第1日:夕刻
GM(Lain) 2011.10.08 [04:37]
> それと、昼は我々が一つ借りていた呼子だが、夜は北西の門と南の門とで
> 分け合った方がよいと思う。
ああそれでしたら、とアルフレドは頷いた。
「南の門にはボリスを立たせています」
深夜から明け方はデニスに南門の番を任せる予定だ、と彼は言う。
「北西はあなた方が警戒しておられる。
何かあればすぐに解るでしょう。
要は、警戒の薄い側から侵入されるということを防げればよいのですから」
ひとまず主力のいる北西でなく南、ということのようだ。
※ ※ ※
> 「ああ、いつもああじゃよ。
> ワシは彼女が戦乙女の生まれ変わりのように思えてならん」
「それはまた・・・・・・勇猛に戦われるのでしょうなあ」
ガラフの言葉に、アルフレドは声を出さず笑った。
「いや、頼もしいことです」
笑ってはいてもそれは、偽らざる感想なのだろう。
※ ※ ※
アルフレドが口にした最悪の想定、それへの対処を考えるガラフ。
> ワシだけでは考えがまとまらん。これは要検討事項じゃな」
だが、結論は出ない。
「わかりました。
しかし、やはりまとまって逃げるべしとお考えですね」
その点は私も同感です、とアルフレドは頷く。
「逃げ延びる先については私もすこし考えておきましょう」
> 村人の誘導と護衛は貴殿等従士隊に一任したいとワシは考えておる。
> 妖魔の阻止こそ我々に任せて頂きたい」
「有難いことです」
アルフレドは頷く。
「実のところ、戦ったことのない衛兵に撤退時の殿軍が務まるものかどうか」
阻止をお任せできるのは有難い話です、と続けた。
これも彼の本音なのだろう。
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■GMから
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>テッピンさん
宣言把握です。
呼子の件、アルフレドは「主力は北にいるし南に持たせとけばいんじゃね?」と言ってます。
そして南の門番は呼子を持っていたボリスが当たっております。
一応呼子の持ち主がひとりは歩哨についてるローテーションなのです。一応ね。
警戒態勢についても了解です!
ガラフ(テッピン) 2011.10.08 [01:25]
>「ありがとう、イアン。
> わざわざ寄り道までしてくれて、調べてくれて。
> あんたのお陰でいろいろ分かったよ、助かった」
マルドルに感謝の言葉を言われただけで、イアンはしどろもどろだ。
>「は、え」
>「あー、いえっ、」
人間の男なら仕方ない反応だ。
マルドルと組む中で、同様の反応を見せる者を何人か見てきた。
種族こそ違うが、同じ男として同情を禁じ得ない。
「それにしてもマルドルよ...」
罪深き相棒に向けて、つい一言物申したくなった。
「お主は自分の持つ魅力の正しい使い方を、
今一度学んだ方がよいと思うぞ?
行く先々で不必要に男共を悶絶させたり興奮させるのも如何なものか、
と思うのだが...人間や妖精にはこれといった発情期が無い故、
尚の事女性側が自重した方がよいと思うのだがな...」
どうせ聞き流されると承知しつつも、楽しくなってきた。
こうしたやり取りが出来る内は、まだまだ気持ちに余裕がある証拠なのだ...
**********************************
作戦会議では、ラッシュが異論を挟んできた。
>「その点については、同意しかねるんだが・・・。
> 俺たちは、奴らのねぐらを発見したわけじゃない。
> 単に、村の西のほうに集団で退却する足跡を発見しただけだ。」
確かに其処は仮定で述べた所なので否定はしない。
>「あんたの意見は分からないではないが・・・。」
>「あんたが言った通り、奴らに戦術と戦略の心得があるならば、
> 前回と同じように攻めてくるとはとても思えねぇ。
> そんな相手に、守りに徹するのは危険じゃねェか?」
「ラッシュ氏よ、攻められる前に攻めんとする貴殿の考えは否定せんし、
ワシも可能ならそうしたいと考えておる。しかし、闇雲に攻めるのは
より危険ではないかな?」
>「あらかじめ罠を用意しておき、そこに誘導し敵を分断する。
> そうでもしないと、数で劣るこちらが不利になる。」
「貴殿の言う通り。理想は分断しての各個撃破。それが戦術の基本じゃ」
>「だからこそ、確実に敵を誘導するために、奴らの拠点を把握する必要が
> あるんじゃないか?」
ラッシュの言い分はよく分かる。分かるのだが...
「そこも貴殿の言う通りじゃ。じゃが、その拠点を突き止める為の有効な
手段を我々が有していない現状について、いま少し認識を持って
頂きたいですな。貴殿はイアン氏やクルト氏に危険を承知で追跡行に
同行させるおつもりか?
それに我々が塒を血眼になって探している隙をついて村を急襲されたら?
