はじまり

ミル(いあ) 2012.07.11 [19:04]

結果として、つけまわしたライナスは白やった
別に残念ではない
家業による性分のせいか、身内の裏をつい疑ってまうし、疑いながらやと仕事もやりにくい
白だと判明しただけでも、収穫やろう

ウチは探索のための装備をとりに戻り、集合場所へ向こうた

「さて、んじゃいっちょ、気張るかね」

GM(Lain) 2012.07.08 [23:32]

> 「ああ、よっぽどの物好きか、なんぞ関連して企てとるくらいかな
>  専門部署はあるには違いないが......はて、このグラーニン氏は、そこに属してたかな?」

 占星術――天文を扱う研究室は、学院にいくつか存在する。

 ミルがそういった場所に出入りしていたのであれば、グラーニンを見かけたことはあるかもしれない。
 とはいえ、ミルは冒険者魔術師であって、多くの時間を学院の研究室や書庫で過ごす魔術師との接点は多くない。

 確かにいた、そこで見かけた――そこまでは思い出せても、そこで彼が何をしていたかまで思い出すことはできないだろう。

>  グラーニンが誰かと会ってたとこって、見たことある?」

「いいえ、私自身は彼と面識があるわけではありませんから」

 普段は人と会わず、書物の山と格闘することがライナスの仕事である。
 長い会話を交わすことすら久しぶり、という彼の生活ぶりでは無理からぬところだろう。

> 「ライナス、禁書には何か天文的な記述は?
>  禁書の内容、ちょぃとでも覚えとる?」

「内容まで詳しくは知りませんが、目録を見る限りでは天文関連の記述はなかったような――
 ああ、一応、学院に戻った折についでに確認しましょう」

 目録を見ればおおよその主題は確認できますから、とライナスは頷く。

> 「魔術師ギルドに戻って準備するならさ、さっきの杖の件少し調べといてくれないか?」

「私の周囲に訊いてみる程度ならできますが――」

 それ以上あちこちに尋ねて回るとなると時間が足りない、とライナスは言う。

 そもそもライナスの周囲とは同じ部署の魔術師たちで、つまりは揃って仕事場に引き籠る仲間のことだ。

 そういうことですからあまり期待しないでください、申し訳なさそうな表情のライナスはそう続けた。

> 「後で使い魔についてはレクチャーして頂けるとありがたいです。
>  多少の知識はあるのですが、仔細については生憎と専門外なのものでして。」

「そのあたりは道々お伝えすればよろしいですか」

 言ってから、ああそういえばあなたも第3階梯と伺いましたが、とミルに話を振る。

「私よりも、実践しておられる彼女のほうが適任かもしれませんね」

> 「・・・ん?禁書が触媒になる、と言う事は。
>  万一、儀式が行われてしまった場合はその禁書も失われるのでしょうか?」

「いいえ、そのようなことはありません――儀式に使用されたとしても、失われることはありません」

 まあそれはそれで問題かもしれませんね、とライナスは複雑な表情だ。
 一度ならず二度三度と儀式に使用される可能性も考えねばならない。

>  道中、人相書きを提示しての聞き込みとかくらいは問題ありませんよね?

「ええ勿論――でなければ追跡もままなりません」

 この点では明快な答えが返ってくる。
 そのあたりの加減を知っている、ということも冒険者に依頼する一因ではあるのだろう。

※ ※ ※

 ミルの尾行の腕前は、結果として用を為さなかった。

 学院に先行させた迅鉄――ミルの使い魔がライナスの姿を確認したのは、ミルが変装を終えてミノタウロス亭を出る直前のことだ。
 ミノタウロス亭から学院まで、最短距離を早足に歩けばちょうど、といった時間だった。

 特定の誰かに化けるには時間がかかる――顔の造作を化粧で似せ、表情を作り替え、服も普段のものとは別のものを用意せねばならない。
 大急ぎで学院へ向かい、禁書の内容についてなにか確認するならば整理2課だろうと当たりをつけてそちらへ向かう。

 果たして、ライナスはちょうど書庫の禁書整理に割り当てられた区画から出てくるところだった。
 羊皮紙の束とペン、インク壺を手に持ち、急ぎ足だ。

 通路の陰に隠れてライナスをやり過ごし、後を追う。

 向かう先は学院の資料室――図書室。

 司書に目礼すると(さすがに顔馴染みであるらしい)、勝手知ったるといった様子で書架の奥へと入ってゆく。

 地誌のある一画で足を止め、棚から数冊の本を抜き出して書見台に置いた。

 ページを繰り、手を止めてはなにかを手にした羊皮紙に書き写している。
 一冊、また一冊と内容を確かめ、必要な部分を書き写し、時折書架を移動する。

 歴史に関する書物を集めた書架。
 建築に関する書物の書架。
 遺跡調査の文献をまとめた書架。

 書架の間を飛び回るように移動するライナスは、活き活きとして楽しげですらあった。

 およそ半刻ののち、占星術の棚へ向かおうとしたライナスが足を止め、窓の方を見やる。
 日が傾き始めたことを知ったのだろう、残念といった風情で息をつき、手許の羊皮紙に目を通す。

 確認はすぐに終わったようだ――資料をもとの棚へ戻したライナスは、入ってきたときと同じように、早足で資料室を出ていく。

 入口近くにいた司書に、なにかを思いついたように声をかけ――その司書が怪訝そうな顔をするのを見て、いやいいんだ、とばかりに手を振って、そのまま資料室を出て行った。

 なにがしかの情報をこれから集めるにせよ、急ぎ出立するにせよ、ライナスの報告を受ける約束の時間まではそう余裕がない。

 彼もこれから急いで着替えてミノタウロス亭に戻ってちょうど、といったところだろう。
 その場で同じく報告を受けるのであれば、そろそろ戻る頃合いであるように思えた。

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■GMから

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 質疑応答とミルによる尾行の結果であります。
 レファレンス業務なう。


