、傷は癒えたが失われた血までは戻っておらぬ。
しばし安静にして精のつく物を食べるとよかろう」
妻は緊張の糸が切れたのか号泣し、私の手を取って嗚咽混じりに感謝の言葉を
繰り返している。息子らしき人物も丁寧に礼を述べてきた。
「ワシはフリクセル子爵の命を受けただけに過ぎん、礼には及びませんぞ。
それに困っている者も見過ごすのはラーダの、いや、光の神々の教えに
背きますでな...星王は懸命に困難に立ち向かう者を、けしてお見捨てには
なりませんぞ!」
村人への鼓舞も含めて、やや誇張気味に話す。心を強く保つ事が大切だ。
「さて...息子殿。もし見ていたのなら、教えて頂きたいのだが。
父上に此処までの深い傷を負わせた相手の風貌を、出来る限り詳しく
知りたいのじゃ。もし分からないなら、見ていた者を紹介してくださるのは
お願い出来ますかな?」
===================================
PLより:以下にキュアーの発動判定の結果を添付します。
発動してよかった...!
ガラフ@テッピン : キュアーウーンズ:対象村人 発動判定 2D6 → 3 + 1 = 4
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : ...低いが成功。
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 回復量決定 8 = 3 (4 + 2 = 6) + 【5】 キーNo. : 10
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 8点回復。一般人には十分ですな。
息子さんに、「父ちゃんを斬った奴の姿を教えて」とお願いします。
分からなかったら村長に聞けばいいような気もしますが、流れで!
ホブゴブだったらまだいいけど、オーガーだったら嫌だなあ...
HP22/22 MP21/24 インスピ:未使用
GM(Lain) 2011.09.15 [23:57]
村長の来着を待つ間、ガラフの聖印とクーフェリアスの盾に目を留めた村人が遠慮がちに声をかけてくる。
「あんた神官さんですか。
ひどい怪我人がおるんですが、もしよかったら・・・・・・その、診て、やってくれませんか」
応諾すれば、彼は一軒の家に案内するだろう。
「ここです」
質素な(しかし例に漏れず頑丈そうな)つくりの家の戸口を覗き、中へ低く声をかけ、そして神官たちを招じ入れる。
小さな暖炉の火の明かりで照らされた部屋には粗末なベッドがあり、壮年の男性が寝かされている。
男性に意識はなく、浅く早い呼吸を苦しげに繰り返している。
相当な重傷であることは遠目に見ても明らかだ。
ベッドの傍に屈みこんで汗を拭く女性は、おそらく彼の妻なのだろう。
案内の村人が神官を連れてきたと言うのを聞き、何かを諦めたような表情で場所を譲る。
左腕に包帯を巻いた若い男性――これは彼ら夫婦の子であろうか――が、そっと女性を支えた。
近づいて傷を検めれば、命に関わる重傷だと理解できることだろう。
傷口は右肩の1箇所のみだが、鎖骨を断ち、おそらくは肺の近くにまで食い込んでいる。
多量の血が流れ出てしまったためか顔色は青ざめ、生気がない。
あと数刻遅ければ、このまま命を落としていた可能性も、けっして低くはないだろう。
ガラフの祈りが正しく聞き届けられたならば、傷口は一瞬、淡く暖かい光に包まれる。
彼の妻と息子、そして村人が、揃って目を瞠り、息をのみ。
男性の呼吸は、それまでの浅く忙しないそれから、深くゆったりとした、眠るような調子に変わる。
意識はいまだ戻らないが、生命の危機を脱したことは誰の目にも明らかだった。
妻は安堵のためか泣き崩れた。
くしゃくしゃになった顔でガラフの手を握り、嗚咽と訛りのためにひどく聞き取りにくい東方語で繰り返し礼の言葉を述べる。
息子は放心したように椅子に座り、しばらく黙って天井を眺めていた。
ややあってのろのろと母のもとへ歩み寄り、背を叩いて身体を支え、ガラフにこれも丁寧な礼を言う。
呆然と成り行きを見守っていた案内の村人は、3人の様子を見て弾かれたように外へ飛び出していった。
勢いよく開けた扉は閉め忘れたままだ。
開け放たれた扉の向こうから、誰かを呼ばわる彼の大声が聞こえた。
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■GMから
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なお、ガラフ(と同行したPC)以外はこの場にいない(この記事には返信できない)扱いです。
せっかくなので奇跡の行使をねっとりと描写してみるチャレンジ。
実際に奇跡を使える神官って貴重なんですよね。
あ、ダイスは振っておいてくださいねー。
万一1ゾロ振っても成功するまでやり直す前提の描写ですが、途中で諦める場合はその旨仰ってくださいw
GM(Lain) 2011.09.15 [23:46]
村内にはそこここにかがり火が焚かれ、農具や棍棒を持った不寝番の男衆が森の方を警戒している。
