ガラフのみたもの
マルドル(LINTS) 2011.09.13 [13:04]
先方の状況が分からなければ何も出来ない。
ならば、即旅立つのみ。
大盾を借り、
「では子爵殿、行ってまいります」
よい結果を持ち帰れるよう約束し、慌しく出立する。
道中時折集団の先方を行き、あるいは立ち止まって注意深く周囲を"視る"。
闇を見る目と、精霊力を感じる目で、策敵を測る。
確かに、ガラフの言うとおり、金属鎧を着ていたら
この"力"は発揮できなかっただろう。
幸い、我らに仇なす敵は道中におらず。
やがて、ようやく、目的地が見えてきた。
川の流れは思ったよりも激しい。
この自然の堀をわざわざ渡る妖魔はいまい。
リュエンとクーフェリアスのやり取り、
そしてガラフの説教にふと笑いがこみ上げたとき。
――首の後ろがぞわっとした。
思わず、『その方向』へと目をやる。
――見えぬ、気のせいか――
――――いや。
「ガラフ」
咄嗟に、相方のドワーフへと目線をやる。
彼は気づいていたようだ。
やはり闇夜を見通す力は、ドワーフ族の方が上手のようだ。
>「ふむ...どうやら招かれざる客人が早くもお出ましのようじゃぞ?
> しかも、早々に西の森へ引き返そうとしておる。偵察のようじゃ。
> 今から追い掛けても間に合うまい、弓矢も届きそうにないのう。
> ましてや地の利に疎い我々が夜の森に踏み込むのは軽挙と言わざるを
> 得んじゃろうしな...。
> さて、どうしようかの?そう遠くない内に襲撃があるのは最早確定事項じゃ。
> このままおめおめと逃がすのが嫌なら、まだ打つ手はあるが...」
彼が見たものの正体を聞き、肩をすくめる。
「...ふん、敵さんは見張りを立てるぐらいの知恵を持ってるか」
ロード種の存在を示唆された時点で、充分予想はついたことだが。
実際にそういう状況に遭遇すると、実に薄気味悪いものだ。
「アルフレド、ひとまず衛視達は予定通り休息をさせてくれ。
今の彼らに剣を取れというのは酷だ。
それにガラフの見つけたゴブリンはただの見張りのようだ。
今すぐに、どうこうと言う問題にはならんだろう」
「ただし、村の警護は強化して欲しい。
村は見張られていることが分かったんだ。
警戒して無駄なことはなかろう。
私達も、所用が終われば交代で見張りにつく」
私はアルフレドにそう伝えた。
PL>
相談所のGMの見解待ちのため、ここで一旦日記を切ります。
あとはアルフレドにゴブ2の件を伝えておきます。
NPCさんには休息を取ってもらいませう。
キュアリオスティ案が難しいそうならそのまま村へ入り、
村長との面談を求めて、予定通り情報を聞く日記へシフトします。