若人への叱咤。

ガラフ(テッピン) 2011.10.15 [21:13]

十分に狙いをつけて放った矢は狙い過たず、コボルドの胸を貫く。
続けての一撃も隣のコボルドの即頭を打ち抜く。
最後の一矢も、ゴブリンの脇腹に深々と突き刺さった。

「...初手としては上々の成果じゃな」

内心、会心の出来と、ほくそ笑む。
だが、自分の真似をしてクーフェリアスまで矢を射たのは頂けなかった。
案の定、矢は検討違いの方向へと飛んでいく。
これで貴重な準備時間を失ってしまった...

「クーフェリアスよ!貴殿はワシと違い、闇を見通す目を持たぬ!
 血気に逸って大局を見失っては勝機を逃すぞ!
 思い出せ、貴殿の役割を!」

叱咤して注意を喚起するが届いたかどうか。
一瞬の判断の誤りが死を招くのが戦場である事を、若い彼は頭では理解しても
行動にはまだ繋がらないのだ。

>「ロードが南へ移動している!
> 動きに留意してくれ!」

予定の場所に陣取っていたマルドルから、声が飛ぶ。
見れば「王」の一団が南下しているのを認めた。
もしや狙いは...

「いかん!奴等は手薄になった南門を襲うつもりじゃ!
 「王」に直撃されては従士と狩人では支えられん!
 これは作戦を変更せねばならん、何としてでも追いついて迎撃する!」

次の手を考えねば、と頭を巡らそうとしたその時、太鼓のリズムが変化した。

>どどん。

唐突な2連打に呼応してか、妖魔共が一斉に手斧を構え、振りかぶる!
そこへマルドルが投げた小石が闇を打ち砕き、周囲を照らし出した。
闇に姿を沈めていたもう一つの集団の姿が浮かび上がる。
それはチルグラが待ちに待った瞬間だった。

>さあ、お眠りなさいませ!!

カーツェナルやトロンと同じ、上位古代語による詠唱。
果たして上手く行くか?

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PLより:4&5ラウンドの行動宣言の前に繋ぎの描写をば!

     >ラグランジュさん

      ガラフからはちょっと厳しめのお説教をさせて貰いましたが、
      PLとしては、なかなか皆で相談をきちんと出来る状況では
      ないのは承知しておりますので、どうかお気になさらずに!
      気分を変えて一緒に頑張りましょう!