はじまり
マーク(悪根) 2012.05.15 [23:53]
「ルーイはミラルゴの出か。言われてみれば服装とかそれっぽいな。
あの辺の行商からすればやっぱ紛いだよ、俺は。
商会のおつかいであちこち行くような感覚に近かった。」
>「マークさんは弓が得意なんでしょう?
> 弓を活用できるような位置取りが出来るように考えなきゃ。
> バルカさんは前に出られる、と。
> オレの魔法が有効な距離は弓より短いから・・・」
「どっちかと言うと弓、なレベルだしなぁ。
場合にもよるけど、人的な余裕がないから盾持って前に出た方が堅実か?
ルーイはバルカと俺を壁にするように立ち回って貰って...」
ガリガリ頭を掻きながら呟きに口を挟む。
※※※※※
>ごく一般的な、言ってみれば型通りの挨拶は、ジゼルをより緊張させた様子だった。
>明らかに年上、経験も自分よりはずっと上という、つまりは目上の相手に
>丁寧な態度を取られたことが緊張を呼んだのかもしれない。
>「実はわたしも、隊を離れるのは初めてなんです」
若いなぁ。ま、あんま苦手にさせるのも悪いな。
「やってみれば案外、なんて事なかったりするものです。それと...」
営業スマイルから意地の悪くニヤリと口端を上げ。
「元が商人の時の習性と言うか職業病と言うか。
お客さんやそれに準ずる人へは自然と口調がね。
あれだ、酒場の給仕さんに接客される感じで聞いてくれればいいさ。」
ニッコリと微笑みに戻す。
「では、とりあえずカルナまで行くとしましょうか。」
PLより----------------------------------------------
ジゼル達の前でもルーイ達にはタメ口。
依頼人である子爵の前でのみオール敬語。
商人のサガである。仕方無いんです。
狼煙の合図はどうしますか。
5つまで決めれるそうですが何か希望あります?>ルーイ、バルカ
マーク的には「敵襲」「救援を請う」の2つでも十分過ぎるくらい。
雨の日は無理っぽいですけど。現地ではまず天候予測しなければ。
※追記
狼煙については私達がカルナの外で調査中に
カルナで何事か起きた時に"ジゼルらから"の連絡を受ける為の手段、がメインと考えてます。
魔音氏の指摘する通り、目立ちます故に自分らでは使いにくいです。
バルカ(魔音) 2012.05.15 [23:28]
ルーイ(たいまん) 2012.05.15 [10:56]
「そうですか、厳しいですか。
じゃあ、お言葉に甘えて。
ラバと荷馬は置かせてもらいます」
エリクセンさんからの折角の申し出だもの、ロイドとフランクには悪いけど留守番しててもらおう。
* * *
「へえ、マルドルさんとガラフさん、どんな感じだったんですか。
きっとマルドルさんは涼しい顔でゴブリンを斬って、
ガラフさんはドワーフなのに駆けずり回ってたんだろうなあ。
お礼なんて気にする人たちじゃないと思いますけど、やっぱりまた会えるとうれしいですよね」
クラウスさんに聞く。
ガラフさんは特に2回の仕事で一緒になってるから、結構想像がつくんだ。
「マークさんは弓が得意なんでしょう?
弓を活用できるような位置取りが出来るように考えなきゃ。
バルカさんは前に出られる、と。
オレの魔法が有効な距離は弓より短いから・・・」
ぶつぶつと今後のことを考えながら呟く。
「ま、現地で考えればいいや。
ロイド、フランク、おまえたちはここで留守番だよ。
いい子で待ってるんだぞ。
ライト、よろしくな。
山道だっていうから、結構厳しいだろうけど、頑張ってくれよ」
相棒たちの首筋をぽんぽんと叩いた。
そしてジゼルに。
「誰だって最初は初めてだしね。
大丈夫、少なくとも、キミはオレより強いんだから。
オレ、最初に魔物に会った時はすくんで足が動かなかったんだ。
すぐ、慣れるよ」
慣れるのがいいかどうかは、まったくの別問題だけどね。
---------------------
PLより:
プチレスにレス。
実質何もやってません(きりっ
<うま
お言葉に甘えてローハン・・・じゃない、ローナムにラバと荷馬は置いて行きまーす。
死なばもろとも!とも思ったのですが、れいんさんの感覚に準じます!
GM(Lain) 2012.05.15 [00:55]
> 「戻った直後だったからこそ、手も空いていたわけでして。
> こういう稼業故に働ける時に働いておきませんとね。」
「腕の確かな冒険者が働いてくれるとあれば我らも領民も安心できるというものだ」
エリクセンは冗談めかしてそう言った。
> 「引退後に考えさせて頂きますよ。もっとも、まだ先の話のつもりでいますけれども。」
期待しているよ、と、これは本気とも冗談ともつかぬ態度で答える。
マークの戦功の記憶も新しいとあって、三人は好意的に迎えられているようだ。
※ ※ ※
> 「おや。さっきの地図ではわかりませんでしたが...
> 川があちこち流れているのですね。」
「ああ、広い範囲を眺めるための地図に小さな川の1本1本までは描き込めぬからな」
全体の地勢を読み取るためのもの、より細かいものと使い分けているのだ、とエリクセンは答える。
> 「...という事は。橋のない箇所を渡るのも骨でしょうか。」
「場所と水量によるとしか言いようがないが、まあ、雪解けのこの時期ゆえ、骨であることは間違いあるまい」
渡渉の可否は結局のところ、現地へ行ってみなければ解らない、ということのようだ。
> 「この季節の降雨状況はどうです?
