GM(Lain) 2013.02.26 [00:25]

 部屋を訪れた冒険者たちを、ふたりの従士は歓迎した。
 型通りの挨拶をしはしたものの、まだ若いためもあり、すぐに打ち解けた様子になる。

 手土産の菓子が振舞われ、加えて酒も入るとなれば尚更だ。

 わざわざすみませんねと礼を述べながら、彼らは遠慮なくバーラーの持ち込んだ菓子を頬張った。

「ローナムで大概のものは揃いますが、さすがに菓子ってのはねえ」

 クラエスは言い、

「こういうのご馳走になるとやっぱ都会すげえやってなりますよねえ」

 ボリスも相好を崩す。

 彼らふたりはオランの話を聞きたがり、また子爵領の近況も問えば問われるままに話すことだろう。

 妖魔のこと、廃砦に巣食う賊のこと、騎士団の教練にかかわる諸々。

 エリクセンの、そして子爵の言はここでも裏付けられる。
 課題は課題として根本的な解決を目指しつつ、しかし今は当座を凌がねばならない。

 将来的な解決と当座の対処と、双方に力を割くことはできず、ために外部の力を、たとえば冒険者を、頼る必要がある。

「ま、俺らは歓迎なんですけどね。
 魔術師さんやら神官さんやらがいるとなりゃ、普段無理な敵だってどうにかなる」

 ルーンマスターと呼ばれる、魔法を操る才ある人材は貴重だ。
 辺境の地方領主がそういった人材を多く抱えておけるでもなく、ゆえに戦闘は個の力・数の力の押し合いとなりがちだ。

 冒険者が重宝されるのは、超常の力、魔法を操る者の比率の高さも理由のひとつ、ということであるらしい。

※ ※ ※

 ラデクに到着した一行は、すぐに村長の家へと案内された。

 寒村のことゆえ豪華とは到底言えないものの、食事が供され、一息ついたところで依頼の話となる。

「ラルセンと申します。
 遠いところをありがとうございます」

 食事の間に呼ばれていた猟師や樵、炭焼き職人などが顔を見せ、冒険者たちに問われるままに目撃した箇所などを証言する。

 騎士たちの言ったとおり、証言は村から北側に集中していた。

radek_01.png 村から北西に向かって山道が伸びており、それは村の中心から小半刻ほど歩いた牧草地の中で2方向に分かれる。

 目撃の報があったのはこの道の先で、北西側で妖魔の目撃証言が複数個所にわたって挙げられた。
 尾根から荒地を歩く妖魔を見たというもの、森の木々の先に妖魔を見かけたというもの、尾根を移動する妖魔を見たというもの、場所も状況も様々だ。

 他方、川を渡った北東側では目撃証言は1回、見たのはふたりの猟師のみ。
 荒れた尾根に、巨人の姿を見たという。

「あれは妖魔なんぞじゃなかった、絶対に、人間よりもかなりでかかった筈だ」

 ふたりの猟師は口を揃えてそう証言する。

 村としては半信半疑ながら、念のためもあり、以後北東側の尾根方面へは行かない、ということになっているらしい。

「どちらの道の先も猟師たちの狩場があり、また北西の森では材木を切り出したり炭を焼いたり、といった具合で――」

 ラルセンはそう説明した。

 今のところ被害は出ておらず、さりとてこのままでは冬を越すために必要なあれこれを得るために山に入ることもできず、といった状況に参っているもののようだ。

※ ※ ※

 村の状況をひとわたり見て回れば、これもおおむね騎士エリクセンの説明のとおり、ということが解るだろう。

 人口は二百から三百のあいだ、戸数は百に満たぬほど。
 人の背丈をやや越える程度の防柵があるにはあるが、これは丸木を格子状に組んだものだ。
 ために、手を使える(そしてその程度には知恵のある)妖魔どもであれば乗り越えるのにさほどの苦労あるまい。

 村人はおおむね農夫や牧童、樵であって、武器の扱いに長けたものは少ない。
 わずかに猟師たちが弓矢を使いはするが、どこまで当てになるものであるかは判然としない――妖魔に矢を射掛けうる腕前を持つことと、妖魔に矢を射掛けることには大きな差異がある。
 己の命が危険に晒されうる状況で踏みとどまり一矢を放つことがいかに困難であるか、冒険者であればこそ理解できるところではあるだろう。

※ ※ ※

 避難の準備、という言葉に村長ははじめ驚き、次いで難色を示した。

「たしかに妖魔は恐ろしいものではありますが――」

 まだ村の近くまで寄せてきたわけでもないのに、なぜ、とその顔が問うている。
 いざというときの、あくまでも念のため、という言葉を冒険者たちから聞けば、まあ備えは必要でしょうが、とどうにか納得することだろう。

「子爵もむざむざと村を捨てろと仰っているわけではありません。
 それが証拠に、冒険者殿に加えて我々も派遣されております。
 どうにもならなくなったときに、それでも領民を死なせてはならぬとの仰せなのです」

 先日の酒宴の、あるいは道中の様子とはやや異なった調子で、ボリスが口を添える。
 子爵の名を出されてはそれ以上反論もできず、ラルセンは頷いた。

 あいつああいうの巧いんですよね、と、こちらは前に出ず冒険者たちの後ろに控えていたクラエスが口の中で呟いた。

※ ※ ※

「それじゃ、俺らは避難の計画をも少し詰めておきますから」

 一通りの話が終わり、さて次は、という空気になったところでクラエスは冒険者たちにそう申し出た。
 ボリスもああそれが良さそうだな、と同意の態だ。

 時刻は昼をやや回り、午後の半ばといったところ。

 早速探索に出るにせよひとまず情報を収集するにせよ、時間が有り余っているというわけではない。
 従士たちの申し出は、そのあたりを慮ったものと思われた。

 さて、まずは何をすべきだろうか――?

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■GMから

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 ご迷惑をおかけいたしました。
 ひとまず進行できる程度には回復しておりますありがとうございます。


◆従士さんたち
 菓子と酒は喜ばれました。
 特に菓子ですね。甘いもの=高価かつ珍しいものなので喜ばれます。
 めったに口に入らないものですので!

 というわけで、だいたい打ち解けた感じになっております。
 餌付け重要。


◆ラデク
 地図の北西、赤い楕円が妖魔の目撃地帯です。
 この中で目撃の報が複数上がっているとお考えください。
 他方、地図の北東の赤い×印は巨人(猟師談)の目撃地点です。

 茶色の点線は山道です。おおむね尾根を通っています。


◆避難計画
 大筋として、万が一のときはローナムまでの避難、というのを前提に、従士と村長で話を詰めるようです。
 具体的な計画は彼らに一任、ということであれば、今後特に意識する必要はないでしょう。

 実際の避難計画に携わりたいのであれば、到着当日の午後をまるまる使う必要がありそうです。


◆今後の行動
 この段階で、全員でまとまって行動する必要はありません
 聞き込みなり周辺状況の確認なり、自由に動いていただいて結構です。

 もちろん、早速探索行、ということでも問題ありません――森に入ってそう歩かないうちに日が暮れそうではありますが。

 聞き込みなら夕食までに2箇所、というかふたりくらいに聞き込むことが可能です
 大まかに、

 ・妖魔を目撃した樵や猟師
 ・巨人(?)を目撃した猟師
 ・村長
 ・その他牧童や樵など、村の周囲に詳しそうな人々

 このくらいが候補でしょうか。
 ほかに「こんな奴から情報がほしい!」というものがありましたらリクエストをくださいませ。

 周辺状況の確認なら、夕食までに1箇所程度は回れそうです

 ・北西側の山道(尾根へ上がる手前まで)
 ・北東側の山道(川を渡り、尾根へ上がる手前まで)
 ・畑や牧草地全般(村の周囲をぐるっと)
 ・フラナリー街道と橋

 なお、バウゼンは単独で情報収集させることができません。
 誰かに随行させることは可能です。
 放っておくと従士と避難計画のあれこれの手伝いをしています。

 ほかにやっておきたいことなどあれば、こちらもリクエストをおねがいしまーす!


バーラー(コレステロール満載) 2013.03.01 [19:30]

「ローナムで大概のものは揃いますが、さすがに菓子ってのはねえ」

「こういうのご馳走になるとやっぱ都会すげえやってなりますよねえ」

よろこんでいただけたようだわ

「ありがとうございます。そう言っていただけるとうれしいですわ」

会釈しましたわ

※ ※ ※


 ラデクに到着した一行は、すぐに村長の家へと案内された。

 寒村のことゆえ豪華とは到底言えないものの、食事が供され、一息ついたところで依頼の話となる。

「ラルセンと申します。
 遠いところをありがとうございます」

「ラルセン様、バーラーと申します。村の方々も不安でしょう
 一生懸命がんばりますわ、できるだけ早く巣を見つけませんと・・」

わたくしは挨拶をして、すこし顔をふせた。

 食事の間に呼ばれていた猟師や樵、炭焼き職人などが顔を見せ、冒険者たちに問われるままに目撃した箇所などを証言する。

「あれは妖魔なんぞじゃなかった、絶対に、人間よりもかなりでかかった筈だ」

「どちらの道の先も猟師たちの狩場があり、また北西の森では材木を切り出したり炭を焼いたり、といった具合で――」

「詳しく教えていただけますかしら?」

さあ、ミル様と一緒に聞き込みよ

わたくしはミル様に目配せいたしましたわ

 

「猟師の皆様、わたくしはバーラーと申します。よろしくお願いします」

私は猟師の皆様に礼をいたしましたわ

「皆様が使われている、罠や休憩の場所、隠れる場所、洞窟、木の穴など書かれた地図はございませんか?」

「場所を教えていただけると、大変たすかりますわ、わたくし達は妖魔の巣の発見に全力をつくしたいので、教えていただけると助かりますわ」

 

しばらく猟師の皆様の話を真剣にお聞きしましたわ

 

「それから、大きい生き物と妖魔が現れた時期は一緒かしら?」

「妖魔の中にもちょっと違う者もいましたかしら?」

ミル様のお話もお聞きしながら、真剣にお聞きしましたわ

でもそろそろお疲れかしら

「子供達は大丈夫かしら?不安になってないかしら?」

「猟師の皆様、一番よく動物が狩れる場所はどこですか?そこは、守ったほうがいいわね」

「それと、田畑の場所も炭焼きの場所も生活に必要な場所を教えてくださらないかしら、

 そこに現れたら退治しないといけないわね」

生活の事も含めて少しやわらかくお聞きしたつもりだけど、わたくしは話べたね

もう少し不安をなくしてあげないといけませんわね

「ここの名産品や美味しいものって何かしら?見せていただいても良いかしら」

少し笑顔でお聞きしましたわ、不安が和らぐといいのですが・・

「そうですわ!収穫の時期とか何か楽しみな事ってありますかしら?

 解決したら、一緒にできるといいわね」

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PL GM様お疲れ様で御座います。
 
 猟師様と炭焼き職人様に
 1.詳細な地図は無いか
 2.妖魔と大きいののを見た時期
 3.詳細な出現場所場所と数と種類(変なやつが混じっていなかったか)
 4.罠等の場所(どんな罠かも)
 5.休憩できる場所
 6.洞窟や大きなきの窪み等、巣になりそうな場所
 7.子供達の様子
 8.動物がよく狩れる場所
 9.田畑の場所
10.炭焼きの場所
11.一番美味しいもの
12.村の名産品
13.楽しいこと

1?7は真剣に
8?13に向けてなるべく和ませる感じで聞きたいと思います。
少しでも、不安が和らぐように

書けたかな??

ヴェン(シモン) 2013.03.02 [09:43]

> 「ラルセンと申します。
>  遠いところをありがとうございます」
> 
>  食事の間に呼ばれていた猟師や樵、炭焼き職人などが顔を見せ、冒険者たちに問われるままに目撃した箇所などを証言する。

(たくさん、来ているなぁ...)
村長に会釈して、適当にその場に合わせて「しばらく厄介になるぜ。 俺の名はヴェンだ」と挨拶を済ませる。

> 「あれは妖魔なんぞじゃなかった、絶対に、人間よりもかなりでかかった筈だ」
>  ふたりの猟師は口を揃えてそう証言する。

気になるが、目撃ポイントは遥かに遠い。
普通に考えると、その巨体が荒地に留まるとは思えない。
正直、南に下ったところの森か、川を渡って北西の森にいるのではないかと思う。それに村人の話だからな... 結局、自分たち調べるしかない。

> 人の背丈をやや越える程度の防柵があるにはあるが、これは丸木を格子状に組んだものだ。

思ったより、ちゃんとした防柵じゃなねぇか。
ってきり、牛、馬の家畜用の柵だと思っていたが、村でこれは十分過ぎる。まぁ、多数の妖魔が攻めてきたらどうにもならないが... 

地図を見ながら思案した。
村人たちを遠ざけてところで、野伏の知識と直感にもとづいてみんな(冒険者一同、クラエス、ボリス)に話した。
「北東のX印は遠いが、巨体ってのはヤバそうだ。北西にある赤いゾーンも離れているが、こっちが妖魔というのは間違いないんじゃないか...
筋の通った話を考えるならば、元々、妖魔たちは北西、北東に点在していたがの巨体のモンスターが出現したことで北西に集まり目撃数が増えたと考えるのが良さそうだ。巨体のモンスターが駆逐してそうなったのか、巨体のモンスターが妖魔を率いて北西に集めたのか正直わからんが、そんなところかそれに近い話だと思うけどな。」

「住人たちの言っている通り、赤いゾーン ---、川の上流部にいるならば、川にはなんらかの妖魔たちが流した漂流物があるんだろう。 漂流物がないなら、川の上流よりも山の尾根側が妖魔の住処と考えた方が自然だろ。」と農奴だったときの経験で上流の村から靴や服、野菜、ときには家畜の死骸が流されてくることを思い浮かべながら話す。

> 「避難は最悪の場合、と想定しております。
>  街道沿いの村ですから、村を放棄することは街道そのものの遮断に直結します。
>  そしてフラナリー街道は蛇の街道の側道です。
>  つまり、蛇の街道が何らかの理由で通行不能となった際の代替路です。
>  そこが遮断されるということは――」
>  王国北部の孤立まであと一歩、という状況になることを意味する。

貴族の旦那が言っていたことを思い浮かべる。
如何せん、俺の考えた筋書きと比べると妖魔がそんなことを考えるとは思えないのだが、赤いゾーンの隣に流れる川を手のひらで堰き止めるようなジェスチャーをし、
「王国北部の孤立 - 街道を遮断するのが奴ら(妖魔)の目的なら川をせき止める。」と言い。
皆の反応を見てから、手のひらをパタンと倒し、川下へとまっすぐ手のひらを流す。
「そして、頃合いを見て堰を切れば濁流となった川で橋を壊すことも可能だ。 この地図の通りならば、川は村の手前でカーブを描く、山道の橋、街道の橋、そして、村の東側は壊滅的な被害を被るだろう。」

橋を復旧するには、貴族や騎士の話を聞く限り、簡単にできることではないというのだから、奴らが王国北部の孤立を狙っているなら戦わずにその目的の一部が達成できる。
「これだけの被害でも、騎士団も来ることができずに北部の村から糧秣を奪うことができる。」

「正直、知恵が回るような奴らじゃないとは思うが、川が堰き止められていないか、確認だけはしとくか...」

「あと、川が渡れないか? もし、川が渡れるなら、北西の赤いゾーンからX印へと移動すれば探索日数を浮かせるだろ」と北西の赤いゾーンからX印を指びでまっすぐなぞり言う。

他の冒険者の話を聞き終えて、バウゼンと俺(ヴェン)が北東に伸びる山道から尾根の手前までの調査を任せられた。

ミルとバーラーに
「村人たちから話を聞き出すときに漠然と聞くより、山道、岩、切り株、樵場、炭火焼、猟場から近いとか道すがらとか、遠いとか目印なるものからどのくらいで聞いたほうが具体的な情報になるぜ」とアドバイスします。

村の山道の北東方面の川と尾根にあがる手前にある森へとバウゼンと共に村をあとにした。
====================================
PL:シモンより

ターナー@エリーズさんからOK貰ったので書きます。

■他の冒険者、クラエス、ボリスのみに伝えた話を要約すると以下。

1. 巨体のモンスターが出現したことで北西に集まり目撃数が増えたと考える。
2. 川にはなんらかの妖魔たちが流した漂流物があるだろう。漂流物がないなら、川の上流よりも山側が住処と考えた方が自然。
3. 川を堰き止めて、濁流を起こせば、その被害で騎士団も来ることができずに北部の村々から糧秣を奪うことができる。
4. 川が堰き止められていないかは確認
5. 旅程を決めるために、川を渡ることができないか確認
6. 時間があれば、山道の橋を超えたところにある森に巨体のモンスターの形跡がないか探ってくる。


※ ヴェンの気持ちとしては、川を堰き止めるようなことは妖魔たちがするわけがないと思ってます。 貴族の旦那の言ったことをちょっとだけ気にしてるだけです。
※ 村人を遠ざけたのは、起きるか起きないかわからないことを話すと不安を増長させるだけなので避けました
※ PLとしては川の堰き止めを狙うならシリルの南を流れる川を堰き止めた方が、シリルとラデクを孤立でき、なおかつ妖魔の本拠地から近いので都合が良いと思ってます。

伝えたこととは少し違いますが...
■行動内容としては以下
 バウゼンと行動を共にする。
 1) 村の北から出る山道で二股に別れるポイントで、森の様子と北西側の山道の様子を目視で確認します。
 何かわかればラッキーぐらいで、様子見はしておきます。

 2) 川から妖魔の生活物が流れていないか捜索 ※
 シモン@ヴェン : 予備判定 2D6 → 2 + 6 = 8 (02/23-20:26:32)
 捜索なので、+3して11

 3) 川が人工的に堰き止められてないか確認
  川が人工的に堰き止められていないか探るためのサイコロ ※
 シモン@ヴェン : 予備判定2 2D6 → 6 + 2 = 8 (02/23-20:30:49)

 4) 山道に掛かる橋の材質、および水量が多いと流されるような作りになってないか確認

 5) 川幅、深さ(実際に川を渡れそうか確認)、川の水の冷たさを確認

 6) 北東方面の1週間くらいの天候予測 ※
 シモン@ヴェン : 天候予測 2D6 → 2 + 4 + (4) = 10 (02/23-20:21:44)

 7) 時間があれば、北東方面の橋を超えたところにある森の様子を探る
 なお、森に近づくに当っては忍び足で進み。森に入れれば、森の中で聞き耳
 時間が足りない場合はそこの時点で聞き耳を立てます。
 森の中に入れれば、巨体モンスターの足あとを捜索します。

 シモン@ヴェン : 忍び足 2D6 → 1 + 3 + (3) = 7 (03/01-21:47:46)
 シモン@ヴェン : 聞き耳 2D6 → 1 + 1 + (3) = 5 (03/01-21:49:10) ...聞き耳1ゾロ失敗
 シモン@ヴェン : 森の中で捜索 2D6 → 3 + 6 + (3) = 12 (03/01-21:50:40)

 バウゼンさん、聞き耳のフォローして!! NPCだけど...

 8) 北東方面の尾根の様子を目視で確認
 何かわかればラッキーぐらいで、様子見はしておきます。

※2/23のサイコロを流用

予備のサイコロ
シモン@ヴェン : 予備1 2D6 → 2 + 6 = 8 (03/01-21:57:00)
シモン@ヴェン : 予備2 2D6 → 4 + 6 = 10 (03/01-21:57:05)
シモン@ヴェン : 予備3 2D6 → 2 + 6 = 8 (03/01-21:57:10)
シモン@ヴェン : 予備4 2D6 → 4 + 2 = 6 (03/01-21:57:20)

■ 補足
下記の発言について補足しておくと...フレーバー的なもんです。
あまり気にしなくても良いです。m(_ _)m

「村人たちから話を聞き出すときに漠然と聞くより、山道、岩、切り株、樵場、炭火焼、猟場から近いとか道すがらとか、遠いとか目印なるものからどのくらいで聞いたほうが具体的な情報になるぜ」とアドバイスします。

狩猟が趣味なので、こーいう話をださせて頂きました。



アイリス(一葉) 2013.03.02 [16:27]

 あたしたち一行は、今回の依頼において拠点となる地、ラデクへと到着する。
 フラナリー街道が側道な上、立地の都合もあるのであろうが、村の規模は大きくない。とは言っても、あたしたち冒険者に対して歓迎の意を表せるだけの余力はあるようで、それなりに整った歓待を受けた。
 決して裕福とは言えない造りの家々。簡単な防柵。朴訥で危機感の無い村人たち。
 少し、故郷の村を思い出した。未練はないけれど、心のどこかに刺さったままの棘がうずいた気がした。

 

> 「ラルセン様、バーラーと申します。村の方々も不安でしょう
>  一生懸命がんばりますわ、できるだけ早く巣を見つけませんと・・」
> 「しばらく厄介になるぜ。 俺の名はヴェンだ」

 

「アイリス・リトルトンです。できる事は全力でやりますよー」

 皆に続いて簡単な挨拶を済ませ、村人たちの話をざっと聞く。
 山道の向き、妖魔の目撃情報。それらについて特筆すべき感想はない。

 

> 「北東のX印は遠いが、巨体ってのはヤバそうだ。
>  北西にある赤いゾーンも離れているが、こっちが妖魔というのは間違いないんじゃないか...
>  筋の通った話を考えるならば、元々、妖魔たちは北西、北東に点在していたが
>  巨体のモンスターが出現したことで北西に集まり目撃数が増えたと考えるのが良さそうだ。
>  巨体のモンスターが駆逐してそうなったのか、
>  巨体のモンスターが妖魔を率いて北西に集めたのか正直わからんが、
>  そんなところかそれに近い話だと思うけどな。」

 

 ヴェンが見解を話す。
 表情には決して出さないが、巨人に関してはあたしは半信半疑という思いが強い。巨人なんぞが出てきたらあたしたちにできる事があるのかという意味でと、ヴェンの言うような敵の敵であれば、それを排除せずに拮抗状態を作り出すのもまた手であるとも言えるからと言った所か。どちらにしろ、あたしたちに全ての脅威を相手にしているだけの人手と余裕は、多分無い。
 だから、夕暮れ時に壁に伸びた小さな妖精の影を、巨大な魔神と勘違いしたという、そんなありふれた笑い話だと思うようにした。合理的と思い込んだ希望的観測に過ぎなくはないかという懸念は、そっと見ないで蓋をした。

 

> 「住人たちの言っている通り、赤いゾーン ---、川の上流部にいるならば、
>  川にはなんらかの妖魔たちが流した漂流物があるんだろう。
>  漂流物がないなら、川の上流よりも山の尾根側が妖魔の住処と考えた方が自然だろ。」
> 「王国北部の孤立 - 街道を遮断するのが奴ら(妖魔)の目的なら川をせき止める。」
> 「そして、頃合いを見て堰を切れば濁流となった川で橋を壊すことも可能だ。
>  この地図の通りならば、川は村の手前でカーブを描く、山道の橋、街道の橋、
>  そして、村の東側は壊滅的な被害を被るだろう。」
> 「これだけの被害でも、騎士団も来ることができずに北部の村から糧秣を奪うことができる。」
> 「正直、知恵が回るような奴らじゃないとは思うが、
>  川が堰き止められていないか、確認だけはしとくか...」
> 「あと、川が渡れないか?
>  もし、川が渡れるなら、北西の赤いゾーンからX印へと移動すれば探索日数を浮かせるだろ」

 

「うん、自然だ。実際に流れてる所を目撃できるぐらいに漂流物があれば、なおさらね。
 上級妖魔の知恵の程はあたしにも分からないけど、国単位を相手にするつもりはなくて、
 ただ孤立無援になった無力な村を蹂躙するだけぐらいは有り得るんじゃないかな。
 やっぱり川とか橋の確認は必須だと思うよ」

 意見交換は続く。積極的な話し合いは嫌いじゃない。

 ともあれ火急の問題は、寒村にとって冬を越す為の物資が集められない事による悲劇が見えている事。
 文字通り木の根をかじり身を寄せ合って、死と隣り合わせで過ごす冬。それを防ぐ為に努力はしようと思う。
 別に正義感に溢れている訳じゃない。あたしの寝覚めが悪くなるからだ。三文の価値もない正義なんて、あたしには用はない。

 ボリスが村長を説き、クラエスがそっとそれを褒めるような呆れるような言葉を紡ぐ。
 あたしはそれに肩をすくめて返事をした。口が回るのは良くも悪くも、便利な技術だかんね。

 

> 「それじゃ、俺らは避難の計画をも少し詰めておきますから」

 

「あいあい。ヨロシクー」

 村長をはじめ村人たちの反応を見るに、避難の計画を詰める作業は面白いものになるとは思えない。
 まあ負け戦の後処理なんだから当たり前なんだけど。それに村人たちは外の世界へ出るのを嫌うモンだ。
 面倒な仕事をやってもらえるなら、渡りに船で乗っからせて頂こう。

 食事と一通りのやり取りが終わった後、従士たちと別れてあたしたちも仕事に取り掛かる。
 全員で協議し、ひとまず夕刻までの時間を使った分担を決めた。
 あたしの役割は、村の周囲の状況調査。ぶっちゃけよう。気楽な作業である。

「それじゃあ皆。またあとで。
 セクトール、エリーズ、ヴェン、バウゼンにはヴェーナー様の加護を。
 有り体に言えば『幸運を』!」

 ひらひらと笑って手を振って、あたしはあたしの仕事に取り掛かる。

 さて、と。
 それじゃぼちぼちやりますか。

 

==============================
PL@一葉より:
 皆様、相談にお付き合い頂きありがとうございました。
 それではアイリスは村の周囲の確認に行って参ります。
 巨人について嫌に否定的なのは、ぶっちゃけ出て来て欲しくないという中の人のメタ思考で(ry

■やること
 ・ざっと偵察(妖魔の斥候の痕跡や影がないか。足跡や茂みの荒れ跡、木々の影などを覗く感じ)
 ・防柵のメンテナンス度チェック。
 ・防柵以外の人工建造物がないかチェック。
 ・北西及び北東から妖魔が侵略してきた場合の侵略ルート候補選定。
 ・侵略ルート候補におけるアンブッシュ・バリケード・罠などを配置できそうな地形のチェック。
 ・畑仕事や畜産をしてる村人がいたら朗らかに挨拶して好印象を与えておく。
 ・フラナリー街道以南の様子見偵察。
 ※調べた内容は地図(地形図)を自分で作りながら仔細記録しておきます。羊皮紙を一枚消費!

