襲撃

ガラフ(テッピン) 2011.10.18 [19:13]

>《火よ! 炎のトカゲよ!》

>《あの妖魔の生命の炎を食らえ!》

マルドルが火蜥蜴に呼び掛け、燃え盛る藁塚から炎の舌が伸び、
ゴブリンの肌を激しく焼いた。
自分が間髪入れずに放った矢は、脚を掠めはしたが、止めを刺すには至らない。
息も絶え絶えになりながらも、太鼓を打ち鳴らし続けている。

「くっ、浅かったか...!」

周囲を確認すれば、リュエンとラッシュは優位に戦いを進めている模様だ。
しかし、チルグラの魔法で眠っていた筈のゴブリンが1匹、
ゆっくりとではあるが身体を動かし、起き上がろうとしているではないか。
...これは、目覚めている?

「いかん...あれを放っておけば、せっかく眠らせた連中を、
 皆叩き起こされてしまうぞ!」

そして小さな綻びは、幾重にも折り重なる。

「!?」

南の方から聞こえて来た呼子の音。
それが聞こえてきたという事は、つまり。

「やはり、別働隊が居たか!つまり、さっきの太鼓のリズムの変容は、
 別働隊への支持だったという訳じゃな!
 ...妖魔が一端の戦術を使いよるわ!何と賢しい連中じゃ!」

半ば感心し、半ば呆れながらぼやく。
幸いなのは、南にあらかじめ警戒を呼び掛けた事だ。
全員とは行かないだろうが、狩人と従士が対応はしてくれているに違いない。
村人の悲鳴や、あからさまな破壊音が聞こえないのがその証左と言える。

しかし、別働隊は果たして何匹居るのか。
予測通りに「呪術師」が居たとなると、従士や狩人の手には追えないだろう。
仮にホブゴブリン1匹が居ただけでも、彼等には十分な脅威だ。
まともに戦えるのがアルフレド1人では、辛すぎる。

戦力分散の愚は犯したくはない。
本来なら、戦力は1箇所に結集すべきもの。
我々は全力で、この戦線を維持し、目の前の敵を、「王」を叩かねばならない。
そもそもこれだけの大群を相手に、戦力をこれ以上裂く余裕は無い。
そしてその為に、南の守りを従士と狩人に託したのだ。

だが、嫌な予感が頭を離れない。
南門を突破された場合、思うざまに内部を食い荒らされてしまう。
そして、残されているのは何の抵抗の手段も持たない村人達...

どうする?

===================================

PLより:色々と悩ましい状況になりましたね...(>w<)
     細かい提案はPL掲示板に上げるとして、此処は繋ぎの描写をば。
     太鼓ゴブリンを仕留められなくて、ホントにすみません(+。+;)

GM(Lain) 2011.10.18 [00:02]

> 《あの妖魔の生命の炎を食らえ!》

 マルドルの精霊語による呼びかけに、藁塚の火に潜む火蜥蜴が応えた。
 炎の舌と言うには些か巨大に過ぎる火炎の塊が、太鼓を抱えた妖魔へ飛ぶ。

 身体を炎に焼かれ、妖魔は苦悶の声を上げる。

 続いてガラフの矢が妖魔の脚を掠めた。

 息も絶え絶えになりつつ、なお妖魔は足を止めない。
 その原動力は忠誠心か、恐怖か、それとも。

※ ※ ※

 戦線の北側では、リュエンとラッシュが妖魔どもと接触していた。

 棒が空を薙ぎ、鎚矛が妖魔を打ち据える。
 妖魔どもの振るう斧はいずれも派手な風切り音だけを残した。

 ここでも戦況は、冒険者たちの優位に保たれている。

※ ※ ※

 戦線の中ほど、今は(おそらく一時的かつ局所的に)静穏を取り戻した一帯で、チルグラが新たな呪文の詠唱を始める。
 【光明】――仲間たちの戦場に明かりをもたらし、闇の不利を打ち消そうというのだ。

 光は、クーフェリアスが持つ矢の矢尻に灯った。

 すかさずクーフェリアスがその矢を放つ。
 妖魔どもが走りこんだ牧草地と森の境界付近、その場所を中心に白く無機質な魔法光が広がる。

 なにか怪物のようにも見える樹々の影に混じり、妖魔の姿がくっきりと浮かび上がった。

※ ※ ※

 眠ったことで突撃から取り残された妖魔が1匹、どうしたことか目を覚ました。

 丈の低い牧草地の中で、どうにか立ち上がろうとしている。
 まだ周囲の状況は把握しきれていないようだ。

※ ※ ※

 ――そして。

 破綻は南から訪れた。

 長く鋭い笛の音――南からの敵襲を報せる音。

 この場にいるクーフェリアスが吹いていないとすれば、それは。
 南門で何かあった、ということに他ならない。

 冒険者たちが南門側を見ても、そこは建物と森の樹々に遮られている。
 近づかなければ、何が起きているかすら定かにはならないだろう。

 今のところ、村人の悲鳴やなにかを破壊するような音が聞こえてきていないことが、小さな救いではある。

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■GMから

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 ・U1・U2・Lと戦闘する、または南への移動途上 → 「北戦線」カテゴリ
 ・南門を視界に入れる位置(※後述)へ移動したら → 「南戦線」カテゴリ
 ・一旦戦域を離脱する(村内の状況確認や村人の誘導など) → 「後方」カテゴリ


 戦闘の状況は描写したとおりです。

 南門の方から呼子の音が聞こえました。「南から敵襲」の意の吹き方です。
 南門側の様子は今のところ確認することができません。
 F5とI7を対角線とする長方形の範囲内に入れば確認可能です。

 なお、防柵を乗り越えるためには2ラウンドが必要です。
 防柵を乗り越えることを試みている間は、他の能動的な行動ができません。
 この間、防御には-4の修正が課せられます。


◆R6結果

 21:リュエン ホブU1に移動攻撃(はずれ)
 18:ラッシュ ゴブU1bに移動攻撃(命中、6ダメージ)
 17:チルグラ ライト発動
 17:マルドル ゴブL1にファイアボルト(9ダメージ)
 13:ゴブU1b  ラッシュに攻撃(回避)
 12:ホブU1  リュエンに攻撃(回避)
 12:ガラフ  ゴブL1に射撃(命中、2ダメージ)
 00:クーフェ C5にライト矢射撃

 チルグラ:MP 12/15
 クーフェリアス:MP 04/15
 マルドル:MP 15/20

 ゴブU1b:HP 06/12
 ゴブU2a:HP 06/12(睡眠中)

◆覚醒判定
 ゴブU1a覚醒(6ゾロ)


◆7R宣言

 U1:6R攻撃したPCを攻撃
 ゴブU1a:立ち上がり(C3)
 L:C5の樹木線の内側へ通常移動(障害物が多いため、投擲・射撃・射線型魔法は届かなくなる)

 

>みなさま

 というわけで7Rの宣言をお願いします。また、質問なども随時どうぞ!

 次回進行は10月19日22時過ぎの予定でーす!

 

マルドル(LINTS) 2011.10.17 [22:36]

背中にラッシュの悪態を聞きながらも、心配はしなかった。
私と入れ替わりに、リュエンがラッシュの元へ走る。

仲間の脇をすり抜け、闇を目指す。
その先、不意に藁塚が燃え出した。

仲間の火矢だ!

燃え盛る火矢の脇に、足を止める。
闇から轟く太鼓の音が、次第に近づいてくる。

熱源を捕らえる私の目が、ロードの傍にいる一匹を『視る』。

――――あいつか。


《火よ! 炎のトカゲよ!》

《あの妖魔の生命の炎を食らえ!》

王の意図を伝える『声』を潰さねば!


PL>
太鼓持ちゴブリンにファイアボルト打ちます

2D6 → 1 + 6 + (3) = 10 (10/17-22:21:05)
11 = 5 (5 + 5 = 10 クリティカル!) + 3 (4 + 2 = 6) + 【3】 キーNo. : 10 (10/17-22:21:30)

一回転ひゃっほう!