>いあさん
 変装はちゃちゃっとできるようなものではなく、顔かたちを変えようと思えばそれなりに時間がかかる、という認識です。
 使い魔をコントロールできる距離:1km以内、早足とか小走りだと10分強といったところでしょうか。
 どういい加減にやってもそのくらいの時間はかかってしまいますよね。

 さておき、ライナスの行動に(少なくとも見て解る程度の)不審な点はありません。
 学院へ戻り、職場に寄って、図書室で様々な資料をチェックしていたようです。

 なお、占星術/天文系の研究室に顔を出した折にグラーニンを見たことはあります(記憶術)。
 具体的にどのような立場にいたか、何をテーマにしていたか、などは知りません。

>ハインツさん
 杖の件ですが、ライナスの周囲に訊く程度のことしかできない(そのくらいしか時間の余裕がない)とのことです。


>みなさま
■質疑について
 質問、きちんと拾えておりますでしょうか!
 抜けがあればご指摘ぷりーずでーす!

■情報収集について
 繰り返しになりますが、GMが問うているのは「情報と時間はトレードオフなので、どうバランスさせるか決めてください」ということです。
 つまり、基本的に両方を取ることはできません(両方取れるならそもそもどっちを取るかを決断しろと訊く意味がないのです)。

 行程に支障を来たさないような情報収集では、今後になにか影響を及ぼすような情報は得られません。
 同様に、情報収集によって出た行程の遅れをあとで影響が出ないレベルまで取り返すことは(なにか他のコストを払わない限り)不可能です。
 たとえば金を積む(必要経費ではなく自腹です)、たとえば強行軍によるペナルティを甘受する、などなどです。
 このことはメタで保証いたします。

 そのあたりを踏まえて情報収集のプランを立ててくださいませ。

■というわけで
 情報収集か出発か、の選択について、そろそろ宣言をお願いいたします。

■買い物など
 ミルを除く各人は、以下の装備を購入可能です。

 ・通常品質通常材質の武器防具
 ・装備品類
 ・魔晶石(点数制限なし、ひとり3個まで)

 ミルは準備に充てるはずの時間を尾行に使ってるので買い物はできません(参照)。

マーク(悪根) 2012.07.08 [00:27]

「【制約】、ですか。えー、確か・・・あれかな。
 魔法で盗みが出来なくなった盗賊の話を子供の頃に聞きましたっけね。
 しかしなるほど、管理体制は十分に厳重だったようですね。
 ならばグラーニンにとって既に追跡がかかっているのは何ら計算に違わない、と。」

その司書次第ではもっと早くなっていた可能性もあったわけだ。

>「今日付けで彼、その司書は職を解かれました」

「再発を防ぐためにも、気の引き締めは必要でしょうしね・・・」

しかし、そうか。この事件の事を知っていて、司書なんだから語学には強そうだな。
少なくとも上位古代語は読めるだろう。ふーむ。
罪の意識もあるだろうし、簡単に協力を取り付けられるか?
ライナス氏にとっても同僚だし、表情を見る限り気の毒には思ってる。
ちょっとくらい挽回の機会を与えるくらいの寛容さは必要とか、
人を上手く使うのも賢者の資質とか、なーに上手くいけばオールオッk(いや、これはやめとこ。
その辺で言いくるめられれば学院での調査要員を増やせるなぁ。
ライナス氏はライナス氏で調べることありそうだし。
事件の事はあまり表に出せないから他の協力者も集いにくいし。

※※※※※

さて、グラーニン。
彼は追手が辿り着く前に儀式を終わらせる算段があるんだろうか。
あるいは見つからない自信がある?
最低でも一月もかけて下準備したのなら、色々と練ったんだろうな。
これは普通に追いかけるだけでは・・・どうなんだ。

「この分だと、こっそり使い魔を用意していても不思議ではないですね。」

むしろ、俺が彼の立場なら絶対に用意する。

「後で使い魔についてはレクチャーして頂けるとありがたいです。
 多少の知識はあるのですが、仔細については生憎と専門外なのものでして。」

感覚が共有できるとかだったよな。
さて、後はもう聞く事無いか?

「・・・ん?禁書が触媒になる、と言う事は。
 万一、儀式が行われてしまった場合はその禁書も失われるのでしょうか?」

それだと奪還不可になってしまう。

「それとこれは念の為に。今回の件は秘密厳守との事ですが。
 道中、人相書きを提示しての聞き込みとかくらいは問題ありませんよね?
 もちろん人相書きの男が魔術師だとか何をやったかなんて事は口外しませんけど。」

それをする為の人相書き、だよな。流石にこれが出来ないわけがない、はず。
でもなー。これもなー。確か姿を変える魔法とかあったよなぁ?
関所とか通る時にそれ使われてるときついなぁ。
服が濃緑色のローブ・・・ってこれも着替えられるとアウトか。

「んーむ。北門で姿を変えなかったのは・・・?
 大都市ならではの特別な検査網とかありましたっけね。」

実はオランを出たと思わせただけでした、と言うパターンは・・・
いや、流石にこれは・・・むむむ。

※※※※※

>「同感、急ごう」
>「俺も賛成だ。なら手早く支度を済ませないとな」

「へっ?」

なん・・・だと・・・
目的地さえわかればまだ追いつけるから情報集めようって流れだったよな、俺の話。
うーむ。もう、すっかりその気になってるような。こうなると説得は難しいかぁ?
いや、だが。残りの一人を引き込めればまだ!もうちょい引っ張るか。