■ダイス
 判定に必要だったら使って下さいませ。

 16:25:06 一葉@アイリス ≫ 聞き耳 2d6+4 <Dice:2D6[6,1]+4=11>
 16:25:21 一葉@アイリス ≫ 危険感知 2d6+4 <Dice:2D6[2,4]+4=10>
 16:25:33 一葉@アイリス ≫ 捜索 2d6+4 <Dice:2D6[3,4]+4=11>
 16:25:42 一葉@アイリス ≫ 地図作成 2d6+4 <Dice:2D6[1,3]+4=8>

 16:23:25 一葉@アイリス ≫ 予備1 2d6 <Dice:2D6[4,4]=8>
 16:23:31 一葉@アイリス ≫ 予備2 2d6 <Dice:2D6[1,1]=2>
 16:23:37 一葉@アイリス ≫ 予備3 2d6 <Dice:2D6[2,5]=7>

セクトール(ハインツ) 2013.03.02 [18:58]

 到着してすぐに村長の家へと通される

>「ラルセンと申します。
> 遠いところをありがとうございます」

「マイリー神官のセクトールだ」

出された食事を頂いている間に猟師や炭やき職人が顔を出してくれた。恐らくこの近辺での目撃証言を持っている人たちなのだろう

 

食事を終えて、妖魔の目撃情報を纏めるために近隣の地図を開く

小型クラスの妖魔は北西部の森林で多く見られ、大型クラスの巨人は川を挟んだ北部で目撃された

今のところ人的な被害は出ていないと言え、不安なのは変わりないか


==============================

最悪村の避難の旨を出した時だ

>「たしかに妖魔は恐ろしいものではありますが――」

やや、難色は示したが、用心に越したことはない事を伝えると納得してくれた

>「子爵もむざむざと村を捨てろと仰っているわけではありません。
> それが証拠に、冒険者殿に加えて我々も派遣されております。
> どうにもならなくなったときに、それでも領民を死なせてはならぬとの仰せなのです」

「避難はあくまでも最後の手段です。そのような事態にならないよう、我々は尽力は尽くします」


=================================

>「それじゃ、俺らは避難の計画をも少し詰めておきますから」

「ああ、頼むぜ」

さて、事前に決めたとおりに俺とエリーズは街道と橋の確認に行くか

>「それじゃあ皆。またあとで。
> セクトール、エリーズ、ヴェン、バウゼンにはヴェーナー様の加護を。
> 有り体に言えば『幸運を』!」

「ああ、それじゃ、行ってくるぜ」

アイリス達にそう言って、エリーズと共に街道のへと向かった


------------------------------------
PL
段取り通りに橋と街道の確認に行ってきます

主に見るとこは

・橋の強度と、破損状況
・街道は整備されているか?
・街道から巨人の目撃現場まで見晴らしはいいか?

です。

ハインツ : 探索 2D6 → 4 + 3 + (3) = 10 (03/02-18:58:02)
ハインツ : 危険感知 2D6 → 4 + 2 + (3) = 9 (03/02-18:58:13)

エリーズ(ターナー) 2013.03.02 [19:50]

>「ローナムで大概のものは揃いますが、さすがに菓子ってのはねえ」

「ですよね、お菓子は貴重ですよね」

お祭りの時ぐらいにしか口にする事ができない
だからオランではお祭りが月一であるわけで

>「こういうのご馳走になるとやっぱ都会すげえやってなりますよねえ」

こっちではお祭りの頻度は薄いのだろうか?

・・・・・・
>「ラルセンと申します。
> 遠いところをありがとうございます」

>「マイリー神官のセクトールだ」

「マーファ読師にエリーズです、よろしくおねがいします」

>「あれは妖魔なんぞじゃなかった、絶対に、人間よりもかなりでかかった筈だ」

人間よりも大きい人型となると
私達でも対処できるのは限られている

ミルさんと共にバーラーさんはラルセンさんに詳しく話を聞き込んだ。

・・・・・・
>「たしかに妖魔は恐ろしいものではありますが――」
>「子爵もむざむざと村を捨てろと仰っているわけではありません。
>それが証拠に、冒険者殿に加えて我々も派遣されております。
>どうにもならなくなったときに、それでも領民を死なせてはなら

>ぬとの仰せなのです」

>「避難はあくまでも最後の手段です。
>そのような事態にならないよう、我々は尽力は尽くします」

「それに計画事態は事前に練っておかなければなりません
例え、事前に準備していても手違いなどが起こる事があります。
村の皆さんの万一の為、よろしくお願いします。」

頭を下げる。これで少しでも被害が減るなら嬉しい

・・・・・
クラエスさんとボリスさんが避難計画について打ち合わせを開始する。

>「それじゃあ皆。またあとで。
> セクトール、エリーズ、ヴェン、
>バウゼンにはヴェーナー様の加護を。
> 有り体に言えば『幸運を』!」

「はい、また皆さんにマーファ様の加護を」

勿論皆さんとは村の人だけで無く、
今回の妖魔の被害に会う可能性のある全ての方に対してだ。

>「ああ、それじゃ、行ってくるぜ」

・・・ちょっとかっこつけてみたい。

「守ってくださいね、貴方」

セクトさんにそうつげて腕を組もうと手を伸ばす。
勿論、村を出るまでの間だけですが

・・・・・
PLより

セクトールと共に橋と街道の確認を

3点のほかに
その街道が良く見える場所なども覚えておきます。

 ≫ 予備ダイス1 2d6 <Dice:2D6[4,3]=7>
 ≫ 予備ダイス2 2d6 <Dice:2D6[1,5]=6>
 ≫ 予備ダイス3 2d6 <Dice:2D6[3,2]=5>

GM(Lain) 2013.03.03 [04:50]

> 「猟師の皆様、わたくしはバーラーと申します。よろしくお願いします」

 集まった猟師たちは、は、どうもご丁寧に、と頭を下げた。
 なにを問われるのかと構えたふうでもあったが、相手が女性であることもあり、幾分か場の空気が和らぐ。

> 「皆様が使われている、罠や休憩の場所、隠れる場所、洞窟、木の穴など書かれた地図はございませんか?」

「いや、地図みてえなもんは――」

 猟師には猟師仲間で通じるランドマーク、たとえば目立つところでは尾根の岩峰や森の中の大木などなどがあり、大概は「どこそこの近くのアレ」で通ってしまうのだという。
 「あそこの近辺に罠を仕掛けたから近づくな」であるとか「あの尾根のどこそこが崩れてたから気をつけろ」とか「森のあのあたりで最近熊が出たらしい」とか、その程度で済んでしまうものであるらしい。

「ただまあ、だいたいどのあたりかは教えられますよ」

 狩りの拠点とする小屋、罠を仕掛ける場所、避難場所としての小さな洞窟、水場などなど。
 聞き取りながら、地図上に情報を落とし込んでゆく。

 思ったとおり、それは時間のかかる作業となった。

※ ※ ※

> 「それから、大きい生き物と妖魔が現れた時期は一緒かしら?」

 問われた猟師たちはうーん、と唸る。

 妖魔が出ること、それ自体はさほど珍しい話ではない。
 年に一度や二度はそういった話が出るからだ。

「増え始めた時期からしばらくして、でけえのを見た、ってとこですかねえ」

 目撃者の話を総合すれば、だいたいそのようなところになるだろう。

 妖魔が例年よりも頻繁に目撃されるようだ、という話が出たのが一月半ばかり前。
 巨人が目撃されたのが一月ほど前。

 巨人が目撃された頃にも、妖魔の目撃例はあった。

「そのあとはだんだん森へ入らなくなってるんで、あんまり――」

 遠目に目撃する程度であればよいが、遭遇が頻繁になれば出会い頭に行き合ってしまう可能性もそれだけ高まる。
 であるがゆえに、危険を避けて森に入らなくなっている、というのが近況のようだ。

> 「妖魔の中にもちょっと違う者もいましたかしら?」

「――?
 ちょっと違う、っつーと・・・・・・?」

 妖魔は妖魔でしょう、という答えが返ってくる。

 知識のない者が、間近で見たわけでもない、となれば、情報の精度というのはだいたいその程度のものだ。

※ ※ ※

 村の様子や生活のための場、特産品や収穫の時期。

 そういった話――いわば世間話のようなものには、猟師たちは生き生きと答えてくれることだろう。

 特産品の話ひとつ取っても今はあれが美味いいやこれもいい、もう少し遅ければあっちが、といった具合で、妖魔の話題のときとは打って変わって賑やかになる。
 村の様子を問えば、やはり女子供が不安がっている様子だ、ということはほぼ全員が一致して口にする。

「収穫がぜんぶ一通り済んで、冬の入り口くらいにね、祭りをやるんですよ」

 楽しみなことは、と問われた猟師はそう答えた。
 森と土の恵みに感謝するための祭りであるという。

「妖魔どもさえいなきゃあ、賑やかにやれるんでしょうが――」

 今はどうにもそんな雰囲気じゃあねえですからねえ。
 どうしようもないことではあっても残念だ、そんな風情だった。

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■GMから

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 ひとまず短レス、バーラーの聞き込み編です。

 もろもろ情報が集まった、としておきましょう。

 小屋は北西方向の森に2箇所、北東方向の森に1箇所あるようです。
 水場は小屋周辺のほか数箇所、避難できそうな洞窟もいくつか、といったところでしょうか。

 マップへの落とし込みはすみません後日で!

GM(Lain) 2013.03.03 [04:50]

 フラナリー街道を歩くことおよそ小半刻。

 セクトールとエリーズは、川を渡る吊り橋のたもとにたどり着いた。

 蛇の街道の側道、というだけあって、道はよく整備されている。
 小型の荷馬車程度であれば、どうにかすれ違うことも可能だろう。

 里程標などもしっかりとしたものが設置されているあたりはオランの国柄といったところだろうか。

 肝心の吊り橋は、吊り橋にしてはがっちりと作られたものであることが一目で解ることだろう。
 さすがにすれ違うことはできないが、荷馬車をそのまま通すことのできる造りだ。

 村で尋ねれば、谷が深く、また雪解けの頃に川が増水するために、あえて吊り橋となっているらしい、ということを教えて貰えることだろう。

 その言葉の通り、谷はこのあたりではなかなかの深さであり、また斜面の斜度もなかなかのものだ。

 橋以外の場所で渡ることは絶対に不可能、というわけではなかろうが、冷え込んでくる時期の水温と上り下りの困難さを考えれば、実質的に不可能と考えてよいだろう――渡ることそれ自体が命がけになりかねない、という意味において。

 見た限り、橋に破損やその兆候はない。

 これも村で訊けば解ることだが、橋板や橋を吊る縄は定期的に交換されているのだという。
 上下水道を持つ都市オランはつとに有名であるが、王都に限らず、国内の街道整備にかける王国の熱意はどこか執念のようなものを感じさせるところがある。

 こういったところも、その熱意の表れのひとつではあるのかもしれない。

※ ※ ※

 村から見て橋の手前側を除けば、フラナリー街道を間近に見られる見通しのよい場所というのはそう多くない。

 橋の手前側は畑と牧草地、放牧地が広がっており、ここは誰か・なにかが侵入すれば、ことにそれが妖魔などの類であれば、即座に村に察知されるような場所と考えてよい。

 対照的に橋の向こう側は、街道の近傍まで森が迫っている。
 木々に遮られて視線はそう遠くまで届かない――それなりの土地勘か、でなければ野外活動のための技量か、どちらかがなければ、街道のそばであっても道に迷いかねない場所ではあるだろう。

 その近辺からも、巨人が見られたという尾根をはるかに望むことはできる。
 だが、あまりにも遠い――たとえ巨人がいたとて、街道からそれを確認することはできそうにない。

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■GMから

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 短レスその2、街道&橋の確認編です。

 提示された事項については拾っていると思いますがどうでしょうか。

 なお、川については、街道近辺では橋以外の場所での渡渉は不可能、というふうに考えていただいて結構です。
 少なくとも、妖魔の類が渡ることは不可能です。巨人なら何とかなるかもしれませんが、巨人だと逆に川までの上り下りで無理が出そうな感じですね!

GM(Lain) 2013.03.03 [04:51]

 ヴェンとバウゼンは北東へ向けて、アイリスは村を一回りすべく、それぞれに出発した。

 村の防柵を出て小半刻ほど歩いたあたり、牧草地の中で道が二手に分かれている。

 ふたりが向かうのは北東側だ――北西へはしばらく平坦な道のりが続いたあと、くろぐろと森が見えている。
 その先には尾根が立ち上がり、北へ向かって高くなっているのが見て取れることだろう。

 一目見てわかるのは、この近辺では伏撃も罠を仕掛けることも難しい、ということだろうか。
 正面から戦うのであればいざ知らず、人が隠れ、また罠を隠すにはあまりにも起伏がない。

 敵を止めることも、人が直接止めるのでなければ難しいだろう――阻止に使えそうな地形がそもそも存在しないのだ。

 逆に攻める側として見れば、直接の打撃力と数で押すのであれば好適な地形と言えた。
 正面から戦いたい側にとって都合のよい地形、とも言える――数と力で押したがる妖魔には、有利と言えるだろう。

※ ※ ※

 一旦アイリスと別れ、ヴェンとバウゼンは北東側の道を進む。

 しばらく進めば川に出ることだろう。
 川には粗末な――ほとんど丸木橋と変わらないような――つくりの橋が、かけられている。

 川の上流下流を眺めれば、この橋の近辺だけは多少川床が広く、また傾斜も緩やかであるらしい。
 ゆえに川幅は多少広くなっているものの水深は浅い部分があり、そこであればどうにか渡れる程度の深さであるようだ。

 橋、というよりも、渡渉点、というべきであるのかもしれない。

 渡れなくもない、という程度であって、渡りたいかと問われれば遠慮したい類の場所ではある。
 特に、この季節にあっては。

 川の水は随分と冷たく感じられる。
 長く浸かっていれば体力を奪われ、動けなくなることは疑いようがない――短時間であっても、相応に体温を奪われ、消耗することだろう。

 上流に人家がないからか、水は澄んでいる。
 不審なものが流れてくる様子はないし、水がせき止められているようなことを示唆するもの――たとえば、最近水量が減少していることを示す水の線――もない。

 上流下流を眺めた様子から察するに、ここ以外で川を渡れるのはフラナリー街道の橋くらいで、あとは相当に川を遡らなければ渡渉は難しいと考えてよいだろう。

 また同様に、川になにか手を出すことも困難そうだ――出鱈目に木を切って投げ込み、なかば偶然に河道が塞がれることを期待するのでなければ、急峻な斜面を上り下りしなければならない。

※ ※ ※

 橋を渡って森に入り、あたりを探る――期待した、あるいは危惧した、巨大な足跡は見つからない。

 だがヴェンは別のものを見つけた。
 靴を履いた足の跡である。

 足跡は川原まで往復したものであるらしい。
 それも、山の側へ戻っていったものであるようだ――北向きの足跡が、南向きの足跡の上に被さっている。

 川原まで来たあとどこへ行ったのか、川を渡ったのか否かまでは解らない。
 石の転がる川原では、足跡はどうにも残りづらいものであるからだ。

 足跡のついた時期も詳しくはわからない。
 だが、どう考えても半月以上残るものではないだろう。
 おそらくは5日から10日の間、といったところか。

 耳を済ませてみてもかわった物音は聞こえない。
 そしておそらく、ヴェンたちがいることを察知しているなにかもここにはいない。

 だが、なにかが、いた。
 その痕跡、足跡だけが残されている。

※ ※ ※

 アイリスは村の外周を一回りし、諸々を調べつつ考える。

 防柵は、この類の寒村としてはそれなりに立派なものだ。
 手入れもそこそこにしっかりとされてはいる。
 たとえば、見てそれとわかるほど腐り、劣化した部分というのは見当たらない。

 防柵の外側に小屋の類はないようだ――おそらく、獣や妖魔の類が寄ってくることを恐れてのことだろう。
 家畜の類をいちいち中へ入れ、道具もすべて中から運ぶというのは手間ではあるだろうが、外に置いておいて奪われてしまったでは意味がない。

 村の周囲を見て回れば、外敵がどのように村を攻めるか、ということも概ね予測できることだろう。

 村の周囲の牧草地や畑に入ってしまえば、行動の自由度は格段に上がる。
 どこをどう歩こうと障害になりそうなものはさほどなく、ゆえにどこから攻めるかも概ね自由に決めることができるだろう。

 逆にそれ以前、森や山の中を歩くのであれば、道を使わなければ移動は難しい。
 山の歩き方を知っている猟師や野伏ならばともかく、そういった知識を持つでもなく、しかも頭の出来がよいとは言えない妖魔どもが、それも集団で攻めてこようというのなら困難はなおのことだ。
 そうならぬように移動することもできぬではないだろうが、道を歩くのとは比較にならない時間がかかる。
 であれば、まずは道を通ってくる、と判断してしまって良さそうだ。

 そうなれば自然と、それを阻止しうる場所も定まる。

 伏撃するにせよ罠を仕掛けるにせよ、平坦な地形に入る前、ということになるだろう。

-------------------------------------------------------
■GMから

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 短レスその3、偵察編です。

 ・ヴェンが靴の足跡を見つけました。
  聞き耳等に反応するものはありません(1ゾロですしね!)。
  バウゼンの判定をどうするかについては意思表示を確認出来次第、としましょう。

 ・アイリスはだいたい村周辺をチェックできております。
  牧草地や畑に入られるとちょっと分が悪そうです。
  そこまで来た場合、正面衝突か防柵まで下がるか、といったところでしょうか。

バーラー(コレステロール満載) 2013.03.03 [21:22]

「収穫がぜんぶ一通り済んで、冬の入り口くらいにね、祭りをやるんですよ」

「お、そりゃほんまですか?
 おーし、ウチも秘蔵の、鬼でもコロリの火酒出すよって
 て鬼ごろし、て、妖魔の巨人につかえればええねんけどな
 なんにせ、宴会は大好きや、盛り上げるでぇ」

「いいわねーミル様もお祭り好きね、わたくしも大好きだわ」
「ミル様、わたくし、祭りができるようにますわよ!」

わたくしは少しラルセン様に提案を

「ラルセン様、女性や子供達と一緒に御料理できますかしら?」
「すこしでも不安がなくなればと思いますの・・」

殿方はミル様にお任せよ
わたくしはミル様にめくばせいたしましたわ

PL---------------------------------------------------------
 GM様 地図への書き込みありがとうございます。
 ミル様も追加質問ありがとうございます。

 バーラーは不安を少しでも解消できるお手伝いを提案します。
 明日には探索に向かうのですが、少しでもと思い

 無理であればかまいません
 気持ちだけ受け取っていただければ

調理ダイス振っておきます。

大失敗狙ったのに中途半端に・・・

21:25:07 コレステロール満載@バーラー ≫ 調理よ 2d6+3 <Dice:2D6[2,2]+3=7>

ミル(いあ) 2013.03.05 [13:44]



>「こういうのご馳走になるとやっぱ都会すげえやってなりますよねえ」

訪れた二人の元で、ボリスはんたちが感嘆する
いやや、都会でも暮らしが悪いと悲惨ですよ、てこれは、言う必要ないか
最近の財布事情を思い出して、ウチは少し苦みの入った笑いを浮かべた
ああ、あんな菓子ようさん食べたいなぁ
ウィスキーと合う思う

>「ま、俺らは歓迎なんですけどね。
> 魔術師さんやら神官さんやらがいるとなりゃ、普段無理な敵だってどうにかなる」

「ま、こういう鉄火場が仕事やし、頼ってくださいな」

正直、ここまで信頼されると悪い気はせぇへん

ラデク
やっとついたー!
んで、村長宅

>「ラルセンと申します。
> 遠いところをありがとうございます」

「ああいや、こちらこそお世話になります」

集まった人は漁師とかそんな人たち
目撃証言が集まってくる

証言は、ほとんど村の北側
街道と、橋があるか
北東方面にも目撃が
はて、どーしたもんかと思うとったら、セクトとエリーズが橋まで行くと
ヴェンと、謎のルーンマスターバウゼン氏が北東方面

なら、ウチとバーラーは村での聞き込みやな

「気ぃつけてなー」

探査に向かう二組に声をかけ、バーラーの目配せに応える

まずはラルセンはんの説得にかかる
せやけどラルセンはん、避難の準備については、難色

>「たしかに妖魔は恐ろしいものではありますが――」

「そうおすなぁ、たしかにすぐすぐ攻めてくるってわけやない
 けど、神ならぬ人間、ウチらが撃ち漏らすこともありますし、経路と周知くらいはなんとかなりませんか?」

>「子爵もむざむざと村を捨てろと仰っているわけではありません。
> それが証拠に、冒険者殿に加えて我々も派遣されております。
> どうにもならなくなったときに、それでも領民を死なせてはならぬとの仰せなのです」

ボリスの頼もしい助け船
少し感嘆してると、あいつああいうの巧いんですよね、と、クラエスが感想
うん、家臣として、領主の代理人として、十分な問答やなぁ

>「それじゃ、俺らは避難の計画をも少し詰めておきますから」

クラエスが声をかけてくる

「せやなぁ、ラルセンはん、ちょぅとお聞きやす」

一旦は、なんだかんだで避難計画を受け入れてくれたし、大丈夫やろう

「まず、ウチらが出てる間は、なるたけ漁は控えてくれると助かります
 妖魔の森で漁をしてるってことは、それだけでいつ人死にが出てもおかしゅうない
 普段の森ならまだしも、大量発生してたらなおさらやねん」

金銭的、生活的には苦しいけれど、命よりはこっちや


「あとは、この地図で言うと......万一村に妖魔が入ってきたら、南側に避難して、ええと......なんか大きな音が出るもん用意しといてください
 ドカンと鳴らしてくれはったら、ウチらは探索から引き返しますさかい
 お祭りで使う太鼓とかあったら、そういうのんで
 金属系のもんでもええです
 とにかく、ウチらに救援を知らせてください」

さて、と
次は漁師の人らに聞き込みか

巨人、てのが気にかかる

「やー、やー
 ご苦労様です」

漁師の人らのとこに行き、片手でお辞儀する
お、美人二人で少し和んでるか?

>「皆様が使われている、罠や休憩の場所、隠れる場所、洞窟、木の穴など書かれた地図はございませんか?」

>「場所を教えていただけると、大変たすかりますわ、わたくし達は妖魔の巣の発見に全力をつくしたいので、教えていただけると助かりますわ」

>「いや、地図みてえなもんは――」

猟師の間では、だいたいなんやかや、で通ってしまうという
まあ、それもありなん

>「ただまあ、だいたいどのあたりかは教えられますよ」

「お、そりゃありがたい」

地道に、あれやこれやを地図に落とし込んでいく
言われるままに落としてるから、性格さには欠けるかもしれへんから、ピンポイントよりむしろ、ゾーンで書いていく

「巨人の件やけど、ウチらは信じます
 てか、信じて行動せぇへんと死にますさかいな
 それで、ウチらの命と村の平穏のためにも、詳しく教えてください」

真剣にもなる
ゴブリン見かけたらホブゴブリンがおる、なんてことはよくある話で
今度みたく妖魔がたくさん湧いてたら、そりゃ巨人の話も眉唾やない

>「それから、大きい生き物と妖魔が現れた時期は一緒かしら?」

>「増え始めた時期からしばらくして、でけえのを見た、ってとこですかねえ」

危険を避けて、あんまり森には入らないらしい
いやいや、そりゃええことや
万が一にも備えやすい

> 「妖魔の中にもちょっと違う者もいましたかしら?」

>「――?
> ちょっと違う、っつーと・・・・・・?」

「ああいや、大きさとかそのへんで
 大きさ大事
 とくに大きさ大事
 大事なことなんで二回聞くけど、えらいこと大事やねん

 あとは、近くで遺跡とかの目撃例はありますか?
 あとは、洞穴みたいなもん、漁の間に見たことあるかな、とかとか」

>「ここの名産品や美味しいものって何かしら?見せていただいても良いかしら」
>「そうですわ!収穫の時期とか何か楽しみな事ってありますかしら?

> 解決したら、一緒にできるといいわね」

あ、それはいいな

>「収穫がぜんぶ一通り済んで、冬の入り口くらいにね、祭りをやるんですよ」

「お、そりゃほんまですか?
 おーし、ウチも秘蔵の、鬼でもコロリの火酒出すよって
 て鬼ごろし、て、妖魔の巨人につかえればええねんけどな
 なんにせ、宴会は大好きや、盛り上げるでぇ」

宴会芸はそれなりにある
今回はミニギターも持ってきたし

「さて、みんなは戻ってきたかな?」

-------------------------------------------------------------------------------------------------------

行動ポイントは、村長宅でボリス達もまじえての談合で1
漁師への質問で1とします

まず、漁をしばし中断することを村長に提案します
それから、大きな音が出るものを用意してもらって、火急のときは鳴らしてもらうことを提案します

森でも、重低音と高音域の二つなら聞こえるかもしれないってことと、ゴブリン威嚇にもなるかと思います
(GM判断待ちですが)
シーフ技能を使ってよければ、村の倉庫から音が響きそうなものをみつくろいます
シーフ技能が使えなければ、ヒラメ扱いでお願いします
また、こういうロールが不可でしたらスルーしてください

いあ2D6 → 2 + 4 + (6) = 12 (03/03-18:28:40)

バーラーがだいたい聞いてくれているので、あとは

・村長に、鳴り物の借り受け提案
・遺跡・洞穴など、巣になりそうな場所を地図で

あと、落とし込んだ地図を、シーフ・記憶術で暗記しておきます

いあ : 暗記 2D6 → 2 + 5 + (6) = 13 (03/03-18:48:57)

あとは、漁師達から聞いた大きさだけの情報ですが、セージ判定しておきます

いあ : 知っているのか雷電!? 2D6 → 4 + 2 + (6) = 12 (03/03-18:56:55)


遅れてスミマセン >_<

セクトール(ハインツ) 2013.03.06 [01:21]

>「守ってくださいね、貴方」

「ああ、もちろんだとも」

伸ばされた手を取って腕を組むために誘導する

依頼に来ているのか、観光に来ているのかわからんなこりゃ


=====================================

 街道を歩くこと半刻

川を渡るための吊り橋へとたどり着く

橋は意外と広く、小型の馬車なら通れる大きさを誇り、作りもかなり丈夫だ。おまけに定期的に補修工事も行われているから滞在している間に崩落する危険性は皆無だろう

肝心の真下はかなり高い、巨人が落ちてもまず助からないかもしれない位だ

見晴らしは村からここまでは良好だが、向こう岸は森林地帯のためか、見晴らしはよろしくはない

「巨人がでたらここまで逃げ切ればなんとかなるかもな」

少々酷な話かもしれないが、いくら巨人でもこの橋をわたってこちら側まで来るというのはしないと思う

あとは少し先まで見通せれば御の字なんだが・・・

「橋の向こうも見ておこうと思うんだが・・・どうする?」

-------------------------------
PL
> ターナーさんへ

とりあえず、橋の向かい側の様子(と言っても柱とかの様子や不可解な点がない中とか)を見ようと思うのですがどうでしょうか?