ガラフ(テッピン) 2011.10.17 [22:31]

自分の代わりに誰か応援を、と言い残し駆けるマルドルに、
ラッシュが声を荒げて反論する。
 
>「余計な御世話だ!
> こいつらは何があっても、この俺が食い止める!」

「王」率いる本陣の侵攻に配慮しての発言だろう。
しかし。

「ラッシュ氏よ!貴殿の戦いが長引けば、せっかくチルグラ夫人が
 眠らせた妖魔共が目を覚ましてしまう!
 此処はリュエン氏と共闘して、迅速に敵を沈黙させて頂きたい!
 それでこそ、ワシも後顧の憂い無くマルドルの救援に向かえるというもの」

中途半端に残したゴブリン達に寝ている仲間を起こされでもしたら、
包囲殲滅の憂き目を見るのは此方になってしまう。

「マルドルよ、今明かりを灯す!」

クーフェリアスから受け取った矢筒から矢を取り出し、藁塚に近づける。
たちまち燃え上がって火矢と化した内の1本を、闇へと放つ。

「燃え上がるがよい!」

新たな炎が沸き起こり、更に暗闇を照らす。
これでマルドルが行動し易くなった。

「ん?」

「王」率いる一団の中に、奇妙なゴブリンの姿を認める。
それは、先程から聞こえる音の主だった。

「...あの太鼓で、全体に指令を出しているのか?」

ならば自分がやるべき事は。

「マルドル、あの太鼓を持った奴を先に潰すぞ!奴さえ沈めてしまえば
 集団は統率が取れなくなる!」

同時にクーフェリアスとチルグラにも声を掛ける。

「夫人よ、クーフェリアス氏の矢に<明かり>の魔法を掛けなされ。
 それを闇に射込めば「王」にも、眠りの雲が届きましょう...!」

そして自分はもう1本の火矢の狙いを、変更する。

「行け!」

===================================

PLより:火矢を用いてL1の太鼓持ちゴブリンを射撃します。
     以下にダイスチャットでの結果を添付します。
     マルドルのダメージと合わせると、HP1/12ですね。
     モニカを慢心アタックぇ...

     HP22/22 MP23/24 インスピ:未使用 

ガラフ@テッピン : ロングボウd攻撃:対象、L1の太鼓ゴブリン。目標値10 2D6 → 5 + 3 + (4) = 12
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 命中!ダメージ決定。 7 = 2 (1 + 2 = 3) + 【5】 キーNo. : 26
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 残念、1点残し!www


 

GM(Lain) 2011.10.16 [02:34]

 唄うような詠唱、舞うような手足の動き。

 チルグラの呪文、【眠りの雲】が完成した。
 白い魔術光の中、3匹の妖魔が抗い難い眠りに引き込まれて倒れた。

 そしていま一度【眠りの雲】。
 ガラフの射撃を生き延びた妖魔が倒れる。

 それはただの眠りであるとはいえ、しばらくの間足止めがなされたことに変わりはない。

 三度の射撃、二度の魔法。
 戦いの天秤は冒険者たちの側へ傾き始めた。

※ ※ ※

 待機していた妖魔どもの動きは手薄な箇所の突破を企図したもの――そう読んだマルドルは、全力で戦場の南側へ向けて走り出す。

 身体を前へ投げ出すようにして飛んできた斧をかわし、その勢いのままに転がって立ち上がる。
 足は止めない。

 全速で走りながら仲間へ指示を飛ばす。

 指示に呼応してガラフが動いた――クーフェリアスから半ば奪うように火矢を受け取り、燃え上がる藁塚へ寄って2本に点火する。

 そして、続けざまに射撃。
 動かぬ大きな的、暗闇を見通す目。

 外しようのない条件だった。
 たちまち藁塚が燃え上がり、あたりを照らす。

 マルドルにとっては十分な援護になるだろう。

※ ※ ※

 ガラフの叱咤はクーフェリアスにどう届いたのか。

 少なくとも、無用な焦りを生まなかったことは確かだ――明かりをもってマルドルを援護するというガラフに火矢を渡し、立て続けの魔法で消耗したチルグラに気力を分け与える。

 短い祈りの言葉とともに奇跡は成された。

 疲労の色濃いチルグラの顔に、はっきりと血の気が差す。

 次は何をすべきか。
 戦線のどこを支えるべきだろうか――?

※ ※ ※

 リュエンとラッシュは防御に意識を集中させ、飛来する斧を凌ぐ。

 妖魔の投じた斧はすべて、牧草の生えた地面を打つに留まった。

 リュエンは妖魔どもの動きに呼応して北へ向かう。
 ラッシュを援護し、残る敵をここで食い止めねばならない。

※ ※ ※

 牧草地の森沿いを走り抜ける妖魔どもの中に、たしかにその王はいる。

 そしてもう1匹、ガラフは他の妖魔と違うものを持った敵を見つけた。
 妖魔の王に追随しつつ、抱えた大きな太鼓を叩いている。

 そしてみたび、太鼓のリズムが変わった。

 どどどどどどどどど・・・・・・

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■GMから

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 スリクラパネェ。

 4・5Rの結果、U1のうちコボ2体とゴブ、U2の残り3体が寝ました
 5RでU1の覚醒判定を行いましたが熟睡中です。

 妖魔軍団の斧投擲はすべて外れ、ほかPCの行動は宣言どおり解決されました。

 チルグラ:MP15/15
 クーフェリアス:MP4/15


>みなさま

 6Rの行動宣言をお願いします。

 妖魔は、

 U1ゴブ:通常移動後ラッシュに攻撃 U1ホブ:通常移動後リュエンに攻撃

 L:全力移動でC6へ

 ほかU1コボ×2+ゴブ、U2ゴブ×2+ホブはラウンド終了時に覚醒判定を行います。
 U1は12、U2は15が出れば覚醒。・・・・・・15?


 また、太鼓のリズムがまた変化しました。

ラッシュ(夏季ごおり) 2011.10.16 [00:37]

>「ラッシュ、すまん――」

「なんだ?」
 
 マルドルに声だけで答える。

>「私は――――」
 
 何故だか、胸騒ぎがした。

>「いかん!奴等は手薄になった南門を襲うつもりじゃ!
>「王」に直撃されては従士と狩人では支えられん!
>>これは作戦を変更せねばならん、何としてでも追いついて迎撃する!」

 ガラフの叫び声。
 
「ちぃっ。」
 
舌打ちをしながら、必死で頭の中に地形を呼び出し今後の展開を推測する。
 
(南門は遠い。おそらくそこまではいくまい・・・。)
 
 とすると、俺たちが守っているよりも少し南のエリアか。
修繕したばかりの柵を突入する気だろう。
 
>「――――やはり、ロードの足を止めに行く!」
 
「まて。落ち着け!」
 
 止める間もなく走り出すマルドル。
幸い、チルグラの魔法で半数は眠っている。
残り2匹なら、何とか持ちこたえられるかもしれないが・・・。
 
「ク―フェリアス! 笛を!!
 アルフレドと猟師たちをこちらに呼び戻せ。
 南門にいたままでは間にあわねぇ!」
 
 今動けば、(マルドルに当たるかもしれないが)柵の内側から援護射撃ができるかもしれない。
また、村人たちを逃がすにしても、時間が足りなくなる。
 
(それは、こっちも同じだが・・・。)
 
 いくらなんでもマルドルでロードに加えてゴブリン6匹はキツ過ぎるだろう。
俺も援護してやりたいところだが、2匹を相手にして、時間的に追いつくのは難しい。
ならば――。
 
>「ガラフ! 私がロードの元へ行く! 明かりを頼む!
> ラッシュが一人だ、誰か援護を!」
 
 クーフェリアスとチルグラにはマルドルの援護に回ってもらわなくてはならないだろう。
数は向こうのほうが多いのだ。
怪我をする確率が高いマルドルにこそガラフは必要だろう。
 
「余計な御世話だ!
 こいつらは何があっても、この俺が食い止める!」
 
=====================
 

第4ラウンド 防御専念
第5ラウンド 防御専念

第6ラウンド 以降はヘビー・メイス、ラージシールドを構えて攻撃

(攻撃力5、打撃力22、クリティアカル値12、追加ダメージ4、回避力7、防御力13、ダメージ減少2)

ゴブリン>ホブゴブリンの順に攻撃。

ガラフ(テッピン) 2011.10.15 [23:48]

>「ガラフ! 私がロードの元へ行く! 明かりを頼む!
> ラッシュが一人だ、誰か援護を!」

マルドルは「王」の迎撃の為に此方へ移動するつもりのようだ。
夜目の利かない仲間達には、この夜闇は不利な事この上ない。
なら自分に出来る事は...