繰り返すが我々の任務の第一義は『防衛』じゃ。
貴殿の意見は尤もだと思うし、出来る事ならそうしたいが、現時点では
おいそれと首を縦に振る事は出来ませんぞ」
議論が白熱しそうになった時。それまで聞くだけだったマルドルが、
ゆるりと話に加わってきた。
>「しかし、アジトの急襲か...面白そうだな」
まるでこれから遊びに行くみたいな言い方だ。
>「ガラフの言うとおり、野伏の技を持たぬ我々では
> 敵の本拠地へ徒に飛び込むようなもんだが、
> 『攻撃は最大の防御』とも言うしな。
> ただ、今はまだなんとも言えぬのが本音だよ。
> ガラフの意見に近しいと述べておこう」
これまたマルドルらしい。意外とこうした言い方が上手いのだ、彼女は。
>「そしてガラフの言う敵がアジトを変えてくるかどうかだが、
> ラッシュの言うとおり、確証がない。
> もし南方から襲ってきても、ねぐらは同じで
> 単に攻撃場所を移動しただけかもしれん」
「それについては否定はせん。
あくまで先方が最低限の戦略・戦術を心得ていると仮定した上での
推論に過ぎんからの」
>「どっちにしても、門外で動くのは明日の朝だ。
> しかし、この夜の時間を無駄にする理由も無い」
>「今はまだ推測だらけだが、ただひとつ、分かっていることがある。
> ――『妖魔は、必ず村に来る』。
> 人間を刺激すれば、自分達が殺されるかもしれぬのに、な。
> それだけ切羽詰った事情があるんだろう」
>「敵は真っ先に、家畜を連れてったんだよなあ。
> 要するに食いもんを欲している。
> この前連れ帰った家畜、ぼちぼち食べつくしてるんじゃないかなあ」
「それは確かだの」
それは簡単に導き出される推測だ。
>「何度も同じ場所――つまり、牧草地近くへ来るとなれば、
> 奴らの目的は家畜だと分かる。
> こちらにも策が講じられよう。
> 場所を変えて現れるとか、より積極的に動き出すとなれば、
> 食料をより強く欲するか、あるいは別の目的も考えられよう」
>「なあ。この夜は奴らの『行動の検証』といかんか?
> 単に守るだけでも待つだけでもない。
> 奴らの好きに動いてもらって、手の内を見せてもらうんだ」
>「これまで通り、家畜狙いの牧草地か、
> あるいは迂回して南側へ現れるか。
> 昨夜のようにただの見張りか、それとも――村を襲ってくるか」
>「あえて、動いてもらう。
> もちろん、村へ危害を加えようとしたら
> 全力で阻止するがな」
>「夜にこちらから確認できずとも、朝を待って足跡を見ればいい。
> それだけ敵の動きが、より明確になるはずだ」
それは至極尤もな意見。
大勢の方針を決めようとしていた自分とラッシュに比べて、
マルドルの意見はごく単純だった。
とにかく今晩はどうするのか、と。
そして詳しい事は敵の出方を見て明日決めようじゃないか、と。
考えようによっては問題の先送りとも取れるが、
判断の材料が決定的に欠ける現状では極めて有効な選択に思われた。
「これは迂闊じゃったな。ワシは『木を見て根を見ず』の状態に
陥っていた訳か。先走っておったな。失礼した」
自らの非を認め、皆に謝る。頭から水を掛けられた気分だ。
同様の感想を持ったのか、ラッシュがこんな提案をしてきた。
>「夜間の警備については了解した。
> 今後のコトについては、明日の朝、改めて話し合わないか?」
それは断りようのない提案だった。
「承知した。星王はよりよい結論を出す為の熟考を奨励されておる。
それに今日は一日中よく動いた。疲れを癒して、明日改めて話を詰める
事にしましょうぞ」
今晩の結果を元に翌朝また話し合うという、ごく常識的な結論で会議は
終わった。
***********************************
>「"姿隠し"の魔法が使えりゃ、
> 妖魔の近くまで行って様子を見れたんだがなあ」
相棒のぼやきについつい吹き出してしまう。
「それを悔やむならこれから精霊魔法の修行に励んでくれ。
ないものねだりは星王が堅く戒める所じゃぞ?
それに仮に<姿隠し>の魔法を使えた所で、野伏の技術が無ければ
どうにもなるまいて。それに...」
―――単独潜入なんて無謀な行動は、セリトに任せておけばよい。
と言い掛けて、流石に不謹慎と思い口を噤む。
そう言えば我等が首魁、紅い狼殿は息災だろうか。そこに寄り添う白い兎も。
一緒に居ると騒々しい事限りないが(本人達というよりも騒動に巻き込まれる
という意味で)、一度離れるとどうしてこうも寂しいのだろう。
(そういえば、緑に染めた熊の毛皮を買う、なんて話をしていたな...)
ふと、突然どうでもいい事を思い出してしまい、少し戸惑う。
そう言えば、イアンは狩人だった。
この任務が終わったら、熊の毛皮を用立てて貰うとするかな?
目の前の事とはかけ離れた所に、静かに思考は飛ぶ...
***********************************
先の会議を受けて、南方にも警戒を、と呼び掛けた所、アルフレドは
実直な反応を示した。
>「衛兵のうち一人は南側を重点的に見張らせましょう」
「有り難い。杞憂なら問題は無いが、何かあってからは遅いもの。
宜しく頼みますぞ。
それと、昼は我々が一つ借りていた呼子だが、夜は北西の門と南の門とで
分け合った方がよいと思う。そうすれば、容易に襲撃の有無が分かるからの」
と、続けて呼子の使い方についてアルフレドに依頼をしておいた。
さて、マルドルはアルフレドに灯りについて提案する。
>「火は、より多く焚こう。
> 夜の闇は、そうでなくとも人の心に不安を与える。
> 光は、敵に我々の警戒をアピールすると同時に、
> 不安に怯える村の女子供を幾らか安心させてくれよう」
>「なるほど、道理です」
更にマルドルはもう一つ案を考えていた。
>「――そうだ、仮に牧草地や森の近くで、
> 夜、我々冒険者と妖魔が衝突する事態となって。
> 『明かり』の支援は可能だろうか?
