喊声、悲鳴、笛の音
GM(Lain) 2011.10.18 [00:02]
> 《あの妖魔の生命の炎を食らえ!》
マルドルの精霊語による呼びかけに、藁塚の火に潜む火蜥蜴が応えた。
炎の舌と言うには些か巨大に過ぎる火炎の塊が、太鼓を抱えた妖魔へ飛ぶ。
身体を炎に焼かれ、妖魔は苦悶の声を上げる。
続いてガラフの矢が妖魔の脚を掠めた。
息も絶え絶えになりつつ、なお妖魔は足を止めない。
その原動力は忠誠心か、恐怖か、それとも。
※ ※ ※
戦線の北側では、リュエンとラッシュが妖魔どもと接触していた。
棒が空を薙ぎ、鎚矛が妖魔を打ち据える。
妖魔どもの振るう斧はいずれも派手な風切り音だけを残した。
ここでも戦況は、冒険者たちの優位に保たれている。
※ ※ ※
戦線の中ほど、今は(おそらく一時的かつ局所的に)静穏を取り戻した一帯で、チルグラが新たな呪文の詠唱を始める。
【光明】――仲間たちの戦場に明かりをもたらし、闇の不利を打ち消そうというのだ。
光は、クーフェリアスが持つ矢の矢尻に灯った。
すかさずクーフェリアスがその矢を放つ。
妖魔どもが走りこんだ牧草地と森の境界付近、その場所を中心に白く無機質な魔法光が広がる。
なにか怪物のようにも見える樹々の影に混じり、妖魔の姿がくっきりと浮かび上がった。
※ ※ ※
眠ったことで突撃から取り残された妖魔が1匹、どうしたことか目を覚ました。
丈の低い牧草地の中で、どうにか立ち上がろうとしている。
まだ周囲の状況は把握しきれていないようだ。
※ ※ ※
――そして。
破綻は南から訪れた。
長く鋭い笛の音――南からの敵襲を報せる音。
この場にいるクーフェリアスが吹いていないとすれば、それは。
南門で何かあった、ということに他ならない。
冒険者たちが南門側を見ても、そこは建物と森の樹々に遮られている。
近づかなければ、何が起きているかすら定かにはならないだろう。
今のところ、村人の悲鳴やなにかを破壊するような音が聞こえてきていないことが、小さな救いではある。
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■GMから
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戦闘の状況は描写したとおりです。
南門の方から呼子の音が聞こえました。「南から敵襲」の意の吹き方です。
南門側の様子は今のところ確認することができません。
F5とI7を対角線とする長方形の範囲内に入れば確認可能です。
なお、防柵を乗り越えるためには2ラウンドが必要です。
防柵を乗り越えることを試みている間は、他の能動的な行動ができません。
この間、防御には-4の修正が課せられます。
◆R6結果
21:リュエン ホブU1に移動攻撃(はずれ)
18:ラッシュ ゴブU1bに移動攻撃(命中、6ダメージ)
17:チルグラ ライト発動
17:マルドル ゴブL1にファイアボルト(9ダメージ)
13:ゴブU1b ラッシュに攻撃(回避)
12:ホブU1 リュエンに攻撃(回避)
12:ガラフ ゴブL1に射撃(命中、2ダメージ)
00:クーフェ C5にライト矢射撃
チルグラ:MP 12/15
クーフェリアス:MP 04/15
マルドル:MP 15/20
ゴブU1b:HP 06/12
ゴブU2a:HP 06/12(睡眠中)
◆覚醒判定
ゴブU1a覚醒(6ゾロ)
◆7R宣言
U1:6R攻撃したPCを攻撃
ゴブU1a:立ち上がり(C3)
L:C5の樹木線の内側へ通常移動(障害物が多いため、投擲・射撃・射線型魔法は届かなくなる)
>みなさま
というわけで7Rの宣言をお願いします。また、質問なども随時どうぞ!
次回進行は10月19日22時過ぎの予定でーす!