> 橋が流されて、川に挟まれた地域が孤立するようなことはあり得るんでしょうか?」
「そのあたりの橋は吊り橋が主であるゆえ、流されるようなことはさほど心配の必要がない」
ただ過去には大雨で増水した川が河岸を抉り、支柱ごと流された例もあるという。
「これから夏へ向けて雨は少なくなってゆくが、その分は雪解けの水がな」
結果として雨の多少にかかわらず、これから夏の盛りにかけて川の水量は増えるのだそうだ。
> 山道である事を考えると...ふむ。これはカルナの方に聞いた方が良いでしょうか。」
「山道である、というよりも、道がないのだ。
詳しくはカルナで聞くのがよいだろうが、まあ、山の中ゆえ移動にも相応の時間はかかろう」
※ ※ ※
> バルカさえよければお借りしようかと。」
> 是非それで」
「よろしい、手配させよう」
> 「馬を三頭、連れて行きたいので、厩の手配をお願いできると助かります」
「――三頭?
・・・・・・ああ、いや、差支えはないが、フラナリー街道は険しい道ゆえ、是非にということでなければここに置いて行かれては?」
ルーイの言葉は、エリクセンにとってやや意外であったようだ。
それでも即座に断ることはない。
むしろ、山道を、荷を積んだ馬を連れて通らねばならないということを案じているように思われた。
※ ※ ※
> 「時に。この騎士団では狼煙による伝令はやっていますでしょうか?
「使わぬではないが、あれは天候に大きく左右される。
あくまでも補助的な手段、ということだが――」
> こういう狼煙が上がったらどういう意味か、等は教えて頂けるなら知っておこうかと。」
「ふむ、たしかにそれは道理。
出発までにお伝えしよう、少々時間を頂くがよろしいか」
※ ※ ※
> 「マルドルも元気にしていますよ。この仕事が、良い土産話になる
> よう、私も全力を尽くします」> 「クラエスさんはあのふたりと仕事したんですか。
> ガラフさんひとりいると、だいぶ気が楽ですよね。
> マルドルさんも頼りになるし。
>
> うん、ちゃんと、帰って伝えておきます」
ああお元気でしたか、とクラエスは安心した様子だった。
「散々お世話になったから、いつかまたお会いしたいなあと思ってるんですよね。
あのときは慌しくてお礼も言えなかったし」
返せるような恩でもないけれど、お礼くらいは言いたいじゃないですか。
クラエスはそう言って小さく笑った。
※ ※ ※
> 「マークです。此度は宜しくお願いします。」
ごく一般的な、言ってみれば型通りの挨拶は、ジゼルをより緊張させた様子だった。
明らかに年上、経験も自分よりはずっと上という、つまりは目上の相手に丁寧な態度を取られたことが緊張を呼んだのかもしれない。
> 「よろしく、ジゼル!
> 同い年みたいだし、改まった話し方はなしってことで。
> オレ、戦う力はからっきしだから、頼りにしてるよ」
いささか気安すぎるかに思えるルーイの言葉に、見て取れるほどの安堵の表情が浮かぶ。
「実はわたしも、隊を離れるのは初めてなんです」
少し恥ずかしそうにそう言い、頑張ります、よろしくお願いします、ともう一度頭を下げた。
-------------------------------------------------------
■GMから
あれ、なんかレス揃うの早くね・・・?
>みなさま
ふたたびぷち進行でーす。
・地図と川関連のもろもろ
・馬の手配
・女子力を上げる作業
などなど。
質問などで拾えてない部分があればご指摘くださいませー。
明日か明後日あたり、ふたたび進行の予定でございます。
>たいまんさん
馬とロバは置いてった方がいいんじゃね、とエリクセンは言っておりますが、置いていく/連れていく のいずれであってもゲーム的には特に何があるわけではないです。
RPのネタにお使いくださいませ。
強いて言えば、カルナが妖魔に焼かれたりするとちょっと危険かなって程度ですね!
>悪根さん
烽火については打ち合わせを済ませたということでおkです。
「敵襲」「救援を請う」などの単純な合図を4・5種類、といったところですね。
内容については相談して決めておいていただければ!
ルーイ(たいまん) 2012.05.14 [10:49]
「馬を三頭、連れて行きたいので、厩の手配をお願いできると助かります」
それだけお願い。
正確にはラバと馬二頭だけどね。
バルカさんもマークさんも如才ないというか、すごく的確なので、オレが加えて聞くこともない。
やばい、オレ、今回アイデンティティ喪失の危機だ。
ぼーっとしてんじゃないぞ、オレ。
* * *
「へー、元々商売をやってたんですか。
草原にいたころは、行商の人が来るのが楽しみだったんです。
草原なんてあるものが限られるじゃないですか。
珍しいものが色々見られて楽しかったなあ」
ローナムへの道中も、雨が多かった。
季節柄、そういうもんだけど、マークさんはちょっと憂鬱そうだった。
マントが重くなるのは勘弁だけどね。
ホラ、オレ体力ないし。
「こいつがラバのロイド、一番の古株です。
で、荷馬のフランク。
ロイドと荷物を分けて運ぶから、楽過ぎてつい歩調が速くなるんですよね。
もっと持たせてやっていいですよ。
軍馬のライト。
オレには過ぎた馬だけど、こいつに乗って駆けるとすごい気持ちいいです」
相棒たちを紹介する。
こんなに連れて行ってどーすんだって話しだよな。
「ライトとフランクは、オランに来て冒険者になってから手に入れました。
みなさん、あんまし馬に興味ないみたいですよね。
草原じゃひとり一頭の馬は絶対だったから、新鮮でしたよ」
* * *
ローナムに着くと、エリクセンという騎士が出迎えてくれた。
「魔術師のルーイです」
簡潔に、あいさつ。
連絡係として、クラエスさんとジゼルさんという二人の兵士が付けられることになった。
経験を積むという意味合いが大きいんだと思う。
そして、こういう特殊な場に出されるってことは、多分、有望株なわけだ。
―――とんだお荷物、って可能性もあるけどね。
とりあえずは軽く挨拶だけ。
仲良くなるのは、出発してからでも十分だ。
「山だからなあ。
雨続きで地盤が緩んでるのが怖いです。
その辺も地元の人に聞いた方がいいかな。
むしろ、土砂崩れで山を追われて降りてきちゃった、っていうのが本当のところかも」
ただの憶測を口に出すのは悪い癖だけど、つい、ね。
* * *
次の日はよく晴れていた。
ベッドはやっぱり楽チンだ。
「んー、いい天気だ!」
ぐーっと伸びをして、3頭の相棒の様子を見る。
カルナまでは、一緒に行くつもりだ。
そのあとは、状況に応じて。
まあ多分、3頭とも留守番になるんだろうね。
そして、兵士の二人と改めて顔合わせ。
「よろしく、ジゼル!