> 松明を投げる、あるいは火矢を射掛ける等の行動は、できるだろうか。
> もちろん、距離の問題もあるから無理にとはいわぬが――」
そその提案はアルフレドに少なからぬ刺激を与えたようだ。
>「松明を投げる程度なら、準備しておけばさほど難しくないでしょう。
> 火種は篝火がありますから、防柵に沿っていくつか置いておけば
> 問題ないはずです」
>「もともと松明は手に持って使うものです。
> 地面に落としてどれだけ火が保つものか、
> そもそも明かりがそう遠くまで届くものなのか――」
>「火矢。――火矢ですか」
>「照明に使うものではないので、火矢だけではどうにもなりません。
> 無論、松明を投げるよりははるかに遠くまで届きますが、
> 燃えるものが周囲になければただの――」
>「干草、藁束、薪、そんなものを積み上げておけば、
> そこへ射込むことで明かりが作れます」
あらかじめ燃えそうな物を特定の場所に設置しておき、有事の際は
火矢を打ち込んで灯りとする案がまとまった。
>「なるほど、藁塚か。燃える物をあらかじめ用意しておけば...!」
「見事なものじゃな。マルドルとアルフレド氏が智恵を合わせた結果、
新たな智恵が生まれた。これぞ星王が説く『直感』と言うものじゃ。
ワシは今感動しましたぞ!」
見事な二人の連携に嬉しくなり、つい熱く語ってしまった。
>「藁塚はボリスとクラエスに用意させましょう。
> 火矢は私が作って持っておきます」
「有り難い。宜しく頼みますぞ」
>「ただし、時間はそう長く持ちません。
> 小半刻も持つかどうか」
アルフレドは長時間持たない事を心配していたが、
>「いや、充分だ。初手をカバーできれば、後は何とかなる」
そこはマルドルの言う通りだ。
>「北西の門の正面、牧草地との境目にひとつ。
> その手前の耕地から柵沿いの牧草地にかけて4つ、
> というところでどうでしょうか」
「数はそれで十分と思われますな」
多すぎても手間がかかるだけだし、そんな数多くの藁塚へと悠長に矢を
射込んでる余裕などないだろう。
>「柵の近辺は問題ないでしょうが、牧草地との境へ向かうときは
> 見張りをお願いします」
>「ああ、分かった」
「承知致した。しかと、護衛を勤めましょうぞ」
従士長へと、力強く頷き返した。
***********************************
マルドルと北西部の牧草地を重点的に警戒する。
>「――闇が来るな...」
マルドルが話し掛けてきた。
>「何事もなくて良かったが、夜が明けるまで油断できんな...」
「出来ればこれからも何も起きない事を願うがの。先方がうっかり何処からか
奪ってきた酒を飲みすぎて、朝まで酔いつぶれてくれればと心の底から
思うよ」
我ながら、何とまあ気の利かぬ冗談を喋っていると従士長殿が挨拶にやってきた。
>「敵影未だ見えず、ですか」
>「ああ...静かだ」
先の自分との会話に流されたか、マルドルが珍しく感傷的な事を言い始めた。
>「私も、このまま何も起こらず5日間が終わればいいと思ってる。
> 妖魔どもは人間の警戒の強さに怯み、諦め、ひっそり退却。
> 私らはこの村でのんびり退屈な時間を過ごす
> ――この無駄飯ぐらいって、村人に陰口を叩かれながら、な。
> そうして、子爵の騎士団と交代して、平和な村を離れる――」
思った以上にマルドルには詩人の才能があるらしい。
「違いない。無駄飯喰らいと呼ばれるのは、護衛の最も理想的な姿じゃ」
相棒の願いを理解し、自然と頬が緩む。
>「何せひとたび戦いが始まれば、血が流れずにはおられん。
> 斬られると痛いしなあ。痛いのは勘弁して欲しいものだ」
>「まったくです」
この二人の言葉には実感が篭っていた。
アルフレドは、傍らの兵士の姿を見つめながら、呟く。
>「彼らにはまだ実戦の――この類の命のやり取りの経験がありません」
>「?」
突然何を、といった表情のマルドル。
>「若く体力に優れた者を集めた、と申しましたが」
>「養う家族やそれに準ずるものがないこと。
> そして、嗣子でないこと」
>「彼らにはあとのふたつの条件を伝えていません」
要するに死んでも後腐れのない、身の軽い若者を集めたという事。
実直なアルフレドには、事実を隠しているという後ろめたさがあるのだろう。
>「もし私が倒れたときは、」
>「どうか、彼らを頼みます」
些か感傷的だが、彼の誠実さと抱える責任の重さが篭った言葉だった。
それを知ってか、マルドルが熱く語り出した。
>「あんたは死なん。あんたが死ぬ前に、まず冒険者が倒れるからさ」
>「でも、我々は勝って、生き残る。必ずな」
>「だから、あんたは死なんのさ。
> というか、そんなヒヨっこをほったらかして死ねる訳ないって」
>「あんたが一番良く分かってるはずだろう?」
不器用だが熱の篭った言葉。まるで言葉に火の精霊が宿っているかのようだ。
「加えて言わせて貰えば、ワシが居る。
ワシの力が及ぶ限り、誰が傷つこうが必ず癒してみせよう。
それまでは、誰であろうが倒れさせはせんよ、決してな」
夜の空気に自分も飲まれたか。柄にも無い事を言ってしまった。
>「巡回、よろしく頼む。じき、妖魔どもの時間だ」
照れ隠しか、マルドルは話を適当に切り上げてしまった。
照れる位なら言わなくてもよかろうに。と思いつつ、
改めて心優しき相棒に好感を抱く。
>「いつもああなのですか、彼女は」
「ああ、いつもああじゃよ。
ワシは彼女が戦乙女の生まれ変わりのように思えてならん」
相棒への賞賛を、本人に聞こえないようにこっそり言う。
>「マルドルさんはああ言われますが」
>「どうにも最悪の事態というのを考えてしまいます」
それはアルフレドの立場からすれば当然の事。
「貴殿のように責任ある立場の者は、常に最悪の事態を想定した上で
行動する。それが望ましい。
我々冒険者は自ら危険に飛び込むような輩の集まりじゃ、
マルドルの有り様は立派だが、褒められるものではないし、
貴殿が真似をする必要はないと思いますぞ」
慰めのつもりでもなく、本当にそう思う。
>「防柵が突破された場合については、なにかお考えですか」
>「無論、1匹2匹であればいかようにも対処はできるでしょうが」
>「少なくとも、村人をまとめて逃がさねばなりません」
「仰る通りですな。12匹の妖魔の群れが如何な手段を用いて防柵を突破する
のか、その手段が推測出来れば自ずと打つ手は見えてくるのだが...