ハインツ : 探索 2D6 → 3 + 2 + (3) = 8 (03/06-01:20:35)
ハインツ : 危険探知 2D6 → 5 + 3 + (3) = 11 (03/06-01:20:48)



エリーズ(ターナー) 2013.03.06 [17:28]

>「ああ、もちろんだとも」

セクトさんが頼もしく返してくれる。
今度は観光で来れれば嬉しいのですが

・・・・・
流石と言うべきか
相変わらず里程標とかも置いてあって旅人に親切な作りである
・・・・間道なのに
吊橋のほうは頑丈に作られており
見た限り、橋に破損やその兆候はない
とりあえず、橋板や橋を吊る縄の方途かも細かくチョックしておきましょうか。

橋の手前側は畑と牧草地で見晴らしが良い
特に不振なものはなさそうだ。

反対側は対照的に街道の近隣まで森が迫っている。
妖魔なら迷わず進む事ができるのだろうか?

巨人を見たと言う尾根はかなり遠い

>「巨人がでたらここまで逃げ切ればなんとかなるかもな」

「巨人って結構足速いですからね、しかも森に迷はなさそうですし」

>「橋の向こうも見ておこうと思うんだが・・・どうする?」

「判りました。途中で嫌な音とかしたら引き返しましょう」

・・・・・
PLより

ハインツさん、了解です。
やばそうな音が聞こえたらダッシュで戻りたいです。

 ≫ 予備ダイス1 2d6 <Dice:2D6[4,2]=6>
 ≫ 予備ダイス2 2d6 <Dice:2D6[3,2]=5>
 ≫ 予備ダイス3 2d6 <Dice:2D6[1,1]=2>
出目が腐ってるー

GM(Lain) 2013.03.06 [23:31]

> 「まず、ウチらが出てる間は、なるたけ漁は控えてくれると助かります
>  妖魔の森で漁をしてるってことは、それだけでいつ人死にが出てもおかしゅうない

 ミルの言葉に、村長はまったく仰るとおりで、と頷いた。

「実のところを言えば、村から離れたところへはあまり出向いていないのです」

 特に、泊りがけにならざるを得ないような場所へはミルの言うとおり危険すぎて行くことができないのだという。

>  ええと......なんか大きな音が出るもん用意しといてください
>  ドカンと鳴らしてくれはったら、ウチらは探索から引き返しますさかい

「音、ですか――」

 太鼓かなにか、そういったものでよければ、と村長は請け合った。

「どこまで届くかはわかりませんが、とにかくそのようにいたします」

※ ※ ※

> 「ああいや、大きさとかそのへんで

「大きさ・・・大きさ、ですか――うーん」

 どうだったかな、と彼らは思案顔だ。

「でかいのもちっこいのもいた気はしますがねえ。ううん」

 時間をかけて聞き出し、話を総合すれば、やや大きめのものがいた――個体差というよりは種の差、といったレベルでやや大きなものがいた、ということは聞き取れることだろう。
 不確かな情報ながら、妖魔に混じって目撃された大型の個体は、おそらくホブゴブリンであろうと思われた。

-------------------------------------------------------
■GMから

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 ミルの聞き込みに短レスです。

 出猟規制の件については村長の同意が得られました。
 また、有事の際は太鼓を鳴らして報せてくれるそうです。

 妖魔に混じっていた大きめのなにかは、どうやらホブゴブリンのようです。

GM(Lain) 2013.03.06 [23:43]


 冒険者たちがそれぞれの仕事を終えて戻れば、ほどなく夕食の時間だ。

 質素な食事は昼と同様だが、食卓を囲む人の数は増えている――彼らも仕事を終えて帰ってきたところなのだろう。
 一様に表情が冴えず、会話もどこか弾まないのはやはり妖魔の件の影響ではないかと思われた。

 自分たちが長年かけて作り上げた村に危険が迫っている、とあっては無理もない。

※ ※ ※

 食事が済んだあと、ふたりの従士がちょっといいですか、と冒険者たちに声をかけた。

「避難の件ですが」

 ボリスがそう切り出す。

「だいたい取りまとめは済みました――と言っても、荷馬車だのがある家を回っていざって時の協力をお願いしただけです」

 老人、子供、病人といった自力で長距離を歩けない者を乗せるだけの車はどうにかなりそうだ、と彼らは言う。

「ただ、そうすると荷物は最低限の身の回りのものしか持ち出せません」

 それに、とクラエスが声を落として付け加える。

「村長から話を回して貰ってはいますが、どうも年寄りは村から離れたがらない様子で――」

 そうなればその縁者も逃げるわけにはいかなくなる。
 時間のない中で必然的に生じる混乱はともかく、足並みが揃えられないのは致命傷になりかねない。

「まあ、どうしようもないときは俺とボリスで抱えて馬車に放り込むしかないでしょう」

 更に声を落としてそう続けた。

 暴挙、と言えた。
 本来であれば独断できる類のものではない。

 実行してしまえば、何らかの罰は免れ得ないところだろう。

「で、実際のところどうするか、ですけど」

 ともに腹をくくった態のボリスが話を切り替える。

「どうにかして襲撃を、というか村がもたないような状況を伝えていただかねばなりません。
 全員が避難して、しかも即座に追撃で皆殺し、というような惨状を避けるには少なくとも1刻の時間が必要です。
 避難に半刻、距離を稼ぐのに半刻」

 だからそれだけの時間の余裕はどうしても必要です、と彼らは言う。

「どうしても時間が足りなきゃ俺たちのどっちかが後尾に立ちますが――」

 言うまでもなく、7人の冒険者をもって止められない妖魔の群れをひとりの従士が止めうる筈がない。
 命と引き換えにいくばくかの時間を稼げたならばよほど上出来、といったところだろう。

「まあそのあたりはともかくとして」

 今からそんなこと言うなよ、といった様子でボリスを制しながらクラエスが割り込む。

「合図は決めておかないと、なわけですよ」

 まあ伝令のほうが確実でしょうが、と付け加えながら、クラエスは問うた。

※ ※ ※

 その晩は恐れていた襲撃もなく、村も森も静かなものだ。

 冒険者たちが立哨するにせよ、従士を交えるにせよ、村から見える範囲で変事はない――どうかすればその森の奥に妖魔がいて、こちらを伺っているかもしれない、そのことすら忘れそうなほどに平和な夜だった。

 翌朝、朝食を摂り、村人たちはまた一日の仕事に出てゆく。
 従士たちは、今日は防柵の点検と、余裕があれば補修、といったところを行うようだ。

 クラエスが、前もこんなんだったな俺ら、と言い、従士はふたりして笑った。

 さて、冒険者たちは、何をすべきだろうか?

-------------------------------------------------------
■GMから

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 ひとまず時間を進めましたー。

・橋の向こう側の調査については、すでに提示した橋近辺の情報以上の「有用な情報」は手に入りません。
・調査については概ね結果が出揃っているという認識です(抜けや不明点があればご指摘ください!)
・フレーバーとして、時間を進める前の描写をしていただくことは特に差し支えありません。

 1日目夜は特に襲撃などはありません。
 ので、夜回りなり立ち番なり、フレーバーとして使ってくださいませ。

 今後は2日目の行動など決めていただければと存じます。


【追記】バウゼンの判定について
 バウゼンの技能をシャーマン/レンジャーに確定し、所要の判定を行いました。
 結果、追加情報はありません。また、忍び足の達成値によってここまでの結果に変動はありません。

◆ダイス
 Lain@GM バウゼン 聞き耳判定 2d6+3 Dice:2D6[1,1]+3=5
 Lain@GM ・・・・・・(''*
 Lain@GM バウゼン バウゼン 捜索判定 2d6+3 Dice:2D6[3,2]+3=8
 Lain@GM バウゼン 足跡追跡判定 2d6+3 Dice:2D6[1,4]+3=8
 Lain@GM バウゼン 忍び足判定 2d6+3 Dice:2D6[6,1]+3=10

アイリス(一葉) 2013.03.07 [11:25]

 村周りを見てくる時にあたしが気にしたのは、妖魔の影と防衛戦になった時の状況想定だった。
 成果はまずまずと言った所だろうか。あれこれ書き込んだ地形図を手に、日が暮れる前に村へ戻ろう。


 * * * * *


 食事の雰囲気はあまりよろしくなかった。
 とはいえ、別におかしな話でもないのであたしはそれを取り繕ったりはしなかった。
 妖魔が多く見られ、冒険者やら従士やらが滞在する事態になっているのだから、そりゃー気にもするだろう。
 村人にとってみれば、余計な気遣いよりあたしたちが切羽詰っているように見せない方が余程安心の種になる。

 食事後、あたしが皆に見てきた事を伝えようかと思っていた矢先、従士たちが先に声を掛けてきた。
 避難について、大筋の取りまとめが終わったそうだ。
 内容は概ね想像通りで、手荷物は最低限、弱い者たちを優先して移動手段に、といった所。

 

> 「村長から話を回して貰ってはいますが、どうも年寄りは村から離れたがらない様子で――」
> 「まあ、どうしようもないときは俺とボリスで抱えて馬車に放り込むしかないでしょう」

 

 クラエスが声を落としてそう言うのを聞きながら、あたしは内心で舌打ちするのをどうにか表情に出さないように苦労していた。
 どこの枯れ木も似たようなモノだ。自分の知っている世界に閉じこもって、そのまま朽ち果てる事を最高の喜びだと信じ込んでやまない。なんとも阿呆らしい。そして、それを唾棄しつつもどこかで理解しているあたし自身ですらも。

「やむを得ないっしょ。なあに、目の前に危険が迫れば案外自分から逃げるよ。きっとね」

 無表情に努めながら、あたしはそれだけ言い捨てた。

 

> 「で、実際のところどうするか、ですけど」
> 「どうにかして襲撃を、というか村がもたないような状況を伝えていただかねばなりません。
>  全員が避難して、しかも即座に追撃で皆殺し、
>  というような惨状を避けるには少なくとも1刻の時間が必要です。
>「どうしても時間が足りなきゃ俺たちのどっちかが後尾に立ちますが――」
> 「まあそのあたりはともかくとして」
> 「合図は決めておかないと、なわけですよ」

 

「そーねえ。関係なくない話だから、あたしから少しいいかな。
 さっきまで村の周りを見てきたけど、良い話と悪い話が一つずつあるよ。
 良い話は、ひとまず妖魔の痕跡は村のすぐ近くには無かったって事。
 そんで悪い話は、この村での防衛戦になったら、どうあがいてもこっちが不利って事。
 とにかく、平坦で何もないんだ。どっから攻めるも自由。何かを用意するのもちょっと不都合。
 つまるとこ、戦いになったらこっちの出方も総力戦ぐらいしか思い付かないね」

 はは、総力戦。
 10人にも足らないあたしたちと、役にもたたない村人で、だ。

「だから尻尾を巻くなら何にしろイニシアチブ取らないとダメかな。
 村の周りに警備立てとけばいいって話にはならないと思う。1刻は絶望的だね。
 そうなると、音か狼煙か。いっそのこと森に火でも付けちゃえば早いかもねー。
 ミル、バウゼン、なんかいい魔法ないかな?」

 取っ掛かりも思いつかず、いくらか投げやりにあたしは魔法使い二人に話を振った。

 

==============================
PL@一葉より:
 翌朝の探索行については、とりあえず後で言及するとして、
 まずはそれまでに見てきた事の共有と避難についての見解だけ投げておきます。

 合図ですが、いい案思い付きませんでした(>_<;

 とりあえずアイリスが見てきた限り、村の周りで時間稼ぎは多分無理です。
 平坦な地形に出る前のポイントに警備を置くと言う手もありますが、
 北東もカバーしようとなると人手がどうしても足りません。

 なので、なんとか我々が先に敵を見つけるのが前提になってしまいそうですが、
 その場合一歩間違えてすれ違いでもしたら村の被害はあうあう^q^

 何か思いついたら別途投下しますね。

バーラー(コレステロール満載) 2013.03.07 [20:12]

食事の後に非難の件をお聞きいたしましたわ

「どうにかして襲撃を、というか村がもたないような状況を伝えていただかねばなりません。
 全員が避難して、しかも即座に追撃で皆殺し、というような惨状を避けるには少なくとも1刻の時間が必要です。
 避難に半刻、距離を稼ぐのに半刻」
 だからそれだけの時間の余裕はどうしても必要です、と彼らは言う。
「どうしても時間が足りなきゃ俺たちのどっちかが後尾に立ちますが――」
 言うまでもなく、7人の冒険者をもって止められない妖魔の群れをひとりの従士が止めうる筈がない。
 命と引き換えにいくばくかの時間を稼げたならばよほど上出来、といったところだろう。
「まあそのあたりはともかくとして」
 今からそんなこと言うなよ、といった様子でボリスを制しながらクラエスが割り込む。
「合図は決めておかないと、なわけですよ」
 まあ伝令のほうが確実でしょうが、と付け加えながら、クラエスは問うた。


「そーねえ。関係なくない話だから、あたしから少しいいかな。
 さっきまで村の周りを見てきたけど、良い話と悪い話が一つずつあるよ。
 良い話は、ひとまず妖魔の痕跡は村のすぐ近くには無かったって事。
 そんで悪い話は、この村での防衛戦になったら、どうあがいてもこっちが不利って事。
 とにかく、平坦で何もないんだ。どっから攻めるも自由。何かを用意するのもちょっと不都合。
 つまるとこ、戦いになったらこっちの出方も総力戦ぐらいしか思い付かないね」

「合図・・犬はいるかしら?それと犬笛はあるかしら?それでも届かないかしら?」

「・・なんとか村の反対側におびき寄せるようにしなければなりませんわね」

わたくしにできるのかしら?でも、やらないと大変な事になりそうですわ
-------------------------------------------------------
PL GM様お疲れ様で御座います。
 皆様 無理かな?犬笛案

ヴェン(シモン) 2013.03.08 [01:34]

**** 夕食中 ****

〉 質素な食事は昼と同様だが、食卓を囲む人の数は増えている――彼らも仕事を終えて帰ってきたところなのだろう。
〉 一様に表情が冴えず、会話もどこか弾まないのはやはり妖魔の件の影響ではないかと思われた。

(重い雰囲気の中での夕食は、少々堪えるなぁ。砂を噛んでるみたいで折角の食事が台無しだ...
 誰か楽しい雰囲気に変えてくれ)と心の中で呟いた。

足あとのことを思い出す。
『薄気味悪かった。』とボツりと呟いた。足あとが山に戻っているというい事実を見て、俺が思ったことはまずそれだ。
村人が付けた足あとであって欲しいと思いつつ...ミルとバーラーに確認してみる。

「ミル、バーラー。ちょっと聞きたいんだが、いつから北東方面は出入り禁止になったんだ?」


> 「合図は決めておかないと、なわけですよ」
> まあ伝令のほうが確実でしょうが、と付け加えながら、クラエスは問うた。

「俺が考える合図は3つだ。
 1つ目は伝書鳩だ。村で鳩を飼っているなら、鳩を連れていけば良い。鳩は鳥だから、夜は動かないが...これもアリだ。
 2つ目は狼煙だ。薪がなきゃ狼煙は上げられない。物資に折り合いが付くならって話だ。こいつも夜は見えない。
 最後は期日だ。明日から6日間で探索を終えないといけない。俺たちが期日になっても戻ってこないなら、便りがない。
 それだけでヤバいと思って良いだろ」


**** 報告 ****
「期日で思い出したんだが、北西の妖魔が頻出するところと、北東のX印のところって、山道伝いに行くのに
 どんくらい掛かるんだ?」
 
「下見してきたが、川を渡るのは山道の橋を使うのが良いだろう。橋以外で川を渡るのであれば相当の体力を消耗するだろうな。
 水が冷た過ぎる。日程で間に合わないというときだけにしたいからな...。」
 
「あとは橋を渡ったところで、靴を履いた足の跡があったぜ。足跡をつけてから5日?10日ほど経っていると見ていいだろ
 気持ち悪いところは、川原まで来た足と、その足跡に被さって山へ戻っていった足あとがあるってことだ。
 北東側は思ったよりも近くになんか居るかもな...。」
 
 
「北西の森へのルートだが、山道伝いで移動するのは妖魔にバレる可能性が高い。隠れるようなところが少ねぇ...。
 森を突き抜けて行くのとと川側を抜けて行くのは通れないことはないようだったぜ。
 まぁ、森や川側だと妖魔が居るかもしれんから相応に警戒しないとならねぇけどな。
 
 それに、川には不審なものはなかったから、妖魔の巣は川側ってことはなさそうだってことが収穫だな」

===============================
PL:シモンより

妖魔が夜行性なら、狼煙を使えない公算が高いですね。夜でも使える連絡手段はやっぱ考えないと行けないのか...。

あとは赤いゾーンにある山小屋に薪を取りに行くと、そこには妖魔が...って流れならないことを祈るばかりです。

ミル(いあ) 2013.03.08 [17:31]


各自がそれぞれに役割を果たして一堂に会する
ふむー
近距離に驚異はなし、か

しかしそれはそれで、ウチらが遠征しなくちゃなんないから、村になんかあったときに急行できるチャンスが減ることにもなるから、あんま喜んでもおられへん
せやけど、妖魔の巣から遠いから、留守をねらわれる危険も減る
うーん、半々かぁ

怖いのは、妖魔とウチらが入れ違いになることや
ルートは北東方面と北方面
また、森を浸透されても困る
願わくば、妖魔共に、指揮官がいてくれることやな
バラけてこられると対処が難しい

「漁師が見たいうのは、たぶんホブゴブリンや」

皆には、そう知らせておく
せやけどまたまた、こうなると巨人の話が宙に浮く
おるのか、おらへんのか

「けど安心はできへんけどや、巨人話はさ」

噂がある時点で、おらへん証拠をあげるなんてのは悪魔の証明やから、やっぱし覚悟なりなんなり決めといたほうがよかろうて


翌朝

>「避難の件ですが」

ボリスが避難経路や方法について切り出した
せやけど、村の老人は難色を示した

>「やむを得ないっしょ。なあに、目の前に危険が迫れば案外自分から逃げるよ。きっとね」

あ、アイリス怒ってる
気持ちはわからんでもない

「ま、ま、避難するいうてもいっときのことや
 逃げた後は討伐して、村を奪回するわけやから、ちょいとの間留守にするだけ、てことで、納得してくれへんかな」

馬車に放り込むより、あくまで一時のことやと納得させれんもんかと試みてみる

>「どうにかして襲撃を、というか村がもたないような状況を伝えていただかねばなりません。
> 全員が避難して、しかも即座に追撃で皆殺し、というような惨状を避けるには少なくとも1刻の時間が必要です。
> 避難に半刻、距離を稼ぐのに半刻」

これなんやなぁ、一番の問題は
いくつかルートを想定して、罠でもはっとくかなあ

「村から一刻の距離に、北東、北、北西に三カ所、トラップしかけるのはどやろ?
 ほら、昨日村長はんから借りた鳴り物で
 うまくいけば、避難も救援もはかどるかもや」

もっとも、そのためには出がけに三カ所まわってからってことで、大回りになるけども

「どやろ?」

仲間達に聞く

>「だから尻尾を巻くなら何にしろイニシアチブ取らないとダメかな。
> 村の周りに警備立てとけばいいって話にはならないと思う。1刻は絶望的だね。
> そうなると、音か狼煙か。いっそのこと森に火でも付けちゃえば早いかもねー。
> ミル、バウゼン、なんかいい魔法ないかな?」
「うーん、発見したときは、空に向かってライトニング、とかかなぁ
 エネルギー・ボルトじゃ弱いかも
 問題は気づかれんうちに村に近寄られた場合やけど、このあたりはバウゼンの領域かな
 せやけどまあ、トラップ作戦をおしとくよ
 六日ってのがあるから、皆がいいといえば、やけど」

ウチは暖炉から葉巻に火を付けながら、そんなことを答えた

>「合図・・犬はいるかしら?それと犬笛はあるかしら?それでも届かないかしら?」

>「俺が考える合図は3つだ。
 1つ目は伝書鳩だ。村で鳩を飼っているなら、鳩を連れていけば良い。鳩は鳥だから、夜は動かないが...これもアリだ。
> 2つ目は狼煙だ。薪がなきゃ狼煙は上げられない。物資に折り合いが付くならって話だ。こいつも夜は見えない。
> 最後は期日だ。明日から6日間で探索を終えないといけない。俺たちが期日になっても戻ってこないなら、便りがない。
> それだけでヤバいと思って良いだろ」


「あ、それもええな
打てる手は全部使おう」

>「ミル、バーラー。ちょっと聞きたいんだが、いつから北東方面は出入り禁止になったんだ?」

「あ、それは聞いてへんやった
 村長はん、どないなってました?」

しくじった
基本的なことなのになぁ

「さて!」

手をたたく

「天命を呼び込むためや
 人事を尽くそう
 終わった後の祝杯に楽しみに

 なんでも、楽しみがあるいうのはええことや
 村じゃ祭りもあるそうやし、ウチはご機嫌やで?」

ぷか、と煙の輪っかをはき出して、ウチは馬鹿明るく笑うた

----------------------------------------------------------------------------------------------------

バーラーとヴェンの案、両方に賛成です
また、出がけに鳴り物I(太鼓)が鳴るトラップを、三カ所に張ってから行軍というのを提案します

村から一刻のポイントで、北東、北、北西、三カ所に鳴り物のトラップをかけるのに必要な時間、推定できますでしょうか? >GM
出発から一日でできる場合は、強く押します
また、鳴り物をかついで行きます

セクトール(ハインツ) 2013.03.08 [23:30]

結果としては何事もなかった

まぁ下調べは出来たから良しとするか


村に帰還して食事を終えると、従士の二人が避難の件で話しかけてきた


>「だいたい取りまとめは済みました――と言っても、荷馬車だのがある家を回っていざって時の協力をお願いしただけです」
>「ただ、そうすると荷物は最低限の身の回りのものしか持ち出せません」
>「村長から話を回して貰ってはいますが、どうも年寄りは村から離れたがらない様子で――」
>「まあ、どうしようもないときは俺とボリスで抱えて馬車に放り込むしかないでしょう」
>「で、実際のところどうするか、ですけど」
>「どうにかして襲撃を、というか村がもたないような状況を伝えていただかねばなりません。
 全員が避難して、しかも即座に追撃で皆殺し、というような惨状を避けるには少なくとも1刻の時間が必要です。
 避難に半刻、距離を稼ぐのに半刻」
>「どうしても時間が足りなきゃ俺たちのどっちかが後尾に立ちますが――」

二人の話を黙って聞く

「時間稼ぎ位は俺がするさ
そもそもの言い出しっぺは俺だ、それぐらいの覚悟はできてるさ」

とは言え、大軍勢で来たら俺も持つかどうか・・・

「少し不謹慎な話になるが、この村の避難計画を話し合うのはいい機会だったんじゃないのか?
妖魔の襲来以外にも自然災害で避難せざるを得ない状況だって今後無い
とは言えなかったんだ。いずれ来そうな事には事前に決めといた方が被害を最小限に食い止められるしな」

自分の発言をを肯定・・・というなの言い訳みたいな感じになってしまったが・・・


------------------------------
PL
遅れました!