一言で言って物々しい雰囲気だ。
「入ったら門を閉めろ」
「あいつらは来てないか」
「村長のところへ人を遣れ」
村人の間では、そんな言葉が低い声で交わされている。
声を聞きつけて家から出てくる者もおり、周囲は徐々に騒々しくなってくる。
深夜とあって集まる人数はさほどのものではないが、それでも集まってきた村人たちは武装した一行を頼もしい援軍と見たようだ。
携えた武器を見てはやれ槍だ剣だと言葉を交わし、あの杖は魔術師かあの鎧は騎士様かと囁きあう。
人々のざわめきに触発されたか、家畜家禽の類も騒ぎ出した。
村人に聞けば、昨日の襲撃以来、無事だった家畜の類はすべて防柵の中へ入れているという答えが返ってくるだろう。
※ ※ ※
周囲に視線を転じれば、村の様子が見て取れるだろう。
真夜中の暗がりとあって家の数までははっきりしないが、おそらく規模は数十戸。山あいの村としては大きな部類に入るだろう。
目に入る建物やその周囲の様子を見るに、暮らし向きは悠々というわけではなさそうだ――山あいの村としては普通のことではある。
家や納屋、牧舎など、建物は全般に頑丈でどっしりとした作りのようだ。
村人が裕福なわけではない。
そうでなければエストン山中の冬を越すことができないからだ。
村の周囲には丸太を組んで作られた防柵が備えられている。
高さは人の背丈をやや上回る程度、木組みは密にしっかりと作られており、たとえ子供でも木組みの隙間から出入りすることは難しそうだ。
横木があることから、そこを足がかりに柵によじ登ることはさほど難しくはないだろう。
村人の言葉によれば、暇を見て手を入れてはいるが、雨風に晒されて丸太が朽ちかけたり山羊や牛が身体を擦り付けて杭が抜けかけたり、で脆くなっている部分はそこかしこにあるのだという。
すぐに倒れるほどのところはない様子だが、注意する必要はありそうだ。
※ ※ ※
> 「私はガルガライス出身、ミスルトゥのマルドル。
> 子爵殿より妖魔退治の依頼を受け、アルフレド殿と共に参った冒険者の一人だ」> 「夜遅く、予断を許さぬ状況の中、手数をとらせて申し訳ないが、
> 村長殿と話をする時間を許していただけぬか」
マルドルが声をかけた村人は、待っててくださいと一言を残して村の中心部の方へ駆け去った。
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■GMから
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やや中途半端な切り方ですが、村の様子の描写などを。
村長との会見は別途レスいたします。
いや全部まとめようと思ったら予想を超えて長くなったものでっ
ガラフ(テッピン) 2011.09.15 [11:07]
村を偵察し、森へ戻ろうとするする2匹のゴブリン。
<好奇心>の呪歌で引き寄せて捕殺しようか、とも考えたが、
>「...いや、奴らはこのまま見過ごそう。
> 呪歌でおびき出せるかもしれんが、不利な条件が揃いすぎるしな」
「そうじゃな。ワシ等だけならまだしも、村全体の体制を整えてからでないと、
ちと厳しいか...頭数は少しでも減らしておきたかったが、仕方ないのう」
マルドルの意見は至極最もなので賛同し、泳がせておく事にした。
どの道襲って来るのだ。万全の体制を敷いて迎撃した方が安全だし楽だろう。
***********************************
マルドルがアルフレドに、衛兵の休息と警護の体制強化を依頼する。
マルドルは急ぎ村長を訪問し、情報の収集と状況の把握するつもりだ。
夜目が利く自分も、マルドルに同行する事にした。
「ワシも同行させて頂こう。神官が一緒の方が、こういう場合は話が
通り易いでな...社会的信用と言うヤツじゃ。
それにマルドルよ、そのまま夜の警備に向かうなら、
夜目が利くワシが居た方が便利じゃぞ?」
さて村に入ると、夜だと言うのに熱烈な歓迎を受けた。
強行軍で掛け付けたのが、村人にとって大きな励ましになったのかも知れない。
>「そうか、人を勇気付けるとは、こういうことなのだな...」
誰に言うでもなく、マルドルが呟く。
「勇気は灯火じゃ。自分の中から燃え上がる事もあれば、
誰かから種火を貰う事もあろうよ。
今回は、さしずめワシらが子爵から種火を預かって届けたという所かの!
全く以って果断な子爵殿じゃ。ワシは今、感激しておるよ」
喋りながら、脳裏に線の細いフリクセル子爵の姿を思い浮かべる。
健康に問題が無ければ、もっと広い世界で才幹を発揮出来る器の主かも知れない。
「そうそう、それと。
もし先の襲撃の負傷者で重傷の者が居たらワシが<癒し>を掛けるつもりじゃ」
既に傷ついた村人を治療するのも立派な任務の一つだ。
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PLより:マルドルに同行して村長に話を伺います。
質問内容はLINTSさんが立ててくれたのでお願いします。
ベリーサンクスLINTSさん!