油を撒いて火矢を射掛けるか?丸太で突撃してくるか?
仮に突破したとして、一斉に12匹が突入するだけの隙間は出来ない筈、
むしろその隙間を通る瞬間に矢を集中させれば容易く数を減らせるか...?」
我ながらよい案が思いついたが、話題が剃れてしまったので軌道修正する。
わざと防柵に脆い箇所を作ってわざと突破させた所を狙い打ちにする案は、
明日提案する事にしよう。
「突破された場合、村人は襲撃方向とは反対側に逃げるのが筋でしょうな。
安全面からも、散り散りにならずまとまって移動した方が好ましい。
南に逃げるのであれば街道沿い、北西に逃げるなら牧草地から狩人の
誘導で森か。村長の家に全員で立て篭もるというのもあるが、
火責めにされたらまんまと皆殺しにされてしまうだけだしの...
ワシだけでは考えがまとまらん。これは要検討事項じゃな」
長々と喋って考えがまとまらないのは申し訳なく思う。
しかし、これは個人で決められるものではないのだ。
>「私と衛兵、それにあなたがた冒険者。
> 妖魔どもの阻止と、村人たちの誘導。
> どちらがどちらを担うべきか、あらかじめ決めておくべきかもしれませんね」
「貴殿の言う通りですな。役割はあらかじめ決めておいた方が、
有事の際に迅速に行動出来ると思われる。
村人の誘導と護衛は貴殿等従士隊に一任したいとワシは考えておる。
妖魔の阻止こそ我々に任せて頂きたい」
この点についてはおそらく満場の一致を得られるだろう。
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PLより:体調崩したり残業続きだったりの亀レスで本当申し訳ありません!
m(_ _)m
レスを返すのに半端じゃない時間かかった、LainさんとLINTSさん
熱いぜえ...
防柵突破時の対応については翌朝に話をしたいですね!
>夏季ごおりさん
本文では喧嘩腰ですが、ガラフの性格(慎重派+神官)を考慮
してのRPですのでどうかお許しください!(>人<)
PLとしてはアジト急襲&分断作戦は是非やりたいのです!
必死に説得してイアンを連れていけないものか...と画策中です!
>LINTSさん
マルドル漢過ぎます(笑)色んな所で絡んでますがどうか
ご容赦を!
【行動宣言】
01.アルフレドに呼子を返し、南北の門番で分けて持つように
依頼します。
02.マルドルと共に北西の牧草地を中心に警戒態勢を取ります。
HP22/22 MP23/24 インスピ:未使用
GM(Lain) 2011.10.07 [03:00]
> 「何せひとたび戦いが始まれば、血が流れずにはおられん。
> 斬られると痛いしなあ。痛いのは勘弁して欲しいものだ」
「まったくです」
意外に感じた風もなく、アルフレドはそう答えて今度ははっきりと笑った。
※ ※ ※
> そんなヒヨっこをほったらかして死ねる訳ないって」
> 「あんたが一番良く分かってるはずだろう?」
叩かれた肩を見、叩いたマルドルの拳を見て、アルフレドは息をついた。
敬礼した腕を下ろし、手を振って去るマルドルを見送る。
「いつもああなのですか、彼女は」
どこか羨望を含んだ声で、彼はガラフにそう問う。
※ ※ ※
「マルドルさんはああ言われますが」
いくらか気分を切り替えた様子のアルフレドが話を続ける。
「どうにも最悪の事態というのを考えてしまいます」
それが生き残る術のひとつでもあったのだろう。
その顔に浮かぶのは苦笑だ。
ああ最悪と言えば、と、ふたたび表情を引き締める。
「防柵が突破された場合については、なにかお考えですか」
衛兵がおり、彼らを率いる従士長がおり、そして冒険者がいる。
可能性は決して高くはない――だが、ゼロでもない。
「無論、1匹2匹であればいかようにも対処はできるでしょうが」
万が一、柵を破壊されるようなことでもあれば。
「少なくとも、村人をまとめて逃がさねばなりません」
敵を食い止めつつ、村人を誘導してどこかへ逃がす。
敗勢にある中で行うとすれば(必然的にそうなるわけだが)、控えめに言って至難の業だ。
「私と衛兵、それにあなたがた冒険者。
妖魔どもの阻止と、村人たちの誘導。
どちらがどちらを担うべきか、あらかじめ決めておくべきかもしれませんね」
できうるならば逃げ延びる先も、と付け加える。
彼の悩みが尽きることは、当分の間なさそうだ。
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■GMから
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進行とはあまり関係のない短レスです。
マルドルかっこいいよマルドル。
ガラフにも少し話を振ってみました。
・もし突破されたらどうする?
・村人を逃がさざるを得なくなったときにそれぞれどう動く?
というあたりを気にしているようです。
マルドル(LINTS) 2011.10.06 [16:31]
GM(Lain) 2011.10.05 [16:09]
> 「ありがとう、イアン。
「は、え」
マルドルの言葉に、イアンはどぎまぎと視線を彷徨わせる。
> わざわざ寄り道までしてくれて、調べてくれて。
> あんたのお陰でいろいろ分かったよ、助かった」
「あー、いえっ、」
お役に立てて嬉しいです。
いささか明瞭さを欠く発音で、彼はそう答えた。
※ ※ ※
> 「今晩については、引き続きマルドルとワシは寝ずの番に就こうと思う。
> チルグラ夫人もご一緒して頂けますかな?