同い年みたいだし、改まった話し方はなしってことで。
オレ、戦う力はからっきしだから、頼りにしてるよ」
頼った方がいいのか、頼らせた方がいいのか、まだわかんないけど。
ま、なんとかなるよね。
「クラエスさんはあのふたりと仕事したんですか。
ガラフさんひとりいると、だいぶ気が楽ですよね。
マルドルさんも頼りになるし。
うん、ちゃんと、帰って伝えておきます」
-------------------
PLより:
最後とは屈辱ゥ!(何が
そしてお二人の質問に隙が見当たらないのでやることがないからロールに走る(笑
魔音さんの書かれたように、川をはさんでグループを二つに分けるのが妥当でしょうか。
さすがに手分けは出来ないと思うので、しらみつぶしってことになるのかなー。
カルナでより詳細な情報を得たいです!
個人的な感想としては、土砂崩れとか川の増水がきっかけになってるのかな、というところ。
買い物を再三言われているのが気になりますが、弓矢はあるし、道具もひととおりありますよね・・・?(ちょっと不安
バルカ(魔音) 2012.05.14 [02:25]
バルカ(魔音) 2012.05.14 [02:18]
マーク(悪根) 2012.05.13 [20:54]
>「貴公らに担当して貰うのはここ、ということになる」
地図を覗きこむ。
「おや。さっきの地図ではわかりませんでしたが...
川があちこち流れているのですね。」
街道も曲がりくねっている。高低差に合わせているのだろう。
勾配もそれだけきつくなっていると見るべきか。
>・川についてはこれを利用した移動は非常に困難
「...という事は。橋のない箇所を渡るのも骨でしょうか。」
街道には橋がかかっているからいいとして。
ABCとDEFの間をショートカットは出来ないと見るべきか。
>「お望みとあらばのこりのお二人の分もお貸しできるが、いかがされる?」
「私も昔取った杵柄、と言う程に昔でもないですが。乗馬はそれなりに。
バルカさえよければお借りしようかと。」
どーだろ?とバルカへ向き直り。
また、視線を戻し。
「流石この地図で言う...これらのポイントへは徒歩で行くとして。」
この山道を馬で行くのは厳しそうだ。
馬で行っては隠密どーのこーのもないし。
「早朝から順にABCと回って日が沈むまでにカルナへ戻ってこれると楽なんですが。
山道である事を考えると...ふむ。これはカルナの方に聞いた方が良いでしょうか。」
>「ここローナム、そしてディマスとの連絡要員としてこのふたりを貴公らに同道させたい。
> 男のほうはクラエス、女性はジゼル
> 急報や伝令の要があれば、遠慮なく使って貰いたい」
まだ見習い、だろう。
>「彼らの前ではあのように申し上げたが、いまだ彼らのみで妖魔どもの矢面に立たせるには些か心もとない。
> 戦い慣れた貴公らと異なり、臨機に動くほどの経験もまだ無いのだ――申し訳ないが、その点はお含み置きいただけないだろうか」
「承知致しました。いざという時に伝令として動ける人がいない、では危ういですからね。」
何事にも初めてはあるが。早急に過ぎれば育つ前に潰れてしまう。
「時に。この騎士団では狼煙による伝令はやっていますでしょうか?
ま、あれです。念のための用心と言うか。
私達がカルナの外で調査中に他所で何が起きるかもわかりませんし。
こういう狼煙が上がったらどういう意味か、等は教えて頂けるなら知っておこうかと。」
※※※※※
>「ジゼルです。よろしくお願いいたします」
>「クラエスです。どうかよろしくお願いします」
「マークです。此度は宜しくお願いします。」
クラエスの方はミノ亭の冒険者に知り合いがいるようだ。
ルーイとバルカは知っているだろうか。
マルドルと言う名は確か...二人の会話に出てきていた気が。
PLより----------------------------------------------
女子分補給イエーイ。
文中での質問は
・川って橋無しだと渡るのきつい?
・各ポイント間の距離ってどんな具合?
・狼煙って使ってる?