「クーフェリアス!貴殿の持つ火矢の矢筒を丸ごとくれ!
 これより主戦場は南側へと移る、其処が「王」との決戦の場じゃ!
 だがワシ以外夜目の利く者はおらぬ...だから、ワシが藁塚に点火させる!」

手を差し出す。事態は一刻を争うのだ。

===================================

PLより:超ショートレスですみません!m(_ _)m

     【行動宣言】

     01.第4ラウンドで、クーフェリアスより火矢の矢筒を丸ごと
       受け取り、2本点火させます。
     02.第5ラウンドで、D5へ通常移動しつつ火矢をD5へ放ち、藁塚に点火させます。

マルドル(LINTS) 2011.10.15 [23:47]

ラッシュと共に『機』を待つ――が、どうにも気持ちが落ち着かぬ。
理由はやはり、ロードの動きのせいか。

「ラッシュ、すまん――」

真昼のような魔法の輝きの中、斧を構える妖魔たち。
その中の何匹かが、不意にくずおれた。

チルグラの魔法だ!
素晴らしい効き目を前に、それでもなお私の心は晴れぬ。


「私は――――」

  >「いかん!奴等は手薄になった南門を襲うつもりじゃ!
  >「王」に直撃されては従士と狩人では支えられん!
  >これは作戦を変更せねばならん、何としてでも追いついて迎撃する!」

ガラフの叫びが耳を打つ。
まるで天啓だった。

チルグラの魔法の範囲外の妖魔が、
手にした斧を力任せに投げるのを確認して

「――――やはり、ロードの足を止めに行く!」

目前に迫るそれを髪一筋の差で避け、
そのまま身を翻して駆け出した。


「ガラフ! 私がロードの元へ行く! 明かりを頼む!
 ラッシュが一人だ、誰か援護を!」

全力で南へ下りながら、闇の中の王を見据える。
その姿ははっきり見えぬが、
打ち鳴らされる太鼓が、王の居場所を教えてくれる。

なんとしてもその進軍を止めねば!


PL>
4R、ゴブ斧回避-4ペナ:2D6 → 4 + 2 + (4) = 10 (10/15-23:04:12)
回避8ってすげえ! ペナつきでもこの数値かよ!
マルドルは無傷でゴブ王へ全力で向かいます。

ゴブ王はマルドルの動きを把握できてるので
進路を変えるかもしれません。
マルドルは精霊の目を使って、ゴブ王の動きに対応して進路を決めます。
最終的に、防柵や門への進路を止めることが目的ですね。
仲間の支援は受けまるので、よろしくお願いします!

ガラフ(テッピン) 2011.10.15 [21:13]

十分に狙いをつけて放った矢は狙い過たず、コボルドの胸を貫く。
続けての一撃も隣のコボルドの即頭を打ち抜く。
最後の一矢も、ゴブリンの脇腹に深々と突き刺さった。

「...初手としては上々の成果じゃな」

内心、会心の出来と、ほくそ笑む。
だが、自分の真似をしてクーフェリアスまで矢を射たのは頂けなかった。
案の定、矢は検討違いの方向へと飛んでいく。
これで貴重な準備時間を失ってしまった...

「クーフェリアスよ!貴殿はワシと違い、闇を見通す目を持たぬ!
 血気に逸って大局を見失っては勝機を逃すぞ!
 思い出せ、貴殿の役割を!」

叱咤して注意を喚起するが届いたかどうか。
一瞬の判断の誤りが死を招くのが戦場である事を、若い彼は頭では理解しても
行動にはまだ繋がらないのだ。

>「ロードが南へ移動している!
> 動きに留意してくれ!」

予定の場所に陣取っていたマルドルから、声が飛ぶ。
見れば「王」の一団が南下しているのを認めた。
もしや狙いは...

「いかん!奴等は手薄になった南門を襲うつもりじゃ!
 「王」に直撃されては従士と狩人では支えられん!
 これは作戦を変更せねばならん、何としてでも追いついて迎撃する!」

次の手を考えねば、と頭を巡らそうとしたその時、太鼓のリズムが変化した。

>どどん。

唐突な2連打に呼応してか、妖魔共が一斉に手斧を構え、振りかぶる!
そこへマルドルが投げた小石が闇を打ち砕き、周囲を照らし出した。
闇に姿を沈めていたもう一つの集団の姿が浮かび上がる。
それはチルグラが待ちに待った瞬間だった。

>さあ、お眠りなさいませ!!

カーツェナルやトロンと同じ、上位古代語による詠唱。
果たして上手く行くか?

===================================

PLより:4&5ラウンドの行動宣言の前に繋ぎの描写をば!

     >ラグランジュさん

      ガラフからはちょっと厳しめのお説教をさせて貰いましたが、
      PLとしては、なかなか皆で相談をきちんと出来る状況では
      ないのは承知しておりますので、どうかお気になさらずに!
      気分を変えて一緒に頑張りましょう! 

チルグラ(ぱんとら!) 2011.10.15 [11:42]

 


さあ、お眠りなさいませ!!

 

眠りの雲を発動させるべく、習った手順を丁寧になぞる。
ゆっくりと舞うように。


--------------------------------------------------
PLより:
短いけど、とりあえず確定事項なので書いちゃいますね!!

■R4:U1でコボルドx2とゴブx1にスリクラ!! 2D6 → 4 + 4 + (3) = 11
■R4:投擲をよける! 2D6 → 3 + 5 + (3) = 11
■R5:U2の妖魔たちにスリクラ 2D6 → 5 + 6 + (3) = 14

 

GM(Lain) 2011.10.13 [22:18]

 ガラフが弓に矢を番え、続けざまに放つ。

 常人にはいまだ見通せぬ闇の奥、一の矢は隊列の端に陣取ったコボルドの胸の中心を貫いた。

 無論妖魔たちとて防御射撃の存在をまったく意識していなかったわけではない。
 だが、闇を通して正確な、そして苛烈な射撃を受けるとは考えていなかった。

 当のコボルドは信じられぬといった表情で己の胸に突如生えた矢柄を見つめ、ため息のような声を少量の血とともに吐き出し、仰向けに倒れた。
 ばたばたと数度、手足をでたらめに動かして、そのまま静かになる。

 同族に降りかかった災難を目の当たりにして狼狽したもう1匹が事態を確かめようと横を向いた瞬間、二の矢が彼を襲った。
 側頭部を射抜かれた彼は棒かなにかのようにどうと倒れる。
 その身体が地面に叩きつけられたとき、彼は既に絶命していた。

