うまつれづれ
ルーイ(たいまん) 2012.05.14 [10:49]
「馬を三頭、連れて行きたいので、厩の手配をお願いできると助かります」
それだけお願い。
正確にはラバと馬二頭だけどね。
バルカさんもマークさんも如才ないというか、すごく的確なので、オレが加えて聞くこともない。
やばい、オレ、今回アイデンティティ喪失の危機だ。
ぼーっとしてんじゃないぞ、オレ。
* * *
「へー、元々商売をやってたんですか。
草原にいたころは、行商の人が来るのが楽しみだったんです。
草原なんてあるものが限られるじゃないですか。
珍しいものが色々見られて楽しかったなあ」
ローナムへの道中も、雨が多かった。
季節柄、そういうもんだけど、マークさんはちょっと憂鬱そうだった。
マントが重くなるのは勘弁だけどね。
ホラ、オレ体力ないし。
「こいつがラバのロイド、一番の古株です。
で、荷馬のフランク。
ロイドと荷物を分けて運ぶから、楽過ぎてつい歩調が速くなるんですよね。
もっと持たせてやっていいですよ。
軍馬のライト。
オレには過ぎた馬だけど、こいつに乗って駆けるとすごい気持ちいいです」
相棒たちを紹介する。
こんなに連れて行ってどーすんだって話しだよな。
「ライトとフランクは、オランに来て冒険者になってから手に入れました。
みなさん、あんまし馬に興味ないみたいですよね。
草原じゃひとり一頭の馬は絶対だったから、新鮮でしたよ」
* * *
ローナムに着くと、エリクセンという騎士が出迎えてくれた。
「魔術師のルーイです」
簡潔に、あいさつ。
連絡係として、クラエスさんとジゼルさんという二人の兵士が付けられることになった。
経験を積むという意味合いが大きいんだと思う。
そして、こういう特殊な場に出されるってことは、多分、有望株なわけだ。
―――とんだお荷物、って可能性もあるけどね。
とりあえずは軽く挨拶だけ。
仲良くなるのは、出発してからでも十分だ。
「山だからなあ。
雨続きで地盤が緩んでるのが怖いです。
その辺も地元の人に聞いた方がいいかな。
むしろ、土砂崩れで山を追われて降りてきちゃった、っていうのが本当のところかも」
ただの憶測を口に出すのは悪い癖だけど、つい、ね。
* * *
次の日はよく晴れていた。
ベッドはやっぱり楽チンだ。
「んー、いい天気だ!」
ぐーっと伸びをして、3頭の相棒の様子を見る。
カルナまでは、一緒に行くつもりだ。
そのあとは、状況に応じて。
まあ多分、3頭とも留守番になるんだろうね。
そして、兵士の二人と改めて顔合わせ。
「よろしく、ジゼル!
同い年みたいだし、改まった話し方はなしってことで。
オレ、戦う力はからっきしだから、頼りにしてるよ」
頼った方がいいのか、頼らせた方がいいのか、まだわかんないけど。
ま、なんとかなるよね。
「クラエスさんはあのふたりと仕事したんですか。
ガラフさんひとりいると、だいぶ気が楽ですよね。
マルドルさんも頼りになるし。
うん、ちゃんと、帰って伝えておきます」
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PLより:
最後とは屈辱ゥ!(何が
そしてお二人の質問に隙が見当たらないのでやることがないからロールに走る(笑
魔音さんの書かれたように、川をはさんでグループを二つに分けるのが妥当でしょうか。
さすがに手分けは出来ないと思うので、しらみつぶしってことになるのかなー。
カルナでより詳細な情報を得たいです!
個人的な感想としては、土砂崩れとか川の増水がきっかけになってるのかな、というところ。
買い物を再三言われているのが気になりますが、弓矢はあるし、道具もひととおりありますよね・・・?(ちょっと不安