こんなとこでしょうか。上2つはカルナで改めて聞いた方が良さそう。
探索方法は...カルナに着いてからで良いかな。
GM(Lain) 2012.05.13 [19:07]
四半刻ほどの後、一行は邸内の一室に集まった。
三人とエリクセンのほか、男女ひとりずつ、計ふたりの従士が呼ばれている。
「状況調査を行って貰う場所についてだが」
前置きなく、単刀直入に本題を切り出す。
「まずはこれを」
地図を二枚、テーブルの上に広げた。
一枚は先日、セレンソン邸で見たものだ。
「こちらはすでに見ておられよう。
このカルナ近辺からディマスの先あたり、ここが目立って目撃の報の多い場所だ。
貴公らの来着を待ってのち、とも考えたが――」
ディマスにはつい3日前、斥候を出した、と告げる。
「貴公ら冒険者ほど山中での行動に慣れているわけではないが、今は何よりも早く情報が欲しい。
村への襲撃は今のところ無いが、いつ襲ってくるとも知れぬ」
そのようなわけで、と言いながら、彼はもう一枚の地図を示した。
「貴公らに担当して貰うのはここ、ということになる」
中心にカルナと書かれた印が打ってある。
「目撃の報告には特徴がある。
ほぼすべてが街道の北西側、言い換えればエストンの主稜に近い側でのことだ。
こちら側に何かある、と考えてよかろう」
「ほか、妖魔どもが塒にしそうな場所、つまりは洞窟だが、そういったものについての情報も得ている。
近辺、といってもだいぶ範囲が広いが、カルナ近辺には6箇所ばかりあるようだ。
大きさその他、詳細については解らない――どれが当たりか、というのはやはり調べてみなければ解らぬようだ」
まあそもそもディマスの側に当たりがある可能性もあるのだが、とエリクセンは笑う。
「細々とした部分について私が口を挟む道理ではないが、まずはカルナを拠点に動かれるがよかろうと思う。
詳しい情報が必要であれば、カルナで協力を得られるよう手配する。
カルナまではここから徒歩で6日、ディマスまでは更に1日半。
聞けば魔術師殿は乗騎があるとか。馬を使えば今すこし早く着くことはできよう。
お望みとあらばのこりのお二人の分もお貸しできるが、いかがされる?」
「糧秣その他の消耗品については後ほど手に渡るようにしよう。
ああ、糧秣の秣の方は道中で手に入れられるよう、書状を用意する。
それから、」
ふたりの従士を振り返り、
「ここローナム、そしてディマスとの連絡要員としてこのふたりを貴公らに同道させたい。
なにかあればディマスなりローナムなりへ走らせてほしいのだ。
男のほうはクラエス、女性はジゼル」
目顔で促すと、ふたりは一歩進み出て冒険者たちに挨拶をした。
「ふたりとも一通りの訓練は受けているゆえ、己の身を守ることはできよう。
馬もそれなりに乗りこなす。クラエスは妖魔と矛を交えた経験もある。
急報や伝令の要があれば、遠慮なく使って貰いたい」
ではお前たちは出る支度を整えるよう、とエリクセンは従士ふたりに命じ、ふたりは一礼して退出した。
扉が閉まるのを見送り、やや声を落としてエリクセンが続ける。
「彼らの前ではあのように申し上げたが、いまだ彼らのみで妖魔どもの矢面に立たせるには些か心もとない。
戦い慣れた貴公らと異なり、臨機に動くほどの経験もまだ無いのだ――申し訳ないが、その点はお含み置きいただけないだろうか」
※ ※ ※
翌朝、空はよく晴れている。
一晩柔らかいベッドで休んでここまでの旅の疲れを癒した一行は、ここからさらに険しい山道へと向かうことになるだろう。
昨日慌ただしく紹介されたふたりは今、軽騎兵の軍装に身を包み、弓矢と槍を携えている。
「ジゼルです。
よろしくお願いいたします」
兜を被るときに邪魔にならぬようにとの配慮であろう、亜麻色の髪をうなじまでの長さで切り揃えた女性の従士が一礼して挨拶した。
成人したばかりであるのか、まだ若い。ルーイと同年輩、といったところか。
身体つきはさすがに引き締まっているものの、ともすれば幼くも見える顔立ちだ。
濃褐色の瞳に、小さからぬ緊張の色がある。
「クラエスです。
どうかよろしくお願いします」
いまひとり、やや年嵩の――といっても二・三歳といったところだ――従士も同じように一礼する。
鍛えれば鍛えただけ伸びる年頃ゆえか、こちらも鍛えられた身体つきだ。
煉瓦色の髪に群青の瞳。緊張よりも、どこか懐かしげに冒険者たちを見やっている。
「王都からと伺いました――マルドルさんやガラフさん達はお元気ですか」
聞けば、以前おなじ戦場で戦ったことがあるのだという。
「戻られた折には、あのときの皆は元気でやっている、とお伝えください。
ボリスと俺はあれがきっかけで従士になりました、と」
市門を出た先、ゆるゆると続く上り坂の街道を、初夏の朝の太陽が照らしている。
この先に妖魔どもが出るとは、どうにも想像しがたいほどの平和な情景だった。
-------------------------------------------------------
■GMから
>みなさま
お待たせいたしました進行でありまするー。
女子分が足りないとのご指摘を受けまして新兵(女子)を同行させることと相成りました。
やさしくしてあげてね!
・同行させる従士については基本的に戦闘させないでください
・できればカルナに置いといて必要なときに伝令に使ってください
というのがエリクセンからのお願いです。
従士ふたりもそのように言われていますが、その場で説得して戦列に加わらせることは不可能ではないでしょう。
さて、
・冒険者が担当する村近辺の地図
・と、洞窟やなんかのポイント
を新たに提示いたします。
新たに提示した地図のA―Fがそれっぽい洞窟、とのことです。
ほか、
・食糧その他の受け渡し
・まぐさの手配
・カルナで協力を得るための口添え
などなどはすでに済んでいるものとしていただいて構いません。
なお、くどくなりそうなのでエリクセンの口から説明させるのは省きましたが、
・川についてはこれを利用した移動は非常に困難
です。
山脈内部を流れる急峻な渓谷だから、というのがその理由です。
切り出した木材を筏に組んで流したりはしますが、人間でも専門家が必要なレベルですね。
妖魔レベルでは考慮に入れる必要がないと考えていただいて構いません。
エリクセンもその前提で話をしています。
その他、何か質問や買い物などがありましたらここでどうぞ。
次の進行でカルナまで進める予定でおります。
なお、ローナムを出発したあとは装備品などの買い足しは困難、武器等は補充不可能になりますのでご注意くださいませー。
マーク(悪根) 2012.05.13 [18:51]
>「遠いところをよく参られた」
「変わらずご壮健のようで何よりです。」
一礼。まぁ、以前よりさほど時も経ってはいないが。
ともあれ彼であるならこの後の話へもスムーズに入れそうだ。
>「先日随分と助けられた貴公に、また助力を頼めるとはな」
>「あれから一月経つか経たぬかだ、王都へ戻ってすぐまた依頼を請けられたか」
「戻った直後だったからこそ、手も空いていたわけでして。
こういう稼業故に働ける時に働いておきませんとね。」
>いっそ住むならば歓迎しよう
「引退後に考えさせて頂きますよ。もっとも、まだ先の話のつもりでいますけれども。」
だがまぁ、そうそう長く続けられる職でもないだろう。
問題は命あるうちに稼ぎ切って退けるかどうかだが...