「今ある情報だけで追跡するのはきつくないか?まだ目的地がどこかのアテもないし。
 単純な移動速度はこっちに分があっても聞き込みしながらだと流石に・・・」

※※※※※

>「私はどの道魔術を行使できませんから、
> まあ、これは学院の正魔術師であるという証拠のようなものです」

「ああ、なるほど。魔術だけが学院ではありませんでしたね。失礼しました。
 ともあれ助かります。ではまぁ・・・
 遠目にはクライアントを護衛する冒険者、で行きますか?
 それっぽい書簡のようなものでも持ってると急ぎの伝令っぽいでしょうかね。」

魔術師不在のパーティに見えれば、多少は警戒心も薄れて・・・くれるといいな。
本格的に変装しようとしてかえって怪しくなるのも嫌だし。

PLより----------------------------------------------

マークは本文で悪あがきしてますが、
反対多数で否決されたら急行する事に従います。

また、ファミリアの魔法について効果とかその他は
ルールブックに載ってる事を教えて貰ったって事にして頂けると。
距離1kmまでとかその辺の詳しいトコまでは知らないかなと思いますので。

>いあ氏
現時点でマークはミルの事を魔術師と認識しています。
シーフである事を伝えますか?あるいは現時点では黙ってますか?
今後の彼の思考に影響するかもしれないので、確認をば。

>GM
服装、了解でーす。

セクトール(ハインツ) 2012.07.07 [23:40]

ライナスからの話をまとめると

1.使い魔はいないっぽい
2.具体的なことはわからんが魔神であるのは確か
3.杖の新調はわからない

4.名前間違えて言ってたらしい

となると魔術絡みの依頼で毎度おなじみのあの杖の可能性も無きにあらずか

=====================

>「聞けばグラーニンは冒険者としての経験もなく。
> 特に野外活動等に長けているわけでもないようだ。
> 多少の遅れは挽回できるんじゃないか。」


マークの提案は最もだ

野外活動は知識だけでどうこうなるものじゃない
知識よりも経験がモノを言うのだからだ

>「同感、急ごう」
「俺も賛成だ。なら手早く支度を済ませないとな」

それになれない野外は逆に体力を奪うこともある

上手く行けば、一週間で追いつくことも容易だ

>「そうそう。出発するにあたっての準備ですが。
> 出来れば一見で魔術師とはわからない服装に
> お着替え願う事は出来ますでしょうか。」


「確かにな」

何が危険かというと、魔術師は後方からの支援は味方としては助かるが、敵に回すと厄介なのだ
だからこそまっさきに落とさなきゃいけないし、ヘタしたら電撃が飛んでくる可能性もあるのだ。
現にクロエの電撃をモロに食らった俺が言うんだ。確信はある。なんか背中がむず痒くなってきた

>「ああ杖も、ですね。
> いや、そういうことであれば置いていきましょう。
> 私はどの道魔術を行使できませんから、まあ、これは学院の正魔術師であるという証拠のようなものです」


どうやら学者のようだな。

>「いずれにせよ出立の準備に少々時間が要るでしょうが、私はその時間をプレヴァール街道の近辺の予備調査に充てるつもりです。
> 資料を揃えて纏めるにも多少の時間は必要ですのでね。」


ある程度、話が纏まったようだ

「さて、話がまとまったから支度してくる」

立ち上がり扉へと向かう

「あ、そうそう」

思い出すようにライナスに話す

「魔術師ギルドに戻って準備するならさ、さっきの杖の件少し調べといてくれないか?」

やっぱりあの杖の事が気になるから一応
----------------------
PL
ライナスに「戻りついでにグラーニンの杖は新調してたかを聞いてきてくれますか?」を頼んでみます



ミル(いあ) 2012.07.07 [17:34]



「エリーズです。よろしくお願いします」

「あ、よろしゅうー♪」

助かった
今度ばかりは、ウチかて依頼人の一人みたいな立場やし、腕の立つ同行者は多いに越したことはない
おっちゃんの無茶振り、ウチとライナスだけやったらおっかへんもんなぁ

流れで、皆の質問が始まる

禁書の持ち出しに関して、ライナスは語った

「ここ一月ほど、グラーニンはほぼ毎日、件の禁書を借り出していました。
 煩雑な手続きというのは書類から始まって、まあ書類を書かねばならないのは禁書に限らないわけですが――」

まどろっこしい手続き
それだけに、形骸化していく事務
わからんでもなが、まあこういっちゃなんやけど、盗賊ギルドの方が、そのへんはしっかししてるかもしれへん

 「そしてお互いに慣れてしまえばどうなるか、ということです」

その『慣れ』を利用した持ち出しか
てことは、それまでのグラーニンには、ホコリがあるわけでもなかったらしい

グラーニン、ねぇ......

「今日付けで彼、その司書は職を解かれました」

「あーまー、しゃーないなー、それは
 形骸化してたとはいえ、形骸化に手を貸してたってことと動議でもあるし
 かわいそやけどさ」


下手人の風体については、34歳と
ウチとしても、それ以上のことは知らへん

「彼のもう一つの研究対象。占星術が鍵だったりとかして。
 あれを専攻する人は結構な少数派、だろ?」


「ああ、よっぽどの物好きか、なんぞ関連して企てとるくらいかな
 専門部署はあるには違いないが......はて、このグラーニン氏は、そこに属してたかな?」

ぽくぽくぽく......
ウチは記憶をたぐり寄せてみる

ライナスのほうでもそれ以上は知らへんものの、人相書きを見せてくれた
ウチも学院で見たことあるかなぁ

「はい、徒歩で市門を出たようです」
 まあ、宿場町なりで馬を借りることはできましょうが

徒歩だったか、との質問への、ライナスの返答は明快やった
目撃情報もあるし、これは鉄板やろ

せやけど追っ手がかかることは承知のはずやし、向こうさんも道中で馬の調達くらいはする危険がある

「聞けばグラーニンは冒険者としての経験もなく。
 特に野外活動等に長けているわけでもないようだ。
 多少の遅れは挽回できるんじゃないか。」


「同感、急ごう」

ウチはみんなの顔を見た
あっちはあっちで、大方ではしちめんどくさい儀式をせにゃならん
せやったらなおのこと、急ぎの道中になるやろう
本来なら下準備の情報集めしたいとこやけど、どうやらそないな暇はなさそうや

