疾駆する戦場
GM(Lain) 2011.10.16 [02:34]
唄うような詠唱、舞うような手足の動き。
チルグラの呪文、【眠りの雲】が完成した。
白い魔術光の中、3匹の妖魔が抗い難い眠りに引き込まれて倒れた。
そしていま一度【眠りの雲】。
ガラフの射撃を生き延びた妖魔が倒れる。
それはただの眠りであるとはいえ、しばらくの間足止めがなされたことに変わりはない。
三度の射撃、二度の魔法。
戦いの天秤は冒険者たちの側へ傾き始めた。
※ ※ ※
待機していた妖魔どもの動きは手薄な箇所の突破を企図したもの――そう読んだマルドルは、全力で戦場の南側へ向けて走り出す。
身体を前へ投げ出すようにして飛んできた斧をかわし、その勢いのままに転がって立ち上がる。
足は止めない。
全速で走りながら仲間へ指示を飛ばす。
指示に呼応してガラフが動いた――クーフェリアスから半ば奪うように火矢を受け取り、燃え上がる藁塚へ寄って2本に点火する。
そして、続けざまに射撃。
動かぬ大きな的、暗闇を見通す目。
外しようのない条件だった。
たちまち藁塚が燃え上がり、あたりを照らす。
マルドルにとっては十分な援護になるだろう。
※ ※ ※
ガラフの叱咤はクーフェリアスにどう届いたのか。
少なくとも、無用な焦りを生まなかったことは確かだ――明かりをもってマルドルを援護するというガラフに火矢を渡し、立て続けの魔法で消耗したチルグラに気力を分け与える。
短い祈りの言葉とともに奇跡は成された。
疲労の色濃いチルグラの顔に、はっきりと血の気が差す。
次は何をすべきか。
戦線のどこを支えるべきだろうか――?
※ ※ ※
リュエンとラッシュは防御に意識を集中させ、飛来する斧を凌ぐ。
妖魔の投じた斧はすべて、牧草の生えた地面を打つに留まった。
リュエンは妖魔どもの動きに呼応して北へ向かう。
ラッシュを援護し、残る敵をここで食い止めねばならない。
※ ※ ※
牧草地の森沿いを走り抜ける妖魔どもの中に、たしかにその王はいる。
そしてもう1匹、ガラフは他の妖魔と違うものを持った敵を見つけた。
妖魔の王に追随しつつ、抱えた大きな太鼓を叩いている。
そしてみたび、太鼓のリズムが変わった。
どどどどどどどどど・・・・・・
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■GMから
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スリクラパネェ。
4・5Rの結果、U1のうちコボ2体とゴブ、U2の残り3体が寝ました。
5RでU1の覚醒判定を行いましたが熟睡中です。
妖魔軍団の斧投擲はすべて外れ、ほかPCの行動は宣言どおり解決されました。
チルグラ:MP15/15
クーフェリアス:MP4/15
>みなさま
6Rの行動宣言をお願いします。
妖魔は、
U1ゴブ:通常移動後ラッシュに攻撃 U1ホブ:通常移動後リュエンに攻撃
L:全力移動でC6へ
ほかU1コボ×2+ゴブ、U2ゴブ×2+ホブはラウンド終了時に覚醒判定を行います。
U1は12、U2は15が出れば覚醒。・・・・・・15?
また、太鼓のリズムがまた変化しました。