PLより----------------------------------------------
とりあえずRP挟むのです。
ローナムって結構、北にあるなぁと改めて。
GM(Lain) 2012.05.13 [00:47]
> 「...何にせよ、まずはローナムですね。」
> 「それじゃ、早速ローナムへ。に私も一票です。
では、と頷きつつ、フリクセルは使用人に目配せをする。
差し出されたトレイの上には銀貨の入った小袋と、そして一通の書状。
『この書状を持つ者のローナムまでの旅程について、宿泊および酒食等、必要な便宜を図るよう。所要の費用はアンセルム子爵家宛請求されたい』
書状には、署名とともにそのように記してある。
小袋は前金、というところだろう――中には報酬の2割に相当する額、300ガメルが入っている。
「お持ちください。
ああ、ローナムへは、今日から半月のうちに冒険者が着く予定である旨を伝えてありますので、どうかそのように」
蛇の街道の半ほどにあるローナムへは、オランから2週間ほどの道程だ。
今すぐとは言わぬまでも、明日には発たねば間に合わなくなるだろう。
※ ※ ※
バルカの細々とした問いにも、フリクセルは特に気を悪くする様子はない。
丁寧な口調で質問に答えてゆく。
ローナムで待つ騎士の名――エリクセン、というそうだ――を伝え、エストンの山中、街道を外れた場所では徒歩での移動が最も効率がよいであろうと答え、矢や保存食についてはエリクセンに手配を命じてある、と請け合った。
「近隣の領主への気兼ねはありません」
気兼ねせねばならないほど、人がおりませんのでね。
最後にそう付け加える。
点々と小村がある程度の山の中であるゆえ、面の支配というよりは、その点と、点同士を結ぶ線を押さえている、ということなのだろう。
※ ※ ※
旅支度を整え、必要と思われるものを買い込み、あるいは補修し、というようなことをしていれば、午後の半日はあっという間に過ぎてしまうことだろう。
思いのほか慌しい時間の合間を縫って、バルカは知己の騎士に会うことができた。
名目はエストン方面の情勢について、ちょっとした情報交換、といったところだ。
期待どおりと言うべきかどうか、彼、ヴィーゲルトは、それなりの情報を得ていたようだ。
エストンの山中で妖魔の活動が近年になく活発化していること。
アンセルム子爵ほか、近辺を領する地方貴族たちが対応に苦慮していること。
王国としてもそれらの状況、対応を注視していること。
プリシスが王国の盾であるとすれば、蛇の街道は盾を支える王国の腕、その血管だ。
ヴィーゲルトはそう言った。
夜も更けた頃、再会を約してふたりは別れた。
お互いの職業柄、これが最後であるかもしれないとは思っていても口には出さない。
騎士と冒険者の友誼とは、そういったものである。
※ ※ ※
森は雨のほうが美しく見える、と言ったのは誰だったか。
ローナムへの行程、その前半はしばしば雨が降った。
とはいえ、足止めされるほどの雨ではない。
雨具代わりにマントでも羽織ってしまえば、さほど気にする必要もない。
新緑の森を抜け、つづら折の山道を歩き、予定通り2週間の旅を終え、一行はローナムに到着する。
代官の邸宅で三人を迎えた騎士は、エリクセンと名乗った。
「遠いところをよく参られた」
旅の労をねぎらい、一行を見回して、マークの顔に目を留めた。
「先日随分と助けられた貴公に、また助力を頼めるとはな」
厳つい顔をほころばせる。
「あれから一月経つか経たぬかだ、王都へ戻ってすぐまた依頼を請けられたか」
いっそ住むならば歓迎しよう、と言って笑った。
「ともあれ皆、ひとまず荷を下ろして一息入れてこられては如何か。
色々と質問もあろうが、旅装のままで立ち話、というようなものでもあるまい」
-------------------------------------------------------
■GMから
書いてたら長くなったのでひとまずここまでで!
実質進んでない気もしますが気のせいです気のせい。
のこりは日曜夜に投下しますですー。
バルカ(魔音) 2012.05.12 [08:35]
マーク(悪根) 2012.05.11 [21:55]
「ご回答ありがとうございます。」
厄介だ。得られた情報で一番悩ましいのはこれ。
>砦に大量の糧食その他の消耗品が備蓄されていたこと。
つまり独自にそれらを入手するルートを持っているという事。
足がついていないなら、子爵領の外からか?
今回も裏で暗躍しているのならば、
目撃された妖魔が略奪もせずにいられる理由も...
>「いずれまた何か、お願いすることがあるやもしれませんね」
>そうならねばよいのですが
「はい。大事ない事を願いたいところです。」
当座の焦点は妖魔の目的だ。
何のために遠目からでも目撃されるような場所をうろついているのか。
単に食料調達の為の狩りでもしている、と言うのは楽観だろうか。
他に戦略的な意味を考えるなら、斥候くらいしか思い付けない。
もっと穿った見方をするなら釣り、と言う可能性も。
下手に騎士団を集中させると川を下られて...いやいや。
「...何にせよ、まずはローナムですね。」
PLより----------------------------------------------
買い物は特にありません。
マークはローナム行きOKです。
ルーイ(たいまん) 2012.05.11 [20:25]
マークさんの受け答えはカッコイイ。
うん、オトナの男って感じだ。
マークさんは既にセレンソンさんの仕事を請けたことがあるらしい。
じゃあ、この辺の地理感があるってことかな。
それは助かるなあ。
「じゃあ、詳細は現地でってことですね。
オレはそれでいいですよ」
山狩り。
うん、そんな響きだな。
今回の仕事は山狩りだ。
「狩られないようにしなきゃな」
なんせ、オレには自衛手段がないから、さ。
--------------
PLより:
ローナム行こう、超行こう!