> 御三方は、今から寝て頂いた方が宜しいかな?」
ガラフの提言に、アルフレドが答える。
「衛兵は交代で休息を取らせます。
私自身は明日の午前中にでも休む予定です」
警戒についても了承したようだ。
「衛兵のうち一人は南側を重点的に見張らせましょう」
※ ※ ※
ガラフとラッシュ、それにマルドルが交わす議論を、アルフレドは耳のないような顔で聞いている。
これまでの彼の言動を思い返せば、その理由も自ずと解ることだろう。
冒険者たちの方針がどのようなものであれ、彼は衛兵とともに村を守るつもりでいるのだ。
そうこうするうちに食事は終わり、各々がその持ち場に着くべく席を立つ。
アルフレドは衛兵のうち、デニス、エルメル、フランツを先に休ませることにしたようだ。
3人は早速、寝る仕度を始める。
ボリスとクラエスが篝火の用意を始めたところへ、マルドルが声をかけた。
> 「火は、より多く焚こう。
> 夜の闇は、そうでなくとも人の心に不安を与える。
> 光は、敵に我々の警戒をアピールすると同時に、
> 不安に怯える村の女子供を幾らか安心させてくれよう」
「なるほど、道理です」
大きく頷き、2人の衛兵に数を増やして防柵沿いに並べろ、と指示を出す。
> 「――そうだ、
「どうされました?」
ふと思い立った顔のマルドルに、アルフレドは先を促す。
> 仮に牧草地や森の近くで、
> 夜、我々冒険者と妖魔が衝突する事態となって。
> 『明かり』の支援は可能だろうか?
> 松明を投げる、あるいは火矢を射掛ける等の行動は、できるだろうか。
> もちろん、距離の問題もあるから無理にとはいわぬが――」
「松明を投げる程度なら、準備しておけばさほど難しくないでしょう。
火種は篝火がありますから、防柵に沿っていくつか置いておけば問題ないはずです」
ただ、と彼は言う。
「もともと松明は手に持って使うものです。
地面に落としてどれだけ火が保つものか、そもそも明かりがそう遠くまで届くものなのか――」
少々不安なところではあります、と彼は腕を組む。
「火矢。――火矢ですか」
彼にとっては意外な提案だったのだろう。
ううんと唸り、
「照明に使うものではないので、火矢だけではどうにもなりません。
無論、松明を投げるよりははるかに遠くまで届きますが、燃えるものが周囲になければただの――」
そこまで言いかけて、アルフレドは、あ、と声を上げた。
「干草、藁束、薪、そんなものを積み上げておけば、そこへ射込むことで明かりが作れます」
動く的を狙うのでなければ、そして藁塚のような大きな的なら、暗かろうとも射込むのに支障はさしてない。
「藁塚はボリスとクラエスに用意させましょう。
火矢は私が作って持っておきます」
衛兵どもは射たことがないので、とアルフレドは言った。
「ただし、時間はそう長く持ちません。
小半刻も持つかどうか」
しかしそれでも炎が消えるまでの間、敵の動きが見えることに変わりはない。
アルフレドは篝火の仕度を進める二人の衛兵を呼び戻し、概略を説明する。
村長への話は私がしましょう、と彼は話を締めくくった。
※ ※ ※
村長はあっさりとアルフレドの――つまりはマルドルの提案に同意したようだ。
村の家々から少しずつ藁束と薪を集める。
「北西の門の正面、牧草地との境目にひとつ。
その手前の耕地から柵沿いの牧草地にかけて4つ、というところでどうでしょうか」
妖魔どもが攻め入りそうな気配を見せたら火矢を射込んで明かりとしましょう、とアルフレドが提案した。
「柵の近辺は問題ないでしょうが、牧草地との境へ向かうときは見張りをお願いします」
※ ※ ※
藁塚の設置は半刻ほどで完了した。
いまだ月があるからか、襲撃の様子はない。
半月にも満たない月の頼りない明かりではあるが、牧草地の様子も辛うじて伺える。
衛兵たちはアルフレドに命じられて篝火の設置に戻った。
篝火が灯されるにつれ、村は明るくなってゆく。
警戒の意思を示すには、たしかに十分な効果があるだろう。
月が山陰に隠れようとする頃、火矢を作り終えたアルフレドがマルドルとガラフのところへ顔を出した。
「敵影未だ見えず、ですか」
来ねば来ぬほうがよいのですがね、と彼は小さく笑う。
息をついて振り返ったその視線の先に、クラエスが立哨しているのが見えた。
「彼らにはまだ実戦の――この類の命のやり取りの経験がありません」
たとえ下級の妖魔や山賊が相手であれ、初めての実戦を切り抜けられずに死ぬ者はいる。
彼我の規模、戦いの規模が大きくなれば特にそうだ。
全員が生還できるのは、よほどの僥倖に恵まれたときだけ。
「若く体力に優れた者を集めた、と申しましたが」
他にも条件があったのだ、と彼は言う。
「養う家族やそれに準ずるものがないこと。
そして、嗣子でないこと」
意味するところはお解りでしょう、と続けた。
「彼らにはあとのふたつの条件を伝えていません」
理由ははっきりしている――士気に関わるからだ。
埒もないことを申しました、とアルフレドが苦笑する。
「もし私が倒れたときは、」
アルフレドの目が、ふたりを順に見つめた。
感情をあらわにしない性質の彼の目に、懇請の色が浮かんでいる。
「どうか、彼らを頼みます」
頭を下げ、ふたたび顔を上げたときには、もう元の表情だ。
巡回に戻ります、と言い、敬礼をして、彼はふたりに背を向けた。
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■GMから
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お待たせしました。ターン3の進行です。
◆明かりについて
篝火と松明についてはマルドルの提言どおり、防柵沿いに所要数を配置しました。
必要な場所に必要なだけのものがある、とご理解ください。
松明は射程について、投擲武器として扱います(片手、必要筋力10扱い)。
火矢はそのままでは照明として使えないため、マルドルの提案をヒントにアルフレドが藁塚を5箇所に設置しています。
具体的には、D3からD6までの4箇所とC4の計5箇所です。
これらは火矢を射込めば約15分程度、周囲に十分な明かりを提供できるものとします。
◆睡眠について
ガラフとチルグラの宣言を受ける形としました。
ラッシュ、リュエン、クーフェリアス、チルグラはターン3に睡眠を取っています。
チルグラがライト2回で使った精神点は回復しました。
◆敵情
ターン3は動きがありませんでした。
◆補足
時間単位について。
1刻:2時間
半刻:1時間
四半刻:30分
小半刻:15分
だいたいこんなかんじです。なんか「○時間」とか「○分」って現実を思い出させる表現な気がして普段避けているのです(無駄なこだわり)。
チルグラ(ぱんとら!) 2011.10.05 [12:23]
「オーケー」
光る石を2つほど作っておく。
向こうは闇夜でも目がきくのだものね。
「ふう、ちょっと疲れた!このぐらいで疲れるなんて、まだまだねぇ。
眠りの雲とか、だれか一人のちからを強くするぐらいはまだ今でも気力残ってるはずですわ。
この夜にゴブリンがこないといいのだけれど!!」
ふふ、都合がいいわね、とマルドルに渡す。
「あたくし、今のうちに、寝ておきますわ」
--------------------------------------------------------------------------------
PLより:
ライトだけ日記!すいません!
