帰着者
GM(Lain) 2011.10.03 [21:00]
質素な夕食がちょうど終わった頃、村人の一人がヘルナーの家を訪れた。
「村長ァ、クルトが戻ったってよォ」
ヘルナーは冒険者たちに、村を離れて狩りをしていた猟師です、と伝える。
「今日は無理でしょうが、明日からはクルトも皆さんに助力ができましょう」
あとで来させて紹介しておきましょう、と彼は言う。
※ ※ ※
「話は大方聞きました、居ねえうちにひでえことになったみてえで」
クルトと名乗ったその猟師は、ヘルナーに紹介されるとそんなことを口にした。
「まあなんにしても死人が出てねえのは何よりです、ありがとうごぜえます」
彼としても猟師仲間の大怪我というのは他人事に思えないのだろう。
「俺ぁ南の方に出ててさっき戻ったところなんですが、道中妖魔どもには行き会いませんでした。
ただ時間が時間なんで、街道歩って来たもんですから、森ん中はどうだか知れませんがね」
やれやれこの分じゃ仕掛けてきた罠もいつ見にいけるやら、と疲れた表情だ。
それでも村を守る冒険者たちに協力を申し出ることは忘れない。
クルトは、何かあったら呼んでくだせえ、と言って家へ戻っていった。
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■GMから
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猟師がひとり追加されました。
南から来たけど街道では妖魔に会わなかった、と言っております。
ただし村近辺の森の中はノーチェックです。