「この禁書でなければダメだった。
 と言う事ならば、彼の目的は魔神の召喚である可能性が高い。
 彼の権限で閲覧可能、かつ可能な儀式に必要だった。
 そんなところなんじゃぁないか。」


「せやな、あと考えるのは、召還それ自体が目的なんか、てことや思う
 召還がただの手段だとしたら、本当の目的ってやつアテをつけときたい

 グラーニンが誰かと会ってたとこって、見たことある?」

マークが口にした裏技については、正直怖いので考えんようにした

「彼のもう一つの研究対象。占星術が鍵だったりとかして。
 あれを専攻する人は結構な少数派、だろ?」


「ん、せやな
 よっぽどの物好きか、特化した専門部署か
 はて、そっちらへんの部署、あったかなぁ」

しかし、天文......?
グラーニンとかいうこそ泥が天文学やってたとすると、禁書の内容から、目的地が類推できるかもしれへん

「ライナス、禁書には何か天文的な記述は?
 禁書の内容、ちょぃとでも覚えとる?」

ウチは視線を向けた
といっても、ライナスは膨大な数の書物を扱っとる
期待はせんとこう

「そうそう。出発するにあたっての準備ですが。
 出来れば一見で魔術師とはわからない服装に
 お着替え願う事は出来ますでしょうか。」

マークの言葉に、ウチは部屋においてるミニギターを思い浮かべた
あれ、もってこっと
セクトとセッションしたいな♪
......いや、おいといて

「ああ杖も、ですね。
 いや、そういうことであれば置いていきましょう。
 私はどの道魔術を行使できませんから、まあ、これは学院の正魔術師であるという証拠のようなものです」

ふむ、術の行使がでけへん?
純粋に賢者道の人か

「いずれにせよ出立の準備に少々時間が要るでしょうが、私はその時間をプレヴァール街道の近辺の予備調査に充てるつもりです。

 資料を揃えて纏めるにも多少の時間は必要ですのでね。」

ライナスの言葉に軽く頷く

ふうん......資料、ねぇ

老婆心やが......やってみるか
今回は葉巻、あきらめよう

ウチは迅鉄を魔術師ギルドまで先回りさせて待機させ、ウチ自身はちょっぱやで着替えた後、変装してライナスを尾行することにした


-------------------------------------------------------------------------------------

まず、ギルドに天文関係の部署があっ場合、そこでグラーニンに出会ったことがあるかどうか、思い出してみます

いあ@ミル 記憶術 2d6 Dice:2D6[6,1]=7+6 13

それと、不安要素は一つずつつぶしていくということで、ライナスの動向を探っておきます
1.ミルは魔術師ギルドの知り合いに変装
2.ライナスを尾行しつつ、予定外の行動がないかチェック
3.魔術師ギルドでも、資料以外に何か探っていないか観察
4.宿に戻ってから身支度、集合場所へ

変装
18:17:26 いあ@ミル 2d6 Dice:2D6[5,2]=7+5 12

尾行
18:18:10 いあ@ミル 2d6 Dice:2D6[5,5]=10+5 15

ギルド内での観察・追跡
18:21:26 いあ@ミル 2d6 Dice:2D6[5,2]=7+5 12

何もなければ、アクションは起こしません
集合場所へ向かいます

スタッフは押し入れに放り込み、スモールシールド、剣といった剣士風の出で立ちに変わります

GM(Lain) 2012.07.06 [20:48]

> 「このグラーニンが禁書盗難の犯人と特定出来た理由、
>  それをまだ聞いていませんでしたね。
>  どうもこの感じですと盗難から発覚までが
>  随分と短時間で済んだように見受けられますが。」

 ああごもっともです、とライナスは頷いた。

「経緯から説明した方が良さそうですね。
 区分としてそう危険度の高いものと見なされていないとはいえ禁書ですから、管理はそれなりに厳重です。
 持ち出すには煩雑な手続きを経る必要があり、まあ、彼はそこを逆用したといいますか」

 ご内聞に願いますよ、と前置きして続ける。

「ここ一月ほど、グラーニンはほぼ毎日、件の禁書を借り出していました。
 煩雑な手続きというのは書類から始まって、まあ書類を書かねばならないのは禁書に限らないわけですが――」

 研究室の上役の名前で出された依頼状、研究内容の申請、それに禁書の内容を書き写したり他人に伝えたりすることを防ぐための【制約】の呪文。

 そこまでしてようやく手にできるのが禁書なのだ、とライナスは言う。
 そして、そこまでしても当日のうちに返却せねばならない、と。

「煩雑なのです。
 それは実は、借りる側だけでなく、管理する側にとっても同じことでして」

 書類の提出は形骸化し、上役の名であっても実際には決裁を得ていない、などというのは日常茶飯事。
 研究内容の申請も同様だ。

「そしてお互いに慣れてしまえばどうなるか、ということです」

 昨日グラーニンは正規の手続きを経て借り出した禁書を、昼前に一旦返却した。
 その際に【制約】の呪文は解かれている。

「返却からしばらく経ってふたたび訪れたグラーニンは、件の禁書をもういちど見直したい、と言ったそうです。
 論文を見直していたらどうしても気になってしまって、最後の確認をしたい。
 今日中に必ず返すから、返却の確認だけ外しておいてくれないか、と」

 本当ならば一旦返却された以上は最初から手続きをやり直さねばならない。

 だがその手続きはどうしようもなく煩雑で、グラーニンにこれまで怪しいところはなく、当然ながら身許も確かなもので――。

「返却した時間を書き換えれば、書類上は、正規の手続で貸したまま、ということになるわけです。
 その司書はグラーニンの提案に乗りました。結果が、現状ということです」