ゴブリン知名度判定は成功でした!(!を付ける必要があるのか
20:24:45 たいまん@ルーイ ゴブリン知ってるか 2d+6
Dice:2D6[4,5]+6=15
GM(Lain) 2012.05.11 [20:07]
> 「妖魔の目撃ポイントをひととおり地図上にチェックしたいですね。
> そこから推測出来ることもあると思うんです。
なるほど尤もです、とフリクセルは頷いた。
「しかし、詳しくどこ、という情報はここには届いておりません。
フラナリー街道の入口、ローナムにてより詳しくお伝えできましょう。
聞いているところでは――」
ふたたび地図の上に指を滑らせた。
「この村、カルナ近縁からディマスの先、フリーダー川のあたりまで。
その区間での目撃例が明らかに増加している様子です。
目撃されているのはゴブリンですが――」
なにぶん遠目のことゆえ、さほど詳しくはわからないのです。
上級妖魔がいる可能性も否定できない、フリクセルは己の懸念をそのように語った。
> 出現範囲が広いってことは、妖魔の王国でも出来たのかな。
> 「2倍のゴブリンたちとの遭遇というのは、想定する2倍、あるいは数倍の
> 本隊が控えていると覚悟しておいて良いかもしれませんね」
「そういった可能性を憂慮しているのです」
ルーイとバルカの言葉に、意を得たり、といった様子で子爵は首肯した。
ルーイがジョージに語ったように、妖魔――ことに下級妖魔において恐るべきはその数だ。
かれらは各々が熊のように強くはなく、頑健でもない。
が、妖魔どもは群れる。
武器を使いこなす知恵をもち、しかるべく指揮されれば数の力で人を圧倒しうる。
王国――大きな群れの出現は、地方領主にとっては脅威そのものだ。
> 実害がまだないんですよね?
> それも気になるところです。
> 食糧を求めて現れてるわけでもないってことでしょう。> 「こう申し上げるのも憚られるところですが、目撃情報の多さの割に、
> 被害がないというのがかえって不気味だと思います。
「そのとおりです。
数が多ければ必要になる食糧の量も増える。
ゆえに、村が襲われる危険も、ということなのですが――」
不思議と村落への襲撃の報はないのだという。
「不自然と言えば不自然ではあります。しかし、」
襲撃がなければそれに越したことはない。
それが領主としての彼の本音なのだろう。
> 「ゴブリンたちが何をしていたか? というほどの報告もないということ
> ですか?」
「ありません」
バルカの問いには、端的な答えが返ってきた。
> そこで、可能な限り現地の情報を事前に聞いておきたいと思ってます。
> また、土地に詳しい方々の話を聞ける機会があれば、紹介をして下さると
> ありがたいです」
「それについては、やはり現地に近い場所で聞かれるのがよいでしょう。
フラナリー街道の入口にあたる、ローナムという街で、ある程度の情報と便宜を得られるよう、手配をしてあります」
※ ※ ※
> 「調査期間ですが、期日は如何程をお考えでしょうか。」
「出没頻度の高い地域をくまなく調査するのであれば、現地で1週間から10日程度は考えた方がよいでしょう。
無論、それよりも早く棲家を特定できるのであればそれに越したことはありませんが」
> 「以前にも妖魔の討伐等は行われていたと思います。
> その時に妖魔が使用してた巣で、まだ再利用可能な場所があれば
> 知りたいのですが...情報は残ってますでしょうか。」
「そのような場所は、いくつかあるやに聞いております。
今回の一件の規模に見合うかどうかは解りませんが――」
いずれにせよ手許にはそこまで詳しい情報はないゆえ、ローナムで、ということのようだ。
> 「地図の写しを取って構いませんか。」
「これをそのままお持ちください。
ローナムにはカルナ近辺の地図もありましょうから、それも受け取れるよう手配しましょう」
マークの質問に、フリクセルは面倒がる様子もなく答えてゆく。
むしろ疑問点を質そうとする姿勢を好ましいとすら思っている様子だ――少なくとも、そのような態度を、かれは取っている。
> 「以前の依頼(霧の砦)にて、砦にいた敵兵士について何か判明していますでしょうか。」
その問いに、ちらりと表情を曇らせた。
「いまだ詳しくは――しかし、」
判明したことはいくつかあるのだという。
フラナリー街道沿いで彼らが活動していた形跡がほぼ全くないこと。
砦に大量の糧食その他の消耗品が備蓄されていたこと。
用いられていた武器はいずれも、通常の水準を満たすものであったこと。
「――いま私から申し上げられることは、ここまでです」
ただの山賊の類ではない、より組織的で大きななにかの存在。
それを窺わせるものであるがゆえ、軽々に口にできぬということなのだろう。
「いずれまた何か、お願いすることがあるやもしれませんね」
そうならねばよいのですが、と付け加えた表情はしかし、ある種の確信に満ちていた。
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■GMから
>たいまんさん
目撃ポイントについてはフリクセルが語ったとおりです。
結構広い。
妖魔の種類はゴブ、ということらしいです。
でも上位種いるんじゃね?みたいな。
>悪根さん
見事な要約だ・・・。
質問については上述のとおりです。
ぜんぶ拾えていますでしょうか。
魔晶石については、買って他人に渡しておくなども自由にしていただいて結構です。
シナリオを超えて渡しっぱなしだと少々問題がありますので、使われなかった場合は返してもらってください。
まあこのあたりは厳密なルールがどうこうというよりも、わかりやすさの問題ですね!
