臨戦態勢
GM(Lain) 2011.10.10 [03:35]
> 「アルフレド氏よ。従士と狩人を集結させるのはしばしお待ち頂けるかな?
アルフレドはガラフを振り返った。
その目が何故、と問うている。
> 敵は見せ付けるかの様に、眼前で悠長に陣形を整えてきおった。
> しかも前回と同じ北西からじゃ。ワシはこれを怪しいと睨んでおる」
彼の表情が変わった。
確かめるかのように闇の奥を見やる――しかし、彼には何も見えはしない。
すべては闇の中だ。
「では、どうします」
> じゃから、アルフレド氏よ、貴殿は従士隊と狩人の方々を率いて
> 南方の警戒と村人の避難誘導にあたって頂きたい。お願い出来ますかな?」
付け加えるようにマルドルが誘導の具体策――すなわち、村長の家の前の広場に村人を集める――を伝える。
一瞬の逡巡。
弱兵とはいえ貴重な戦力であることに変わりはない。
それを主戦場へ投入しなくてよいのか。
敵の数が多いなら尚更ではないのか。
だが、彼は黙って頷いた。
「こちらはお任せします!」
冒険者たちに火矢の入った矢筒を手渡し、早口にそれだけ言うと、踵を返して南門の方へ走り去った。
ややあって、作戦変更だ南門へ行けと怒鳴る声が聞こえてくる。
衛兵たちもまた、南門へと移動しているようだ。
※ ※ ※
衛兵たちが移動を始めた直後、ボリスが冒険者たちのもとへ現れた。
ひどく緊張した表情だ。
冒険者のひとりに呼子を手渡し、口早に伝える。
「従士長から伝言です!
手に負えぬ状況になったならば呼子を吹いて報せていただきたいと!」
吹き方はお任せしますとのことでした、と付け加える。
それだけを言い、彼もまた南へと駆け去った。
※ ※ ※
門の近辺に集まった冒険者たちは、武器と防具をやり取りする。
それぞれがやり取りを終えたのち、基本的な所作を確かめる程度の時間はあるだろう。
チルグラはマルドルから短刀を、ガラフから小盾を借り受けた。
クーフェリアスはチルグラから弓を受け取る。
アルフレドが置いていった火矢を篝火にかざして点火し、続けざまに射た。
橙色の光の尾を引いて闇の中へ吸い込まれた火矢は、数瞬ののち藁塚を大きく燃え上がらせた。
藁塚の周囲が、昼のごとき明るさで照らされる。
ガラフには、急に明るくなったことに驚く妖魔どもの姿が見えるかもしれない。
そして。
そんな妖魔どもを叱咤するかのような音――間遠な太鼓のリズム。
どーん どーん と、低い音が響き渡る。
その音に背を押されるように、妖魔どもが前進を開始した。
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■GMから
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妖魔どもが前進を開始しました。
>みなさま
◆事前準備について
GMが把握しているPCサイドの事前準備はここまで描写したとおりですが、漏れがあればご指摘ください。
特に、チルグラの魔法については今のところ宣言がなく、使うかどうか検討中という認識です。
事前準備で魔法を使う場合にはその旨の宣言とダイスロールをお願いします。
使わない場合もその旨お伝えいただければ助かります。
その他、事前準備については、次の進行の直前までに宣言していただければ可能な限り拾います。
◆初期配置について
PC側の初期配置を決定してください。
配置可能なのはC4からH7までの縦4行、横6列です。
C列まで移動する場合は全力移動扱い、D列まで移動する場合は通常移動扱いで移動可能です。
NPC(アルフレド、衛兵s、イアンとクルト)は戦闘開始時点でH6へ移動しています。
なお、妖魔側のU1およびU2は現時点でそれぞれ東へ向かって移動中です。
戦闘開始時点ではそれぞれB3およびB4に移動していると推測できます。
Lに今のところ動きはありません。
次の進行予定は10月11日22時です。
よろしくお願いしますね!