 グラーニンはそのまま姿を消し、おかしいと思った司書もすぐには報告を上げられなかった。
 騙されたとはいえ手続きを端折ったのはまぎれもない事実であったから。

「今日付けで彼、その司書は職を解かれました」

 ライナスの表情には同情の色がある。

「――そのような経緯なのです」

※ ※ ※

 マークの推測にライナスは意見を述べなかった。
 だが、取り立てて論駁することもない。

 表情を見れば、少なくとも、その推測に興味を覚えていることは読み取れるだろう。

 今はまだ状況が掴みきれておらず、ゆえにここで何かを話すべきではないと、そのようなことを考えているのかもしれない。

※ ※ ※

> 「そうそう。出発するにあたっての準備ですが。
>  出来れば一見で魔術師とはわからない服装に
>  お着替え願う事は出来ますでしょうか。」

「たしかにこの格好では少々目立つでしょうからね」

 マークの提案に、ライナスは納得したようだ。

 紋章もそれが身許を証するものとなるのは学院の中や関係先での話。
 そういうことならば、とあっさりとブローチを外し、しまい込む。

> 「魔術を使用するのに発動体が必要なのは承知していますが、
>  それももう少し目立たないものがあると。出来れば、ですが。」

「ああ杖も、ですね。
 いや、そういうことであれば置いていきましょう。
 私はどの道魔術を行使できませんから、まあ、これは学院の正魔術師であるという証拠のようなものです」

 馬に乗っての長旅ですし、持たないほうが身軽でいいかもしれませんね、と続けた。

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■GMから

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 ぷちれすなう。
 禁書が持ち出された経緯についてのご説明です。

 利用者管理者どちらにとっても煩雑な手続を逆用して管理者自ら手続を端折るように仕向けた、ということのようですね。

 だいたいおめえそんな複雑怪奇なセキュリティガイドランとかコンプライアンス基準とか作っても結局運用すんのはめんどくさがりの生身の人間なんだよ!

 いえ、なんでもないです。
 手続ってだいじですよね!


>悪根さん

 変装についてはOK出ました。
 杖はどうせ使えないし置いてくわ、って言ってます。

エリーズ(ターナー) 2012.07.06 [17:27]

アーネストさんの依頼から特に仕事もなく
神殿でのお勤めをしながら時々アーネストさん
の講義を聞きに行くと言う毎日を過ごしていると


>「秘密厳守で荒事と来てるが、まあ、払いは確かだ。
>請ける気があるなら奥の部屋へ行きな、依頼人が待ってる」

とジョージさんから声をかけられた。

>「さてと、んじゃ行くか」

セクトさんが二つ返事で奥の部屋へ行ってしまったので
慌てて後を追った。

・・・・・・
「失礼します」

中に入ると魔術師の男女がいた。

>「よ、俺はセクトール。よろしくな」

「エリーズです。よろしくお願いします」

>「マークだ。宜しく。」

皆で自己紹介をした後

>「はじめまして。
>わたしはライナス・デューイ、賢者の学院の禁書を扱う部署に所>属する者です。
>皆さん、どうかよろしく」

そう言ってライナスさんは依頼の話を始めた。
簡単にまとめるとレオニード・グラーニンと言う賢者が
禁書を持ち出したのだそうだ。
持ち出したのは魔神召喚の魔術書で儀式の触媒となるのだそうだ
更にグラーニンさんは儀式魔術の研究者だったそうだ。

> その依頼、引き受けましょう

> 「喜んでお引き受けさせて頂きます。」

「依頼、引き受けます」

皆と一緒に頷く

・・・・
PLより
LainGMよろしくお願いします。
ハインツさん、いあさん、悪根さんもよろしくお願いします
エリーズはセクトさんと一緒に入室と言う事で
遅れてしかも中途半端ですいません

マーク(悪根) 2012.07.06 [06:49]

「ふむ。」

パッと思いついた質問を無節操に行った後、
その回答を元に頭の中を整理してみる。
そう言えば・・・

「このグラーニンが禁書盗難の犯人と特定出来た理由、
 それをまだ聞いていませんでしたね。
 どうもこの感じですと盗難から発覚までが
 随分と短時間で済んだように見受けられますが。」

それだけしっかりと管理されていたという事なのか。であるならば。
それはグラーニンにとっても当然、予期出来た事のはずなのだが。

※※※※※

今後の方針を決めるためにも何をどうするか。
俺の考えは・・・

「どうも金が目的ではないように見える。
 禁書を狙うのはリスクに見合わない気が、なぁ。
 もっと手頃なものは他にいくらでもありそうなものだ。
 そしてそれがわからない頭でもないはず。」

なんてったって大陸一のギルド様だ。
内部は宝の山に違いない。違いないったら違いない。
で、選り取り見取りだろうに何でソレ?

「この禁書でなければダメだった。
 と言う事ならば、彼の目的は魔神の召喚である可能性が高い。
 彼の権限で閲覧可能、かつ可能な儀式に必要だった。
 そんなところなんじゃぁないか。」

と、なると。

「オランを出た理由は何か。
 オランでは目的の儀式が行えないから、かな。」

そもそも、その魔術儀式はグラーニン単独では出来ないと目されてる。

「そう、本来なら彼単独では行えないはずの儀式。
 それを可能にする要素が彼の目的地にある、のでは。」

その要素って何だ?