 決してまぐれ当たりではない、そう認識した妖魔のもとに三の矢が飛来する。
 運悪しく狙われたゴブリンは脇腹に深手を負い、苦痛と憎悪の呻き声を上げる。

 たった三本の矢は2匹の妖魔の命を奪い、1匹に傷を負わせた。

 冒険者たちにとっては、幸先の良い戦果と言える。

※ ※ ※

 ガラフに倣い、クーフェリアスもまた矢を番え、射る。

 しかし敵はいまだ闇の奥、ほとんど視認もできない。
 かすかに見える輪郭を狙って射掛けるも、遠近感すらおぼろげな状況では命中を期待することすらできはしない。

 ガラフの攻撃と相俟って多少は妖魔の足を遅らせたかもしれない――効果はそれ以上でもそれ以下でもないだろう。

※ ※ ※

 マルドルは敵が当初のおよそ半分、数十歩の距離まで近づくのを待ち、【光明】の魔法のかかった小石を投げ込む。

 それは妖魔どもの目前、十歩ほどの場所に落ちた。
 途端に無機質な、しかし十分なだけの明るさを持った魔法の光があたりを満たす。

 妖魔どもは突然に現れた光にやや怯んだ様子ではあるが、歩調は落とさない。
 じりじりと前進を続けている。

※ ※ ※

 リュエンとラッシュ、チルグラはそれぞれに敵を待ち受ける。

 リュエンは棒を、ラッシュは鎚矛と盾を構えながら。
 チルグラは杖を手に、【眠りの雲】の発動の手順を思い返しながら。

 やがて藁塚の燃える光の中に、そして【光明】のもたらす魔法光の中に、妖魔どもの姿が現れるだろう。

※ ※ ※

 どーん   どーん

 どどん。

 一定の、ともすれば単調なリズムを刻んでいた太鼓が、唐突に2度連打された。

 それが合図だったのだろう。
 妖魔どもは一斉に振りかぶり、持った手斧を投げつけてくる。

 どん どん どん どん どん どん どん

 直後、ふたたび太鼓のリズムが変化した。
 そして喊声。

 腰の斧を抜いた妖魔どもが、冒険者たちの防衛線を突破せんと突っ込んでくる――!

-------------------------------------------------------
■GMから

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 さていよいよ戦争のお時間です。
 準備はよろしいでしょうか。

 現在(4R開始時点)の配置はこちらの記事のとおりです。

 1Rから3Rの結果、U2のコボルド2体が射殺され、ゴブリン1体が重傷です。

 なお、クーフェリアスの矢は全て外れております(3Rの終了時まで、U2は明かりのない場所にいます。クーフェリアスは暗視/インフラビジョンがないため、攻撃には-4の修正がかかります)。

 マルドルが投げたライトの小石によりC3に明かりが入りました。
 チルグラの警戒に反応するなにかは特にありません。


>みなさま

 4Rと5Rの行動の提示をお願いします

 妖魔側は、

 U1:4Rは斧投擲(マルドルにコボ+ゴブ×2、ラッシュにコボ+ホブ)、5Rは行動順位0全力移動でD3へ
 U2:4Rは斧投擲(リュエンにゴブ+ホブ、チルグラにゴブ)、5Rは行動順位0全力移動でD4へ

 L:4Rは全力移動でA5へ、5Rは全力移動でB5へ

 です。

 選ばれた方は各自必要な分の回避・防御をどうぞ。

 なお、U1のうちコボ2匹とゴブ1匹はチルグラのスリクラで寝ました(4R妖魔行動前)。また、U2の残り3匹もチルグラのスリクラで寝ております(5R妖魔行動前)。

 

なお次回の進行予定は10月15日22時です。

よろしくおねがいしますねー!

 

Lain@あさると : U1攻撃対象:コボコボゴブゴブホブの順、1がマルドル2がラッシュ 5D2 → 1 + 2 + 1 + 1 + 2 = 7
Lain@あさると : U2攻撃対象:ゴブゴブホブの順、1リュエン2ガラフ3チルグラ4クーフェリアス 3D4 → 1 + 3 + 1 = 5

チルグラ(ぱんとら!) 2011.10.13 [14:00]

「マルドル、ありがとう。ラッシュ、いってらっしゃいませ。

ばっちり眠らせるから、期待していらして☆」

ダガーをたたいてもう一度お礼をいって、離れていく二人に手を振って。

「はー、それにしてもマルドルったらほんとにかっこいい方よねん。

彼女と組んでと心強いのでしょう?」

といつも行動を共にしているガラフににっこりと笑った。

笑って、緊張をほぐす。

 

視界にはまだゴブリン達は現れない。

まだ眠りの雲が届かない。

周囲を警戒しながら、あたくしは感覚を研ぎ澄ませて、時を待つ。

ジリ、と頭で何かがなり、汗が頬を伝うのを感じる。

「オランに帰ったら、アップルパイ片手にワインを飲みまくってやりましてよ」

うふ、と口の端を無理やり上方修正して、目をすがめた。

「早くいらして、妖魔ども。歓待してさしあげるわん☆」

 

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PLより:

1?3Rまで、感覚を研ぎ澄ませて周囲警戒いたします。

4R目にU1と5R目にU2にスリクラうつ予定です。

ラッシュ(夏季ごおり) 2011.10.13 [00:30]

 まったく。弓を借りておけばよかったぜ・・。

正直、狙撃ってのはあまり好きじゃないんだが、横でこうも見事に戦果をあげられると自分の戦略眼のなさに嫌気がする。

「コイツは、投げやりにはならないからなぁ・・・。」

 俺は、愛用の――と言っても、逃げのびる時にいろいろなものを失ったので、その後安価で使い勝手の良い得物を買い求めただけのシロモノでしかないが――ロング・スピアにちょっと恨み事を言う。

「勝負を投げない――そう自分に言い聞かせるために、こっちにしたんだが・・・。」

 俺は、ロングスピアを地面に突き刺し、かわりに借り物のヘビー・メイスを取り出した。

そして、それを振り回して準備運動をする。

最後に、ラージ・シールドを左手に持ち、準備完了。

「それじゃ、そろそろひと暴れしますかね。」

 遠距離攻撃で出番がない以上、接近戦では活躍しないとな。

マルドル(LINTS) 2011.10.12 [22:47]

門を出て、仲間と一旦分かれる。
私とラッシュは、北側の一団を獲物とする。

敵は歩調を止めない。
我々を見つけて突進するでもなく、引き返すでもなく。

太鼓の音に合わせて進軍する。

私はじっと闇を『視る』。
厚いシェイドのカーテン越しに、妖魔の体温が揺らめいている。

その向こう。王の動きに気づき。

「ロードが南へ移動している!
 動きに留意してくれ!」

ガラフ達の方へ向かって叫んだ。

そして藁束の明かりの届かぬ闇の彼方
――こちらへ向かって来る敵に向かってへ
チルグラのかけてくれた小石を投げた。

これでチルグラが敵を目視できるはず。

さあ、うまく眠ってくれよ!


PL>
基本チルグラのスリクラを待って攻撃開始とします。
飛び道具持ってれば良かったねーw

1?2Rは周囲の警戒。
ロードの動きを仲間へ呼びかけますね。

スリクラの射程範囲に入るのが4R目ということなので
ライト小石は直前の3R目にC3へ向かって投げようかと思います。
C3範囲へ届くよう前進が必要なら、届く距離まで通常移動します。

ガラフ(テッピン) 2011.10.12 [10:27]

チルグラに盾を渡した際、彼女は何とも言えない表情を見せた。

>「ほほほ、盗賊の技など♪」

なんのことかわかりませんわぁ☆と、何処かごまかした様な笑いを浮かべる。

>「でも、確かに先天的に武器は扱えますわ。
> 大事に使わせていただきましてよ」

昼間の探索の様子を見るに、明らかにセリトやライアットと同じ技術、
即ち盗賊の訓練を積んでいるように見受けたのだが。
まあ、誰しも他人に言えない事はあるものだ。これ以上追求しない事にする。