小石にライト 2D6 → 1 + 6 + (3) = 10
ライト2つめ 2D6 → 2 + 2 + (3) = 7
マルドル(LINTS) 2011.10.05 [01:08]
ラッシュ(夏季ごおり) 2011.10.04 [20:35]
〉「まず。ゴブリン達の数は現時点で判明している限り12匹。
足跡からしてコボルド、ゴブリン、ホブゴブリンがおり、
それらを『王』が統率しておる」
ああ、なるほど。
どうやら情報を聞き逃していたらしい。
イアン・ヨーゼフ親子が襲撃された時の奴らの布陣は、後方にゴブリンロード、その護衛としてゴブリンが1匹。
そして、ホブ・ゴブリン、ゴブリン、コボルドの計5匹で構成された2つの襲撃部隊があった。
そして、少なくともこの中には、魔法が使える妖魔はいない――。
〉「そして群れは『王』によってしっかりと統制されておる。
〉 手勢を二手に分けて侵攻し、自らは護衛と共に安全圏から指示しておった。
〉 大雑把ではあるが、戦術と戦略の心得があると思って間違いなかろう」
ガラフの状況把握には異論はない。
俺はうなずいた。
〉「で、今迄の奴等の行動から推測するに、同じ場所に居を構えず、
〉 森の中を転々と移動している可能性が高い。
〉 我々増援の存在を知っている訳だし、一ヶ所に留まれば逆に
〉 襲撃される事位は理解しておろう」
「その点については、同意しかねるんだが・・・。
俺たちは、奴らのねぐらを発見したわけじゃない。
単に、村の西のほうに集団で退却する足跡を発見しただけだ。」
正反対の方角から襲撃があったのならともかく、森の中を転々と移動している、と決めつける証拠はどこにもない。
俺たちがこの村に着いたことは把握しているのは間違いないが、拠点が見つけられたわけではないのだ。
ねぐらを変更しているという推測には納得しかねた。
〉「それにワシ等は悲しい事に野伏がおらん。戦闘が見込まれる以上、
〉 村の方々に同行して頂くのにも限界はあろうし、そもそも村人を
〉 危険に晒すのはフリクセル子爵から受けた依頼に反する」
それを言われると、ツライ。
足跡を追跡するのに、ハンターは必要不可欠だが、敵の拠点にたどり着いてしまえば、その時点で戦闘になりかけない。
拠点が分かった時点で、何らかの方策を立て敵を分断し、それぞれ各個撃破するというのが漠然とした作戦だったのだが・・・。
敵の拠点を見つけたとして、地の利が向こうにある状態で、数的に不利な状況で、対等以上に戦えるか? と言われれば、実際問題難しいと言わざるを得ない。
それでも・・・。
〉「であるからして、基本的にはアジトの急襲は考えない方がよいと思う。
〉 明日の昼にクルト氏と共に南方を調べたいとは思うがの。
〉 基本的に日中の近辺捜索は先方に圧力を掛ける目的で行うのがよいかな?
〉 罠を仕掛けていくのも勿論よいと思う」
「あんたの意見は分からないではないが・・・。」
敵が襲撃してくるのを待つとなれば、確実に主導権をむこうに渡すということになる。
確実に狙われる場所が分かっているのであれば、そこに罠を仕掛ければいいが、現状ではどこに仕掛ければいいか見当もつかない。
〉「とにかく。騎士団が到着する迄の防衛を第一義にするならば、基本姿勢は
〉 守勢に回り死傷者を出さないようにする。妖魔は深追いせず、
〉 襲撃があった場合に迎撃する、でよいと思うが皆は如何お考えか?