自分からは聞くこと&アイディアは無いですーorz

アイリス(一葉) 2013.03.09 [13:03]

 話し合いは続く。
 思いの外、クラウスの言った「合図」が問題だった為だ。

 いささか感情的に話が気に食わないあたしをミルが気にしてくれているように見えた。
 仕事は仕事なんだから、あまりそうやって気を遣わすのはよろしくない。
 溜息を吐いて両手をおどけて降参のように挙げて見せ、大丈夫だと伝えておく。

 

> 「村から一刻の距離に、北東、北、北西に三カ所、トラップしかけるのはどやろ?
>  ほら、昨日村長はんから借りた鳴り物で
>  うまくいけば、避難も救援もはかどるかもや」
> 「どやろ?」
>
> 「合図・・犬はいるかしら?それと犬笛はあるかしら?それでも届かないかしら?」
>
> 「俺が考える合図は3つだ。
>  1つ目は伝書鳩だ。村で鳩を飼っているなら、鳩を連れていけば良い。
>  鳩は鳥だから、夜は動かないが...これもアリだ。
>  2つ目は狼煙だ。薪がなきゃ狼煙は上げられない。
>  物資に折り合いが付くならって話だ。こいつも夜は見えない。
>  最後は期日だ。明日から6日間で探索を終えないといけない。
>  俺たちが期日になっても戻ってこないなら、便りがない。
>  それだけでヤバいと思って良いだろ」

 

「うんうん。かなり的を射てきている感じ」

 具体的な意見が出てきた。
 あたしとしては、本仕事はねぐらを見つける事であって避難誘導を具体的に決めておくのは本意じゃないんだよなあ。
 人の精神はもろい。手段があればどうしても試してみたくなる。こうして避難案を具体的にすればするほど、その実行は現実味を帯びてくる。
 そもそも、状況がそこまで深刻であれば、冒険者の動員と並行して騎士団を常駐させるぐらい貴族サマ方に緊迫度があっても不思議ではないと思うけれど、それは甘い考えなんだろうか。あたしには分からない。

「んー、鳩や犬はあたしたちに制御しきれるかという観点、狼煙は妖魔が焚き火なんかをした場合の誤認防止の観点から、控えた方がいいんじゃないかな」

 慣れない事に手を出すのは、大体が失敗の原因になりかねない。
 少なくともあたしには、あたしに慣れていない動物に村の大事を左右させるのは疑問があった。

「音の要素は、動的なモノと静的なモノを用意しよう。
 動的なモノは、犬笛......角笛とかかな。羊飼いとかから借りて持っていこう。あたしたちが可及的速やかに避難を行うべきと判断すれば、あたしたち自身が村に戻り出すと同時にコレを吹き鳴らす。音が届けば御の字って事で。
 静的なモノは、鳴り物のトラップ。場所は村から一刻の地点と、加えて【北西の森の入り口付近】と【北東の山道橋付近】と【山道の交差地点】。これらは敵対的な何かが村へ接近している事実を知らせるモノ。鳴った上での判断はボリスとクラエスに任せるしかないかな。
 最後にセーフティ。あたしたちが六日間で帰ってこなければ、それはあたしたち以上の戦力が森に居る事と断定。これも最終判断は村にいるボリスとクラエスにお願いしたい。
 まとめると、こんな感じかな?」

 あたしは皆の意見を勘案し、それらを実際的なカタチにして提示してみた。
 出てきた案を具体的に落とし込む仕事は嫌いじゃない。面倒がる人もいるけれど。

「あくまでもこれらは火急の際の用意。
 理想はモチロン、あたしたちが速やかに穏便にねぐらを見つけて敵の戦力を把握して、その足で報告に戻るべき。
 倒せるなら倒せばいい。倒せないなら騎士団を呼びに村へ戻ればいい。間に合わなそうなら避難すればいい」

 どうかな? と皆に目線で聞いてみる。

 

> 「時間稼ぎ位は俺がするさ
>  そもそもの言い出しっぺは俺だ、それぐらいの覚悟はできてるさ」

 

「頼もしいね。
 でもその時は、まあ、全員が帰ってこれるようあたしもできるだけ努力するさ」

 集まったのは偶然かもしれないとは言えパーティだからね、とは気恥ずかしくて言えなかった。

 

==============================
PL@一葉より:
 皆さんの意見のうち、動物と狼煙についてはちょっと怖いかな? という思いがあります。
 そこを加味させて頂いて避難の合図についてこんな感じかなとまとめてみました。
 動物・狼煙もこの上で要素に加えるべきとおっしゃる場合はそちらに従う所存です!
 ぜひ、ご意見反論同意などなど、一言連絡ででも頂けると嬉しいです。

 鳴り物トラップの位置は、おそらく具体的に挙げた三点のうち、
 【北西の森の入り口付近】と【北東の山道橋付近】がほぼ一刻の地点で、
 【山道の交差地点】がその中間地点であると考えていますが、
 念の為一刻地点とは別であるという表現を用いて両対応可能にしております。

 探索行程案も作ろうと思いましたが、ちょっと確認したい点ができたのでまた保留......

エリーズ(ターナー) 2013.03.09 [18:33]

>「避難の件ですが」
>「だいたい取りまとめは済みました――と言っても、荷馬車だの>がある家を回っていざって時の協力をお願いしただけです」

それがあるかないかだけでいざと言う時違いが出る。

>「ただ、そうすると荷物は最低限の身の回りのものしか持ち出せません」

それはどうしようもないとしか言いようが無い
一ヶ月もすれば帰って来れるだろうが
一時的にも財産を手放すのは誰だって躊躇うものだ。
だから、こういう時の犯罪行為は罪が通常より一等
重くなる。

>「村長から話を回して貰ってはいますが、どうも年寄りは村から>離れたがらない様子で――」
>「まあ、どうしようもないときは俺とボリスで抱えて
>馬車に放り込むしかないでしょう」

本当に最後の手段である。

>「時間稼ぎ位は俺がするさ
>そもそもの言い出しっぺは俺だ、
>それぐらいの覚悟はできてるさ」

「はい、頑張りましょう」

当然、私も付いて行くつもりだけど
その後も議論は続く、罠の配置
連絡手段の再考等が出る。

>「合図・・犬はいるかしら?それと犬笛はあるかしら?
>それでも届かないかしら?」
>「んー、鳩や犬はあたしたちに制御しきれるかという観点、
>狼煙は妖魔が焚き火なんかをした場合の誤認防止の観点から、
>控えた方がいいんじゃないかな」

「犬がいるのでしたら普通に借りたい気もしますね。
鼻が利きますし」


>「天命を呼び込むためや
>人事を尽くそう
>終わった後の祝杯に楽しみに
>なんでも、楽しみがあるいうのはええことや
>村じゃ祭りもあるそうやし、ウチはご機嫌やで?」

「この間のお祭りではそこまではしゃげませんでしたしね」

翼人の皆さんや巫女様は元気でしょうか?

・・・・・・
PLより
投稿遅れたのに
アイディアが考え付かなくて悲しいです。

バーラー(コレステロール満載) 2013.03.14 [06:59]

早朝、わたくしたちはA地点へと向かいましたわ

「これからが、正念場ですわね」

わたくしも気合を入れなければなりませんわ

A地点で罠を設置いたしましたわ

「さあ皆様、今度お会いするのは、巣を見つけた時ですわね」

皆様の無事を祈りながら、笑みでお送りし
わたくしはB地点へと向かいましたわ

そしてB地点でも、罠を仕掛けましたわ

お水を汲んで土を混ぜて・・・

塗りっこしますわよ!

--------------------------------------------------------------
PL お疲れ様で御座います。
 難しかったですね。出発しましょう!
 皆様に感謝です。

 B地点罠 パーフェクト!!

 泥を体中に塗ります。そしてカモフラージュでいいのかな?
 捜索と足跡追跡も振っておきます。低いTT
 危険感知は受動なので予備で 


06:41:35 コレステロール満載@バーラー ≫ 罠A 2d6+6 <Dice:2D6[3,4]+6=13>
06:45:36 コレステロール満載@バーラー ≫ 罠B 2d6+6 <Dice:2D6[6,6]+6=18>
06:50:12 コレステロール満載@バーラー ≫ カモフラージュ 2d6+3 <Dice:2D6[3,1]+3=7>
06:52:49 コレステロール満載@バーラー ≫ 捜索 2d6+3 <Dice:2D6[2,1]+3=6>
06:53:11 コレステロール満載@バーラー ≫ 足跡追跡 2d6+3 <Dice:2D6[6,1]+3=10>

06:46:30 コレステロール満載@バーラー ≫ 予備1 2d6 <Dice:2D6[4,4]=8>
06:46:41 コレステロール満載@バーラー ≫ 予備2 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>
06:46:55 コレステロール満載@バーラー ≫ 予備3 2d6 <Dice:2D6[2,1]=3>
06:47:09 コレステロール満載@バーラー ≫ 予備4 2d6 <Dice:2D6[5,5]=10>
06:47:22 コレステロール満載@バーラー ≫ 予備5 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>

ミル(いあ) 2013.03.14 [19:09]


夜半、皆でいろいろと相談
なんせ探索範囲が広い
おまけに、ヤマが外れたら村に被害が出かねへん
慎重になるのも無理はない
 
みんなで集めた情報を元に、プランが作成された
 
全体を二手に分けて、北東と北西方面に
本来戦力分散は避けたいけども、今回のミッションは戦闘やのうて索敵やから、こっちのが効率よかろうってことにあいなった
 
ウチは連絡用のかぶら矢作りにかかったけど、あかん、こりゃ知識だけじゃ無理や
ドワーフなら簡単にできるんやろうけど

「しゃーない、勝てる敵めっけたときは『おーん』、んで、勝てへん敵やったら、『きゃー、きゃー』と遠吠えしよう」

光景事態は滑稽なのを想像するけど、連絡手段は簡単なほうがええ



翌朝払暁
みんな支度はすんでいる

>「これからが、正念場ですわね」

バーラーのかけ声に強く頷く

「アイ、マム
 さあっ、出陣や!」

意気軒昂
そして、最初の分岐点まで

ここで、村長はんから借りた鳴り物トラップを作る
バーラーが作るのを手伝う

「さて、んじゃ二手にわかれっか
 みんな、あぶのうなったらすぐ合図、やで?」

もっともベテラン揃いのパーティやから、そのへんは安心できる

やがてウチら北東方面組は北に進み、最初の探索ポイントに到着

「ここにとりあえず二つ目の鳴り物を......てバーラー、ナニソレ!!」

シーフも舌を巻く出来に、思わず手をたたいた

「すげぇ、すげぇやんかバーラー
 自分、シーフでも食うていけるで」

対してウチときたら、最初の鳴り物といい、いまひとつ
んー、調子崩したかな

んで、探索に向かおうとすると......

「わぷっ」

バーラーが泥をひっかけてきた

「にゃろめっ!」

負けじとかけ返す
ついでにぴたぴたと顔に泥をこすり合う
......きゃっきゃウフフ、とか言うシーンなんかな、これは?

ま、楽しけりゃそれでええか

「それ、アイリスもっ!」

でっかい泥団子作って投擲
あはは、みんな泥だらけや
けどま、カモフラージュにはちょうどええやろう

「んー、ついでにここらの木の枝とか背中に背負うかね」

野外行軍は本職やないから、アイリスとバーラーの足を引っ張らんようせんとあかんな

「さてさて、んじゃいっちょ探しますか」

てをわきわきと
目はそわそわと

冒険のはじまりや!

--------------------------------------------------------------------------------------------

鳴り物トラップA地点
いあ@ミル > : 鳴り物トラップA地点 2D6 → 3 + 2 + (5) = 10 (03/14-19:18:12)

鳴り物トラップB地点 バーラーの手際に乾杯

カモフラージュ
いあ@ミル > : カモフラージュ 2D6 → 2 + 6 + (5) = 13 (03/14-19:26:41)
ただしシーフ技能不可ならヒラメで8です

探索
いあ@ミル > : 探索 2D6 → 3 + 6 = 9 (03/14-19:27:32)

足跡追跡
いあ@ミル > : 足跡追跡 2D6 → 6 + 1 = 7 (03/14-19:27:48)

うーん、やっぱし技能ないとこんなもんかぁ、てバーラーGJ!
完璧なBトラップ

予備ダイス
いあ@ミル > : 予備ダイス1 2D6 → 3 + 3 = 6 (03/14-19:28:38)
いあ@ミル > : 予備ダイス2 2D6 → 2 + 1 = 3 (03/14-19:29:03)
いあ@ミル > : 予備ダイス3 2D6 → 5 + 2 = 7 (03/14-19:29:17)
いあ@ミル > : 予備ダイス4 2D6 → 6 + 4 = 10 (03/14-19:29:32)
いあ@ミル > : 予備ダイス5 2D6 → 3 + 1 = 4 (03/14-19:29:44)

目が、目がぁ?っ

アイリス(一葉) 2013.03.15 [17:55]

 結局、探索についての相談はアレコレと長きにわたるものになった。

 

> 「しゃーない、勝てる敵めっけたときは『おーん』、
>  んで、勝てへん敵やったら、『きゃー、きゃー』と遠吠えしよう」

 

「くく......いいね。そういうの好きだわ」

 人生にはユーモアが必要だ。大事の前こそ、ね。

 

> 「さて!」
> 「天命を呼び込むためや。人事を尽くそう。終わった後の祝杯に楽しみに。
>  なんでも、楽しみがあるいうのはええことや
>  村じゃ祭りもあるそうやし、ウチはご機嫌やで?」

 

 ミルが手を叩いて景気付けをしてくれる。

「うっし。そんじゃあお仕事しましょうかー」


 * * * * *


 まずは北西と北東へと山道が分かれる地点に、最初の罠を設置する。
 それが済み次第、あたしたちは二手に分かれての調査行となる。
 吉と出ればいいが。

 

> 「これからが、正念場ですわね」
> 「さあ皆様、今度お会いするのは、巣を見つけた時ですわね」
> 「アイ、マム。さあっ、出陣や!」

 

「うんうん。じゃあ、セクトール、エリーズ、ヴェン、バウゼンはまた後で。
 サクサクっと巣見つけて退治までしちゃっておいてよ。
 コッチは巨人なんていなかった。それで万々歳と行くよう願ってるよ」

 言霊とでも言うのだろうか。口にしておく事で少しでも不安が和らげばいい。
 そう思いながらあたしは殊更陽気に北西チームを笑って見送った。


 * * * * *


 北東チームの最初の仕事は、丸太橋付近に再び罠を仕掛ける事。
 と、思っていたけど。

 

> 「ここにとりあえず二つ目の鳴り物を......てバーラー、ナニソレ!!」
> 「すげぇ、すげぇやんかバーラー。自分、シーフでも食うていけるで」

 

「うーわーこれはこれは......」

 ミルの言う通り、これは知らないと見つけるのすら困難な程に万全な罠が出来上がっていた。

「ばっちしだね。バーラー、グッジョブ!」

 口笛を一つ吹いて労る。しっかしコレ、よくできてんなあ。参考に覚えておこう。

 

> 「それ、アイリスもっ!」

 

「そんじゃあ進みますかっ、ってえ」

 バーラーが出際よくカモフラージュの為に泥を体に塗り始めるのを見たあと、周りをざっと見渡していたら、ミルが泥球を作って投げてきた。やんぬるかな、見事に頬に直撃したそれがべちょんと顔に張り付く。
 それを見てミルがあははと笑う。

「ほほーう。そっちがその気なら遠慮しなくてもよろしいのですねえ? そーれっ!」

 ざっくり腕まくりをしながら、嬉々としてこちらも泥球の作成と投擲を始める。
 気付けば三人で見事にドロドロになっているだろう事は、言うまでもない未来予想図。

 そう。大事の前こそ人生にはユーモアが必要だ。

 

==============================
PL@一葉より:
 皆様相談お疲れ様でした&お付き合い感謝です。
 いいものができたんではないかなーと思います。あとはミルの言う通り天命を待つのみ。
 GMもお時間を頂きありがとうございました。そして済みませんでした(・ω・;

■ダイス
 17:30:53 一葉@アイリス ≫ トラップA 2d6+4 <Dice:2D6[3,5]+4=12>
 17:32:36 一葉@アイリス ≫ カモフラージュ 2d6+4 <Dice:2D6[3,1]+4=8>
 17:33:07 一葉@アイリス ≫ 捜索 2d6+4 <Dice:2D6[1,1]+4=6>
 17:33:16 一葉@アイリス ≫ 聞き耳 2d6+4 <Dice:2D6[2,3]+4=9>
 17:42:04 かずは@あいりす ≫ 足跡追跡 2d6+4 <Dice:2D6[4,4]+4=12>

 17:33:26 一葉@アイリス ≫ 予備1 2d6 <Dice:2D6[3,1]=4>
 17:33:38 一葉@アイリス ≫ 予備2 2d6 <Dice:2D6[4,3]=7>
 17:33:41 一葉@アイリス ≫ 予備3 2d6 <Dice:2D6[4,6]=10>
 17:33:44 一葉@アイリス ≫ 予備4 2d6 <Dice:2D6[4,6]=10>
 17:33:50 一葉@アイリス ≫ 予備5 2d6 <Dice:2D6[5,5]=10>

 大体バーラーグッジョブ(笑)
 こっちは予備3,4,5で本気を出すという体たらく!

バーラー(コレステロール満載) 2013.03.15 [19:02]

「うーわーこれはこれは......」

「ばっちしだね。バーラー、グッジョブ!」

「ありがとう、こんなにうまくいくとは思わなかったわ」

褒められるのって嬉しいわね

泥が飛んできたわ

「ほほーう。そっちがその気なら遠慮しなくてもよろしいのですねえ? そーれっ!」

「それもいいわね、行くわよ・・・わたくしが投げると痛そうだから
 ゆっくり行くわよ!」

泥とはっぱと枝でうまくカモフラージュできたかしら
さあ、本番ですわ!


--------------------------------------------------------------
PL お疲れ様で御座います。
 ちょいレスです!どろどろだね

ヴェン(シモン) 2013.03.15 [21:19]

夜に、皆で色々と相談。
村の安全を最優先に、探索を期日までに終わらせることを念頭に、プランが作成された。

北西の戦闘重視のチームと、北東の探索重視のチームに分かれてそれぞれの探索を行うという話になった。

妖魔どもをぶっ殺しまくりという感じの話にはやっぱりならなかったが、少数の相手ならば、見敵必殺という話になったというのは、喜ぶべきか。
戦闘技術に長けるセクトール、エリーズが戦うと判断した場合というのが... 歯がゆい。全部倒してしまえば同じだろと思うのだが、このメンツでやれる限界を見極める必要があるそうだ。

北西最前組の俺の役割は先導役。俺のバディはバウゼンが担ってくれる。バウゼンは北西後方組の先導役と俺のバディを担ってくれることになった。セクトールは北西後方組の殿。嬢ちゃん(エリーズ)がボスってところか...


**** 翌朝黎明 ****

村の井戸から組み上げた水を水袋に入れ、残った井戸の水と泥で顔や服を迷彩する。
道すがらに生えている草の中でもオナモミやヤブジラミなどの服にくっつく種子を拾って、服に付けていく。

〉 「さて、んじゃ二手にわかれっか
〉  みんな、あぶのうなったらすぐ合図、やで?」

あの合図、本気かよ! 俺やセクトール、バウゼンが黄色声で「きゃーきゃー」が言ってる姿なんか見たくもないのだが...
黙っていても、バレないよな... 


〉「これからが、正念場ですわね」
頼もしいねーちゃんだ。

「うっし、やるぜ」と声を出し、頬を両手で叩いて気合を入れる。

森の入口に来たところで罠を仕掛ける。
(う"...凡作。) ちらっと、バウゼン、セクトールの方を見る。

木々の小枝を適当に折って、服に飾り迷彩を完成させる。


さて、行くぜ ゴブリン共!!

=======================================================
PL:シモンより

相談、お疲れ様でした。
コンピュータRPGじゃできないことをやることができ大変満足させて頂きました。

A地点に罠設置
シモン@ヴェン : 罠設置 2D6 → 2 + 2 + (3) = 7 (03/11-09:31:18)

森入り口D方面に罠設置
シモン@ヴェン : 罠設置D 2D6 → 3 + 3 + (3) = 9 (03/16-23:47:43)

捜索
シモン@ヴェン : 森捜索 2D6 → 5 + 4 + (3) = 12 (03/14-20:44:10)

聞き耳
シモン@ヴェン : 聞き耳 2D6 → 6 + 1 + (3) = 10 (03/14-20:44:31)

忍び足
シモン@ヴェン : 忍び足 2D6 → 6 + 6 + (3) = 15 (03/14-20:44:58)

カモフラージュ
シモン@ヴェン : カモフラージュ 2D6 → 6 + 2 + (3) = 11 (03/14-20:46:07)

予備ダイス
シモン@ヴェン : 予備ダイス1 2D6 → 4 + 5 = 9 (03/14-20:46:37)
シモン@ヴェン : 予備ダイス2 2D6 → 6 + 5 = 11 (03/14-20:46:43)
シモン@ヴェン : 予備ダイス3 2D6 → 5 + 3 = 8 (03/14-20:46:49)
シモン@ヴェン : 予備ダイス4 2D6 → 1 + 5 = 6 (03/14-20:46:55)
シモン@ヴェン : 予備ダイス5 2D6 → 5 + 6 = 11 (03/14-20:47:03)

■行動宣言
前衛として、案内役に徹します。
ヘビークロスボウを構えた状態で忍び足で移動し、後衛が手の合図を目視確認できる範囲限度まで来たら、クロスボウを外した上で聞き耳をし、後衛が後ろに来るの待ちます。そして、再び忍び足...以下略。
また、聞き耳最中に敵が来たら、手で合図をして、カモフラージュで身を潜めます。合図を受けた場合もカモフラージュで身を潜めます。

合図
「手ひらを後方組/最前組に向けたら」:「足音あり、接敵中 隠れろ」

初日は、Dの東にある山小屋に向けて動きます。

===================================
A地点に罠設置
バウゼンNPC : 罠設置D 2D6 → 4 + 1 + (3) = 8 (03/15-21:01:45)

D地点に罠設置
バウゼンNPC : 罠設置D 2D6 → 3 + 4 + (3) = 10 (03/17-08:19:05)

森の捜索
バウゼンNPC : 捜索 2D6 → 3 + 2 + (3) = 8 (03/15-21:02:15)

聞き耳
バウゼンNPC : 聞き耳 2D6 → 2 + 1 + (3) = 6 (03/15-21:02:35)

忍び足
バウゼンNPC : 忍び足 2D6 → 6 + 3 + (3) = 12 (03/15-21:03:06)

カモフラージュ
バウゼンNPC : カモフラージュ 2D6 → 1 + 5 + (3) = 9 (03/15-21:03:23)

予備ダイス
バウゼンNPC : 予備ダイス1 2D6 → 4 + 6 = 10 (03/15-21:03:55)
バウゼンNPC : 予備ダイス2 2D6 → 6 + 2 = 8 (03/15-21:04:07)
バウゼンNPC : 予備ダイス3 2D6 → 2 + 5 = 7 (03/15-21:04:21)
バウゼンNPC : 予備ダイス4 2D6 → 4 + 2 = 6 (03/15-21:04:37)
バウゼンNPC : 予備ダイス5 2D6 → 6 + 4 = 10 (03/15-21:04:50)

■行動宣言
最前組が移動している間は聞き耳をし、最前組が止まったら忍び足で移動します。
また、聞き耳最中に敵が来たら、手で合図をして、カモフラージュで身を潜めます。合図を受けた場合もカモフラージュで身を潜めます。

合図
「手ひらを後方組/最前組に向けたら」:「足音あり、接敵中 隠れろ」

エリーズ(ターナー) 2013.03.15 [22:52]

夜皆で話し合った結果、二手に分かれての探索
セクトさん・ヴェンさん・ハウゼンさん・私のグループと
アイリスさん・バーラーさん・ミルさんのグループに分かれる
事に成った。これで後者に私が入れば男女で分かれることになったでしょうね。
行軍の順番はまずヴェンさん次に間を開けてバウゼンさん
私最後尾にセクトさんの順になる。真ん中の私が色々と
指示とかださなければならない訳で割と重要です。
緊張してきました。
戦闘重視と言う事で魔法の配分も考えなければならない
訳で、正直頭痒いという奴です。

>「しゃーない、勝てる敵めっけたときは『おーん』、んで、
>勝てへん敵やったら、『きゃー、きゃー』と遠吠えしよう」

「えーっと、キャー、キャーですか・・・・割と恥ずかしいですね」

もしやためしで叫んだの私だけ!

・・・・
>「これからが、正念場ですわね」
>「アイ、マムさあっ、出陣や!」
>「うんうん。じゃあ、セクトール、エリーズ、ヴェン、バウゼン

>はまた後で。
 
「はい、皆さんもお気をつけて」

>「うっし、やるぜ」

ヴェンさんもやる気十分だ。
私も足を引っ張らないようにしないと

・・・・・・
PLより
相談お疲れ様でした。
花粉症が辛い季節になってきましたね。
自分は目と鼻がやばいです。その上、薬飲んで眠いです。

罠設置 2d6 <Dice:2D6[2,3]=5>
探索 2d6 <Dice:2D6[1,2]=3>
聞き耳 2d6 <Dice:2D6[4,4]=8>
忍び足 2d6 <Dice:2D6[5,4]=9>
カモフラージュ 2d6 <Dice:2D6[1,5]=6>
予備ダイス1 2d6 2d6 <Dice:2D6[3,1]=4>
予備ダイス2 2d6 <Dice:2D6[3,1]=4>
予備ダイス3 2d6 <Dice:2D6[6,4]=10>
予備ダイス4 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>
予備ダイス5 2d6 <Dice:2D6[5,2]=7>

セクトール(ハインツ) 2013.03.16 [00:50]

俺が蚊帳の外になっていた話し合いの結果、二手に別れることになった。

俺、エリーズ、ヴェン、ハウゼンチームと

アイリス、バーラー、ミル&迅鉄チームに別れる


初日に森の手前で罠を張って奇襲に備える

〉 「さて、んじゃ二手にわかれっか
〉  みんな、あぶのうなったらすぐ合図、やで?」

〉「これからが、正念場ですわね」

「そっちも危なくなったら無茶すんなよ」


===========================
村を出発し、段取り通りに森の入口に罠の鳴り物を設置する

(出来はまぁ合格点か)

ともあれこれでよしと。あとは敵を見つけるか、向かってくるか、引っかかるかだな


---------------------------
PL
自分も罠設置しときます
ハインツ : 罠設置 2D6 → 2 + 5 + (3) = 10 (03/16-00:46:34)
ハインツ : 探索 2D6 → 3 + 4 + (3) = 10 (03/16-00:49:59)
ハインツ : 予備ダイス 2D6 → 2 + 2 + (3) = 7 (03/16-00:50:19)

GM(Lain) 2013.03.16 [13:13]

 翌未明。
 外がまだ暗いうちに、冒険者たちは起き出した。

 今日からは本格的な探索だ。

 期限が切られていること、捜索すべき範囲が広いこと、そして万が一にも取りこぼしをしないようにすること。

 さまざまな条件を勘案し、冒険者たちは二手に分かれることとした。

 北東部を、アイリス、バーラー、そしてミルと彼女の猫。
 北西部を、セクトール、エリーズ、ヴェン、そしてバウゼン。

 3人(と1匹)と4人に分かれた一行は、早い朝食を摂り、用意された食事を持って村を離れた。
 数人の村人たちと、ふたりの従士が、冒険者たちの出立を見送った。

※ ※ ※

 村の防柵を出て小半刻。
 道はふたつに分かれる。

 冒険者たちは、ここで罠を設置し、そののちそれぞれの分担にしたがって二手に分かれた。

 夜が明けきる頃、二手に分かれた冒険者たちはそれぞれに森へ、山へと踏み入ってゆく。

-------------------------------------------------------
■GMから

 この記事への返信は「200_探索行」カテゴリにチェックを入れて投稿してください。

 ぷち進行です。
 今後は、チームごとに別カテゴリ(北東:「220_北東部」、北西:「240_北西部」を用意しましたのでそちらで進行といたしますねー。

 A地点は全員で罠設置を行うとのことでしたので、それぞれ最初の罠設置判定の達成値を採用とします。

 分割後の進行についてはもうしばらくお待ちくださいませ!