加えて村長に、「負傷者が居たらキュアするよ」と話します。
フレーバー行動ですが、神官としての重要なお仕事ですな。
一行掲示板で申し上げた通り、聖印(星のペンダント?)は
分かり易くぶら下げています。
マルドル(LINTS) 2011.09.14 [18:21]
マルドル(LINTS) 2011.09.13 [13:04]
ガラフ(テッピン) 2011.09.13 [11:46]
>「同感」
口が滑った、といった風情でリュエンに相槌を打つクーフェリアス。彼も若い。
だが、私の苦言に思い到ったのか、
>「ただ水浴びは仕事が片付いてからにした方がいいかな、
> 村人はそれどころじゃないしね」
と言い直した。
>「しかしこんな所で妖魔が出たらひとたまりもないな」
クーフェリアスが誰に言うでもなく呟く。
実は村の前の橋を渡る時に、何か違和感を感じていたのだ。
マルドルも同様に、視線を激しく彷徨わせて警戒を怠らない。
そしてクーフェリアスの話が終わるか終わらないかの刹那に、
視界の隅にその姿を認める。
森に入っていく2つの影――恐らくゴブリンだろう。
「ふむ...どうやら招かれざる客人が早くもお出ましのようじゃぞ?
しかも、早々に西の森へ引き返そうとしておる。偵察のようじゃ。
今から追い掛けても間に合うまい、弓矢も届きそうにないのう。
ましてや地の利に疎い我々が夜の森に踏み込むのは軽挙と言わざるを
得んじゃろうしな...。
さて、どうしようかの?そう遠くない内に襲撃があるのは最早確定事項じゃ。
このままおめおめと逃がすのが嫌なら、まだ打つ手はあるが...」
皆に今しがた発見したゴブリンの情報を伝えながら、首肯する。
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PLより:GMのプチ進行を受けてのショートレス。
皆にゴブリン2匹の存在を伝え、注意を促します。
GM(Lain) 2011.09.13 [02:40]
マルドルは時折立ち止まり、視界を火蜥蜴の活動を感知するそれに切り替えて闇の奥を見透かす。
たとえば何か気になる音を聞きつけたとき。
動くものの気配を感じたとき。
あるいは逆に、静かすぎるとき。
そのようにして暗夜の森の奥へ、何度視線を送っただろうか。
果てのないように思えた強行軍もいよいよ終わり。
橋を渡って門をくぐればハルストレームだ。
――ふと。
今までとは違う感覚。
違和感。
誰かに見られているような。
咄嗟に対岸、ハルストレームの側の岸を、インフラヴィジョンで探る。
何もいない――気のせいだったように、思えた。
※ ※ ※
マルドルの違和感の正体を察したのはガラフだった。
彼らドワーフの目は、太陽や月はもとより星の助けすら得ずに闇夜を見通す。
対岸の牧草地のほぼ西端、森林線のあたり。
距離に阻まれて確証は持てないが、おそらくゴブリンだろう。
2匹の妖魔が、西の森の中へ入ってゆくのが見えた。
直線でも200歩を超える距離はあろうか。
魔法の届く距離ではなく、弓矢で射るにも遠すぎる。
昼間であっても見つけるには経験と運が必要であったろう。
まして夜間のこととなれば、夜目の利くガラフしか気付かなかったのは無理のないところだ。
だが今は僥倖を感謝するより先にすべきことがある。
追うか、留まるか、あるいは――?
※ ※ ※
一行は門を通ってハルストレームの村内に入る。
来意を知ったとあって、村人の反応は大いに好意的だ。
闇夜をものともせず村へ強行したという事実も、彼らの反応に幾ばくかの影響は与えているのかもしれない。
ひとまずの寝床はすぐに用意され、望めば食事――簡単なものではあるけれど――も供されることだろう。
アルフレドは衛兵たちに休むよう指示を出す。
彼自身は立哨に回るつもりのようだ。
衛兵たちは疲労で半ば死人のような有様だ。
言われるままにふらふらとあてがわれた寝床へ向かう。
寸刻のちには倒れるように寝入ってしまうことだろう。
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■GMから
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マルドルとガラフの判定を受けた短レスです。
なお、本来的にはインフラヴィジョンなどの能力の行使は能動的行動です(宣言しなければ使用していないものとみなされます)が、描写その他の都合と冒険者としての合理性を考えて「なんか怪しいと思ったら使ってた」という扱いとしています。
ガラフが(推定)ゴブリン×2を発見しました。
ゴブリンsは一行の姿を確認して離脱していくような動きを見せています。
彼我の距離は200mから250mの間くらい。
魔法はおろか、弓矢も届かないような距離ですね。
>みなさま
以下の事項を決めてください。
◆ゴブどもにどう対応するか
◆ターン4に起きているメンバーと寝るメンバー
◆ターン4に起きているメンバーについてはその間の行動
ハルストレームの詳しい描写などは、たぶん明日(もう今日ですね)の夜に改めてうpしますね。