汝の名は、妖魔
ルーイ(たいまん) 2012.05.10 [14:41]
雨は牧草地を豊かにする、大切なものだ。
だから、オレは雨をイヤだなんて思わない。
でも、都会の人はそうでもないみたいだ。
ロイドを繋いで、ミノタウロス亭に寄る。
仕事がないか、確認のためだ。
帽子やマントの露を払い、店に入る。
掲示板を覗こうとしたら、ジョージさんに声をかけられた。
妖魔退治。
「怖いのは数です。
オレなんか、囲まれたら一瞬でひき肉ですよ」
軽すぎる、というジョージさんの言葉に、心の底から感じていることを口にした。
ジョージさんが声をかけたのはオレも入れて3人。
ひとり500ガメルの仕事だ。
調査だけなら、そう安くもない。
「オレ、ルーイって魔術師です。
よろしくお願いします」
同行の二人に、挨拶しておく。
* * *
「ああ!マルドルさんが言ってました。
バルカって神官が仲間になったって。
本人だったんですね!」
セレンソンという貴族の屋敷に行く道中、同行の二人と話した。
ひとりはマークさん。戦士で野伏だ。
そしてもうひとりがバルカさん。銀月に最近加わったという、神官戦士。
「オレもマルドルさんに誘われたんですよ。
あのひと、カッコイイですよね」
* * *
セレンソンさんは、病弱な印象だった。
マークさんのことを知っているようだ。
円卓で飲み物が出されて、地図が広げられた。
フラナリー街道沿いで妖魔が頻出、ということらしい。
退治と言うよりは、情報収集の比重が高い。
退治すれば、報酬も上がるんだそうだ。
オレとしては無暗にリスクは上げたくないけど、妖魔を間近で見るチャンスでもある。
「ルーイです。よろしくお願いします」
セレンソンさんに挨拶をしてから、地図に目を落とす。
「妖魔の目撃ポイントをひととおり地図上にチェックしたいですね。
そこから推測出来ることもあると思うんです。
出現範囲が広いってことは、妖魔の王国でも出来たのかな。
実害がまだないんですよね?
それも気になるところです。
食糧を求めて現れてるわけでもないってことでしょう。
それとも、食糧は山で採れるのかなあ」
ぶつぶつと思いついたことを呟く。
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PLより:
一番のり!
500ガメル+出来高、ということで、お仕事承ります!
しつもんですー
■妖魔の目撃ポイント
■妖魔の種類
がとりあえず知りたいです!