探索行

GM(Lain) 2013.03.16 [13:13]

 翌未明。
 外がまだ暗いうちに、冒険者たちは起き出した。

 今日からは本格的な探索だ。

 期限が切られていること、捜索すべき範囲が広いこと、そして万が一にも取りこぼしをしないようにすること。

 さまざまな条件を勘案し、冒険者たちは二手に分かれることとした。

 北東部を、アイリス、バーラー、そしてミルと彼女の猫。
 北西部を、セクトール、エリーズ、ヴェン、そしてバウゼン。

 3人(と1匹)と4人に分かれた一行は、早い朝食を摂り、用意された食事を持って村を離れた。
 数人の村人たちと、ふたりの従士が、冒険者たちの出立を見送った。

※ ※ ※

 村の防柵を出て小半刻。
 道はふたつに分かれる。

 冒険者たちは、ここで罠を設置し、そののちそれぞれの分担にしたがって二手に分かれた。

 夜が明けきる頃、二手に分かれた冒険者たちはそれぞれに森へ、山へと踏み入ってゆく。

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■GMから

 この記事への返信は「200_探索行」カテゴリにチェックを入れて投稿してください。

 ぷち進行です。
 今後は、チームごとに別カテゴリ(北東:「220_北東部」、北西:「240_北西部」を用意しましたのでそちらで進行といたしますねー。

 A地点は全員で罠設置を行うとのことでしたので、それぞれ最初の罠設置判定の達成値を採用とします。

 分割後の進行についてはもうしばらくお待ちくださいませ!

セクトール(ハインツ) 2013.03.16 [00:50]

俺が蚊帳の外になっていた話し合いの結果、二手に別れることになった。

俺、エリーズ、ヴェン、ハウゼンチームと

アイリス、バーラー、ミル&迅鉄チームに別れる


初日に森の手前で罠を張って奇襲に備える

〉 「さて、んじゃ二手にわかれっか
〉  みんな、あぶのうなったらすぐ合図、やで?」

〉「これからが、正念場ですわね」

「そっちも危なくなったら無茶すんなよ」


===========================
村を出発し、段取り通りに森の入口に罠の鳴り物を設置する

(出来はまぁ合格点か)

ともあれこれでよしと。あとは敵を見つけるか、向かってくるか、引っかかるかだな


---------------------------
PL
自分も罠設置しときます
ハインツ : 罠設置 2D6 → 2 + 5 + (3) = 10 (03/16-00:46:34)
ハインツ : 探索 2D6 → 3 + 4 + (3) = 10 (03/16-00:49:59)
ハインツ : 予備ダイス 2D6 → 2 + 2 + (3) = 7 (03/16-00:50:19)

エリーズ(ターナー) 2013.03.15 [22:52]

夜皆で話し合った結果、二手に分かれての探索
セクトさん・ヴェンさん・ハウゼンさん・私のグループと
アイリスさん・バーラーさん・ミルさんのグループに分かれる
事に成った。これで後者に私が入れば男女で分かれることになったでしょうね。
行軍の順番はまずヴェンさん次に間を開けてバウゼンさん
私最後尾にセクトさんの順になる。真ん中の私が色々と
指示とかださなければならない訳で割と重要です。
緊張してきました。
戦闘重視と言う事で魔法の配分も考えなければならない
訳で、正直頭痒いという奴です。

>「しゃーない、勝てる敵めっけたときは『おーん』、んで、
>勝てへん敵やったら、『きゃー、きゃー』と遠吠えしよう」

「えーっと、キャー、キャーですか・・・・割と恥ずかしいですね」

もしやためしで叫んだの私だけ!

・・・・
>「これからが、正念場ですわね」
>「アイ、マムさあっ、出陣や!」
>「うんうん。じゃあ、セクトール、エリーズ、ヴェン、バウゼン

>はまた後で。
 
「はい、皆さんもお気をつけて」

>「うっし、やるぜ」

ヴェンさんもやる気十分だ。
私も足を引っ張らないようにしないと

・・・・・・
PLより
相談お疲れ様でした。
花粉症が辛い季節になってきましたね。
自分は目と鼻がやばいです。その上、薬飲んで眠いです。

罠設置 2d6 <Dice:2D6[2,3]=5>
探索 2d6 <Dice:2D6[1,2]=3>
聞き耳 2d6 <Dice:2D6[4,4]=8>
忍び足 2d6 <Dice:2D6[5,4]=9>
カモフラージュ 2d6 <Dice:2D6[1,5]=6>
予備ダイス1 2d6 2d6 <Dice:2D6[3,1]=4>
予備ダイス2 2d6 <Dice:2D6[3,1]=4>
予備ダイス3 2d6 <Dice:2D6[6,4]=10>
予備ダイス4 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>
予備ダイス5 2d6 <Dice:2D6[5,2]=7>

ヴェン(シモン) 2013.03.15 [21:19]

夜に、皆で色々と相談。
村の安全を最優先に、探索を期日までに終わらせることを念頭に、プランが作成された。

北西の戦闘重視のチームと、北東の探索重視のチームに分かれてそれぞれの探索を行うという話になった。

妖魔どもをぶっ殺しまくりという感じの話にはやっぱりならなかったが、少数の相手ならば、見敵必殺という話になったというのは、喜ぶべきか。
戦闘技術に長けるセクトール、エリーズが戦うと判断した場合というのが... 歯がゆい。全部倒してしまえば同じだろと思うのだが、このメンツでやれる限界を見極める必要があるそうだ。

北西最前組の俺の役割は先導役。俺のバディはバウゼンが担ってくれる。バウゼンは北西後方組の先導役と俺のバディを担ってくれることになった。セクトールは北西後方組の殿。嬢ちゃん(エリーズ)がボスってところか...


**** 翌朝黎明 ****

村の井戸から組み上げた水を水袋に入れ、残った井戸の水と泥で顔や服を迷彩する。
道すがらに生えている草の中でもオナモミやヤブジラミなどの服にくっつく種子を拾って、服に付けていく。

〉 「さて、んじゃ二手にわかれっか
〉  みんな、あぶのうなったらすぐ合図、やで?」

あの合図、本気かよ! 俺やセクトール、バウゼンが黄色声で「きゃーきゃー」が言ってる姿なんか見たくもないのだが...
黙っていても、バレないよな... 


〉「これからが、正念場ですわね」
頼もしいねーちゃんだ。

「うっし、やるぜ」と声を出し、頬を両手で叩いて気合を入れる。

森の入口に来たところで罠を仕掛ける。
(う"...凡作。) ちらっと、バウゼン、セクトールの方を見る。

木々の小枝を適当に折って、服に飾り迷彩を完成させる。


さて、行くぜ ゴブリン共!!

=======================================================
PL:シモンより

相談、お疲れ様でした。
コンピュータRPGじゃできないことをやることができ大変満足させて頂きました。

A地点に罠設置
シモン@ヴェン : 罠設置 2D6 → 2 + 2 + (3) = 7 (03/11-09:31:18)

森入り口D方面に罠設置
シモン@ヴェン : 罠設置D 2D6 → 3 + 3 + (3) = 9 (03/16-23:47:43)

捜索
シモン@ヴェン : 森捜索 2D6 → 5 + 4 + (3) = 12 (03/14-20:44:10)

聞き耳
シモン@ヴェン : 聞き耳 2D6 → 6 + 1 + (3) = 10 (03/14-20:44:31)

忍び足
シモン@ヴェン : 忍び足 2D6 → 6 + 6 + (3) = 15 (03/14-20:44:58)

カモフラージュ
シモン@ヴェン : カモフラージュ 2D6 → 6 + 2 + (3) = 11 (03/14-20:46:07)

予備ダイス
シモン@ヴェン : 予備ダイス1 2D6 → 4 + 5 = 9 (03/14-20:46:37)
シモン@ヴェン : 予備ダイス2 2D6 → 6 + 5 = 11 (03/14-20:46:43)
シモン@ヴェン : 予備ダイス3 2D6 → 5 + 3 = 8 (03/14-20:46:49)
シモン@ヴェン : 予備ダイス4 2D6 → 1 + 5 = 6 (03/14-20:46:55)
シモン@ヴェン : 予備ダイス5 2D6 → 5 + 6 = 11 (03/14-20:47:03)

■行動宣言
前衛として、案内役に徹します。
ヘビークロスボウを構えた状態で忍び足で移動し、後衛が手の合図を目視確認できる範囲限度まで来たら、クロスボウを外した上で聞き耳をし、後衛が後ろに来るの待ちます。そして、再び忍び足...以下略。
また、聞き耳最中に敵が来たら、手で合図をして、カモフラージュで身を潜めます。合図を受けた場合もカモフラージュで身を潜めます。

合図
「手ひらを後方組/最前組に向けたら」:「足音あり、接敵中 隠れろ」

初日は、Dの東にある山小屋に向けて動きます。

===================================
A地点に罠設置
バウゼンNPC : 罠設置D 2D6 → 4 + 1 + (3) = 8 (03/15-21:01:45)

D地点に罠設置
バウゼンNPC : 罠設置D 2D6 → 3 + 4 + (3) = 10 (03/17-08:19:05)

森の捜索
バウゼンNPC : 捜索 2D6 → 3 + 2 + (3) = 8 (03/15-21:02:15)

聞き耳
バウゼンNPC : 聞き耳 2D6 → 2 + 1 + (3) = 6 (03/15-21:02:35)

忍び足
バウゼンNPC : 忍び足 2D6 → 6 + 3 + (3) = 12 (03/15-21:03:06)

カモフラージュ
バウゼンNPC : カモフラージュ 2D6 → 1 + 5 + (3) = 9 (03/15-21:03:23)

予備ダイス
バウゼンNPC : 予備ダイス1 2D6 → 4 + 6 = 10 (03/15-21:03:55)
バウゼンNPC : 予備ダイス2 2D6 → 6 + 2 = 8 (03/15-21:04:07)
バウゼンNPC : 予備ダイス3 2D6 → 2 + 5 = 7 (03/15-21:04:21)
バウゼンNPC : 予備ダイス4 2D6 → 4 + 2 = 6 (03/15-21:04:37)
バウゼンNPC : 予備ダイス5 2D6 → 6 + 4 = 10 (03/15-21:04:50)

■行動宣言
最前組が移動している間は聞き耳をし、最前組が止まったら忍び足で移動します。
また、聞き耳最中に敵が来たら、手で合図をして、カモフラージュで身を潜めます。合図を受けた場合もカモフラージュで身を潜めます。

合図
「手ひらを後方組/最前組に向けたら」:「足音あり、接敵中 隠れろ」

バーラー(コレステロール満載) 2013.03.15 [19:02]

「うーわーこれはこれは......」

「ばっちしだね。バーラー、グッジョブ!」

「ありがとう、こんなにうまくいくとは思わなかったわ」

褒められるのって嬉しいわね

泥が飛んできたわ

「ほほーう。そっちがその気なら遠慮しなくてもよろしいのですねえ? そーれっ!」

「それもいいわね、行くわよ・・・わたくしが投げると痛そうだから
 ゆっくり行くわよ!」

泥とはっぱと枝でうまくカモフラージュできたかしら
さあ、本番ですわ!


--------------------------------------------------------------
PL お疲れ様で御座います。
 ちょいレスです!どろどろだね

アイリス(一葉) 2013.03.15 [17:55]

 結局、探索についての相談はアレコレと長きにわたるものになった。

 

> 「しゃーない、勝てる敵めっけたときは『おーん』、
>  んで、勝てへん敵やったら、『きゃー、きゃー』と遠吠えしよう」

 

「くく......いいね。そういうの好きだわ」

 人生にはユーモアが必要だ。大事の前こそ、ね。

 

> 「さて!」
> 「天命を呼び込むためや。人事を尽くそう。終わった後の祝杯に楽しみに。
>  なんでも、楽しみがあるいうのはええことや
>  村じゃ祭りもあるそうやし、ウチはご機嫌やで?」

 

 ミルが手を叩いて景気付けをしてくれる。

「うっし。そんじゃあお仕事しましょうかー」


 * * * * *


 まずは北西と北東へと山道が分かれる地点に、最初の罠を設置する。
 それが済み次第、あたしたちは二手に分かれての調査行となる。
 吉と出ればいいが。

 

> 「これからが、正念場ですわね」
> 「さあ皆様、今度お会いするのは、巣を見つけた時ですわね」
> 「アイ、マム。さあっ、出陣や!」

 

「うんうん。じゃあ、セクトール、エリーズ、ヴェン、バウゼンはまた後で。
 サクサクっと巣見つけて退治までしちゃっておいてよ。
 コッチは巨人なんていなかった。それで万々歳と行くよう願ってるよ」

 言霊とでも言うのだろうか。口にしておく事で少しでも不安が和らげばいい。
 そう思いながらあたしは殊更陽気に北西チームを笑って見送った。


 * * * * *


 北東チームの最初の仕事は、丸太橋付近に再び罠を仕掛ける事。
 と、思っていたけど。

 

> 「ここにとりあえず二つ目の鳴り物を......てバーラー、ナニソレ!!」
> 「すげぇ、すげぇやんかバーラー。自分、シーフでも食うていけるで」

 

「うーわーこれはこれは......」

 ミルの言う通り、これは知らないと見つけるのすら困難な程に万全な罠が出来上がっていた。

「ばっちしだね。バーラー、グッジョブ!」

 口笛を一つ吹いて労る。しっかしコレ、よくできてんなあ。参考に覚えておこう。

 

> 「それ、アイリスもっ!」

 

「そんじゃあ進みますかっ、ってえ」

 バーラーが出際よくカモフラージュの為に泥を体に塗り始めるのを見たあと、周りをざっと見渡していたら、ミルが泥球を作って投げてきた。やんぬるかな、見事に頬に直撃したそれがべちょんと顔に張り付く。
 それを見てミルがあははと笑う。

「ほほーう。そっちがその気なら遠慮しなくてもよろしいのですねえ? そーれっ!」

 ざっくり腕まくりをしながら、嬉々としてこちらも泥球の作成と投擲を始める。
 気付けば三人で見事にドロドロになっているだろう事は、言うまでもない未来予想図。

 そう。大事の前こそ人生にはユーモアが必要だ。

 

==============================
PL@一葉より:
 皆様相談お疲れ様でした&お付き合い感謝です。
 いいものができたんではないかなーと思います。あとはミルの言う通り天命を待つのみ。
 GMもお時間を頂きありがとうございました。そして済みませんでした(・ω・;

■ダイス
 17:30:53 一葉@アイリス ≫ トラップA 2d6+4 <Dice:2D6[3,5]+4=12>
 17:32:36 一葉@アイリス ≫ カモフラージュ 2d6+4 <Dice:2D6[3,1]+4=8>
 17:33:07 一葉@アイリス ≫ 捜索 2d6+4 <Dice:2D6[1,1]+4=6>
 17:33:16 一葉@アイリス ≫ 聞き耳 2d6+4 <Dice:2D6[2,3]+4=9>
 17:42:04 かずは@あいりす ≫ 足跡追跡 2d6+4 <Dice:2D6[4,4]+4=12>

 17:33:26 一葉@アイリス ≫ 予備1 2d6 <Dice:2D6[3,1]=4>
 17:33:38 一葉@アイリス ≫ 予備2 2d6 <Dice:2D6[4,3]=7>
 17:33:41 一葉@アイリス ≫ 予備3 2d6 <Dice:2D6[4,6]=10>
 17:33:44 一葉@アイリス ≫ 予備4 2d6 <Dice:2D6[4,6]=10>
 17:33:50 一葉@アイリス ≫ 予備5 2d6 <Dice:2D6[5,5]=10>

 大体バーラーグッジョブ(笑)
 こっちは予備3,4,5で本気を出すという体たらく!

ミル(いあ) 2013.03.14 [19:09]


夜半、皆でいろいろと相談
なんせ探索範囲が広い
おまけに、ヤマが外れたら村に被害が出かねへん
慎重になるのも無理はない
 
みんなで集めた情報を元に、プランが作成された
 
全体を二手に分けて、北東と北西方面に
本来戦力分散は避けたいけども、今回のミッションは戦闘やのうて索敵やから、こっちのが効率よかろうってことにあいなった
 
ウチは連絡用のかぶら矢作りにかかったけど、あかん、こりゃ知識だけじゃ無理や
ドワーフなら簡単にできるんやろうけど

「しゃーない、勝てる敵めっけたときは『おーん』、んで、勝てへん敵やったら、『きゃー、きゃー』と遠吠えしよう」

光景事態は滑稽なのを想像するけど、連絡手段は簡単なほうがええ



翌朝払暁
みんな支度はすんでいる

>「これからが、正念場ですわね」

バーラーのかけ声に強く頷く

「アイ、マム
 さあっ、出陣や!」

意気軒昂
そして、最初の分岐点まで

ここで、村長はんから借りた鳴り物トラップを作る
バーラーが作るのを手伝う

「さて、んじゃ二手にわかれっか
 みんな、あぶのうなったらすぐ合図、やで?」

もっともベテラン揃いのパーティやから、そのへんは安心できる

やがてウチら北東方面組は北に進み、最初の探索ポイントに到着

「ここにとりあえず二つ目の鳴り物を......てバーラー、ナニソレ!!」

シーフも舌を巻く出来に、思わず手をたたいた

「すげぇ、すげぇやんかバーラー
 自分、シーフでも食うていけるで」

対してウチときたら、最初の鳴り物といい、いまひとつ
んー、調子崩したかな

んで、探索に向かおうとすると......

「わぷっ」

バーラーが泥をひっかけてきた

「にゃろめっ!」

負けじとかけ返す
ついでにぴたぴたと顔に泥をこすり合う
......きゃっきゃウフフ、とか言うシーンなんかな、これは?

ま、楽しけりゃそれでええか

「それ、アイリスもっ!」

でっかい泥団子作って投擲
あはは、みんな泥だらけや
けどま、カモフラージュにはちょうどええやろう

「んー、ついでにここらの木の枝とか背中に背負うかね」

野外行軍は本職やないから、アイリスとバーラーの足を引っ張らんようせんとあかんな

「さてさて、んじゃいっちょ探しますか」

てをわきわきと
目はそわそわと

冒険のはじまりや!

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鳴り物トラップA地点
いあ@ミル > : 鳴り物トラップA地点 2D6 → 3 + 2 + (5) = 10 (03/14-19:18:12)

鳴り物トラップB地点 バーラーの手際に乾杯

カモフラージュ
いあ@ミル > : カモフラージュ 2D6 → 2 + 6 + (5) = 13 (03/14-19:26:41)
ただしシーフ技能不可ならヒラメで8です

探索
いあ@ミル > : 探索 2D6 → 3 + 6 = 9 (03/14-19:27:32)

足跡追跡
いあ@ミル > : 足跡追跡 2D6 → 6 + 1 = 7 (03/14-19:27:48)

うーん、やっぱし技能ないとこんなもんかぁ、てバーラーGJ!
完璧なBトラップ

予備ダイス
いあ@ミル > : 予備ダイス1 2D6 → 3 + 3 = 6 (03/14-19:28:38)
いあ@ミル > : 予備ダイス2 2D6 → 2 + 1 = 3 (03/14-19:29:03)
いあ@ミル > : 予備ダイス3 2D6 → 5 + 2 = 7 (03/14-19:29:17)
いあ@ミル > : 予備ダイス4 2D6 → 6 + 4 = 10 (03/14-19:29:32)
いあ@ミル > : 予備ダイス5 2D6 → 3 + 1 = 4 (03/14-19:29:44)

目が、目がぁ?っ

バーラー(コレステロール満載) 2013.03.14 [06:59]

早朝、わたくしたちはA地点へと向かいましたわ

「これからが、正念場ですわね」

わたくしも気合を入れなければなりませんわ

A地点で罠を設置いたしましたわ

「さあ皆様、今度お会いするのは、巣を見つけた時ですわね」

皆様の無事を祈りながら、笑みでお送りし
わたくしはB地点へと向かいましたわ

そしてB地点でも、罠を仕掛けましたわ

お水を汲んで土を混ぜて・・・

塗りっこしますわよ!

--------------------------------------------------------------
PL お疲れ様で御座います。
 難しかったですね。出発しましょう!
 皆様に感謝です。

 B地点罠 パーフェクト!!

 泥を体中に塗ります。そしてカモフラージュでいいのかな?
 捜索と足跡追跡も振っておきます。低いTT
 危険感知は受動なので予備で 


06:41:35 コレステロール満載@バーラー ≫ 罠A 2d6+6 <Dice:2D6[3,4]+6=13>
06:45:36 コレステロール満載@バーラー ≫ 罠B 2d6+6 <Dice:2D6[6,6]+6=18>
06:50:12 コレステロール満載@バーラー ≫ カモフラージュ 2d6+3 <Dice:2D6[3,1]+3=7>
06:52:49 コレステロール満載@バーラー ≫ 捜索 2d6+3 <Dice:2D6[2,1]+3=6>
06:53:11 コレステロール満載@バーラー ≫ 足跡追跡 2d6+3 <Dice:2D6[6,1]+3=10>

06:46:30 コレステロール満載@バーラー ≫ 予備1 2d6 <Dice:2D6[4,4]=8>
06:46:41 コレステロール満載@バーラー ≫ 予備2 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>
06:46:55 コレステロール満載@バーラー ≫ 予備3 2d6 <Dice:2D6[2,1]=3>
06:47:09 コレステロール満載@バーラー ≫ 予備4 2d6 <Dice:2D6[5,5]=10>
06:47:22 コレステロール満載@バーラー ≫ 予備5 2d6 <Dice:2D6[3,4]=7>

エリーズ(ターナー) 2013.03.09 [18:33]

>「避難の件ですが」
>「だいたい取りまとめは済みました――と言っても、荷馬車だの>がある家を回っていざって時の協力をお願いしただけです」

それがあるかないかだけでいざと言う時違いが出る。

>「ただ、そうすると荷物は最低限の身の回りのものしか持ち出せません」

それはどうしようもないとしか言いようが無い
一ヶ月もすれば帰って来れるだろうが
一時的にも財産を手放すのは誰だって躊躇うものだ。
だから、こういう時の犯罪行為は罪が通常より一等
重くなる。

>「村長から話を回して貰ってはいますが、どうも年寄りは村から>離れたがらない様子で――」
>「まあ、どうしようもないときは俺とボリスで抱えて
>馬車に放り込むしかないでしょう」

本当に最後の手段である。

>「時間稼ぎ位は俺がするさ
>そもそもの言い出しっぺは俺だ、
>それぐらいの覚悟はできてるさ」

「はい、頑張りましょう」

当然、私も付いて行くつもりだけど
その後も議論は続く、罠の配置
連絡手段の再考等が出る。

>「合図・・犬はいるかしら?それと犬笛はあるかしら?
>それでも届かないかしら?」
>「んー、鳩や犬はあたしたちに制御しきれるかという観点、
>狼煙は妖魔が焚き火なんかをした場合の誤認防止の観点から、
>控えた方がいいんじゃないかな」

「犬がいるのでしたら普通に借りたい気もしますね。
鼻が利きますし」


>「天命を呼び込むためや
>人事を尽くそう
>終わった後の祝杯に楽しみに
>なんでも、楽しみがあるいうのはええことや
>村じゃ祭りもあるそうやし、ウチはご機嫌やで?」

「この間のお祭りではそこまではしゃげませんでしたしね」

翼人の皆さんや巫女様は元気でしょうか?

・・・・・・
PLより
投稿遅れたのに
アイディアが考え付かなくて悲しいです。

アイリス(一葉) 2013.03.09 [13:03]

 話し合いは続く。
 思いの外、クラウスの言った「合図」が問題だった為だ。

 いささか感情的に話が気に食わないあたしをミルが気にしてくれているように見えた。
 仕事は仕事なんだから、あまりそうやって気を遣わすのはよろしくない。
 溜息を吐いて両手をおどけて降参のように挙げて見せ、大丈夫だと伝えておく。

 

> 「村から一刻の距離に、北東、北、北西に三カ所、トラップしかけるのはどやろ?
>  ほら、昨日村長はんから借りた鳴り物で
>  うまくいけば、避難も救援もはかどるかもや」
> 「どやろ?」
>
> 「合図・・犬はいるかしら?それと犬笛はあるかしら?それでも届かないかしら?」
>
> 「俺が考える合図は3つだ。
>  1つ目は伝書鳩だ。村で鳩を飼っているなら、鳩を連れていけば良い。
>  鳩は鳥だから、夜は動かないが...これもアリだ。
>  2つ目は狼煙だ。薪がなきゃ狼煙は上げられない。
>  物資に折り合いが付くならって話だ。こいつも夜は見えない。
>  最後は期日だ。明日から6日間で探索を終えないといけない。
>  俺たちが期日になっても戻ってこないなら、便りがない。
>  それだけでヤバいと思って良いだろ」

 

「うんうん。かなり的を射てきている感じ」

 具体的な意見が出てきた。
 あたしとしては、本仕事はねぐらを見つける事であって避難誘導を具体的に決めておくのは本意じゃないんだよなあ。
 人の精神はもろい。手段があればどうしても試してみたくなる。こうして避難案を具体的にすればするほど、その実行は現実味を帯びてくる。
 そもそも、状況がそこまで深刻であれば、冒険者の動員と並行して騎士団を常駐させるぐらい貴族サマ方に緊迫度があっても不思議ではないと思うけれど、それは甘い考えなんだろうか。あたしには分からない。

「んー、鳩や犬はあたしたちに制御しきれるかという観点、狼煙は妖魔が焚き火なんかをした場合の誤認防止の観点から、控えた方がいいんじゃないかな」

 慣れない事に手を出すのは、大体が失敗の原因になりかねない。
 少なくともあたしには、あたしに慣れていない動物に村の大事を左右させるのは疑問があった。

「音の要素は、動的なモノと静的なモノを用意しよう。
 動的なモノは、犬笛......角笛とかかな。羊飼いとかから借りて持っていこう。あたしたちが可及的速やかに避難を行うべきと判断すれば、あたしたち自身が村に戻り出すと同時にコレを吹き鳴らす。音が届けば御の字って事で。
 静的なモノは、鳴り物のトラップ。場所は村から一刻の地点と、加えて【北西の森の入り口付近】と【北東の山道橋付近】と【山道の交差地点】。これらは敵対的な何かが村へ接近している事実を知らせるモノ。鳴った上での判断はボリスとクラエスに任せるしかないかな。
 最後にセーフティ。あたしたちが六日間で帰ってこなければ、それはあたしたち以上の戦力が森に居る事と断定。これも最終判断は村にいるボリスとクラエスにお願いしたい。
 まとめると、こんな感じかな?」

 あたしは皆の意見を勘案し、それらを実際的なカタチにして提示してみた。
 出てきた案を具体的に落とし込む仕事は嫌いじゃない。面倒がる人もいるけれど。

「あくまでもこれらは火急の際の用意。
 理想はモチロン、あたしたちが速やかに穏便にねぐらを見つけて敵の戦力を把握して、その足で報告に戻るべき。
 倒せるなら倒せばいい。倒せないなら騎士団を呼びに村へ戻ればいい。間に合わなそうなら避難すればいい」

 どうかな? と皆に目線で聞いてみる。

 

> 「時間稼ぎ位は俺がするさ
>  そもそもの言い出しっぺは俺だ、それぐらいの覚悟はできてるさ」

 

「頼もしいね。
 でもその時は、まあ、全員が帰ってこれるようあたしもできるだけ努力するさ」

 集まったのは偶然かもしれないとは言えパーティだからね、とは気恥ずかしくて言えなかった。

 

==============================
PL@一葉より:
 皆さんの意見のうち、動物と狼煙についてはちょっと怖いかな? という思いがあります。
 そこを加味させて頂いて避難の合図についてこんな感じかなとまとめてみました。
 動物・狼煙もこの上で要素に加えるべきとおっしゃる場合はそちらに従う所存です!
 ぜひ、ご意見反論同意などなど、一言連絡ででも頂けると嬉しいです。

 鳴り物トラップの位置は、おそらく具体的に挙げた三点のうち、
 【北西の森の入り口付近】と【北東の山道橋付近】がほぼ一刻の地点で、
 【山道の交差地点】がその中間地点であると考えていますが、
 念の為一刻地点とは別であるという表現を用いて両対応可能にしております。

 探索行程案も作ろうと思いましたが、ちょっと確認したい点ができたのでまた保留......