〉 短期決戦を狙うなら、わざと呼び込む、という手もあるが、
〉 これについては慎重な検討が必要だがの...リュエン氏とラッシュ氏は
〉 どう思われる?」
「あんたが言った通り、奴らに戦術と戦略の心得があるならば、前回と同じように攻めてくるとはとても思えねぇ。
そんな相手に、守りに徹するのは危険じゃねェか?」
意見を求められたので、思っていることをそのまま口にした。
そもそも軍が城や砦で守りに徹することができるのは、攻めてくる場所が分かっているからだ。
敵の戦術をあらかじめ限定できるからこそ対策がとれるのであり、そもそも敵の戦術を狭めるためにそこに陣を敷くのだ。
防御柵しかない村で、同じことをやろうとするほうが間違っている。
「あらかじめ罠を用意しておき、そこに誘導し敵を分断する。
そうでもしないと、数で劣るこちらが不利になる。」
そのくらいはここにいる全員が認識している思う。
「だからこそ、確実に敵を誘導するために、奴らの拠点を把握する必要があるんじゃないか?」
家畜を厩舎に集め、そこに罠を張る――そんなことも考えたが、それこそ"村人を
危険に晒す"行為に他ならない。
ガラフの言うとおり、慎重にならざるを得ない。
〉「今晩については、引き続きマルドルとワシは寝ずの番に就こうと思う。
〉 チルグラ夫人もご一緒して頂けますかな?
〉 御三方は、今から寝て頂いた方が宜しいかな?」
「夜間の警備については了解した。
今後のコトについては、明日の朝、改めて話し合わないか?」
今夜、もし襲撃があれば、また違った状況になるかもしれない。
なんにしても、村人たちを安心させるためにも、そろそろ警備につかなくてはならない時間だった。
ガラフ(テッピン) 2011.10.04 [09:36]
夕陽を背にハルストレームの門を潜る。
出迎えてくれたアルフレドから一通り報告を受ける。
呼子が鳴らなかった通り、村に異変は起きなかったようだ。
こちらも収穫を簡潔に伝える。
***********************************
村長の家にて質素ながらも暖かい夕食を頂く。
夕食が終わった頃、村人の一人が村長に報告に現れた。
>「村長ァ、クルトが戻ったってよォ」
話によると、南方へ狩りに出ていたという事だ。
今迄の捜索の範囲外だった方面だ。
新しい情報を得られるかも知れない。
>「話は大方聞きました、居ねえうちにひでえことになったみてえで」
>「まあなんにしても死人が出てねえのは何よりです、ありがとうごぜえます」
クルトはヨーゼフの事について、礼を述べてきた。
「クルト氏よ、この大変な状況の中、貴殿が無事に戻られたのは、
我々にとっても朗報じゃ。具体的な協力は明日お願いする故、
今晩はどうかゆっくりと休まれるがよろしかろう」
>「俺ぁ南の方に出ててさっき戻ったところなんですが、
> 道中妖魔どもには行き会いませんでした。
> ただ時間が時間なんで、街道歩って来たもんですから、
> 森ん中はどうだか知れませんがね」
クルトが南方に仕掛けた罠についてチルグラが質問している。
どうやら簡単なくくり罠らしい。場所も教わる事が出来た。
***********************************
「...さて」
この場に居合わせる皆に視線を送る。
「日中、イアン氏の協力を得て行った捜索の結果、
様々な情報を得る事が出来た訳じゃ。
その情報を元に、今後の行動を考える必要があると思われる。如何かな?」
一口茶を啜り。
「まず。ゴブリン達の数は現時点で判明している限り12匹。
足跡からしてコボルド、ゴブリン、ホブゴブリンがおり、
それらを『王』が統率しておる」
一つ一つゆっくりと確認していく。
「そして群れは『王』によってしっかりと統制されておる。
手勢を二手に分けて侵攻し、自らは護衛と共に安全圏から指示しておった。
大雑把ではあるが、戦術と戦略の心得があると思って間違いなかろう」
少し間を空ける。
「で、今迄の奴等の行動から推測するに、同じ場所に居を構えず、
森の中を転々と移動している可能性が高い。
我々増援の存在を知っている訳だし、一ヶ所に留まれば逆に
襲撃される事位は理解しておろう」
ラッシュに視線を移す。
「それにワシ等は悲しい事に野伏がおらん。戦闘が見込まれる以上、
村の方々に同行して頂くのにも限界はあろうし、そもそも村人を
危険に晒すのはフリクセル子爵から受けた依頼に反する」
今度はチルグラを見る。
「であるからして、基本的にはアジトの急襲は考えない方がよいと思う。
明日の昼にクルト氏と共に南方を調べたいとは思うがの。
基本的に日中の近辺捜索は先方に圧力を掛ける目的で行うのがよいかな?
罠を仕掛けていくのも勿論よいと思う」
マルドルの方にも視線を投げ掛ける。相棒はどう考えているか?
「そして奴等は一度襲撃した北西部は警戒されているのを分かっている
のではないか?次に襲って来るとしたら南方か。
いや、二手に分かれてどちらかで陽動を掛け、その隙にもう一方を突くか」
思考がまた枝分かれしてきたので一度止める。
「とにかく。騎士団が到着する迄の防衛を第一義にするならば、基本姿勢は
守勢に回り死傷者を出さないようにする。妖魔は深追いせず、
襲撃があった場合に迎撃する、でよいと思うが皆は如何お考えか?
短期決戦を狙うなら、わざと呼び込む、という手もあるが、
これについては慎重な検討が必要だがの...リュエン氏とラッシュ氏は
どう思われる?」
言い切った後で茶を飲み干す。
エールが欲しいが、それは依頼を完遂する迄の辛抱だ。
「今晩については、引き続きマルドルとワシは寝ずの番に就こうと思う。
チルグラ夫人もご一緒して頂けますかな?
御三方は、今から寝て頂いた方が宜しいかな?」
夜は妖魔の時間だ。特に深夜は。
今晩は、また昨晩とは違った緊張感に包まれる事だろう...
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PLより:根落ちしたり悩んだりで遅くなりスミマセン!(謝罪)
【行動宣言】
01.ターン3&ターン4共に巡回、徹夜で警備します!
02.従士隊&村人に、
「次は南から来るかもよ?南北分かれての陽動もあるかもよ?」
と呼び掛け警戒を促します。
03.明日は南方の確認をするのがいいんじゃない?と提案します。
ターンに余裕があるなら北西部に罠も仕掛けたいですね!
