防柵の検分

マルドル(LINTS) 2011.09.26 [10:46]

休むと言うクーフェリアスを見送り、
ガラフ、チルグラと共に夜営につく。

チルグラが危険を顧みず、自ら柵外の調査を申し出てきた。
ほう、と思わず声が出る。
人妻であると同時に、彼女はれっきとした冒険者なのだと、感嘆する。

その彼女に、ガラフは同行を申し出る。

  >「では柵の外に出る時はワシが松明を持つ事にしましょう、
  >チルグラ夫人には心置きなく捜索に集中して頂きますぞ。
  >ワシは探し物が苦手でしてな...顔を拭く為の手拭いを必死に探していたら、
  >首に掛けていた、なんて事がしょっちゅうでしてな!」

「はははっ、確かに。
 この前は耳に注した羽ペンを探し回っていたしな」

霊験あらかたなラーダの神も、うせもの探しの啓示は苦手と見える。


「まあでも、ガラフならボディガードには打ってつけだ」

何しろ"身持ちは堅いこと"この上なし。
神官としても、戦力的にしてもこれほど安心できる者はおらん。

「ただ、充分気をつけてくれ。
 夜は妖魔の領域だからな、何か起こったらすぐに逃げるんだぞ」




外に出るガラフとチルグラを見送ると

「アルフレド、私は防柵の点検をしてこよう。
 後は頼む...ガラフの言うとおりだ、お互いできることをきっちりやれば、
 これほど心強いことはない」

笑いかけて、仕事に取り掛かる。

ここは夜目には頼らず、松明を掲げ、丹念に見て回ると、
村長の言うとおり、弱っているところが所々見つかった。
その箇所に印をつける...ふむ、全体の二割、と言ったところか。

幸い、これらの箇所が敵にバレている気配は無いし
当てずっぽうに来たとしても、当たる確立は高いとはいえぬ。
しかし、通常の半分程度の強度となれば、
集中攻撃を受けると崩壊はあっと言う間だな...。

とりあえず、皆に報告しておこう。
その上で、どう対処するかは要相談だな。




気づくと、うっすら夜が明けている。

「ああ...やれやれ、長い一日だったなあ...」

防柵の調査を終え、うーんと背伸びをした。
さすがに、身体が重い。
オランからの強行軍に加えての聞き込みや寝ずの番。
防柵の点検もしたもんだから、ひどく疲れきっている。

その甲斐あって、収穫はいろいろあった。
幸い、大きな騒ぎになることもなかった。
と言う事は、チルグラとガラフは無事だった、ということだろう。

とりあえず、一旦村長の家へ戻ろう。
皆もぼちぼち起きだす頃合だ。


PL>
>顔を拭く為の手拭いを必死に探していたら、
>首に掛けていた、なんて事がしょっちゅうでしてな!

それなんてメガネメガネwwww
思わずエピソードを捏造してしまいましたwww
すみません(^^;

マルドルは防策のチェックに勤しみます。
分かった情報は漏れなく皆さんと共有、ということで!