セクトール(ハインツ) 2013.03.08 [23:30]

結果としては何事もなかった

まぁ下調べは出来たから良しとするか


村に帰還して食事を終えると、従士の二人が避難の件で話しかけてきた


>「だいたい取りまとめは済みました――と言っても、荷馬車だのがある家を回っていざって時の協力をお願いしただけです」
>「ただ、そうすると荷物は最低限の身の回りのものしか持ち出せません」
>「村長から話を回して貰ってはいますが、どうも年寄りは村から離れたがらない様子で――」
>「まあ、どうしようもないときは俺とボリスで抱えて馬車に放り込むしかないでしょう」
>「で、実際のところどうするか、ですけど」
>「どうにかして襲撃を、というか村がもたないような状況を伝えていただかねばなりません。
 全員が避難して、しかも即座に追撃で皆殺し、というような惨状を避けるには少なくとも1刻の時間が必要です。
 避難に半刻、距離を稼ぐのに半刻」
>「どうしても時間が足りなきゃ俺たちのどっちかが後尾に立ちますが――」

二人の話を黙って聞く

「時間稼ぎ位は俺がするさ
そもそもの言い出しっぺは俺だ、それぐらいの覚悟はできてるさ」

とは言え、大軍勢で来たら俺も持つかどうか・・・

「少し不謹慎な話になるが、この村の避難計画を話し合うのはいい機会だったんじゃないのか?
妖魔の襲来以外にも自然災害で避難せざるを得ない状況だって今後無い
とは言えなかったんだ。いずれ来そうな事には事前に決めといた方が被害を最小限に食い止められるしな」

自分の発言をを肯定・・・というなの言い訳みたいな感じになってしまったが・・・


------------------------------
PL
遅れました!

自分からは聞くこと&アイディアは無いですーorz

ミル(いあ) 2013.03.08 [17:31]


各自がそれぞれに役割を果たして一堂に会する
ふむー
近距離に驚異はなし、か

しかしそれはそれで、ウチらが遠征しなくちゃなんないから、村になんかあったときに急行できるチャンスが減ることにもなるから、あんま喜んでもおられへん
せやけど、妖魔の巣から遠いから、留守をねらわれる危険も減る
うーん、半々かぁ

怖いのは、妖魔とウチらが入れ違いになることや
ルートは北東方面と北方面
また、森を浸透されても困る
願わくば、妖魔共に、指揮官がいてくれることやな
バラけてこられると対処が難しい

「漁師が見たいうのは、たぶんホブゴブリンや」

皆には、そう知らせておく
せやけどまたまた、こうなると巨人の話が宙に浮く
おるのか、おらへんのか

「けど安心はできへんけどや、巨人話はさ」

噂がある時点で、おらへん証拠をあげるなんてのは悪魔の証明やから、やっぱし覚悟なりなんなり決めといたほうがよかろうて


翌朝

>「避難の件ですが」

ボリスが避難経路や方法について切り出した
せやけど、村の老人は難色を示した

>「やむを得ないっしょ。なあに、目の前に危険が迫れば案外自分から逃げるよ。きっとね」

あ、アイリス怒ってる
気持ちはわからんでもない

「ま、ま、避難するいうてもいっときのことや
 逃げた後は討伐して、村を奪回するわけやから、ちょいとの間留守にするだけ、てことで、納得してくれへんかな」

馬車に放り込むより、あくまで一時のことやと納得させれんもんかと試みてみる

>「どうにかして襲撃を、というか村がもたないような状況を伝えていただかねばなりません。
> 全員が避難して、しかも即座に追撃で皆殺し、というような惨状を避けるには少なくとも1刻の時間が必要です。
> 避難に半刻、距離を稼ぐのに半刻」

これなんやなぁ、一番の問題は
いくつかルートを想定して、罠でもはっとくかなあ

「村から一刻の距離に、北東、北、北西に三カ所、トラップしかけるのはどやろ?
 ほら、昨日村長はんから借りた鳴り物で
 うまくいけば、避難も救援もはかどるかもや」

もっとも、そのためには出がけに三カ所まわってからってことで、大回りになるけども

「どやろ?」

仲間達に聞く

>「だから尻尾を巻くなら何にしろイニシアチブ取らないとダメかな。
> 村の周りに警備立てとけばいいって話にはならないと思う。1刻は絶望的だね。
> そうなると、音か狼煙か。いっそのこと森に火でも付けちゃえば早いかもねー。
> ミル、バウゼン、なんかいい魔法ないかな?」
「うーん、発見したときは、空に向かってライトニング、とかかなぁ
 エネルギー・ボルトじゃ弱いかも
 問題は気づかれんうちに村に近寄られた場合やけど、このあたりはバウゼンの領域かな
 せやけどまあ、トラップ作戦をおしとくよ
 六日ってのがあるから、皆がいいといえば、やけど」

ウチは暖炉から葉巻に火を付けながら、そんなことを答えた

>「合図・・犬はいるかしら?それと犬笛はあるかしら?それでも届かないかしら?」

>「俺が考える合図は3つだ。
 1つ目は伝書鳩だ。村で鳩を飼っているなら、鳩を連れていけば良い。鳩は鳥だから、夜は動かないが...これもアリだ。
> 2つ目は狼煙だ。薪がなきゃ狼煙は上げられない。物資に折り合いが付くならって話だ。こいつも夜は見えない。
> 最後は期日だ。明日から6日間で探索を終えないといけない。俺たちが期日になっても戻ってこないなら、便りがない。
> それだけでヤバいと思って良いだろ」


「あ、それもええな
打てる手は全部使おう」

>「ミル、バーラー。ちょっと聞きたいんだが、いつから北東方面は出入り禁止になったんだ?」

「あ、それは聞いてへんやった
 村長はん、どないなってました?」

しくじった
基本的なことなのになぁ

「さて!」

手をたたく

「天命を呼び込むためや
 人事を尽くそう
 終わった後の祝杯に楽しみに

 なんでも、楽しみがあるいうのはええことや
 村じゃ祭りもあるそうやし、ウチはご機嫌やで?」

ぷか、と煙の輪っかをはき出して、ウチは馬鹿明るく笑うた

----------------------------------------------------------------------------------------------------

バーラーとヴェンの案、両方に賛成です
また、出がけに鳴り物I(太鼓)が鳴るトラップを、三カ所に張ってから行軍というのを提案します

村から一刻のポイントで、北東、北、北西、三カ所に鳴り物のトラップをかけるのに必要な時間、推定できますでしょうか? >GM
出発から一日でできる場合は、強く押します
また、鳴り物をかついで行きます

ヴェン(シモン) 2013.03.08 [01:34]

**** 夕食中 ****

〉 質素な食事は昼と同様だが、食卓を囲む人の数は増えている――彼らも仕事を終えて帰ってきたところなのだろう。
〉 一様に表情が冴えず、会話もどこか弾まないのはやはり妖魔の件の影響ではないかと思われた。

(重い雰囲気の中での夕食は、少々堪えるなぁ。砂を噛んでるみたいで折角の食事が台無しだ...
 誰か楽しい雰囲気に変えてくれ)と心の中で呟いた。

足あとのことを思い出す。
『薄気味悪かった。』とボツりと呟いた。足あとが山に戻っているというい事実を見て、俺が思ったことはまずそれだ。
村人が付けた足あとであって欲しいと思いつつ...ミルとバーラーに確認してみる。

「ミル、バーラー。ちょっと聞きたいんだが、いつから北東方面は出入り禁止になったんだ?」


> 「合図は決めておかないと、なわけですよ」
> まあ伝令のほうが確実でしょうが、と付け加えながら、クラエスは問うた。

「俺が考える合図は3つだ。
 1つ目は伝書鳩だ。村で鳩を飼っているなら、鳩を連れていけば良い。鳩は鳥だから、夜は動かないが...これもアリだ。
 2つ目は狼煙だ。薪がなきゃ狼煙は上げられない。物資に折り合いが付くならって話だ。こいつも夜は見えない。
 最後は期日だ。明日から6日間で探索を終えないといけない。俺たちが期日になっても戻ってこないなら、便りがない。
 それだけでヤバいと思って良いだろ」


**** 報告 ****
「期日で思い出したんだが、北西の妖魔が頻出するところと、北東のX印のところって、山道伝いに行くのに
 どんくらい掛かるんだ?」
 
「下見してきたが、川を渡るのは山道の橋を使うのが良いだろう。橋以外で川を渡るのであれば相当の体力を消耗するだろうな。
 水が冷た過ぎる。日程で間に合わないというときだけにしたいからな...。」
 
「あとは橋を渡ったところで、靴を履いた足の跡があったぜ。足跡をつけてから5日?10日ほど経っていると見ていいだろ
 気持ち悪いところは、川原まで来た足と、その足跡に被さって山へ戻っていった足あとがあるってことだ。
 北東側は思ったよりも近くになんか居るかもな...。」
 
 
「北西の森へのルートだが、山道伝いで移動するのは妖魔にバレる可能性が高い。隠れるようなところが少ねぇ...。
 森を突き抜けて行くのとと川側を抜けて行くのは通れないことはないようだったぜ。
 まぁ、森や川側だと妖魔が居るかもしれんから相応に警戒しないとならねぇけどな。
 
 それに、川には不審なものはなかったから、妖魔の巣は川側ってことはなさそうだってことが収穫だな」

===============================
PL:シモンより

妖魔が夜行性なら、狼煙を使えない公算が高いですね。夜でも使える連絡手段はやっぱ考えないと行けないのか...。

あとは赤いゾーンにある山小屋に薪を取りに行くと、そこには妖魔が...って流れならないことを祈るばかりです。

バーラー(コレステロール満載) 2013.03.07 [20:12]

食事の後に非難の件をお聞きいたしましたわ

「どうにかして襲撃を、というか村がもたないような状況を伝えていただかねばなりません。
 全員が避難して、しかも即座に追撃で皆殺し、というような惨状を避けるには少なくとも1刻の時間が必要です。
 避難に半刻、距離を稼ぐのに半刻」
 だからそれだけの時間の余裕はどうしても必要です、と彼らは言う。
「どうしても時間が足りなきゃ俺たちのどっちかが後尾に立ちますが――」
 言うまでもなく、7人の冒険者をもって止められない妖魔の群れをひとりの従士が止めうる筈がない。
 命と引き換えにいくばくかの時間を稼げたならばよほど上出来、といったところだろう。
「まあそのあたりはともかくとして」
 今からそんなこと言うなよ、といった様子でボリスを制しながらクラエスが割り込む。
「合図は決めておかないと、なわけですよ」
 まあ伝令のほうが確実でしょうが、と付け加えながら、クラエスは問うた。


「そーねえ。関係なくない話だから、あたしから少しいいかな。
 さっきまで村の周りを見てきたけど、良い話と悪い話が一つずつあるよ。
 良い話は、ひとまず妖魔の痕跡は村のすぐ近くには無かったって事。
 そんで悪い話は、この村での防衛戦になったら、どうあがいてもこっちが不利って事。
 とにかく、平坦で何もないんだ。どっから攻めるも自由。何かを用意するのもちょっと不都合。
 つまるとこ、戦いになったらこっちの出方も総力戦ぐらいしか思い付かないね」

「合図・・犬はいるかしら?それと犬笛はあるかしら?それでも届かないかしら?」

「・・なんとか村の反対側におびき寄せるようにしなければなりませんわね」

わたくしにできるのかしら?でも、やらないと大変な事になりそうですわ
-------------------------------------------------------
PL GM様お疲れ様で御座います。
 皆様 無理かな?犬笛案

アイリス(一葉) 2013.03.07 [11:25]

 村周りを見てくる時にあたしが気にしたのは、妖魔の影と防衛戦になった時の状況想定だった。
 成果はまずまずと言った所だろうか。あれこれ書き込んだ地形図を手に、日が暮れる前に村へ戻ろう。


 * * * * *


 食事の雰囲気はあまりよろしくなかった。
 とはいえ、別におかしな話でもないのであたしはそれを取り繕ったりはしなかった。
 妖魔が多く見られ、冒険者やら従士やらが滞在する事態になっているのだから、そりゃー気にもするだろう。
 村人にとってみれば、余計な気遣いよりあたしたちが切羽詰っているように見せない方が余程安心の種になる。

 食事後、あたしが皆に見てきた事を伝えようかと思っていた矢先、従士たちが先に声を掛けてきた。
 避難について、大筋の取りまとめが終わったそうだ。
 内容は概ね想像通りで、手荷物は最低限、弱い者たちを優先して移動手段に、といった所。

 

> 「村長から話を回して貰ってはいますが、どうも年寄りは村から離れたがらない様子で――」
> 「まあ、どうしようもないときは俺とボリスで抱えて馬車に放り込むしかないでしょう」

 

 クラエスが声を落としてそう言うのを聞きながら、あたしは内心で舌打ちするのをどうにか表情に出さないように苦労していた。
 どこの枯れ木も似たようなモノだ。自分の知っている世界に閉じこもって、そのまま朽ち果てる事を最高の喜びだと信じ込んでやまない。なんとも阿呆らしい。そして、それを唾棄しつつもどこかで理解しているあたし自身ですらも。

「やむを得ないっしょ。なあに、目の前に危険が迫れば案外自分から逃げるよ。きっとね」

 無表情に努めながら、あたしはそれだけ言い捨てた。

 

> 「で、実際のところどうするか、ですけど」
> 「どうにかして襲撃を、というか村がもたないような状況を伝えていただかねばなりません。
>  全員が避難して、しかも即座に追撃で皆殺し、
>  というような惨状を避けるには少なくとも1刻の時間が必要です。
>「どうしても時間が足りなきゃ俺たちのどっちかが後尾に立ちますが――」
> 「まあそのあたりはともかくとして」
> 「合図は決めておかないと、なわけですよ」

 

「そーねえ。関係なくない話だから、あたしから少しいいかな。
 さっきまで村の周りを見てきたけど、良い話と悪い話が一つずつあるよ。
 良い話は、ひとまず妖魔の痕跡は村のすぐ近くには無かったって事。
 そんで悪い話は、この村での防衛戦になったら、どうあがいてもこっちが不利って事。
 とにかく、平坦で何もないんだ。どっから攻めるも自由。何かを用意するのもちょっと不都合。
 つまるとこ、戦いになったらこっちの出方も総力戦ぐらいしか思い付かないね」

 はは、総力戦。
 10人にも足らないあたしたちと、役にもたたない村人で、だ。

「だから尻尾を巻くなら何にしろイニシアチブ取らないとダメかな。
 村の周りに警備立てとけばいいって話にはならないと思う。1刻は絶望的だね。
 そうなると、音か狼煙か。いっそのこと森に火でも付けちゃえば早いかもねー。
 ミル、バウゼン、なんかいい魔法ないかな?」

 取っ掛かりも思いつかず、いくらか投げやりにあたしは魔法使い二人に話を振った。

 

==============================
PL@一葉より:
 翌朝の探索行については、とりあえず後で言及するとして、
 まずはそれまでに見てきた事の共有と避難についての見解だけ投げておきます。

 合図ですが、いい案思い付きませんでした(>_<;

 とりあえずアイリスが見てきた限り、村の周りで時間稼ぎは多分無理です。
 平坦な地形に出る前のポイントに警備を置くと言う手もありますが、
 北東もカバーしようとなると人手がどうしても足りません。

 なので、なんとか我々が先に敵を見つけるのが前提になってしまいそうですが、
 その場合一歩間違えてすれ違いでもしたら村の被害はあうあう^q^

 何か思いついたら別途投下しますね。

GM(Lain) 2013.03.06 [23:43]


 冒険者たちがそれぞれの仕事を終えて戻れば、ほどなく夕食の時間だ。

 質素な食事は昼と同様だが、食卓を囲む人の数は増えている――彼らも仕事を終えて帰ってきたところなのだろう。
 一様に表情が冴えず、会話もどこか弾まないのはやはり妖魔の件の影響ではないかと思われた。

 自分たちが長年かけて作り上げた村に危険が迫っている、とあっては無理もない。

※ ※ ※

 食事が済んだあと、ふたりの従士がちょっといいですか、と冒険者たちに声をかけた。

「避難の件ですが」

 ボリスがそう切り出す。

「だいたい取りまとめは済みました――と言っても、荷馬車だのがある家を回っていざって時の協力をお願いしただけです」

 老人、子供、病人といった自力で長距離を歩けない者を乗せるだけの車はどうにかなりそうだ、と彼らは言う。

「ただ、そうすると荷物は最低限の身の回りのものしか持ち出せません」

 それに、とクラエスが声を落として付け加える。

「村長から話を回して貰ってはいますが、どうも年寄りは村から離れたがらない様子で――」

 そうなればその縁者も逃げるわけにはいかなくなる。
 時間のない中で必然的に生じる混乱はともかく、足並みが揃えられないのは致命傷になりかねない。

「まあ、どうしようもないときは俺とボリスで抱えて馬車に放り込むしかないでしょう」

 更に声を落としてそう続けた。

 暴挙、と言えた。
 本来であれば独断できる類のものではない。

 実行してしまえば、何らかの罰は免れ得ないところだろう。

「で、実際のところどうするか、ですけど」

 ともに腹をくくった態のボリスが話を切り替える。

「どうにかして襲撃を、というか村がもたないような状況を伝えていただかねばなりません。
 全員が避難して、しかも即座に追撃で皆殺し、というような惨状を避けるには少なくとも1刻の時間が必要です。
 避難に半刻、距離を稼ぐのに半刻」

 だからそれだけの時間の余裕はどうしても必要です、と彼らは言う。

「どうしても時間が足りなきゃ俺たちのどっちかが後尾に立ちますが――」

 言うまでもなく、7人の冒険者をもって止められない妖魔の群れをひとりの従士が止めうる筈がない。
 命と引き換えにいくばくかの時間を稼げたならばよほど上出来、といったところだろう。

「まあそのあたりはともかくとして」

 今からそんなこと言うなよ、といった様子でボリスを制しながらクラエスが割り込む。

「合図は決めておかないと、なわけですよ」

 まあ伝令のほうが確実でしょうが、と付け加えながら、クラエスは問うた。

※ ※ ※

 その晩は恐れていた襲撃もなく、村も森も静かなものだ。

 冒険者たちが立哨するにせよ、従士を交えるにせよ、村から見える範囲で変事はない――どうかすればその森の奥に妖魔がいて、こちらを伺っているかもしれない、そのことすら忘れそうなほどに平和な夜だった。

 翌朝、朝食を摂り、村人たちはまた一日の仕事に出てゆく。
 従士たちは、今日は防柵の点検と、余裕があれば補修、といったところを行うようだ。

 クラエスが、前もこんなんだったな俺ら、と言い、従士はふたりして笑った。

 さて、冒険者たちは、何をすべきだろうか?

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■GMから

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 ひとまず時間を進めましたー。

・橋の向こう側の調査については、すでに提示した橋近辺の情報以上の「有用な情報」は手に入りません。
・調査については概ね結果が出揃っているという認識です(抜けや不明点があればご指摘ください!)
・フレーバーとして、時間を進める前の描写をしていただくことは特に差し支えありません。

 1日目夜は特に襲撃などはありません。
 ので、夜回りなり立ち番なり、フレーバーとして使ってくださいませ。

 今後は2日目の行動など決めていただければと存じます。


【追記】バウゼンの判定について
 バウゼンの技能をシャーマン/レンジャーに確定し、所要の判定を行いました。
 結果、追加情報はありません。また、忍び足の達成値によってここまでの結果に変動はありません。

◆ダイス
 Lain@GM バウゼン 聞き耳判定 2d6+3 Dice:2D6[1,1]+3=5
 Lain@GM ・・・・・・(''*
 Lain@GM バウゼン バウゼン 捜索判定 2d6+3 Dice:2D6[3,2]+3=8
 Lain@GM バウゼン 足跡追跡判定 2d6+3 Dice:2D6[1,4]+3=8
 Lain@GM バウゼン 忍び足判定 2d6+3 Dice:2D6[6,1]+3=10

GM(Lain) 2013.03.06 [23:31]

> 「まず、ウチらが出てる間は、なるたけ漁は控えてくれると助かります
>  妖魔の森で漁をしてるってことは、それだけでいつ人死にが出てもおかしゅうない

 ミルの言葉に、村長はまったく仰るとおりで、と頷いた。

「実のところを言えば、村から離れたところへはあまり出向いていないのです」

 特に、泊りがけにならざるを得ないような場所へはミルの言うとおり危険すぎて行くことができないのだという。

>  ええと......なんか大きな音が出るもん用意しといてください
>  ドカンと鳴らしてくれはったら、ウチらは探索から引き返しますさかい

「音、ですか――」

 太鼓かなにか、そういったものでよければ、と村長は請け合った。

「どこまで届くかはわかりませんが、とにかくそのようにいたします」

※ ※ ※

> 「ああいや、大きさとかそのへんで

「大きさ・・・大きさ、ですか――うーん」

 どうだったかな、と彼らは思案顔だ。

「でかいのもちっこいのもいた気はしますがねえ。ううん」

 時間をかけて聞き出し、話を総合すれば、やや大きめのものがいた――個体差というよりは種の差、といったレベルでやや大きなものがいた、ということは聞き取れることだろう。
 不確かな情報ながら、妖魔に混じって目撃された大型の個体は、おそらくホブゴブリンであろうと思われた。

-------------------------------------------------------
■GMから

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 ミルの聞き込みに短レスです。

 出猟規制の件については村長の同意が得られました。
 また、有事の際は太鼓を鳴らして報せてくれるそうです。

 妖魔に混じっていた大きめのなにかは、どうやらホブゴブリンのようです。

エリーズ(ターナー) 2013.03.06 [17:28]

>「ああ、もちろんだとも」

セクトさんが頼もしく返してくれる。
今度は観光で来れれば嬉しいのですが

・・・・・
流石と言うべきか
相変わらず里程標とかも置いてあって旅人に親切な作りである
・・・・間道なのに
吊橋のほうは頑丈に作られており
見た限り、橋に破損やその兆候はない
とりあえず、橋板や橋を吊る縄の方途かも細かくチョックしておきましょうか。

橋の手前側は畑と牧草地で見晴らしが良い
特に不振なものはなさそうだ。

反対側は対照的に街道の近隣まで森が迫っている。
妖魔なら迷わず進む事ができるのだろうか?

巨人を見たと言う尾根はかなり遠い

>「巨人がでたらここまで逃げ切ればなんとかなるかもな」

「巨人って結構足速いですからね、しかも森に迷はなさそうですし」

>「橋の向こうも見ておこうと思うんだが・・・どうする?」

「判りました。途中で嫌な音とかしたら引き返しましょう」

・・・・・
PLより

ハインツさん、了解です。
やばそうな音が聞こえたらダッシュで戻りたいです。

 ≫ 予備ダイス1 2d6 <Dice:2D6[4,2]=6>
 ≫ 予備ダイス2 2d6 <Dice:2D6[3,2]=5>
 ≫ 予備ダイス3 2d6 <Dice:2D6[1,1]=2>
出目が腐ってるー

セクトール(ハインツ) 2013.03.06 [01:21]

>「守ってくださいね、貴方」

「ああ、もちろんだとも」

伸ばされた手を取って腕を組むために誘導する

依頼に来ているのか、観光に来ているのかわからんなこりゃ


=====================================

 街道を歩くこと半刻

川を渡るための吊り橋へとたどり着く

橋は意外と広く、小型の馬車なら通れる大きさを誇り、作りもかなり丈夫だ。おまけに定期的に補修工事も行われているから滞在している間に崩落する危険性は皆無だろう

肝心の真下はかなり高い、巨人が落ちてもまず助からないかもしれない位だ

見晴らしは村からここまでは良好だが、向こう岸は森林地帯のためか、見晴らしはよろしくはない

「巨人がでたらここまで逃げ切ればなんとかなるかもな」

少々酷な話かもしれないが、いくら巨人でもこの橋をわたってこちら側まで来るというのはしないと思う

あとは少し先まで見通せれば御の字なんだが・・・

「橋の向こうも見ておこうと思うんだが・・・どうする?」

-------------------------------
PL
> ターナーさんへ

とりあえず、橋の向かい側の様子(と言っても柱とかの様子や不可解な点がない中とか)を見ようと思うのですがどうでしょうか?