>魔音さん
フリクセルのいう「騎士」は彼の手持ちの騎士であり、国王直属の騎士団(車輪の騎士団)ではありませんすみません。
車輪の騎士団の騎士に会って話を聞くことは可能ですが、おそらく現状提示されている以上の情報は手に入らないでしょう。
フリクセルがフリクセル本人の裁量で動かせるのは、彼自身の部下に限られます。
ゆえに、車輪の騎士団の騎士に話を聞けたとして、現地の領主以上の情報は持っていない、と推察できて結構です。
ただ、自身の裁量を超えるような大規模な妖魔集団が動いている、となれば、車輪の騎士団の出動を要請する、ということになるかもしれませんね。
現状そこまでは事態が深刻化していない、というのがフリクセルの見立てのようです。
>みなさま
次のレスでローナムへ駒を進める予定であります。
フリクセル本人への質問などあれば今のうちにどうぞー。
バルカ(魔音) 2012.05.11 [01:45]
マーク(悪根) 2012.05.11 [00:43]
基本的に雨はあまり好きではない。
行商紛いだった頃は色々と面倒な目にあったものだ。
よって朝から降ってたりすると「あー、だるい...」となる。
こうして仕事もせず、日がな酒場に篭っていられるのは
冒険者稼業というちょっと特殊な職業故だ。
>「よおお前ら、手が空いてるならこんな依頼はどうだ」
ジョージ氏からそう持ちかけられたのはそんな時だ。
「んん?...討伐ではなく調査、ね。」
これ、割りと面倒なんではなかろーか。
単純な討伐より危険度は下がるのだろうけども。
まぁ、俺向きであるのは確かか。
>「お前らにゃ少々軽すぎる仕事かもしれんが、今駆け出しが出払ってんだよなあ。」
「その"お前ら"の中に俺は入ってないよな、ジョージ氏。
俺はまだルーキーだと言い張るぞ。せめて半年くらいは。」
>「まあなんだ、その依頼、期限が今日までなんだよ。」
>「――頼めるかい?」
「OKだ。依頼人様にはこの間も世話になったしね。」
一緒に依頼受ける2人に振り向く。
「さて、俺はマーク。宜しくな。えー...何て言ったらいいか。
ルーイみたく魔術師、みたいなわかりやすい俗称が思い付かないな。
ちょっと前まで行商紛いな事をしてたんで野外活動には慣れてる。
商人やってたから学も少し。自衛もまぁ、出来ると思ってくれ。」
※※※※※
依頼人はアンセルム子爵フリクセル=セレンソン氏。
子爵からは以前にも依頼を受けた事があった。
内容は騎士団や傭兵隊と共に砦跡に巣食った妖魔+αの討伐するという物。
詳細は省くとして、結果は上々であった事は間違いないはずだ。
>「先日はありがとうございました。エリクセンもあなた方が同行してくれたことは幸甚であった、と、そのように」
「勿体無いお言葉です。」
こちらも微笑んで一礼を返す。ちゃんと顔を覚えて貰えている。
立ち振る舞いも礼儀正しい。いい意味で貴族らしい人物だ。
※※※※※
・フラナリー街道沿いで、妖魔が常よりも活発に動いている(当社比2倍)
・妖魔の巣がどこにあるか判明していない
・目撃範囲が広すぎて騎士を効果的に動員できない
・別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう
要約するとこんな感じか。
「あまりアテもなくうろうろしても効率が悪いですね。
目撃情報をたどって妖魔を発見したらスニーキングするか、
巣に使われそうな場所を順に当たっていくか...」
>「お引き受けいただけましょうか?」
「喜んで。」
PLより----------------------------------------------
こちらでも宜しくお願い致します。
マークは以前、「霧の砦」と言うIRCセッションにて子爵に会ってます。
そのセッションのログを読んでわかる事についてはマークに聞けば教えると思います
特に隠す事もないはずなので。
魔晶石について。
マークは必要ないので購入権の譲渡も辞しません(ダメだったら言って下さい>GM)
そして質問。
マークはルーイ君の質問に加えて以下を聞きたいです。
「調査期間ですが、期日は如何程をお考えでしょうか。」
「以前にも妖魔の討伐等は行われていたと思います。
その時に妖魔が使用してた巣で、まだ再利用可能な場所があれば
知りたいのですが...情報は残ってますでしょうか。」
(前回のような古砦の他に、洞窟とか...)
「地図の写しを取って構いませんか。」(別に用意されてるならありがたく頂戴します。)
子爵より現地で聞いた方が良いとのお達しであればそっちで聞きまする。
んー...後は以下も一応、聞いておきます。
「以前の依頼(霧の砦)にて、砦にいた敵兵士について何か判明していますでしょうか。」
何かしら関連があるなら聞かないのも間抜け故に。
ルーイ(たいまん) 2012.05.10 [14:41]
雨は牧草地を豊かにする、大切なものだ。
だから、オレは雨をイヤだなんて思わない。
でも、都会の人はそうでもないみたいだ。
ロイドを繋いで、ミノタウロス亭に寄る。
仕事がないか、確認のためだ。
帽子やマントの露を払い、店に入る。
掲示板を覗こうとしたら、ジョージさんに声をかけられた。
妖魔退治。
「怖いのは数です。
オレなんか、囲まれたら一瞬でひき肉ですよ」
軽すぎる、というジョージさんの言葉に、心の底から感じていることを口にした。
ジョージさんが声をかけたのはオレも入れて3人。
ひとり500ガメルの仕事だ。
調査だけなら、そう安くもない。
「オレ、ルーイって魔術師です。
よろしくお願いします」
同行の二人に、挨拶しておく。
* * *
「ああ!マルドルさんが言ってました。
バルカって神官が仲間になったって。
本人だったんですね!」
セレンソンという貴族の屋敷に行く道中、同行の二人と話した。
ひとりはマークさん。戦士で野伏だ。
そしてもうひとりがバルカさん。銀月に最近加わったという、神官戦士。
「オレもマルドルさんに誘われたんですよ。
あのひと、カッコイイですよね」
* * *
セレンソンさんは、病弱な印象だった。
マークさんのことを知っているようだ。
円卓で飲み物が出されて、地図が広げられた。
フラナリー街道沿いで妖魔が頻出、ということらしい。
退治と言うよりは、情報収集の比重が高い。
退治すれば、報酬も上がるんだそうだ。
オレとしては無暗にリスクは上げたくないけど、妖魔を間近で見るチャンスでもある。
「ルーイです。よろしくお願いします」
セレンソンさんに挨拶をしてから、地図に目を落とす。
「妖魔の目撃ポイントをひととおり地図上にチェックしたいですね。
そこから推測出来ることもあると思うんです。
出現範囲が広いってことは、妖魔の王国でも出来たのかな。
実害がまだないんですよね?
それも気になるところです。
食糧を求めて現れてるわけでもないってことでしょう。
それとも、食糧は山で採れるのかなあ」
ぶつぶつと思いついたことを呟く。
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PLより:
一番のり!
500ガメル+出来高、ということで、お仕事承ります!
しつもんですー
■妖魔の目撃ポイント
■妖魔の種類
がとりあえず知りたいです!
