防柵の検分
マルドル(LINTS) 2011.09.26 [10:46]
休むと言うクーフェリアスを見送り、
ガラフ、チルグラと共に夜営につく。
チルグラが危険を顧みず、自ら柵外の調査を申し出てきた。
ほう、と思わず声が出る。
人妻であると同時に、彼女はれっきとした冒険者なのだと、感嘆する。
その彼女に、ガラフは同行を申し出る。
>「では柵の外に出る時はワシが松明を持つ事にしましょう、
>チルグラ夫人には心置きなく捜索に集中して頂きますぞ。
>ワシは探し物が苦手でしてな...顔を拭く為の手拭いを必死に探していたら、
>首に掛けていた、なんて事がしょっちゅうでしてな!」
「はははっ、確かに。
この前は耳に注した羽ペンを探し回っていたしな」
霊験あらかたなラーダの神も、うせもの探しの啓示は苦手と見える。
「まあでも、ガラフならボディガードには打ってつけだ」
何しろ"身持ちは堅いこと"この上なし。
神官としても、戦力的にしてもこれほど安心できる者はおらん。
「ただ、充分気をつけてくれ。
夜は妖魔の領域だからな、何か起こったらすぐに逃げるんだぞ」
☆
外に出るガラフとチルグラを見送ると
「アルフレド、私は防柵の点検をしてこよう。
後は頼む...ガラフの言うとおりだ、お互いできることをきっちりやれば、
これほど心強いことはない」
笑いかけて、仕事に取り掛かる。
ここは夜目には頼らず、松明を掲げ、丹念に見て回ると、
村長の言うとおり、弱っているところが所々見つかった。
その箇所に印をつける...ふむ、全体の二割、と言ったところか。
幸い、これらの箇所が敵にバレている気配は無いし
当てずっぽうに来たとしても、当たる確立は高いとはいえぬ。
しかし、通常の半分程度の強度となれば、
集中攻撃を受けると崩壊はあっと言う間だな...。
とりあえず、皆に報告しておこう。
その上で、どう対処するかは要相談だな。
☆
気づくと、うっすら夜が明けている。
「ああ...やれやれ、長い一日だったなあ...」
防柵の調査を終え、うーんと背伸びをした。
さすがに、身体が重い。
オランからの強行軍に加えての聞き込みや寝ずの番。
防柵の点検もしたもんだから、ひどく疲れきっている。
その甲斐あって、収穫はいろいろあった。
幸い、大きな騒ぎになることもなかった。
と言う事は、チルグラとガラフは無事だった、ということだろう。
とりあえず、一旦村長の家へ戻ろう。
皆もぼちぼち起きだす頃合だ。
PL>
>顔を拭く為の手拭いを必死に探していたら、
>首に掛けていた、なんて事がしょっちゅうでしてな!
それなんてメガネメガネwwww
思わずエピソードを捏造してしまいましたwww
すみません(^^;
マルドルは防策のチェックに勤しみます。
分かった情報は漏れなく皆さんと共有、ということで!