ハインツ : 探索 2D6 → 3 + 2 + (3) = 8 (03/06-01:20:35)
ハインツ : 危険探知 2D6 → 5 + 3 + (3) = 11 (03/06-01:20:48)



ミル(いあ) 2013.03.05 [13:44]



>「こういうのご馳走になるとやっぱ都会すげえやってなりますよねえ」

訪れた二人の元で、ボリスはんたちが感嘆する
いやや、都会でも暮らしが悪いと悲惨ですよ、てこれは、言う必要ないか
最近の財布事情を思い出して、ウチは少し苦みの入った笑いを浮かべた
ああ、あんな菓子ようさん食べたいなぁ
ウィスキーと合う思う

>「ま、俺らは歓迎なんですけどね。
> 魔術師さんやら神官さんやらがいるとなりゃ、普段無理な敵だってどうにかなる」

「ま、こういう鉄火場が仕事やし、頼ってくださいな」

正直、ここまで信頼されると悪い気はせぇへん

ラデク
やっとついたー!
んで、村長宅

>「ラルセンと申します。
> 遠いところをありがとうございます」

「ああいや、こちらこそお世話になります」

集まった人は漁師とかそんな人たち
目撃証言が集まってくる

証言は、ほとんど村の北側
街道と、橋があるか
北東方面にも目撃が
はて、どーしたもんかと思うとったら、セクトとエリーズが橋まで行くと
ヴェンと、謎のルーンマスターバウゼン氏が北東方面

なら、ウチとバーラーは村での聞き込みやな

「気ぃつけてなー」

探査に向かう二組に声をかけ、バーラーの目配せに応える

まずはラルセンはんの説得にかかる
せやけどラルセンはん、避難の準備については、難色

>「たしかに妖魔は恐ろしいものではありますが――」

「そうおすなぁ、たしかにすぐすぐ攻めてくるってわけやない
 けど、神ならぬ人間、ウチらが撃ち漏らすこともありますし、経路と周知くらいはなんとかなりませんか?」

>「子爵もむざむざと村を捨てろと仰っているわけではありません。
> それが証拠に、冒険者殿に加えて我々も派遣されております。
> どうにもならなくなったときに、それでも領民を死なせてはならぬとの仰せなのです」

ボリスの頼もしい助け船
少し感嘆してると、あいつああいうの巧いんですよね、と、クラエスが感想
うん、家臣として、領主の代理人として、十分な問答やなぁ

>「それじゃ、俺らは避難の計画をも少し詰めておきますから」

クラエスが声をかけてくる

「せやなぁ、ラルセンはん、ちょぅとお聞きやす」

一旦は、なんだかんだで避難計画を受け入れてくれたし、大丈夫やろう

「まず、ウチらが出てる間は、なるたけ漁は控えてくれると助かります
 妖魔の森で漁をしてるってことは、それだけでいつ人死にが出てもおかしゅうない
 普段の森ならまだしも、大量発生してたらなおさらやねん」

金銭的、生活的には苦しいけれど、命よりはこっちや


「あとは、この地図で言うと......万一村に妖魔が入ってきたら、南側に避難して、ええと......なんか大きな音が出るもん用意しといてください
 ドカンと鳴らしてくれはったら、ウチらは探索から引き返しますさかい
 お祭りで使う太鼓とかあったら、そういうのんで
 金属系のもんでもええです
 とにかく、ウチらに救援を知らせてください」

さて、と
次は漁師の人らに聞き込みか

巨人、てのが気にかかる

「やー、やー
 ご苦労様です」

漁師の人らのとこに行き、片手でお辞儀する
お、美人二人で少し和んでるか?

>「皆様が使われている、罠や休憩の場所、隠れる場所、洞窟、木の穴など書かれた地図はございませんか?」

>「場所を教えていただけると、大変たすかりますわ、わたくし達は妖魔の巣の発見に全力をつくしたいので、教えていただけると助かりますわ」

>「いや、地図みてえなもんは――」

猟師の間では、だいたいなんやかや、で通ってしまうという
まあ、それもありなん

>「ただまあ、だいたいどのあたりかは教えられますよ」

「お、そりゃありがたい」

地道に、あれやこれやを地図に落とし込んでいく
言われるままに落としてるから、性格さには欠けるかもしれへんから、ピンポイントよりむしろ、ゾーンで書いていく

「巨人の件やけど、ウチらは信じます
 てか、信じて行動せぇへんと死にますさかいな
 それで、ウチらの命と村の平穏のためにも、詳しく教えてください」

真剣にもなる
ゴブリン見かけたらホブゴブリンがおる、なんてことはよくある話で
今度みたく妖魔がたくさん湧いてたら、そりゃ巨人の話も眉唾やない

>「それから、大きい生き物と妖魔が現れた時期は一緒かしら?」

>「増え始めた時期からしばらくして、でけえのを見た、ってとこですかねえ」

危険を避けて、あんまり森には入らないらしい
いやいや、そりゃええことや
万が一にも備えやすい

> 「妖魔の中にもちょっと違う者もいましたかしら?」

>「――?
> ちょっと違う、っつーと・・・・・・?」

「ああいや、大きさとかそのへんで
 大きさ大事
 とくに大きさ大事
 大事なことなんで二回聞くけど、えらいこと大事やねん

 あとは、近くで遺跡とかの目撃例はありますか?
 あとは、洞穴みたいなもん、漁の間に見たことあるかな、とかとか」

>「ここの名産品や美味しいものって何かしら?見せていただいても良いかしら」
>「そうですわ!収穫の時期とか何か楽しみな事ってありますかしら?

> 解決したら、一緒にできるといいわね」

あ、それはいいな

>「収穫がぜんぶ一通り済んで、冬の入り口くらいにね、祭りをやるんですよ」

「お、そりゃほんまですか?
 おーし、ウチも秘蔵の、鬼でもコロリの火酒出すよって
 て鬼ごろし、て、妖魔の巨人につかえればええねんけどな
 なんにせ、宴会は大好きや、盛り上げるでぇ」

宴会芸はそれなりにある
今回はミニギターも持ってきたし

「さて、みんなは戻ってきたかな?」

-------------------------------------------------------------------------------------------------------

行動ポイントは、村長宅でボリス達もまじえての談合で1
漁師への質問で1とします

まず、漁をしばし中断することを村長に提案します
それから、大きな音が出るものを用意してもらって、火急のときは鳴らしてもらうことを提案します

森でも、重低音と高音域の二つなら聞こえるかもしれないってことと、ゴブリン威嚇にもなるかと思います
(GM判断待ちですが)
シーフ技能を使ってよければ、村の倉庫から音が響きそうなものをみつくろいます
シーフ技能が使えなければ、ヒラメ扱いでお願いします
また、こういうロールが不可でしたらスルーしてください

いあ2D6 → 2 + 4 + (6) = 12 (03/03-18:28:40)

バーラーがだいたい聞いてくれているので、あとは

・村長に、鳴り物の借り受け提案
・遺跡・洞穴など、巣になりそうな場所を地図で

あと、落とし込んだ地図を、シーフ・記憶術で暗記しておきます

いあ : 暗記 2D6 → 2 + 5 + (6) = 13 (03/03-18:48:57)

あとは、漁師達から聞いた大きさだけの情報ですが、セージ判定しておきます

いあ : 知っているのか雷電!? 2D6 → 4 + 2 + (6) = 12 (03/03-18:56:55)


遅れてスミマセン >_<

バーラー(コレステロール満載) 2013.03.03 [21:22]

「収穫がぜんぶ一通り済んで、冬の入り口くらいにね、祭りをやるんですよ」

「お、そりゃほんまですか?
 おーし、ウチも秘蔵の、鬼でもコロリの火酒出すよって
 て鬼ごろし、て、妖魔の巨人につかえればええねんけどな
 なんにせ、宴会は大好きや、盛り上げるでぇ」

「いいわねーミル様もお祭り好きね、わたくしも大好きだわ」
「ミル様、わたくし、祭りができるようにますわよ!」

わたくしは少しラルセン様に提案を

「ラルセン様、女性や子供達と一緒に御料理できますかしら?」
「すこしでも不安がなくなればと思いますの・・」

殿方はミル様にお任せよ
わたくしはミル様にめくばせいたしましたわ

PL---------------------------------------------------------
 GM様 地図への書き込みありがとうございます。
 ミル様も追加質問ありがとうございます。

 バーラーは不安を少しでも解消できるお手伝いを提案します。
 明日には探索に向かうのですが、少しでもと思い

 無理であればかまいません
 気持ちだけ受け取っていただければ

調理ダイス振っておきます。

大失敗狙ったのに中途半端に・・・

21:25:07 コレステロール満載@バーラー ≫ 調理よ 2d6+3 <Dice:2D6[2,2]+3=7>

GM(Lain) 2013.03.03 [04:51]

 ヴェンとバウゼンは北東へ向けて、アイリスは村を一回りすべく、それぞれに出発した。

 村の防柵を出て小半刻ほど歩いたあたり、牧草地の中で道が二手に分かれている。

 ふたりが向かうのは北東側だ――北西へはしばらく平坦な道のりが続いたあと、くろぐろと森が見えている。
 その先には尾根が立ち上がり、北へ向かって高くなっているのが見て取れることだろう。

 一目見てわかるのは、この近辺では伏撃も罠を仕掛けることも難しい、ということだろうか。
 正面から戦うのであればいざ知らず、人が隠れ、また罠を隠すにはあまりにも起伏がない。

 敵を止めることも、人が直接止めるのでなければ難しいだろう――阻止に使えそうな地形がそもそも存在しないのだ。

 逆に攻める側として見れば、直接の打撃力と数で押すのであれば好適な地形と言えた。
 正面から戦いたい側にとって都合のよい地形、とも言える――数と力で押したがる妖魔には、有利と言えるだろう。

※ ※ ※

 一旦アイリスと別れ、ヴェンとバウゼンは北東側の道を進む。

 しばらく進めば川に出ることだろう。
 川には粗末な――ほとんど丸木橋と変わらないような――つくりの橋が、かけられている。

 川の上流下流を眺めれば、この橋の近辺だけは多少川床が広く、また傾斜も緩やかであるらしい。
 ゆえに川幅は多少広くなっているものの水深は浅い部分があり、そこであればどうにか渡れる程度の深さであるようだ。

 橋、というよりも、渡渉点、というべきであるのかもしれない。

 渡れなくもない、という程度であって、渡りたいかと問われれば遠慮したい類の場所ではある。
 特に、この季節にあっては。

 川の水は随分と冷たく感じられる。
 長く浸かっていれば体力を奪われ、動けなくなることは疑いようがない――短時間であっても、相応に体温を奪われ、消耗することだろう。

 上流に人家がないからか、水は澄んでいる。
 不審なものが流れてくる様子はないし、水がせき止められているようなことを示唆するもの――たとえば、最近水量が減少していることを示す水の線――もない。

 上流下流を眺めた様子から察するに、ここ以外で川を渡れるのはフラナリー街道の橋くらいで、あとは相当に川を遡らなければ渡渉は難しいと考えてよいだろう。

 また同様に、川になにか手を出すことも困難そうだ――出鱈目に木を切って投げ込み、なかば偶然に河道が塞がれることを期待するのでなければ、急峻な斜面を上り下りしなければならない。

※ ※ ※

 橋を渡って森に入り、あたりを探る――期待した、あるいは危惧した、巨大な足跡は見つからない。

 だがヴェンは別のものを見つけた。
 靴を履いた足の跡である。

 足跡は川原まで往復したものであるらしい。
 それも、山の側へ戻っていったものであるようだ――北向きの足跡が、南向きの足跡の上に被さっている。

 川原まで来たあとどこへ行ったのか、川を渡ったのか否かまでは解らない。
 石の転がる川原では、足跡はどうにも残りづらいものであるからだ。

 足跡のついた時期も詳しくはわからない。
 だが、どう考えても半月以上残るものではないだろう。
 おそらくは5日から10日の間、といったところか。

 耳を済ませてみてもかわった物音は聞こえない。
 そしておそらく、ヴェンたちがいることを察知しているなにかもここにはいない。

 だが、なにかが、いた。
 その痕跡、足跡だけが残されている。

※ ※ ※

 アイリスは村の外周を一回りし、諸々を調べつつ考える。

 防柵は、この類の寒村としてはそれなりに立派なものだ。
 手入れもそこそこにしっかりとされてはいる。
 たとえば、見てそれとわかるほど腐り、劣化した部分というのは見当たらない。

 防柵の外側に小屋の類はないようだ――おそらく、獣や妖魔の類が寄ってくることを恐れてのことだろう。
 家畜の類をいちいち中へ入れ、道具もすべて中から運ぶというのは手間ではあるだろうが、外に置いておいて奪われてしまったでは意味がない。

 村の周囲を見て回れば、外敵がどのように村を攻めるか、ということも概ね予測できることだろう。

 村の周囲の牧草地や畑に入ってしまえば、行動の自由度は格段に上がる。
 どこをどう歩こうと障害になりそうなものはさほどなく、ゆえにどこから攻めるかも概ね自由に決めることができるだろう。

 逆にそれ以前、森や山の中を歩くのであれば、道を使わなければ移動は難しい。
 山の歩き方を知っている猟師や野伏ならばともかく、そういった知識を持つでもなく、しかも頭の出来がよいとは言えない妖魔どもが、それも集団で攻めてこようというのなら困難はなおのことだ。
 そうならぬように移動することもできぬではないだろうが、道を歩くのとは比較にならない時間がかかる。
 であれば、まずは道を通ってくる、と判断してしまって良さそうだ。

 そうなれば自然と、それを阻止しうる場所も定まる。

 伏撃するにせよ罠を仕掛けるにせよ、平坦な地形に入る前、ということになるだろう。

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■GMから

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 短レスその3、偵察編です。

 ・ヴェンが靴の足跡を見つけました。
  聞き耳等に反応するものはありません(1ゾロですしね!)。
  バウゼンの判定をどうするかについては意思表示を確認出来次第、としましょう。

 ・アイリスはだいたい村周辺をチェックできております。
  牧草地や畑に入られるとちょっと分が悪そうです。
  そこまで来た場合、正面衝突か防柵まで下がるか、といったところでしょうか。

GM(Lain) 2013.03.03 [04:50]

 フラナリー街道を歩くことおよそ小半刻。

 セクトールとエリーズは、川を渡る吊り橋のたもとにたどり着いた。

 蛇の街道の側道、というだけあって、道はよく整備されている。
 小型の荷馬車程度であれば、どうにかすれ違うことも可能だろう。

 里程標などもしっかりとしたものが設置されているあたりはオランの国柄といったところだろうか。

 肝心の吊り橋は、吊り橋にしてはがっちりと作られたものであることが一目で解ることだろう。
 さすがにすれ違うことはできないが、荷馬車をそのまま通すことのできる造りだ。

 村で尋ねれば、谷が深く、また雪解けの頃に川が増水するために、あえて吊り橋となっているらしい、ということを教えて貰えることだろう。

 その言葉の通り、谷はこのあたりではなかなかの深さであり、また斜面の斜度もなかなかのものだ。

 橋以外の場所で渡ることは絶対に不可能、というわけではなかろうが、冷え込んでくる時期の水温と上り下りの困難さを考えれば、実質的に不可能と考えてよいだろう――渡ることそれ自体が命がけになりかねない、という意味において。

 見た限り、橋に破損やその兆候はない。

 これも村で訊けば解ることだが、橋板や橋を吊る縄は定期的に交換されているのだという。
 上下水道を持つ都市オランはつとに有名であるが、王都に限らず、国内の街道整備にかける王国の熱意はどこか執念のようなものを感じさせるところがある。

 こういったところも、その熱意の表れのひとつではあるのかもしれない。

※ ※ ※

 村から見て橋の手前側を除けば、フラナリー街道を間近に見られる見通しのよい場所というのはそう多くない。

 橋の手前側は畑と牧草地、放牧地が広がっており、ここは誰か・なにかが侵入すれば、ことにそれが妖魔などの類であれば、即座に村に察知されるような場所と考えてよい。

 対照的に橋の向こう側は、街道の近傍まで森が迫っている。
 木々に遮られて視線はそう遠くまで届かない――それなりの土地勘か、でなければ野外活動のための技量か、どちらかがなければ、街道のそばであっても道に迷いかねない場所ではあるだろう。

 その近辺からも、巨人が見られたという尾根をはるかに望むことはできる。
 だが、あまりにも遠い――たとえ巨人がいたとて、街道からそれを確認することはできそうにない。

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■GMから

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 短レスその2、街道&橋の確認編です。

 提示された事項については拾っていると思いますがどうでしょうか。

 なお、川については、街道近辺では橋以外の場所での渡渉は不可能、というふうに考えていただいて結構です。
 少なくとも、妖魔の類が渡ることは不可能です。巨人なら何とかなるかもしれませんが、巨人だと逆に川までの上り下りで無理が出そうな感じですね!

GM(Lain) 2013.03.03 [04:50]

> 「猟師の皆様、わたくしはバーラーと申します。よろしくお願いします」

 集まった猟師たちは、は、どうもご丁寧に、と頭を下げた。
 なにを問われるのかと構えたふうでもあったが、相手が女性であることもあり、幾分か場の空気が和らぐ。

> 「皆様が使われている、罠や休憩の場所、隠れる場所、洞窟、木の穴など書かれた地図はございませんか?」

「いや、地図みてえなもんは――」

 猟師には猟師仲間で通じるランドマーク、たとえば目立つところでは尾根の岩峰や森の中の大木などなどがあり、大概は「どこそこの近くのアレ」で通ってしまうのだという。
 「あそこの近辺に罠を仕掛けたから近づくな」であるとか「あの尾根のどこそこが崩れてたから気をつけろ」とか「森のあのあたりで最近熊が出たらしい」とか、その程度で済んでしまうものであるらしい。

「ただまあ、だいたいどのあたりかは教えられますよ」

 狩りの拠点とする小屋、罠を仕掛ける場所、避難場所としての小さな洞窟、水場などなど。
 聞き取りながら、地図上に情報を落とし込んでゆく。

 思ったとおり、それは時間のかかる作業となった。

※ ※ ※

> 「それから、大きい生き物と妖魔が現れた時期は一緒かしら?」

 問われた猟師たちはうーん、と唸る。

 妖魔が出ること、それ自体はさほど珍しい話ではない。
 年に一度や二度はそういった話が出るからだ。

「増え始めた時期からしばらくして、でけえのを見た、ってとこですかねえ」

 目撃者の話を総合すれば、だいたいそのようなところになるだろう。

 妖魔が例年よりも頻繁に目撃されるようだ、という話が出たのが一月半ばかり前。
 巨人が目撃されたのが一月ほど前。

 巨人が目撃された頃にも、妖魔の目撃例はあった。

「そのあとはだんだん森へ入らなくなってるんで、あんまり――」

 遠目に目撃する程度であればよいが、遭遇が頻繁になれば出会い頭に行き合ってしまう可能性もそれだけ高まる。
 であるがゆえに、危険を避けて森に入らなくなっている、というのが近況のようだ。

> 「妖魔の中にもちょっと違う者もいましたかしら?」

「――?
 ちょっと違う、っつーと・・・・・・?」

 妖魔は妖魔でしょう、という答えが返ってくる。

 知識のない者が、間近で見たわけでもない、となれば、情報の精度というのはだいたいその程度のものだ。

※ ※ ※

 村の様子や生活のための場、特産品や収穫の時期。

 そういった話――いわば世間話のようなものには、猟師たちは生き生きと答えてくれることだろう。

 特産品の話ひとつ取っても今はあれが美味いいやこれもいい、もう少し遅ければあっちが、といった具合で、妖魔の話題のときとは打って変わって賑やかになる。
 村の様子を問えば、やはり女子供が不安がっている様子だ、ということはほぼ全員が一致して口にする。

「収穫がぜんぶ一通り済んで、冬の入り口くらいにね、祭りをやるんですよ」

 楽しみなことは、と問われた猟師はそう答えた。
 森と土の恵みに感謝するための祭りであるという。

「妖魔どもさえいなきゃあ、賑やかにやれるんでしょうが――」

 今はどうにもそんな雰囲気じゃあねえですからねえ。
 どうしようもないことではあっても残念だ、そんな風情だった。

-------------------------------------------------------
■GMから

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 ひとまず短レス、バーラーの聞き込み編です。

 もろもろ情報が集まった、としておきましょう。

 小屋は北西方向の森に2箇所、北東方向の森に1箇所あるようです。
 水場は小屋周辺のほか数箇所、避難できそうな洞窟もいくつか、といったところでしょうか。

 マップへの落とし込みはすみません後日で!

エリーズ(ターナー) 2013.03.02 [19:50]

>「ローナムで大概のものは揃いますが、さすがに菓子ってのはねえ」

「ですよね、お菓子は貴重ですよね」

お祭りの時ぐらいにしか口にする事ができない
だからオランではお祭りが月一であるわけで

>「こういうのご馳走になるとやっぱ都会すげえやってなりますよねえ」

こっちではお祭りの頻度は薄いのだろうか?

・・・・・・
>「ラルセンと申します。
> 遠いところをありがとうございます」

>「マイリー神官のセクトールだ」

「マーファ読師にエリーズです、よろしくおねがいします」

>「あれは妖魔なんぞじゃなかった、絶対に、人間よりもかなりでかかった筈だ」

人間よりも大きい人型となると
私達でも対処できるのは限られている

ミルさんと共にバーラーさんはラルセンさんに詳しく話を聞き込んだ。

・・・・・・
>「たしかに妖魔は恐ろしいものではありますが――」
>「子爵もむざむざと村を捨てろと仰っているわけではありません。
>それが証拠に、冒険者殿に加えて我々も派遣されております。
>どうにもならなくなったときに、それでも領民を死なせてはなら

>ぬとの仰せなのです」

>「避難はあくまでも最後の手段です。
>そのような事態にならないよう、我々は尽力は尽くします」

「それに計画事態は事前に練っておかなければなりません
例え、事前に準備していても手違いなどが起こる事があります。
村の皆さんの万一の為、よろしくお願いします。」

頭を下げる。これで少しでも被害が減るなら嬉しい

・・・・・
クラエスさんとボリスさんが避難計画について打ち合わせを開始する。

>「それじゃあ皆。またあとで。
> セクトール、エリーズ、ヴェン、
>バウゼンにはヴェーナー様の加護を。
> 有り体に言えば『幸運を』!」

「はい、また皆さんにマーファ様の加護を」

勿論皆さんとは村の人だけで無く、
今回の妖魔の被害に会う可能性のある全ての方に対してだ。

>「ああ、それじゃ、行ってくるぜ」

・・・ちょっとかっこつけてみたい。

「守ってくださいね、貴方」

セクトさんにそうつげて腕を組もうと手を伸ばす。
勿論、村を出るまでの間だけですが

・・・・・
PLより

セクトールと共に橋と街道の確認を

3点のほかに
その街道が良く見える場所なども覚えておきます。

 ≫ 予備ダイス1 2d6 <Dice:2D6[4,3]=7>
 ≫ 予備ダイス2 2d6 <Dice:2D6[1,5]=6>
 ≫ 予備ダイス3 2d6 <Dice:2D6[3,2]=5>

セクトール(ハインツ) 2013.03.02 [18:58]

 到着してすぐに村長の家へと通される

>「ラルセンと申します。
> 遠いところをありがとうございます」

「マイリー神官のセクトールだ」

出された食事を頂いている間に猟師や炭やき職人が顔を出してくれた。恐らくこの近辺での目撃証言を持っている人たちなのだろう

 

食事を終えて、妖魔の目撃情報を纏めるために近隣の地図を開く

小型クラスの妖魔は北西部の森林で多く見られ、大型クラスの巨人は川を挟んだ北部で目撃された

今のところ人的な被害は出ていないと言え、不安なのは変わりないか


==============================

最悪村の避難の旨を出した時だ

>「たしかに妖魔は恐ろしいものではありますが――」

やや、難色は示したが、用心に越したことはない事を伝えると納得してくれた

>「子爵もむざむざと村を捨てろと仰っているわけではありません。
> それが証拠に、冒険者殿に加えて我々も派遣されております。
> どうにもならなくなったときに、それでも領民を死なせてはならぬとの仰せなのです」

「避難はあくまでも最後の手段です。そのような事態にならないよう、我々は尽力は尽くします」


=================================

>「それじゃ、俺らは避難の計画をも少し詰めておきますから」

「ああ、頼むぜ」

さて、事前に決めたとおりに俺とエリーズは街道と橋の確認に行くか

>「それじゃあ皆。またあとで。
> セクトール、エリーズ、ヴェン、バウゼンにはヴェーナー様の加護を。
> 有り体に言えば『幸運を』!」

「ああ、それじゃ、行ってくるぜ」

アイリス達にそう言って、エリーズと共に街道のへと向かった


------------------------------------
PL
段取り通りに橋と街道の確認に行ってきます

主に見るとこは

・橋の強度と、破損状況
・街道は整備されているか?
・街道から巨人の目撃現場まで見晴らしはいいか?

