それぞれの準備

GM(Lain) 2012.05.15 [00:55]

> 「戻った直後だったからこそ、手も空いていたわけでして。
>  こういう稼業故に働ける時に働いておきませんとね。」

「腕の確かな冒険者が働いてくれるとあれば我らも領民も安心できるというものだ」

 エリクセンは冗談めかしてそう言った。

> 「引退後に考えさせて頂きますよ。もっとも、まだ先の話のつもりでいますけれども。」

 期待しているよ、と、これは本気とも冗談ともつかぬ態度で答える。
 マークの戦功の記憶も新しいとあって、三人は好意的に迎えられているようだ。

※ ※ ※

> 「おや。さっきの地図ではわかりませんでしたが...
>  川があちこち流れているのですね。」

「ああ、広い範囲を眺めるための地図に小さな川の1本1本までは描き込めぬからな」

 全体の地勢を読み取るためのもの、より細かいものと使い分けているのだ、とエリクセンは答える。

> 「...という事は。橋のない箇所を渡るのも骨でしょうか。」

「場所と水量によるとしか言いようがないが、まあ、雪解けのこの時期ゆえ、骨であることは間違いあるまい」

 渡渉の可否は結局のところ、現地へ行ってみなければ解らない、ということのようだ。

> 「この季節の降雨状況はどうです?
>  橋が流されて、川に挟まれた地域が孤立するようなことはあり得るんでしょうか?」

「そのあたりの橋は吊り橋が主であるゆえ、流されるようなことはさほど心配の必要がない」

 ただ過去には大雨で増水した川が河岸を抉り、支柱ごと流された例もあるという。

「これから夏へ向けて雨は少なくなってゆくが、その分は雪解けの水がな」

 結果として雨の多少にかかわらず、これから夏の盛りにかけて川の水量は増えるのだそうだ。

>  山道である事を考えると...ふむ。これはカルナの方に聞いた方が良いでしょうか。」

「山道である、というよりも、道がないのだ。
 詳しくはカルナで聞くのがよいだろうが、まあ、山の中ゆえ移動にも相応の時間はかかろう」

※ ※ ※

>  バルカさえよければお借りしようかと。」
>  是非それで」

「よろしい、手配させよう」

> 「馬を三頭、連れて行きたいので、厩の手配をお願いできると助かります」

「――三頭?
 ・・・・・・ああ、いや、差支えはないが、フラナリー街道は険しい道ゆえ、是非にということでなければここに置いて行かれては?」

 ルーイの言葉は、エリクセンにとってやや意外であったようだ。
 それでも即座に断ることはない。
 むしろ、山道を、荷を積んだ馬を連れて通らねばならないということを案じているように思われた。

※ ※ ※

> 「時に。この騎士団では狼煙による伝令はやっていますでしょうか?

「使わぬではないが、あれは天候に大きく左右される。
 あくまでも補助的な手段、ということだが――」

>  こういう狼煙が上がったらどういう意味か、等は教えて頂けるなら知っておこうかと。」

「ふむ、たしかにそれは道理。
 出発までにお伝えしよう、少々時間を頂くがよろしいか」

※ ※ ※

> 「マルドルも元気にしていますよ。この仕事が、良い土産話になる
>  よう、私も全力を尽くします」

> 「クラエスさんはあのふたりと仕事したんですか。
>  ガラフさんひとりいると、だいぶ気が楽ですよね。
>  マルドルさんも頼りになるし。
>
>  うん、ちゃんと、帰って伝えておきます」

 ああお元気でしたか、とクラエスは安心した様子だった。

「散々お世話になったから、いつかまたお会いしたいなあと思ってるんですよね。
 あのときは慌しくてお礼も言えなかったし」

 返せるような恩でもないけれど、お礼くらいは言いたいじゃないですか。
 クラエスはそう言って小さく笑った。

※ ※ ※

> 「マークです。此度は宜しくお願いします。」

 ごく一般的な、言ってみれば型通りの挨拶は、ジゼルをより緊張させた様子だった。
 明らかに年上、経験も自分よりはずっと上という、つまりは目上の相手に丁寧な態度を取られたことが緊張を呼んだのかもしれない。

> 「よろしく、ジゼル!
>  同い年みたいだし、改まった話し方はなしってことで。
>  オレ、戦う力はからっきしだから、頼りにしてるよ」

 いささか気安すぎるかに思えるルーイの言葉に、見て取れるほどの安堵の表情が浮かぶ。

「実はわたしも、隊を離れるのは初めてなんです」

 少し恥ずかしそうにそう言い、頑張ります、よろしくお願いします、ともう一度頭を下げた。

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■GMから

 あれ、なんかレス揃うの早くね・・・?

>みなさま

 ふたたびぷち進行でーす。

 ・地図と川関連のもろもろ
 ・馬の手配
 ・女子力を上げる作業

 などなど。

 質問などで拾えてない部分があればご指摘くださいませー。

 明日か明後日あたり、ふたたび進行の予定でございます。


>たいまんさん

 馬とロバは置いてった方がいいんじゃね、とエリクセンは言っておりますが、置いていく/連れていく のいずれであってもゲーム的には特に何があるわけではないです。
 RPのネタにお使いくださいませ。

 強いて言えば、カルナが妖魔に焼かれたりするとちょっと危険かなって程度ですね!

 

>悪根さん

 烽火については打ち合わせを済ませたということでおkです。

 「敵襲」「救援を請う」などの単純な合図を4・5種類、といったところですね。

 内容については相談して決めておいていただければ!