04.早寝組に、今日は夕方から寝ておこうよ、と提案します。
GM(Lain) 2011.10.03 [23:56]
> チルグラと申しますわ。オランから領主さまに派遣されてまいりました」
「あ、ああどうも、俺ぁクルトです。このへんの猟師で」
クルトは自己紹介を繰り返した。
> どんな場所にどのようなものか、お聞かせいただけますでしょうか?
「村からはちょいと南の方に離れたところで。
ええ、歩って1刻ってとこですかね。
猪だの鹿だの引っ掛けるくくり罠です。
二日三日したらヨーセフと見に回ろうと思ってたんですが、あいつも大怪我しちまったってねえ」
でもまあ、命があっただけめっけもんですよね、と彼は小さく笑った。
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■GMから
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上位カテゴリにチェックを入れる必要はありません(というか入れないでください)。
クルトの技能について質問がありました。
彼はハンターです。
村人に冒険者技能持ちはおりません。
>ぱんださん
ひとまず短レスです。
くくり罠は脚を拘束して動けなくするタイプの罠です。
手の使えない動物の類が脱出することはまず不可能です。
場所を選ぶことと設置にそれなりの時間がかかることが難点でしょうか。
ゴブやコボであっても、手があってそれが使えるのであれば脱出は可能でしょう。
無論、それなりに時間はかかりますが。
また別記事にあった「ゴブシャがいたのではないか」との疑問についてですが、セージチェックに成功しているゴブリンとゴブシャはそれぞれ足跡の見分けがつくものとお考えください。
つまり、ゴブロに張り付いていたゴブリンはただのゴブリンです。
チルグラ(ぱんとら!) 2011.10.03 [23:20]
南から帰ってきた狩人さん。クルトさんか。
「ご無事に村に帰還されてなによりですわ。
チルグラと申しますわ。オランから領主さまに派遣されてまいりました」
とごあいさつに頭を下げる。
「ちょっとお聞きしたいのですが、森に仕掛けた罠、というのは
どんな場所にどのようなものか、お聞かせいただけますでしょうか?
時間あるときに、妖魔に対しての罠をしかけることを考えておりまして」
とにっこり、質問した。
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PLより:
と、短い日記w
ゴブリン退治にどうか判断するために、きいてみたいなーと。
GM(Lain) 2011.10.03 [21:00]
質素な夕食がちょうど終わった頃、村人の一人がヘルナーの家を訪れた。
「村長ァ、クルトが戻ったってよォ」
ヘルナーは冒険者たちに、村を離れて狩りをしていた猟師です、と伝える。
「今日は無理でしょうが、明日からはクルトも皆さんに助力ができましょう」
あとで来させて紹介しておきましょう、と彼は言う。
※ ※ ※
「話は大方聞きました、居ねえうちにひでえことになったみてえで」
クルトと名乗ったその猟師は、ヘルナーに紹介されるとそんなことを口にした。
「まあなんにしても死人が出てねえのは何よりです、ありがとうごぜえます」
彼としても猟師仲間の大怪我というのは他人事に思えないのだろう。
「俺ぁ南の方に出ててさっき戻ったところなんですが、道中妖魔どもには行き会いませんでした。
ただ時間が時間なんで、街道歩って来たもんですから、森ん中はどうだか知れませんがね」
やれやれこの分じゃ仕掛けてきた罠もいつ見にいけるやら、と疲れた表情だ。
それでも村を守る冒険者たちに協力を申し出ることは忘れない。
クルトは、何かあったら呼んでくだせえ、と言って家へ戻っていった。
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■GMから
この記事への返信は「132_第1日:夕刻」カテゴリにチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリにチェックを入れる必要はありません(というか入れないでください)。
猟師がひとり追加されました。
南から来たけど街道では妖魔に会わなかった、と言っております。
ただし村近辺の森の中はノーチェックです。
クーフェリアス(ラグランジュ) 2011.10.03 [01:33]
村の外の調査から戻り夕食を取る。
幸い森で襲撃を受けるということもなく、村も無事だったようだ。
得られた情報からは敵の逃げた経路が掴めた程度ではあったが
あの短い時間ということを考えれば十分な収穫といえるだろう。
「みなさんどうしましょう?
今の時間からではイアンさんに無理を言って罠を仕掛けるのも難しいですし
大人しく警備に付くのが無難だとは思いますが」
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PLより
今の段階でイアンに無理を言って更に調査したり
罠の設置を強行するのもどうかなと思ったのでこういう風に言わせてみました。
もし違う意見があればお願いします。
それとこのまま夜の警備に付くならまた時間をずらして2交代であたるか
全員で朝まで警備に付くかのどっちかというくらいかな?
GM(Lain) 2011.10.02 [03:14]
一行はひとまず村へ戻った。
アルフレドが簡潔に村の様子を申し送る。
特に変わったところはなかった、との報告だった。
夕暮れに合わせて食事を作っておいてくれたのだろう、互いの情報交換が終わるとすぐに湯気のたつ鍋が運ばれてくる。
夕食は昨日と変わらず質素なものだ――この村では精一杯、というところなのだろう。
イアンも食事の席に招かれ、村長に昼の出来事を話している。
食事が終わる頃には、外はすっかり暗くなっていた。
アルフレドは衛兵たちに松明とかがり火を用意しておくように指示している。
彼らは引き続いて村の警備に当たる心積もりのようだ。
冒険者たちは何をすべきだろうか?
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■GMから
この記事への返信は「132_第1日:夕刻」カテゴリにチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリにチェックを入れる必要はありません(というか入れないでください)。
ひとまずターン3用のカテゴリです。
ターン3の行動に関してはこちらへどうぞ。
前の記事の末尾にも記載しましたが、次の進行期限は10月3日22時を予定しています。