>「チルグラ、これを使ってくれ」

マルドルが腰に挿していた短剣をチルグラに手渡す。

>「魔法のダガーだ、護身になろう」

それは先の冒険で、ルーシィという翼の妖精族の女性から託された品。
込められた魔力は、きっとチルグラの身を守ってくれるだろう。

>「ガラフ――あんたが一番忙しいと思うが、無理はするなよ」

マルドルはこんな時でも仲間に気遣いを見せる。

「気遣い有り難く頂戴しておこう。お主も忙しくなるだろうしの。
 慌てず、確実に1匹ずつ仕留めていけばよい。我々なら出来る!」

そう、出来る。と強く想う。

>「――私は、自分の出来ることをしよう。
> ゴブリンロードを潰すことが出来れば上等だが、
> 撤退を始めたら深追いはしないでおこうと思う」

「承知。あくまで任務は防衛だしの」

相棒の考えに同意する。それは正しい戦略眼だ。

***********************************

さて、我々の決意の言葉に反発の意を示す者が現れた。

>「すいませんけど、僕は死ぬ覚悟はできていません」

クーフェリアスだ。

>「まだやりたい事を何も成していないんです、こんな所で死ねませんよ」

>「確かに冒険者になったからには危険は承知ですけどね。
> でも今は必ず生きて、そして村を守り切ります」

彼らしい、率直な言葉で自分の心情と決意を語る。

「それでよい。必ず出来る、と強く思い、行動で示す事。
 自己の力を最大に発揮しようと勤めれば、必ずや神は加護を授けてくださる」

至高神の神官の腕をバン、と叩く。

「力みは視野を狭め、判断を誤らせる。その事だけは忘れぬようにな」

***********************************

クーフェリアスが火矢を放ち、藁塚を燃え上がらせる。
夜闇に、赤く照らされた妖魔共の姿が炙り出された。
急に明るくなったせいか、妖魔は一様に驚いている様子だった。

>「夜が妖魔だけの世界と思ってもらっちゃ困る。
> これで暗さの不利は無しだ」

クーフェリアスが若さ迸る言葉を呟く。戦意は十分だ。

どーん   どーん

太鼓の音が静寂を揺らし、それを合図に妖魔の軍勢は前進を開始する。
ぎこちなくはあるが、その動きは軍隊さながらで、十分威圧的だ。
見せ付けるかの如く、ゆっくりと進んでくる。
近づくにつれ、得物が見える。手斧のみ、弓矢は無い。

「これはチャンスじゃな。接近する前なら弓で一方的に攻撃が可能じゃ。
 ワシとクーフェリアス氏の弓で、弱い奴から射掛けて数を減らしてしまおう。
 数を減らせればチルグラ夫人の<眠りの雲>も有効に使えるというもの」

北側の部隊と対峙する為、マルドルとラッシュは既に移動している。
ここは、自分とリュエン、クーフェリアスとチルグラの持ち場だ。

「リュエン氏よ、接近してからは弓矢も古代語魔法も使えぬ、貴殿の自慢の
 棒術の出番じゃ!ホブゴブリンは任せたぞ」

弓を構え、矢を番える。
狙いを定める。

「当たれよ!」

===================================

PLより:正面のU2へ向けて、3連続射撃を行いました。
     結果、コボルドA&B死亡、ゴブリンAがHP6/12と半減しました。
     これで残り15匹!
     アローを3本消費しました。残20本です。

     それと呼子をクーフェリアスが持つのは承知しました!

     HP22/22 MP23/24 インスピ:未使用

     以下にダイスチャットの結果を添付します。     

ガラフ@テッピン : 第1ラウンド行動宣言。
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : ロングボウで攻撃。対象:U2のコボルドA。目標値10。 2D6 → 4 + 4 + (4) = 12
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 命中、ダメージ決定。 13 = 8 (5 + 4 = 9) + 【5】 キーNo. : 26
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 10点ダメージ!コボルドA HP?2/8
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 第2ラウンド行動宣言。
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : ロングボウで攻撃。対象:U2のコボルドB。目標値10。 2D6 → 6 + 4 + (4) = 14
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 命中。ダメージ決定。 13 = 8 (6 + 2 = 8) + 【5】 キーNo. : 26
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 10点ダメージ!コボルドB HP-2/8
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 第3ラウンド行動宣言。
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : ロングボウで攻撃。対象:U2のゴブリンA。目標値10。 2D6 → 3 + 5 + (4) = 12
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 命中!ダメージ決定。 2D6 → 2 + 3 + (4) = 9
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 間違えました(汗)再度ダメージ決定。 11 = 6 (3 + 4 = 7) + 【5】 キーNo. : 26
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : 6点ダメージ。ゴブリンA HP6/12
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : これは、結構よい仕事をしたのでは?

GM(Lain) 2011.10.12 [02:11]

 アルフレドは火矢の矢筒を手渡しながら、マルドルの言葉を聞いた。

> 「土壇場で作戦を変えて申し訳ない」

 いささか場違いとも思える謝罪に、小さく笑って首を振る。

> 「すまない――ありがとう!」

 背中にかけられた声に答えるように、彼は盾を持つ左手を挙げた。

 ――気にするな。

 おそらくはそういった意味なのだろう。
 駆け去る背中は、すぐに家の陰へ隠れて見えなくなった。

※ ※ ※

 冒険者たちは柵を出て西へ進む。

 背後で柵の扉が閉められ、閂のかけられる音がする。

 50歩ほど行ったあたり、耕作地と牧草地の境界の手前。
 付近は既に明かりで満たされている。

 マルドルとラッシュのふたりは、更に北へと向かった。

 この線――北から南へ、耕作地の端を横切る一線。
 ここで妖魔を食い止めようという、それが冒険者たちの意志だ。

 妖魔どもは冒険者に応じるように前進を続ける。
 太鼓の音もいまだ止まない。

 全員が配置についたそのとき、彼我の距離はおよそ100歩ほど。
 ガラフには、妖魔どもがその手に持つ武器が見て取れることだろう。

 手に手にかざした武器は、小さな手斧。
 両方の腰にも同じ武器が提げられている。

 醜い顔は、一様に昂奮した表情だ――これから流されるであろう血に、早くも酔っているのかもしれない。

 そして。

 実戦を経験しているならば一度は味わったことがあるだろう感覚。
 危険を前に、己の五感が研ぎ澄まされていくあの感覚。

 時の流れすら、普段のそれとは違って感じられる。

 長い夜が、始まろうとしていた。

-------------------------------------------------------
■GMから

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 初期配置完了です。

 PC側の意図として、

 ・基本的にD4に集結
 ・チルグラとクーフェリアスは同じマス内
 ・U1に当たる可能性のある面子はD3へ

 ということのようですので、次のとおり配置しました。

 D3:マルドル、ラッシュ
 D4:ガラフ、リュエン、チルグラ、クーフェリアス


 妖魔側は、U1がB3、U2がB4に移動しています。
 Lは動いていません。


>みなさま

 R1からR3の行動を提示してください

 妖魔側はU1とU2がそのまま通常移動で前進(それぞれC3とC4へ移動)、Lが通常移動でA4へ移動です。

 最終的な移動はR3の行動順位0で行われる予定です。

 なお、次の進行は10月13日22時過ぎを予定しています。

 よろしくおねがいしまーす!

チルグラ(ぱんとら!) 2011.10.12 [00:20]

 

見つけたのはガラフ。
17匹とはまた多いわね!相当力があるロードなのかしらん?