GM(Lain) 2012.05.10 [00:36]
春先。
エストンの山々の雪も徐々に融けはじめる頃。
王都ではこの時期、雨の日が増える。
冬に多い、凍えるような雨ではない。
雪解けの水と合わさってハザード川の水量を増し、耕地を潤す恵みの雨だ。
オランは今日も雨である。
※ ※ ※
雨とはいえ、冒険者の店、角なしミノタウロス亭の賑わいは常のそれと変わらない。
人出はたしかに減るのだが、その分は巣篭りを決め込んだ冒険者が埋めている。
そもそも困りごとというのは天気に関わらず起きるもので、だからなにかに困った依頼人は雨の中であろうと構わずにこの店へ足を運ぶのだ。
冒険者たちは雨中の外出から戻って一息ついたところであるのか、
雨を逆に幸いとして武具の手入れでもしていたところであるのか、
諸々の用事を諦めて仲間と時間を潰しているところであったか、
はたまたたまたま食事をしに来たところであったか。
ジョージは新しい依頼が書かれた羊皮紙を持って思案顔だ。
店内を見回し、ややあって冒険者たちに声をかける。
「よおお前ら、手が空いてるならこんな依頼はどうだ」
妖魔の活動状況調査依頼。
報酬は計1500ガメル。
路銀支給。
ジョージが差し出す羊皮紙を見れば、そこに書いてある依頼の内容はまさに駆け出し向きと知れる。
「お前らにゃ少々軽すぎる仕事かもしれんが、今駆け出しが出払ってんだよなあ。
5人6人で請けるとなりゃあ旨みのねえ仕事だがよ、3人だったら頭割りしてもひとり500だ」
そう悪い話じゃあないと思うがね、とジョージは語る。
「まあなんだ、その依頼、期限が今日までなんだよ。
周旋できないとなると、ちょいと格好がつかねえからなあ。
もし暇なら、ちょっとした手助けと思って、頼むよ」
「――頼めるかい?」
※ ※ ※
依頼人に指定された場所はオランの街中にある貴族の屋敷。
一等地、というには少々、市の中心街からは外れている。
門衛に来意を告げれば、冒険者たちは屋敷の一室に通される。
部屋の一隅には大きな暖炉、中央にこれも大きな円卓。
待っているのは屋敷の主人にして依頼人、アンセルム子爵。
40をいくつも過ぎないというが、痩せた身体からは壮年の男性がもつある種の力強さを感じない。
色白の細面に白いものの交じる金褐色の髪、柔和そうな藍色の瞳。
幅の狭い肩から上掛けを羽織り、時折乾いた咳をする。
身体が弱いのか、病なのか、あるいはその両方であるのかもしれない。
「フリクセル=セレンソンです」
穏やかな声でそう名乗り、かれは冒険者たちに椅子を勧めた。
一行のなかにマークの姿を認め、かすかに笑って会釈する。
「先日はありがとうございました。エリクセンもあなた方が同行してくれたことは幸甚であった、と、そのように」
丁寧な口調でそう言い、改めて全員の顔を見回した。
「どうぞ、かけてください」
控えていた使用人に頷くと、使用人は円卓に地図を広げる。
椅子に腰を落ち着けてから、かれは思い出したように問うた。
「この雨では、あの店からも少々時間がかかったことでしょう。
喉が渇いてはおられませんか。飲み物でも持ってこさせましょう」
冒険者たちが注文を述べれば、使用人がそれを聞くことだろう。
全員の注文を聞き、一礼して、使用人は部屋を出ていった。
※ ※ ※
「さて、本題ですが」
フリクセルは切り出す。
「宿のご主人から、おおよそのところは聞いておられますね?」
言いながら、彼はフラナリー街道、と記された街道を指差す。
「この街道――蛇の街道の側道ですが、このフラナリー街道沿いで、妖魔が常よりも活発に動いているようなのです。
例年春先からこの時期にかけて、数件は妖魔を見たとの報告が上がるのですが、今年は普段の年に倍する数が」
「今のところ村や人が襲われたという類の、直接的な被害の報告はありません。
ただ、目撃の数が多い。ゆえに間接的な被害が出ています。
樵も狩人も山へおいそれと入れない。
牧畜を行うにも放牧ができない。
旅人や商人も街道をなかなか通れなくなる。
放置すれば直接的な被害もいずれは出ましょうし、たとえそういった害がないにせよ、妖魔が出るというだけで周辺の村々は怯えて暮さねばなりません」
「無論、本来、こういった害に対処し、民人の安寧を守るは騎士の役割です。
ですが――」
山狩りをするにせよ街道を巡察するにせよ、いずこに力点を置くべきかがはっきりしないのだ、と子爵は語る。
「妖魔どもを狩り出すならば巣を明らかにせねばなりません。
守りに徹し街道を巡察するにせよ、フラナリー街道は長い。
端から端までを絶えず守り切れるほどの兵力は、私の一存では動かしえないのです」
「ゆえにあなたがたに依頼したいことは、どこを重点として騎士たちを動かせばよいのか、そのために必要な情報を集めてきていただくということです。
必ずしも行き会った妖魔を殲滅することを求めるものではありません――無論、あなたがたの腕前に頼らぬという話ではありません。
求めるものは情報ですが、その過程で妖魔を討っていただけたならば、その質と数に応じて報酬を引き上げましょう」
いかがでしょうか、と子爵は問うた。
「お引き受けいただけましょうか?」
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■GMから
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導入です。
質問やリクエストなどは随時受け付けますのでがんがんどうぞ!
買い物をしたい方はこのカテゴリの間、つまりオランにいる間は通常材質・通常品質の武器および通常のアイテムに限り自由に買い物をしていただいて結構です。
マジックアイテムは魔晶石のみ購入を認めます。
3点までの大きさのものを、ひとりあたり1d3個まで購入可能、としましょう。
買ったものはキャラクターシートに反映させ、GMにその旨伝えてください。
オランを離れたあとは、基本的に武器などは手に入らなくなるとお考えくださいね。