「彼のもう一つの研究対象。占星術が鍵だったりとかして。
 あれを専攻する人は結構な少数派、だろ?」

ミルに確認を入れる。
俺自身、占星学はほんのちょっとだけ知識がある。
あれを専攻して研究するのがそういるとは思えない。

「研究者が少ないから未知の部分が多い。
 故に新たな発見もまたある。
 何か裏技を見つけた・・・のかもな。」

茶を啜り一息。

「・・・と、まぁ。どれもこれも推測なんだが。
 彼の研究材料の中でも占星術関連を中心に洗えば、
 彼が目的とする場所と時を示す何かが見つかってくれないかなーってね。
 そう思ってるわけなんだがどーだろう?」

軽く肩を竦めて、そう皆に提案してみる。

「聞けばグラーニンは冒険者としての経験もなく。
 特に野外活動等に長けているわけでもないようだ。
 多少の遅れは挽回できるんじゃないか。」

※※※※※

さて、とライナス氏に向き直り。

「そうそう。出発するにあたっての準備ですが。
 出来れば一見で魔術師とはわからない服装に
 お着替え願う事は出来ますでしょうか。」

杖にローブ、それは見事なまでに典型的なスタイル。
これでは私は魔術師です、と声を大にして言うに等しい。
そして胸元の紋章。これも見る人が見ればわかる代物っぽい。

「魔術を使用するのに発動体が必要なのは承知していますが、
 それももう少し目立たないものがあると。出来れば、ですが。」

魔術師ってだけで警戒される事は請け合い。
せっかく顔を知られていないのだ。
その利点は生かしたい。

PLより----------------------------------------------

予想はあくまで予想!当たるも八卦、当たらぬも八卦。
そんなわけでマークは出発前に情報を集める事を提案します。
彼はグラーニンが出ていた研究室、
特に占星術の方を調べて見たいと思ってますね。

それとライナス氏の格好について注文を。
あくまで出来れば、で。

>GM
教義についてご回答感謝であります。
ではある程度、知ってる風で行きまする。

GM(Lain) 2012.07.06 [02:46]

> 「えー、こほん
>  問題ありません、セーロフ導師、完璧かつ完全に、解決してみせますよって」

 ミルの切った大見得にもセーロフは反応らしい反応をしない。
 ただ黙って頷いたのみだ――結果で(結果のみで!)判断する、ということだろう。

 ライナスは微妙に表情を動かした。
 とは言ってもまだ監察室長の前とあって、目だけで笑った、という程度なのだが。

※ ※ ※

> 「ああいう場所は苦手です」
> 「ええまったく!」

「気が合いますね」

 ライナスは今度こそ遠慮のない笑顔を浮かべた。

「まあ、苦手でない人のほうが珍しいでしょう、あそこは」

 いるだけで肩が凝ります、と首を回してみせる。

> 「んー、んじゃ、魔術師以外に持ち出しがヤバい情報があればあらかじめ
>  そうでなければ、早速仲間を集めましょうや

「そうですね・・・・・・いや、同行していただける方には聞いておいていただいたほうがいいでしょう。
 口の堅い冒険者、という条件で人を募ればよいと思います」

 数瞬だけ思案するような表情を見せて、ライナスはそのように答えた。

>  酒はいけるクチですか?
>  ウチのねぐらにしとる宿がありますんで、そっちで詰めましょう」

「酒なら嗜む程度には――いや、仕事の話をする前に出来上がってしまっても困ります」

 困ったように笑いつつ、宿の件についてはあっさりと了承した。

> 「あ、セーロフさんはウチのことなんか言うとりました?」

「いいえ、特には――ああ、こういった仕事は象牙の塔の住人よりも冒険者魔術師のほうが適任だろう、とは言っていましたが」

 実際のところ、特にこれといった話はなかったようだ。
 まあ、事実何かあったにせよ、それを部下でもないライナスの前で漏らすような性質ではない。

 賢者の学院を出たところで、ああそうだ、と思い出したようにライナスがミルを振り返った。

「私のことはライナスと呼んでください。
 あなたはどうお呼びすれば?」

※ ※ ※

> 「ひさしぶりやなぁ」

 挨拶するミルを見て、ライナスはああお知り合いですか、と安堵した様子だ。
 ご主人の紹介なら間違いもないでしょうが、と言いつつ、やはり間接的にではあってもそれなりに知った顔がいるというのは心強いものなのだろう。

※ ※ ※

> その依頼、引き受けましょう
> 「喜んでお引き受けさせて頂きます。」

 セクトールとマークの返答に、ライナスはふたたび安堵したようだ。

「ありがとうございます」

 頭を下げて一礼し(ミルの見たところ、セーロフへの礼よりも余程丁寧だった)、緊張気味だった表情をやや緩める。

> だがその前に幾つか聞きたいことがあります。
> 「私からもいくらかご質問させて頂きます。

 何なりと、とライナスは頷いた。

> 「グラーニンのプロフィールについてお聞かせ下さい。
>  出身地、年齢、性格等。周囲の評判もお聞きでしたら是非。」

「オラン出身、34歳。性格や評判は――研究には打ち込んでいたようですが、今のところそれ以上は」

> 「昨日、目撃された時グラーニンは徒歩だったのでしょうか。」

「はい、徒歩で市門を出たようです」

 まあ、宿場町なりで馬を借りることはできましょうが、と付け加える。

> 「魔術師、賢者として以外の何か特技は持っていたでしょうか。」
> 「冒険者としての活動経験はあったのでしょうか。」

 特技というのは、たとえば冒険者としての心得のようなものでしょうか、と確認し、

「そういったものであれば、ない、と考えていただいてよいと思います」

 戦士としての技を身に付けるにも長時間の鍛錬が必要で、そういったことに手を出すような生活をしてはいなかったようだ。
 冒険者としての活動も、少なくとも確認される限りでは、ない、という。