>「鍵を握るのはチルグラ夫人の古代語魔術じゃ。
> <眠りの雲>で戦力を半減させ、その隙に集中して一気に殲滅する!」

杖を握りしめて
「了解よん」
とうなづく。


>「問題は夫人の魔力が何処まで持つかじゃが、ここはクーフェリアス氏に
> <精神賦活>の奇跡をお願いしたい。ワシはおそらく<癒し>に専念する
> 事になりそうじゃからな」
>「分かりました、引き受けましょう。
> 頭数で負けている以上、古代語魔法がこちらに残された逆転の鍵ですからね」

「そうね、戦場に出たら、すぐにあたくしは皆に保護の魔法をかける。
敵は17匹。
さすがに一瞬にして屠ることはできない、
長丁場になるかもしれないから、今はかけないわん。

そのあと、あなたから気力をいただくわん、ご承知いただけるかしらん?」

クーフェリアスに声をかけて、弓と矢を渡す。

そして、ガラフの言葉に楯を受け取ろうとして、一瞬動揺する。

「ほほほ、盗賊の技など♪」

なんのことかわかりませんわぁ☆と笑い飛ばす。

「でも、確かに先天的に武器は扱えますわ。
大事に使わせていただきましてよ」

ああ、あなた、おかあさま。

無理やりな言い分だとわかっていても言わずにおれなかった。
まだあの悪夢が追いかけてくる。
でも確かにそれは三つ子の魂として身体に染みついているわけで、
それは経験を積んだ者にはわかるってことだわ。いやいやいや。

そんなことは一瞬でかきけす。


まずは生き残ることが肝心だわ。

生きて帰るわよん、ね、あなた。

-------------------------------------------------------------
PLより:

久しぶりにかけたー!!
えーとてっぴんさんの案の通りに1R目にプロテクションかけます。
 

クーフェリアス(ラグランジュ) 2011.10.11 [21:11]

>「どうやらおいでなすったようじゃぞ...」

>「これは予想を遥かに上回る軍勢じゃ。敵勢は『王』を含めて17匹と
> きておる!皆、最大限に警戒せねばならんぞ!」

 

ガラフの潜めた声が敵襲を知らせる。

予想外だったのは妖魔の数がこちらの想定よりも倍近かったこと。

 

「これは...向こうも本気かな?」

 

一瞬、視界がぼやけたように感じ、地を踏む足の感覚が無くなり

冷たい汗が背を伝い心臓をむしり取られるような恐怖感に襲われる。

初めての本格的な実戦、しかも死の危険を感じさせる事態に萎縮していた。

 

だが逃げ場はなく後ろには守るべき者も居る。

踏み止まれ、民を守るために前に立ち、悪を倒し正義を示すのだ。

そう己に言い聞かせ、奮い立たせるためか無意識に手斧の柄を力の限り握り締め

まだ見ぬ闇の中の軍勢を睨み付ける。

 

>「敵襲ーーーーーーーーッ!」

>「フラーーーーンツ!
> あとのふたりを起こせ!
> エルメルに猟師を呼んで来させろ!
> デニスを南門に残し、あとはここへ集合!
> 急げ!」

 

ガラフの報を受けアルフレドが声を張り上げ迎撃の態勢を整え出す。

しかしそこでガラフがアルフレドと幾つかのやり取りを交わし始める。

敵の様子に不審な点があったのかその場で作戦を練り直したようだ。

 

>「クーフェリアス、火矢を頼む。
> それから、この呼子も。我々が崩れたらお前が吹いて欲しい」

 

「どちらも任せて下さい。

 ただ呼子を吹く気はありません、誰かがやられるなんて考えませんよ」

 

マルドルから火矢の入った矢筒と呼子を受け取り、そのまま呼子を首に下げ

同時にチルグラからも弓を預かる。

射撃の妨げにならぬようにマントを翻し、矢筒を肩に掛け弓を構え

火矢を矢筒から引き抜くと近くの篝火に矢尻を差し込み火を点ける。

それを弓にそえ、引き絞り、撃つ。

まだ的に当てるにも不安な腕だが大きな藁束ならば問題無い。

同じ動作で立て続けに藁束に火矢を撃ち込み

次第に大きくなる炎が周囲一帯をオレンジに染める。

 

「夜が妖魔だけの世界と思ってもらっちゃ困る。

 これで暗さの不利は無しだ」

 

                        *****

 

>「問題は夫人の魔力が何処まで持つかじゃが、ここはクーフェリアス氏に
> <精神賦活>の奇跡をお願いしたい。ワシはおそらく<癒し>に専念する
> 事になりそうじゃからな」

 

「分かりました、引き受けましょう。

 頭数で負けている以上、古代語魔法がこちらに残された逆転の鍵ですからね」

 

1対1の戦力では決して負けてはいないが、3倍近い数のゴブリン共に消耗した所で

ゴブリンの王と対峙すれば犠牲者が出る可能性は否定できない。

古代語魔法を駆使し数的優位を崩し、こちらの戦力の増強を図るのは

定石であり必要不可欠な策になる。

 

>「死ぬつもりはさらさらないが、命を捨てる覚悟はとっくにできている。

> もともと、拾いものだからな。」

>「同感じゃ。此処は難局なれど、死中に活を見出す事にしましょうぞ!」

>「ああ、皆と共に朝日をみよう」

 

「すいませんけど、僕は死ぬ覚悟はできていません」

 

覚悟を誓っている所に水を差すようで気は引けたが正直な言葉を表す。

 

「まだやりたい事を何も成していないんです、こんな所で死ねませんよ」

「確かに冒険者になったからには危険は承知ですけどね。

 でも今は必ず生きて、そして村を守り切ります」

 

---------------------------------

PLより

若々しい感じも出しつつ火矢の描写に力を入れてみる。

戦闘になったら活躍できそうにないから少しでもカッコよく見せたいという本音でついw

 

戦闘開始後はまずはチルグラにくっついて行ってスリクラ後に10点トランスファーします。

まだ敵との距離があるようならチルグラから預かった弓矢でU1のコボルトに向けて射撃。

その後はマルドル、ラッシュと合流し共同してU1の迎撃に当たります。

マルドル(LINTS) 2011.10.11 [00:12]

最初に気づいたのはガラフ。
ほぼ、同時に私の目も『それ』を捉える。

その人影は時をおかず数を増やし。

  >「どうやらおいでなすったようじゃぞ...」

「ああ――来たか」

ガラフと共に、

「アルフレド!」

隊長へ、敵襲を告げた。
同時に、集まってきた仲間へも敵の数と状況を告げる。

「数は17、コボルド4、ゴブリン10、ホブゴブリン2、ロード1!
 奴らは森の境界で隊列を整えてる。
 あの足跡が示したとおり、2グループ――いや、ロードを入れると3グループだ」

数と戦略で圧してくるか。
ゴブリンのくせに、な。



ガラフが、アルフレドへ作戦の変更を伝える。
その顔に浮かぶ一瞬の逡巡と疑問――

「アルフレド!」

「万が一が起きた時、村人達が即座に逃亡できるように
 一箇所へ集めておいてほしいのだ」

「敵の出方がまだ見えぬ今、迂闊には動けぬ。
 しかし、流れが見えてからの集合は確実に避難が遅れよう。
 それを避けたいのだ」

「それに、戦士としてのあんたの腕を信用しないのではない。
 戦える者全員がゴブリン戦に向かって全滅しては、
 脱出の時、村人を守る者がいなくなる――それは、避けたい」

「南か北か、どちらへ逃げるかの最終判断は一任する。
 私達より戦いの経験のあるあんたなら、より正しい判断ができるだろう」

「土壇場で作戦を変えて申し訳ない」

頭を下げる。

そして、アルフレドは――我々の案を受け入れ、持ち場へ戻っていった。
火矢の支度を受け取り、部下達の元へ駆けるその背に

「すまない――ありがとう!」

短く言葉をかけ、私も踵を返す。お互い、生きて朝日を見よう。




「チルグラ、これを使ってくれ」

ガラフの盾と共に、腰の短剣を手渡した。

「魔法のダガーだ、護身になろう」

ライトの小石のひとつは、先の打ち合わせでクーフェリアスに手渡してある。

ガラフとラッシュの相談に耳を傾けながら、

「ガラフの指示に従おう」

と、同意の意を示す。
多く語る必要は無い。
ガラフの言葉に、自分の意図したいものがあるからだ。

「クーフェリアス、火矢を頼む。
 それから、この呼子も。我々が崩れたらお前が吹いて欲しい」

アルフレドとボリスから預かったそれを、若き神官戦士へ預ける。

「チルグラ、あんたの魔法が頼りだ」
「リュエン、ラッシュ、よろしく頼む」
「ガラフ――あんたが一番忙しいと思うが、無理はするなよ」

始まったばかりの『銀月』へ、戻らなきゃあならんしな。

「――私は、自分の出来ることをしよう。
 ゴブリンロードを潰すことが出来れば上等だが、
 撤退を始めたら深追いはしないでおこうと思う」

メイスを抜き、盾を構える。

  >「死ぬつもりはさらさらないが、命を捨てる覚悟はとっくにできている。
  > もともと、拾いものだからな。」

  >「同感じゃ。此処は難局なれど、死中に活を見出す事にしましょうぞ!」


「ああ、皆と共に朝日をみよう」


   ヴァルキリーよ。私に勇気を。
   しかして死に至る道はいらぬ。
   私が欲するのは、あくまでも
   生へと繋がるただひとつの道。
   暗闇に似た空虚へと踏み出す
   ただ一呼吸分の勇気のみなのだ。


PL>
この話をしている時は、E4ということですね。

この後、柵外へ移動ですが、ガラフ案では

『U1対応:マルドル、ラッシュ、クーフェリアス
 U2対応:ガラフ、チルグラ、リュエン』

ということなので、D3へ移動します。
あ、独断ですが呼子は、クーに渡しておきますね。

GM(Lain) 2011.10.10 [03:35]

> 「アルフレド氏よ。従士と狩人を集結させるのはしばしお待ち頂けるかな?