です。

ハインツ : 探索 2D6 → 4 + 3 + (3) = 10 (03/02-18:58:02)
ハインツ : 危険感知 2D6 → 4 + 2 + (3) = 9 (03/02-18:58:13)

アイリス(一葉) 2013.03.02 [16:27]

 あたしたち一行は、今回の依頼において拠点となる地、ラデクへと到着する。
 フラナリー街道が側道な上、立地の都合もあるのであろうが、村の規模は大きくない。とは言っても、あたしたち冒険者に対して歓迎の意を表せるだけの余力はあるようで、それなりに整った歓待を受けた。
 決して裕福とは言えない造りの家々。簡単な防柵。朴訥で危機感の無い村人たち。
 少し、故郷の村を思い出した。未練はないけれど、心のどこかに刺さったままの棘がうずいた気がした。

 

> 「ラルセン様、バーラーと申します。村の方々も不安でしょう
>  一生懸命がんばりますわ、できるだけ早く巣を見つけませんと・・」
> 「しばらく厄介になるぜ。 俺の名はヴェンだ」

 

「アイリス・リトルトンです。できる事は全力でやりますよー」

 皆に続いて簡単な挨拶を済ませ、村人たちの話をざっと聞く。
 山道の向き、妖魔の目撃情報。それらについて特筆すべき感想はない。

 

> 「北東のX印は遠いが、巨体ってのはヤバそうだ。
>  北西にある赤いゾーンも離れているが、こっちが妖魔というのは間違いないんじゃないか...
>  筋の通った話を考えるならば、元々、妖魔たちは北西、北東に点在していたが
>  巨体のモンスターが出現したことで北西に集まり目撃数が増えたと考えるのが良さそうだ。
>  巨体のモンスターが駆逐してそうなったのか、
>  巨体のモンスターが妖魔を率いて北西に集めたのか正直わからんが、
>  そんなところかそれに近い話だと思うけどな。」

 

 ヴェンが見解を話す。
 表情には決して出さないが、巨人に関してはあたしは半信半疑という思いが強い。巨人なんぞが出てきたらあたしたちにできる事があるのかという意味でと、ヴェンの言うような敵の敵であれば、それを排除せずに拮抗状態を作り出すのもまた手であるとも言えるからと言った所か。どちらにしろ、あたしたちに全ての脅威を相手にしているだけの人手と余裕は、多分無い。
 だから、夕暮れ時に壁に伸びた小さな妖精の影を、巨大な魔神と勘違いしたという、そんなありふれた笑い話だと思うようにした。合理的と思い込んだ希望的観測に過ぎなくはないかという懸念は、そっと見ないで蓋をした。

 

> 「住人たちの言っている通り、赤いゾーン ---、川の上流部にいるならば、
>  川にはなんらかの妖魔たちが流した漂流物があるんだろう。
>  漂流物がないなら、川の上流よりも山の尾根側が妖魔の住処と考えた方が自然だろ。」
> 「王国北部の孤立 - 街道を遮断するのが奴ら(妖魔)の目的なら川をせき止める。」
> 「そして、頃合いを見て堰を切れば濁流となった川で橋を壊すことも可能だ。
>  この地図の通りならば、川は村の手前でカーブを描く、山道の橋、街道の橋、
>  そして、村の東側は壊滅的な被害を被るだろう。」
> 「これだけの被害でも、騎士団も来ることができずに北部の村から糧秣を奪うことができる。」
> 「正直、知恵が回るような奴らじゃないとは思うが、
>  川が堰き止められていないか、確認だけはしとくか...」
> 「あと、川が渡れないか?
>  もし、川が渡れるなら、北西の赤いゾーンからX印へと移動すれば探索日数を浮かせるだろ」

 

「うん、自然だ。実際に流れてる所を目撃できるぐらいに漂流物があれば、なおさらね。
 上級妖魔の知恵の程はあたしにも分からないけど、国単位を相手にするつもりはなくて、
 ただ孤立無援になった無力な村を蹂躙するだけぐらいは有り得るんじゃないかな。
 やっぱり川とか橋の確認は必須だと思うよ」

 意見交換は続く。積極的な話し合いは嫌いじゃない。

 ともあれ火急の問題は、寒村にとって冬を越す為の物資が集められない事による悲劇が見えている事。
 文字通り木の根をかじり身を寄せ合って、死と隣り合わせで過ごす冬。それを防ぐ為に努力はしようと思う。
 別に正義感に溢れている訳じゃない。あたしの寝覚めが悪くなるからだ。三文の価値もない正義なんて、あたしには用はない。

 ボリスが村長を説き、クラエスがそっとそれを褒めるような呆れるような言葉を紡ぐ。
 あたしはそれに肩をすくめて返事をした。口が回るのは良くも悪くも、便利な技術だかんね。

 

> 「それじゃ、俺らは避難の計画をも少し詰めておきますから」

 

「あいあい。ヨロシクー」

 村長をはじめ村人たちの反応を見るに、避難の計画を詰める作業は面白いものになるとは思えない。
 まあ負け戦の後処理なんだから当たり前なんだけど。それに村人たちは外の世界へ出るのを嫌うモンだ。
 面倒な仕事をやってもらえるなら、渡りに船で乗っからせて頂こう。

 食事と一通りのやり取りが終わった後、従士たちと別れてあたしたちも仕事に取り掛かる。
 全員で協議し、ひとまず夕刻までの時間を使った分担を決めた。
 あたしの役割は、村の周囲の状況調査。ぶっちゃけよう。気楽な作業である。

「それじゃあ皆。またあとで。
 セクトール、エリーズ、ヴェン、バウゼンにはヴェーナー様の加護を。
 有り体に言えば『幸運を』!」

 ひらひらと笑って手を振って、あたしはあたしの仕事に取り掛かる。

 さて、と。
 それじゃぼちぼちやりますか。

 

==============================
PL@一葉より:
 皆様、相談にお付き合い頂きありがとうございました。
 それではアイリスは村の周囲の確認に行って参ります。
 巨人について嫌に否定的なのは、ぶっちゃけ出て来て欲しくないという中の人のメタ思考で(ry

■やること
 ・ざっと偵察(妖魔の斥候の痕跡や影がないか。足跡や茂みの荒れ跡、木々の影などを覗く感じ)
 ・防柵のメンテナンス度チェック。
 ・防柵以外の人工建造物がないかチェック。
 ・北西及び北東から妖魔が侵略してきた場合の侵略ルート候補選定。
 ・侵略ルート候補におけるアンブッシュ・バリケード・罠などを配置できそうな地形のチェック。
 ・畑仕事や畜産をしてる村人がいたら朗らかに挨拶して好印象を与えておく。
 ・フラナリー街道以南の様子見偵察。
 ※調べた内容は地図(地形図)を自分で作りながら仔細記録しておきます。羊皮紙を一枚消費!

■ダイス
 判定に必要だったら使って下さいませ。

 16:25:06 一葉@アイリス ≫ 聞き耳 2d6+4 <Dice:2D6[6,1]+4=11>
 16:25:21 一葉@アイリス ≫ 危険感知 2d6+4 <Dice:2D6[2,4]+4=10>
 16:25:33 一葉@アイリス ≫ 捜索 2d6+4 <Dice:2D6[3,4]+4=11>
 16:25:42 一葉@アイリス ≫ 地図作成 2d6+4 <Dice:2D6[1,3]+4=8>

 16:23:25 一葉@アイリス ≫ 予備1 2d6 <Dice:2D6[4,4]=8>
 16:23:31 一葉@アイリス ≫ 予備2 2d6 <Dice:2D6[1,1]=2>
 16:23:37 一葉@アイリス ≫ 予備3 2d6 <Dice:2D6[2,5]=7>

ヴェン(シモン) 2013.03.02 [09:43]

> 「ラルセンと申します。
>  遠いところをありがとうございます」
> 
>  食事の間に呼ばれていた猟師や樵、炭焼き職人などが顔を見せ、冒険者たちに問われるままに目撃した箇所などを証言する。

(たくさん、来ているなぁ...)
村長に会釈して、適当にその場に合わせて「しばらく厄介になるぜ。 俺の名はヴェンだ」と挨拶を済ませる。

> 「あれは妖魔なんぞじゃなかった、絶対に、人間よりもかなりでかかった筈だ」
>  ふたりの猟師は口を揃えてそう証言する。

気になるが、目撃ポイントは遥かに遠い。
普通に考えると、その巨体が荒地に留まるとは思えない。
正直、南に下ったところの森か、川を渡って北西の森にいるのではないかと思う。それに村人の話だからな... 結局、自分たち調べるしかない。

> 人の背丈をやや越える程度の防柵があるにはあるが、これは丸木を格子状に組んだものだ。

思ったより、ちゃんとした防柵じゃなねぇか。
ってきり、牛、馬の家畜用の柵だと思っていたが、村でこれは十分過ぎる。まぁ、多数の妖魔が攻めてきたらどうにもならないが... 

地図を見ながら思案した。
村人たちを遠ざけてところで、野伏の知識と直感にもとづいてみんな(冒険者一同、クラエス、ボリス)に話した。
「北東のX印は遠いが、巨体ってのはヤバそうだ。北西にある赤いゾーンも離れているが、こっちが妖魔というのは間違いないんじゃないか...
筋の通った話を考えるならば、元々、妖魔たちは北西、北東に点在していたがの巨体のモンスターが出現したことで北西に集まり目撃数が増えたと考えるのが良さそうだ。巨体のモンスターが駆逐してそうなったのか、巨体のモンスターが妖魔を率いて北西に集めたのか正直わからんが、そんなところかそれに近い話だと思うけどな。」

「住人たちの言っている通り、赤いゾーン ---、川の上流部にいるならば、川にはなんらかの妖魔たちが流した漂流物があるんだろう。 漂流物がないなら、川の上流よりも山の尾根側が妖魔の住処と考えた方が自然だろ。」と農奴だったときの経験で上流の村から靴や服、野菜、ときには家畜の死骸が流されてくることを思い浮かべながら話す。

> 「避難は最悪の場合、と想定しております。
>  街道沿いの村ですから、村を放棄することは街道そのものの遮断に直結します。
>  そしてフラナリー街道は蛇の街道の側道です。
>  つまり、蛇の街道が何らかの理由で通行不能となった際の代替路です。
>  そこが遮断されるということは――」
>  王国北部の孤立まであと一歩、という状況になることを意味する。

貴族の旦那が言っていたことを思い浮かべる。
如何せん、俺の考えた筋書きと比べると妖魔がそんなことを考えるとは思えないのだが、赤いゾーンの隣に流れる川を手のひらで堰き止めるようなジェスチャーをし、
「王国北部の孤立 - 街道を遮断するのが奴ら(妖魔)の目的なら川をせき止める。」と言い。
皆の反応を見てから、手のひらをパタンと倒し、川下へとまっすぐ手のひらを流す。
「そして、頃合いを見て堰を切れば濁流となった川で橋を壊すことも可能だ。 この地図の通りならば、川は村の手前でカーブを描く、山道の橋、街道の橋、そして、村の東側は壊滅的な被害を被るだろう。」

橋を復旧するには、貴族や騎士の話を聞く限り、簡単にできることではないというのだから、奴らが王国北部の孤立を狙っているなら戦わずにその目的の一部が達成できる。
「これだけの被害でも、騎士団も来ることができずに北部の村から糧秣を奪うことができる。」

「正直、知恵が回るような奴らじゃないとは思うが、川が堰き止められていないか、確認だけはしとくか...」

「あと、川が渡れないか? もし、川が渡れるなら、北西の赤いゾーンからX印へと移動すれば探索日数を浮かせるだろ」と北西の赤いゾーンからX印を指びでまっすぐなぞり言う。

他の冒険者の話を聞き終えて、バウゼンと俺(ヴェン)が北東に伸びる山道から尾根の手前までの調査を任せられた。

ミルとバーラーに
「村人たちから話を聞き出すときに漠然と聞くより、山道、岩、切り株、樵場、炭火焼、猟場から近いとか道すがらとか、遠いとか目印なるものからどのくらいで聞いたほうが具体的な情報になるぜ」とアドバイスします。

村の山道の北東方面の川と尾根にあがる手前にある森へとバウゼンと共に村をあとにした。
====================================
PL:シモンより

ターナー@エリーズさんからOK貰ったので書きます。

■他の冒険者、クラエス、ボリスのみに伝えた話を要約すると以下。

1. 巨体のモンスターが出現したことで北西に集まり目撃数が増えたと考える。
2. 川にはなんらかの妖魔たちが流した漂流物があるだろう。漂流物がないなら、川の上流よりも山側が住処と考えた方が自然。
3. 川を堰き止めて、濁流を起こせば、その被害で騎士団も来ることができずに北部の村々から糧秣を奪うことができる。
4. 川が堰き止められていないかは確認
5. 旅程を決めるために、川を渡ることができないか確認
6. 時間があれば、山道の橋を超えたところにある森に巨体のモンスターの形跡がないか探ってくる。


※ ヴェンの気持ちとしては、川を堰き止めるようなことは妖魔たちがするわけがないと思ってます。 貴族の旦那の言ったことをちょっとだけ気にしてるだけです。
※ 村人を遠ざけたのは、起きるか起きないかわからないことを話すと不安を増長させるだけなので避けました
※ PLとしては川の堰き止めを狙うならシリルの南を流れる川を堰き止めた方が、シリルとラデクを孤立でき、なおかつ妖魔の本拠地から近いので都合が良いと思ってます。

伝えたこととは少し違いますが...
■行動内容としては以下
 バウゼンと行動を共にする。
 1) 村の北から出る山道で二股に別れるポイントで、森の様子と北西側の山道の様子を目視で確認します。
 何かわかればラッキーぐらいで、様子見はしておきます。

 2) 川から妖魔の生活物が流れていないか捜索 ※
 シモン@ヴェン : 予備判定 2D6 → 2 + 6 = 8 (02/23-20:26:32)
 捜索なので、+3して11

 3) 川が人工的に堰き止められてないか確認
  川が人工的に堰き止められていないか探るためのサイコロ ※
 シモン@ヴェン : 予備判定2 2D6 → 6 + 2 = 8 (02/23-20:30:49)

 4) 山道に掛かる橋の材質、および水量が多いと流されるような作りになってないか確認

 5) 川幅、深さ(実際に川を渡れそうか確認)、川の水の冷たさを確認

 6) 北東方面の1週間くらいの天候予測 ※
 シモン@ヴェン : 天候予測 2D6 → 2 + 4 + (4) = 10 (02/23-20:21:44)

 7) 時間があれば、北東方面の橋を超えたところにある森の様子を探る
 なお、森に近づくに当っては忍び足で進み。森に入れれば、森の中で聞き耳
 時間が足りない場合はそこの時点で聞き耳を立てます。
 森の中に入れれば、巨体モンスターの足あとを捜索します。

 シモン@ヴェン : 忍び足 2D6 → 1 + 3 + (3) = 7 (03/01-21:47:46)
 シモン@ヴェン : 聞き耳 2D6 → 1 + 1 + (3) = 5 (03/01-21:49:10) ...聞き耳1ゾロ失敗
 シモン@ヴェン : 森の中で捜索 2D6 → 3 + 6 + (3) = 12 (03/01-21:50:40)

 バウゼンさん、聞き耳のフォローして!! NPCだけど...

 8) 北東方面の尾根の様子を目視で確認
 何かわかればラッキーぐらいで、様子見はしておきます。

※2/23のサイコロを流用

予備のサイコロ
シモン@ヴェン : 予備1 2D6 → 2 + 6 = 8 (03/01-21:57:00)
シモン@ヴェン : 予備2 2D6 → 4 + 6 = 10 (03/01-21:57:05)
シモン@ヴェン : 予備3 2D6 → 2 + 6 = 8 (03/01-21:57:10)
シモン@ヴェン : 予備4 2D6 → 4 + 2 = 6 (03/01-21:57:20)

■ 補足
下記の発言について補足しておくと...フレーバー的なもんです。
あまり気にしなくても良いです。m(_ _)m

「村人たちから話を聞き出すときに漠然と聞くより、山道、岩、切り株、樵場、炭火焼、猟場から近いとか道すがらとか、遠いとか目印なるものからどのくらいで聞いたほうが具体的な情報になるぜ」とアドバイスします。

狩猟が趣味なので、こーいう話をださせて頂きました。



バーラー(コレステロール満載) 2013.03.01 [19:30]

「ローナムで大概のものは揃いますが、さすがに菓子ってのはねえ」

「こういうのご馳走になるとやっぱ都会すげえやってなりますよねえ」

よろこんでいただけたようだわ

「ありがとうございます。そう言っていただけるとうれしいですわ」

会釈しましたわ

※ ※ ※


 ラデクに到着した一行は、すぐに村長の家へと案内された。

 寒村のことゆえ豪華とは到底言えないものの、食事が供され、一息ついたところで依頼の話となる。

「ラルセンと申します。
 遠いところをありがとうございます」

「ラルセン様、バーラーと申します。村の方々も不安でしょう
 一生懸命がんばりますわ、できるだけ早く巣を見つけませんと・・」

わたくしは挨拶をして、すこし顔をふせた。

 食事の間に呼ばれていた猟師や樵、炭焼き職人などが顔を見せ、冒険者たちに問われるままに目撃した箇所などを証言する。

「あれは妖魔なんぞじゃなかった、絶対に、人間よりもかなりでかかった筈だ」

「どちらの道の先も猟師たちの狩場があり、また北西の森では材木を切り出したり炭を焼いたり、といった具合で――」

「詳しく教えていただけますかしら?」

さあ、ミル様と一緒に聞き込みよ

わたくしはミル様に目配せいたしましたわ

 

「猟師の皆様、わたくしはバーラーと申します。よろしくお願いします」

私は猟師の皆様に礼をいたしましたわ

「皆様が使われている、罠や休憩の場所、隠れる場所、洞窟、木の穴など書かれた地図はございませんか?」

「場所を教えていただけると、大変たすかりますわ、わたくし達は妖魔の巣の発見に全力をつくしたいので、教えていただけると助かりますわ」

 

しばらく猟師の皆様の話を真剣にお聞きしましたわ

 

「それから、大きい生き物と妖魔が現れた時期は一緒かしら?」

「妖魔の中にもちょっと違う者もいましたかしら?」

ミル様のお話もお聞きしながら、真剣にお聞きしましたわ

でもそろそろお疲れかしら

「子供達は大丈夫かしら?不安になってないかしら?」

「猟師の皆様、一番よく動物が狩れる場所はどこですか?そこは、守ったほうがいいわね」

「それと、田畑の場所も炭焼きの場所も生活に必要な場所を教えてくださらないかしら、

 そこに現れたら退治しないといけないわね」

生活の事も含めて少しやわらかくお聞きしたつもりだけど、わたくしは話べたね

もう少し不安をなくしてあげないといけませんわね

「ここの名産品や美味しいものって何かしら?見せていただいても良いかしら」

少し笑顔でお聞きしましたわ、不安が和らぐといいのですが・・

「そうですわ!収穫の時期とか何か楽しみな事ってありますかしら?

 解決したら、一緒にできるといいわね」

-------------------------------------------------------
PL GM様お疲れ様で御座います。
 
 猟師様と炭焼き職人様に
 1.詳細な地図は無いか
 2.妖魔と大きいののを見た時期
 3.詳細な出現場所場所と数と種類(変なやつが混じっていなかったか)
 4.罠等の場所(どんな罠かも)
 5.休憩できる場所
 6.洞窟や大きなきの窪み等、巣になりそうな場所
 7.子供達の様子
 8.動物がよく狩れる場所
 9.田畑の場所
10.炭焼きの場所
11.一番美味しいもの
12.村の名産品
13.楽しいこと

1?7は真剣に
8?13に向けてなるべく和ませる感じで聞きたいと思います。
少しでも、不安が和らぐように

書けたかな??

GM(Lain) 2013.02.26 [00:25]

 部屋を訪れた冒険者たちを、ふたりの従士は歓迎した。
 型通りの挨拶をしはしたものの、まだ若いためもあり、すぐに打ち解けた様子になる。

 手土産の菓子が振舞われ、加えて酒も入るとなれば尚更だ。

 わざわざすみませんねと礼を述べながら、彼らは遠慮なくバーラーの持ち込んだ菓子を頬張った。

「ローナムで大概のものは揃いますが、さすがに菓子ってのはねえ」

 クラエスは言い、

「こういうのご馳走になるとやっぱ都会すげえやってなりますよねえ」

 ボリスも相好を崩す。

 彼らふたりはオランの話を聞きたがり、また子爵領の近況も問えば問われるままに話すことだろう。

 妖魔のこと、廃砦に巣食う賊のこと、騎士団の教練にかかわる諸々。

 エリクセンの、そして子爵の言はここでも裏付けられる。
 課題は課題として根本的な解決を目指しつつ、しかし今は当座を凌がねばならない。

 将来的な解決と当座の対処と、双方に力を割くことはできず、ために外部の力を、たとえば冒険者を、頼る必要がある。

「ま、俺らは歓迎なんですけどね。
 魔術師さんやら神官さんやらがいるとなりゃ、普段無理な敵だってどうにかなる」

 ルーンマスターと呼ばれる、魔法を操る才ある人材は貴重だ。
 辺境の地方領主がそういった人材を多く抱えておけるでもなく、ゆえに戦闘は個の力・数の力の押し合いとなりがちだ。

 冒険者が重宝されるのは、超常の力、魔法を操る者の比率の高さも理由のひとつ、ということであるらしい。

※ ※ ※

 ラデクに到着した一行は、すぐに村長の家へと案内された。

 寒村のことゆえ豪華とは到底言えないものの、食事が供され、一息ついたところで依頼の話となる。

「ラルセンと申します。
 遠いところをありがとうございます」

 食事の間に呼ばれていた猟師や樵、炭焼き職人などが顔を見せ、冒険者たちに問われるままに目撃した箇所などを証言する。

 騎士たちの言ったとおり、証言は村から北側に集中していた。

radek_01.png 村から北西に向かって山道が伸びており、それは村の中心から小半刻ほど歩いた牧草地の中で2方向に分かれる。

 目撃の報があったのはこの道の先で、北西側で妖魔の目撃証言が複数個所にわたって挙げられた。
 尾根から荒地を歩く妖魔を見たというもの、森の木々の先に妖魔を見かけたというもの、尾根を移動する妖魔を見たというもの、場所も状況も様々だ。

 他方、川を渡った北東側では目撃証言は1回、見たのはふたりの猟師のみ。
 荒れた尾根に、巨人の姿を見たという。

「あれは妖魔なんぞじゃなかった、絶対に、人間よりもかなりでかかった筈だ」

 ふたりの猟師は口を揃えてそう証言する。

 村としては半信半疑ながら、念のためもあり、以後北東側の尾根方面へは行かない、ということになっているらしい。

「どちらの道の先も猟師たちの狩場があり、また北西の森では材木を切り出したり炭を焼いたり、といった具合で――」

 ラルセンはそう説明した。

 今のところ被害は出ておらず、さりとてこのままでは冬を越すために必要なあれこれを得るために山に入ることもできず、といった状況に参っているもののようだ。

※ ※ ※

 村の状況をひとわたり見て回れば、これもおおむね騎士エリクセンの説明のとおり、ということが解るだろう。

 人口は二百から三百のあいだ、戸数は百に満たぬほど。
 人の背丈をやや越える程度の防柵があるにはあるが、これは丸木を格子状に組んだものだ。
 ために、手を使える(そしてその程度には知恵のある)妖魔どもであれば乗り越えるのにさほどの苦労あるまい。

 村人はおおむね農夫や牧童、樵であって、武器の扱いに長けたものは少ない。
 わずかに猟師たちが弓矢を使いはするが、どこまで当てになるものであるかは判然としない――妖魔に矢を射掛けうる腕前を持つことと、妖魔に矢を射掛けることには大きな差異がある。
 己の命が危険に晒されうる状況で踏みとどまり一矢を放つことがいかに困難であるか、冒険者であればこそ理解できるところではあるだろう。

※ ※ ※

 避難の準備、という言葉に村長ははじめ驚き、次いで難色を示した。

「たしかに妖魔は恐ろしいものではありますが――」

 まだ村の近くまで寄せてきたわけでもないのに、なぜ、とその顔が問うている。
 いざというときの、あくまでも念のため、という言葉を冒険者たちから聞けば、まあ備えは必要でしょうが、とどうにか納得することだろう。

「子爵もむざむざと村を捨てろと仰っているわけではありません。
 それが証拠に、冒険者殿に加えて我々も派遣されております。
 どうにもならなくなったときに、それでも領民を死なせてはならぬとの仰せなのです」

 先日の酒宴の、あるいは道中の様子とはやや異なった調子で、ボリスが口を添える。
 子爵の名を出されてはそれ以上反論もできず、ラルセンは頷いた。

 あいつああいうの巧いんですよね、と、こちらは前に出ず冒険者たちの後ろに控えていたクラエスが口の中で呟いた。

※ ※ ※

「それじゃ、俺らは避難の計画をも少し詰めておきますから」

 一通りの話が終わり、さて次は、という空気になったところでクラエスは冒険者たちにそう申し出た。
 ボリスもああそれが良さそうだな、と同意の態だ。

 時刻は昼をやや回り、午後の半ばといったところ。

 早速探索に出るにせよひとまず情報を収集するにせよ、時間が有り余っているというわけではない。
 従士たちの申し出は、そのあたりを慮ったものと思われた。

 さて、まずは何をすべきだろうか――?

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■GMから

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 ご迷惑をおかけいたしました。
 ひとまず進行できる程度には回復しておりますありがとうございます。


◆従士さんたち
 菓子と酒は喜ばれました。
 特に菓子ですね。甘いもの=高価かつ珍しいものなので喜ばれます。
 めったに口に入らないものですので!

 というわけで、だいたい打ち解けた感じになっております。
 餌付け重要。


◆ラデク
 地図の北西、赤い楕円が妖魔の目撃地帯です。
 この中で目撃の報が複数上がっているとお考えください。
 他方、地図の北東の赤い×印は巨人(猟師談)の目撃地点です。

 茶色の点線は山道です。おおむね尾根を通っています。


◆避難計画
 大筋として、万が一のときはローナムまでの避難、というのを前提に、従士と村長で話を詰めるようです。
 具体的な計画は彼らに一任、ということであれば、今後特に意識する必要はないでしょう。

 実際の避難計画に携わりたいのであれば、到着当日の午後をまるまる使う必要がありそうです。


◆今後の行動
 この段階で、全員でまとまって行動する必要はありません
 聞き込みなり周辺状況の確認なり、自由に動いていただいて結構です。

 もちろん、早速探索行、ということでも問題ありません――森に入ってそう歩かないうちに日が暮れそうではありますが。

 聞き込みなら夕食までに2箇所、というかふたりくらいに聞き込むことが可能です
 大まかに、

 ・妖魔を目撃した樵や猟師
 ・巨人(?)を目撃した猟師
 ・村長
 ・その他牧童や樵など、村の周囲に詳しそうな人々

 このくらいが候補でしょうか。
 ほかに「こんな奴から情報がほしい!」というものがありましたらリクエストをくださいませ。

 周辺状況の確認なら、夕食までに1箇所程度は回れそうです

 ・北西側の山道(尾根へ上がる手前まで)
 ・北東側の山道(川を渡り、尾根へ上がる手前まで)
 ・畑や牧草地全般(村の周囲をぐるっと)
 ・フラナリー街道と橋

 なお、バウゼンは単独で情報収集させることができません。
 誰かに随行させることは可能です。
 放っておくと従士と避難計画のあれこれの手伝いをしています。

 ほかにやっておきたいことなどあれば、こちらもリクエストをおねがいしまーす!