「ただ、占星術と儀式魔術については、専門に研究していたこともあってかなり詳しい筈です。
 そういったものをどれだけ警戒すべきかは判断しかねますが――」

 ――特技といえばこれも特技ですね。

> 「その魔術儀式、ですか。最短でどれくらいかかるものなのでしょう。」

「そのあたりはなんとも――。
 一般論ですが、儀式というのは基本的に、通常術者に扱い得ない魔力を、時間をかけ、場を整えることで扱うようにするための手続き、なのです。
 ですから、場の整え方や扱おうする魔力の大きさ、術の強力さでいかようにも時間は変化しえます。
 最悪の場合として上位魔神の召喚を考えるのであれば、どう場を整えても一晩二晩で終わるような儀式にはならないでしょうが」

 だが、禁書を持ち出していることを考えれば、それとて絶対というものではない。

> 「あなたはグラーニンの顔をご存知でしょうか。それと人相書き等はあるでしょうか。」
> 「グラーニンはあなたの顔を知っているのでしょうか。」

「グラーニンはわたしの顔を知らない筈です――仕事柄、あまり他人とは接しないもので。
 実のところ、こんなに長く他人様と話すのはほんとうに久々ですよ」

 普段は未整理の禁書の山が相手の仕事なんです、とライナスは笑った。

「ああ、そう、あちらの顔の話でしたね。
 人相書きがこちらに――」

 地図を脇へ避け、人相書きを机上に広げる。
 短髪に痩身、どことなく眠たげにも見える表情の男性だ。

「髪はくすんだ金、目の色は紺青、背丈は私よりやや低いくらい、と聞いています。
 市門で見かけられた折は、濃緑色のローブを羽織っていたとか」

> 一つ目は、ライナスのここ最近の状況です。例えば愛想悪くなったとか、新調した杖を持っていたとか

「私の――?
 ああ、グラーニンの、ですか。
 そういった話にまではまだ踏み込めていません。
 杖を新調する、といったことであれば見た目に解るでしょうが、研究室なり知人なりに当たらねばなりませんね」

 昨日の今日のことゆえ、調査もまだ充分でないのです、とライナスは申し訳なさそうに言う。

「どうしても足取りの追跡が優先、ということになりますから」

> 2つ目はその禁書から何が呼び出されるか?

「魔神、です。
 第3階梯の魔力であれば、数人がかりでようやく下位魔神を召喚しうる程度でしょう。
 しかし下位とはいえ魔神は魔神、恐るべき敵であることに間違いはありません。
 それも実行するにはしかるべき儀式が必要になります。
 導師や高導師級の実力者であれば、たとえば単独で儀式を行うことや、より高位の魔神を召喚することも不可能ではないでしょう」

> 3つ目はもしグラーニンに使い魔がいれば、その特徴を教えてくれないか?

「今のところ、使い魔を連れていたという情報はありません。
 これも研究室なり知人なりに当たらねば詳しいことは解らないと思います」

 言葉を切り、ライナスは全員の顔を見回した。

「そのあたりを調べてから出るか、まずは先を急ぐか、というところも含めて、学院は皆さんにお任せするつもりでいます。
 いずれにせよ出立の準備に少々時間が要るでしょうが、私はその時間をプレヴァール街道の近辺の予備調査に充てるつもりです。
 資料を揃えて纏めるにも多少の時間は必要ですのでね。
 ですから、さきほど訊かれたようなお話であれば、皆さんに直接当たっていただくのがよいのではないかと――ああ、もちろん、必要なところへの繋ぎは私が取りますが」

-------------------------------------------------------
■GMから

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>みなさま

 さくっとレスであります。
 だいたい拾えているでしょうか・・・?


>いあさん

・セーロフの評判
 だいたい描写した監察室の評判とイコールです。
 職務には忠実かつ謹厳ですが、それはつまり手心ナシということでして以下略。

・ライナスの評判
 わかりません!
 まあ、普段表になかなか出ない仕事をしている平魔術師ですので・・・w
 だいたい見たまま、という感じかなあとは思います。

・禁書持ち出しに関するうわさ話
 今回の一件に関しては、まだ噂が流れていません。
 緘口令でも布かれているのでしょうか。
 今回の件でなければ、たまに、未遂で捕まってギアス喰らった、みたいな噂が流れることがあります。


>悪根さん

 一般人的な教義の認識ですが、これはルールブックに書いてある程度の知識であれば任意に持っているものとしていただいて構いません。
 まあ、ホンモノの一般人だともう少し知識が少ないでしょうが、マークは冒険者で、神官と接する機会も多いので、ということでひとつ!


■聞き込みについて
 ライナスが説明したように、昨日の今日ということで情報がまだ集まっていないようです。
 研究室などで聞き込みをするのであれば、ライナスがアポイントを取ってくれますが、聞き込みそのものにはそれなりに時間がかかることでしょう。

 顔を出していた研究室(占星術・儀式魔術の2箇所あります)、知人、その他噂等で情報を集めるのに、1箇所につきだいたい半日程度かかると思ってください。
 もちろん、手分けして半日に収めてしまうことも可能ですし、先を急ぐ(=時間をかけての情報収集を行わない)ことも可能です。

 というわけで、急ぎ追跡するか/情報を集めるか、情報を集めるのであればどこでどのような情報を集めるか、というあたりを決めてくださいませ!

マーク(悪根) 2012.07.06 [00:04]

>賢者の学院絡みで仕事があるぜ、というのがジョージの第一声

賢者の学院。魔術師ギルド。
オラン名物、と言っていいかな。いいよな?
大陸一とも呼ばれているのだし。

>「秘密厳守で荒事と来てるが、まあ、払いは確かだ。
> 請ける気があるなら奥の部屋へ行きな、依頼人が待ってる」

「りょーかい。ちょっと行ってくるよ。」

勘定の硬貨を置いてそのまま奥の部屋へ。
まぁ、ジョージ氏が判断して俺に声をかけたのだ。
そう無茶な内容じゃあるまいよ、うん。多分ね?