 アルフレドはガラフを振り返った。
 その目が何故、と問うている。

>  敵は見せ付けるかの様に、眼前で悠長に陣形を整えてきおった。
>  しかも前回と同じ北西からじゃ。ワシはこれを怪しいと睨んでおる」

 彼の表情が変わった。
 確かめるかのように闇の奥を見やる――しかし、彼には何も見えはしない。
 すべては闇の中だ。

「では、どうします」

>  じゃから、アルフレド氏よ、貴殿は従士隊と狩人の方々を率いて
>  南方の警戒と村人の避難誘導にあたって頂きたい。お願い出来ますかな?」

 付け加えるようにマルドルが誘導の具体策――すなわち、村長の家の前の広場に村人を集める――を伝える。

 一瞬の逡巡。

 弱兵とはいえ貴重な戦力であることに変わりはない。
 それを主戦場へ投入しなくてよいのか。
 敵の数が多いなら尚更ではないのか。

 だが、彼は黙って頷いた。

「こちらはお任せします!」

 冒険者たちに火矢の入った矢筒を手渡し、早口にそれだけ言うと、踵を返して南門の方へ走り去った。

 ややあって、作戦変更だ南門へ行けと怒鳴る声が聞こえてくる。
 衛兵たちもまた、南門へと移動しているようだ。

※ ※ ※

 衛兵たちが移動を始めた直後、ボリスが冒険者たちのもとへ現れた。
 ひどく緊張した表情だ。

 冒険者のひとりに呼子を手渡し、口早に伝える。

「従士長から伝言です!
 手に負えぬ状況になったならば呼子を吹いて報せていただきたいと!」

 吹き方はお任せしますとのことでした、と付け加える。

 それだけを言い、彼もまた南へと駆け去った。

※ ※ ※

 門の近辺に集まった冒険者たちは、武器と防具をやり取りする。

 それぞれがやり取りを終えたのち、基本的な所作を確かめる程度の時間はあるだろう。

 チルグラはマルドルから短刀を、ガラフから小盾を借り受けた。

 クーフェリアスはチルグラから弓を受け取る。
 アルフレドが置いていった火矢を篝火にかざして点火し、続けざまに射た。

 橙色の光の尾を引いて闇の中へ吸い込まれた火矢は、数瞬ののち藁塚を大きく燃え上がらせた。
 藁塚の周囲が、昼のごとき明るさで照らされる。

 ガラフには、急に明るくなったことに驚く妖魔どもの姿が見えるかもしれない。

 そして。
 そんな妖魔どもを叱咤するかのような音――間遠な太鼓のリズム。

 どーん   どーん   と、低い音が響き渡る。

 その音に背を押されるように、妖魔どもが前進を開始した。

-------------------------------------------------------
■GMから

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 妖魔どもが前進を開始しました。


>みなさま

◆事前準備について

 GMが把握しているPCサイドの事前準備はここまで描写したとおりですが、漏れがあればご指摘ください。

 特に、チルグラの魔法については今のところ宣言がなく、使うかどうか検討中という認識です。
 事前準備で魔法を使う場合にはその旨の宣言とダイスロールをお願いします

 使わない場合もその旨お伝えいただければ助かります。

 その他、事前準備については、次の進行の直前までに宣言していただければ可能な限り拾います

◆初期配置について

 PC側の初期配置を決定してください

 配置可能なのはC4からH7までの縦4行、横6列です。
 C列まで移動する場合は全力移動扱い、D列まで移動する場合は通常移動扱いで移動可能です。

 NPC(アルフレド、衛兵s、イアンとクルト)は戦闘開始時点でH6へ移動しています。

 なお、妖魔側のU1およびU2は現時点でそれぞれ東へ向かって移動中です。
 戦闘開始時点ではそれぞれB3およびB4に移動していると推測できます

 Lに今のところ動きはありません

 次の進行予定は10月11日22時です。

 よろしくお願いしますね!

ガラフ(テッピン) 2011.10.10 [00:06]

「ん?」

最初気づいた異変は微かなものだった。
北西の森、牧草地との境界の樹木線。
その向こうでちらちらと蠢く影。
この闇を見通す目はすぐに正体を把握した。
ゴブリンだ。

「どうやらおいでなすったようじゃぞ...」

小声で仲間に伝え、警戒を促す。
さて、森から現れたゴブリンはどんどんと数を増していく。
だが、ざわめきは聞こえない。妖魔らしからぬ、粛々とした動きを見せる。
牧草地へ出たのは全部で10匹。二つの部隊に分かれた模様だ。
種類はコボルド、ゴブリン、ホブゴブリン。いずれも均等な配置だ。
そしてその奥には。

「木陰に噂の『王』がおるな...護衛の数も多い...6匹じゃと?」

これには驚く。先の襲撃で確定した数は12匹。
今目の前で展開されている敵は...17匹!

「これは予想を遥かに上回る軍勢じゃ。敵勢は『王』を含めて17匹と
 きておる!皆、最大限に警戒せねばならんぞ!」

***********************************

アルフレドに敵襲の報を伝える。

>「敵襲ーーーーーーーーッ!」

>「フラーーーーンツ!
> あとのふたりを起こせ!
> エルメルに猟師を呼んで来させろ!
> デニスを南門に残し、あとはここへ集合!
> 急げ!」

アルフレドは迅速に指示を出す。
だが、

「アルフレド氏よ。従士と狩人を集結させるのはしばしお待ち頂けるかな?
 敵は見せ付けるかの様に、眼前で悠長に陣形を整えてきおった。
 しかも前回と同じ北西からじゃ。ワシはこれを怪しいと睨んでおる」

北西部への全戦力の集結は踏み止まって欲しい事は伝える。

「敵は視認出来ただけで17匹。これは当初の予想を大幅に上回る数じゃ。
 そして、17匹もの群れを如何『王』とはいえ、1匹で統率出来るものか...
 つまり副官の存在が疑われる」

事態が事態なだけにどうしても早口になってしまう。

「今北西部に全戦力を集結すれば、必然南門は手薄になる。
 もし其処に副官率いる別働隊が急襲すれば?
 簡単に破られてしまう事じゃろう」

すぐに言葉を続ける。

「一度南を破られ内部を荒らされては北西部の我々も戦線を維持出来ん。
 奴等の思うままに蹂躙されておしまいじゃ。
 じゃから、アルフレド氏よ、貴殿は従士隊と狩人の方々を率いて
 南方の警戒と村人の避難誘導にあたって頂きたい。お願い出来ますかな?」

アルフレドの瞳をじっと見つめる。

「今述べた事は想像に過ぎん。ただ、最悪の想像じゃ。
 最悪の想像を現実のものとする訳には断じていかん!
 この場は我々冒険者が食い止める故」
 
***********************************

>「おいでなさった・・・てか。」

ラッシュは予想通り嬉しそうだ。

>「で、どうする? 
> 柵を越えて来るところを狙い撃ちってのがいいと俺は思うんだが。」

「それはワシも考えた。此処が城砦で他にも兵が居るならよい選択肢じゃが、
 一歩間違うと一気に崩壊しかねない。止めておこう」

熟練の傭兵と戦術について語り合うと何処か安心感を感じる。
やはりラッシュの存在は頼もしい。

>「ガラフ、このパーティの要はあんただ。あんたが決めてくれ。」

<癒し>が使えるという点では要かも知れないが...

