出発はいつもどたばた
バルカ(魔音) 2012.05.14 [02:18]
「色々とご配慮を感謝します」
前金や旅程の手配について、感謝をする。これまでの冒険者たちの働きが、
信頼を積み重ねてきた結果だろう。
明日の出発の算段については、三人で話をしておくとする。
◆
私の気になる事柄についても、子爵は直接答えてくれた。秘書があとは
対応してくれるのかと思っていたので、自分の配慮のなさにいやな汗をかいた。
「ええと、現地に信頼のおける代官がいらっしゃるようですね。安心しました。
領地の境界についても、特に問題ないとか。それでは、気兼ねなく調査を
させて頂きます。
......と、ここまで直々にお答え頂いて恐縮なのですが、子爵様にも、
どうぞご自愛下さいますよう」
◇
消耗品の類いをあたふたと確認する。
普段から、いつでも旅に出られるような準備はしているが、今回の
ように少し遠出するときは、馬の類がほしいなと思う。
良い武具を揃えることを考えれば、まだ少し先になるだろうけれど。
◇
アンセルム子爵は、依頼人としてとても信用できるが、それとは別に、
別方向から状況を見ておきたかった。
その私が頼りにするのは、ヴィーゲルト卿といって、先の仕事で
知り合った王国の騎士だ。
果たして、彼に会って、直接話をすることが出来た。彼はきさくな
男で、アポなしでサクっと会ってくれたのだった。
後で二人にも話しておくが、彼らもおおよその所は予測している事態
と一致するのではないだろうか。
地方貴族が苦慮するような妖魔の活動。
「まるでどこかの誰かが、王国の盾持つ腕を締め上げようと目論んでいる
かのようですね。
その意志が、北から延びた長い手であるとするには早急でしょうが、
確かめる足のひとつになることができればと思っています」
妖魔たちの移動が別の要因であるとしても、その矛先を誘導する存在が
あるのは、マークの話から伺えたこともある。
時間をもらったことを感謝し、屯所を辞した。
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魔音@バルカより
わぁい。なんか病気してはる子爵様に喋らせて、ドキドキでした(((^o^)))
ヴィーゲルト卿シーンひゃっほー。あんまりなれなれしくするのも
ってかんじでだべりりりRP。そのうちお土産持って通えるように
なりたいものですw