「ご謙遜を、ラッシュ氏。皆で考え、皆で生き残りましょうぞ...

 さて、ワシ等はとにかく眼前の軍勢を相手に、何としてでも勝利を
 収めねばならん」

仲間を改めて見回し、自らを鼓舞するように続ける。

>「俺は、守っているだけってのが、苦手でね。」

ラッシュは持論を此処でも繰り返す。

「主戦場の設定だが、藁塚への点火が完了し次第、討って出るべきだと思う。
 門の眼前で固まっていては、敵の物量に押されて突破されかねんからの!」

ラッシュ、リュエン、マルドルを見つつ。

「敵は部隊を3つに分け、内2つを差し向けてきた。
 これをワシは各個撃破の機会と捉えている」

続けて、チルグラを見る。

「鍵を握るのはチルグラ夫人の古代語魔術じゃ。
 <眠りの雲>で戦力を半減させ、その隙に集中して一気に殲滅する!」

最後はクーフェリアスを。

「問題は夫人の魔力が何処まで持つかじゃが、ここはクーフェリアス氏に
 <精神賦活>の奇跡をお願いしたい。ワシはおそらく<癒し>に専念する
 事になりそうじゃからな」

言い終わると、背中に背負っていた小盾をチルグラへ渡す。

「夫人は盗賊の技術をお持ちじゃ。それは戦闘に関しても同様でありましょう。
 今回の戦い、<眠りの雲>を撃ち尽くした後は夫人にも前線に出て貰わねば
 なりますまい。お使いくだされ。ワシは愛用の大鎚を使う故、必要が
 ありませんでな...夫人に何かあったら、ご主人に顔向けが出来ませんでな」

冗談めかしてはいるが、半ば本気だ。

>「死ぬつもりはさらさらないが、命を捨てる覚悟はとっくにできている。
> もともと、拾いものだからな。」

「同感じゃ。此処は難局なれど、死中に活を見出す事にしましょうぞ!」

まるで戦神マイリーの神官にでもなった気分だ。
だが、自分は此処で死ぬ訳には行かないのだ...

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PLより:今晩しか投下出来そうにないので連続で投下!

     【行動宣言】

     01.敵を視認出来次第、PC全員とアルフレドに知らせます。

     02.アルフレドに、南方の警戒と村人の移動を依頼します。
       マルドルの行動宣言とも被りますが、ガラフからも伝えます。
       村人は村長宅前に集合して貰い、もしもの時にはまとまって
       脱出出来るようにお願いしておきます。座標はG5ですね。

     03.チルグラに手持ちのスモールシールドを貸します。
     04.集合場所はE4。

ラッシュ(夏季ごおり) 2011.10.09 [00:19]

「おいでなさった・・・てか。」

 想像していたよりも数が多い。

 手際のいい仲間が、藁塚やら火矢やら、準備をしてくれていたおかげで、なんとなくなりそうだが。

「で、どうする? 柵を越えて来るところを狙い撃ちってのがいいと俺は思うんだが。」

 せっかく修理したのに、一日もたたずに壊されるのは正直癪だが。

「とはいえ、あんたらの魔法の援護がなければ前線は維持できねェ。

 特にあの魔法使いの奥様に奴らを近づけるワケにはいかねぇしな・・・。」

 要するに、柵が壊されるまでに、勝負を決めておけるか否かにかかっているわけだが、なにせ柵の強度はたがが知れている。

最低でも半数にはしておかなくてはならないが、はたしてそれができるかどうか・・・。

逆に、前線が柵の外にあれば、たとえ綻びても、それが大規模でなければ、それを繕う時間は稼げる。

「ガラフ、このパーティの要はあんただ。あんたが決めてくれ。」

 もとより戦士は前線に立つのが仕事だ。

言い方は悪いが、柵に隠れて身の安全を図るのが役目じゃない。

「死ぬつもりはさらさらないが、命を捨てる覚悟はとっくにできている。

 もともと、拾いものだからな。」

 前線が崩壊して、逃げる他なかった――そんな戦いは2度とゴメンだ。

守るべき土地を失い、戦う意義は消滅し、帰るべき場所も見失ったが、それでも命だけは失わずに済んだ。

それでも、そのことに意味があるとすれば――。

「俺は、守っているだけってのが、苦手でね。」

 黙っていれば転がり込んでくるもんじゃねぇからな。勝利ってヤツは。

GM(Lain) 2011.10.08 [05:42]

 先に気づいたのはマルドルとガラフのいずれであっただろうか。

 村の北西の森、ちょうどガラフが昨夜妖魔を発見したあたり。

 樹木線の向こうで何かが動いた、ような気がした。
 瞬く間にそれは小柄な人影として姿を現す。

 闇の中に妖魔の輪郭が、はじめはひとつ。
 つづいてふたつ、そしてあっという間に片手で数えられる数を越える。

 声はまだ聞こえない。

 牧草地へ出た妖魔どもは見る限り3種、どうにか横並びの隊形を整えようとしている様子だ。

 そしてその後ろ、樹木線の陰に、幾匹かの妖魔。
 数は出てきた連中よりもやや少ない程度であろうか。

 中に、際立って体格のよい妖魔がいる。
 妖魔の上位種、ゴブリンロードだろう。

※ ※ ※

 冒険者の言葉を受けたアルフレドが大声を張り上げる。

「敵襲ーーーーーーーーッ!」

「フラーーーーンツ!
 あとのふたりを起こせ!
 エルメルに猟師を呼んで来させろ!
 デニスを南門に残し、あとはここへ集合!
 急げ!」

 彼自身も己の装備を確かめ、短弓と火矢を手に取って臨戦態勢だ。

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■GMから

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>みなさま

 お待たせいたしました。
 妖魔ご一行様の襲撃でありますこんばんは!


◆現状

 北西の牧草地(A3とA4)にそれぞれ5体ずつ、計10体の妖魔が出ました
 内訳はコボルドが4、ゴブリンが4、ホブゴブリンが2です。

 また、A3の森部分にゴブリンロードと6体の妖魔がいるのが見えます。
 こちらの妖魔はすべてゴブリンのようです。

 (計コボルド4、ゴブリン10、ホブゴブリン2、ロード1)

 牧草地へ出た妖魔は隊列を整えようとしています。
 知能が知能だけに、少々時間がかかりそうな様子(といっても数十秒でしょうが)ですね。


 PCは全員が起きており、防柵内の任意の場所にいるものとします。
 武器防具等、戦闘に必要なものはすべて身につけています。

 NPCはアルフレドのほか、デニス、エルメル、フランツが起きています
 アルフレドがE4、フランツがE5、エルメルがF7、デニスがH6にいます。

 村長の家、ヨーセフとイアンの家、クルトの家はPCも衛兵たちもそれぞれ場所を把握しています。
 なお、特に「伝えない」旨の記述がない限り、マルドルとガラフが見たものはPCとNPC(その場にいるのはアルフレドのみですが)に即座に伝達されたものとします。
 GMの記述はこれを前提になされていますが、不都合な場合は修正しますのでお申し付けくださいませ!


◆提示

 ひとまず最初に何をするか、を決めてください
 時間的な猶予は1分ない程度です

 アルフレドはひとまず、部下を使って就寝中のボリスとクラエスを起こすこと、イアンとクルトを起こすこと、そしてデニスを除く部下を含めた全員をE4に集合させることを意図して指示を出しました。

 初動に加えて、大まかにどのあたりを交戦エリアとして想定するかを決めていただけると後の進行がスムーズになると思います(防柵目前まで引き込むのか、可能な限り出て撃退を試みるか、など)。

 次の進行予定は10月9日22時とします。

 特に宣言がない場合、E4に武器を持って集まったものとして進行しますね!