※※※※※

背筋を伸ばし、軽く咳払いした後に。

「失礼します。」

ノックの後、入室して一礼。
室内には4人。まずは魔術師風の男女、彼らが依頼人だろうか。
いや、女性の方はこの店で顔を見かけた事がある気も。
他でもどこかで・・・?いや、気のせいかな。

>「よ、俺はセクトール。よろしくな」

「マークだ。宜しく。」

他の先客二人は依頼を同じくするようだ。
やはり店で何度か見た記憶がある。
セクトールと名乗った彼。背丈は俺と同じくらいだが、
バリバリの戦士と言う出で立ち。雰囲気もあるな。
今回は存分に頼らせて貰おう。

>「はじめまして。
> わたしはライナス・デューイ、賢者の学院の禁書を扱う部署に所属する者です。
> 皆さん、どうかよろしく」

「では、改めまして。
 この度、ジョージ氏からお声のかかりましたマークです。
 宜しくお願い致します。」

まずは拝聴させて頂こう。

※※※※※

>「学院所属の魔術師がひとり、禁書を持ち出しました。
> 皆さんにお願いしたいのは、その禁書の奪還です。」

なるほど、魔術師による犯罪。
学院側としては秘密裏に片付けたいのも道理だろう。

>「持ち出した魔術師の名はレオニード・グラーニン。
> 第3階梯の魔術師で、占星術と儀式魔術を研究する賢者でもありました。」

「第3階梯・・・」

この間、依頼を共にしたルーイが確か第2階梯と言ってなかったか。
あれより上・・・戦い方を間違えると手痛い結果になりそうだ。
だがその他、諸々を聞いた限りではそう無茶な要求もない。
最低最悪の場合、魔神がお相手になるリスクがあるにはあるが
その可能性は低いようだ。ちゃんとやればまぁ大丈夫、か。

>「お引き受けいただけますか?」

「喜んでお引き受けさせて頂きます。」

では、さっそくお仕事開始と行こう。

「私からもいくらかご質問させて頂きます。
 回答の出来ないものはご無理にとは申しませんので。」

PLより----------------------------------------------

悪根です。
LainGMはちょっとぶり。
ハインツ氏、ターナー氏、いあ氏は初の同セッションですね。
皆様、宜しくお願い致します。

ああ、そうそう。エリーズさんも既に室内にいる扱いで書いてます。
セクトさんが先客としていたので。
不都合があれば言ってくださいまし。

階梯=技能レベルと取りましたが合ってます、よね?
マークは以下について質問します。

「グラーニンのプロフィールについてお聞かせ下さい。
 出身地、年齢、性格等。周囲の評判もお聞きでしたら是非。」
「昨日、目撃された時グラーニンは徒歩だったのでしょうか。」
「魔術師、賢者として以外の何か特技は持っていたでしょうか。」
「冒険者としての活動経験はあったのでしょうか。」
「その魔術儀式、ですか。最短でどれくらいかかるものなのでしょう。」
「あなたはグラーニンの顔をご存知でしょうか。それと人相書き等はあるでしょうか。」
「グラーニンはあなたの顔を知っているのでしょうか。」

その他、ライナス氏も階梯が3以上ならファミリアが何かは気になる所。
ちなみに彼は同行すると認識してますが合ってますでしょうか。

後は・・・マイリーやマーファの教義について。
マークみたいなパンピーの知識はどんなもんと見ればよいでしょう?
卑怯NG、積極的な武力行使NGくらいは知っててOKでしょうか。

【7/6 2:00追記】
最下段に質問2つを追加しました。

セクトール(ハインツ) 2012.07.05 [22:54]

「ふぅ、、、暇だ」

ミノタウルス亭のテーブルに頭を載せて呟く

今日は自警団の手伝いも無いから偶にはミノタウルス亭で飯でも食いに行こうと思いやってきたが、暇なのは変わらなかった

と、ヘタれているとジョージに声をかけられる

なんでも仕事の依頼だとか

>「秘密厳守で荒事と来てるが、まあ、払いは確かだ。
> 請ける気があるなら奥の部屋へ行きな、依頼人が待ってる」

「さてと、んじゃ行くか」

腰を上げて、奥の小部屋へと向かった


密談用に使われている小部屋にはミルと魔術師風の男が座っている

恐らく、ミルの知り合いであることは容易に伺えた

少し待つと、黒髪の男性が入ってくる

「よ、俺はセクトール。よろしくな」

軽く挨拶を済ませると、依頼人が今回の仕事を説明する

>「はじめまして。
> わたしはライナス・デューイ、賢者の学院の禁書を扱う部署に所属する者です。
> 皆さん、どうかよろしく」

「マイリー神官のセクトールです。」

ライナスにも軽く挨拶を済ませ、話の続きを聞く

>「学院所属の魔術師がひとり、禁書を持ち出しました。
> 皆さんにお願いしたいのは、その禁書の奪還です。
> 持ち出した魔術師の名はレオニード・グラーニン。
> 第3階梯の魔術師で、占星術と儀式魔術を研究する賢者でもありました」

>「彼は昨日禁書を持ち出したあと、オラン市の北門から市外へ出たようです。
> 今日の昼前までに判明したところでは、そのまま蛇の街道を北上したらしい、とのことで――」

そう言うと、丸めた羊皮紙を広げる。どうやら街道の地図のようだ

>「本街道については、監察室の魔術師とわたしの同僚がすでに足取りを追っています。
> 皆さんに押さえていただきたいのはこちら――」

グラナートから下に細く伸びている線を指でなぞる

>「側道にあたる、プレヴァール街道です。
> 蛇の街道の途中、シュトレクという宿場町から東側に分かれ、グラナートで合流しています。
> グラナートへの所要日数は本街道・側道とも大差ありません――歩いて10日強、といったところです。
>ただ歩いては追いつくにも苦労があろうと思われますので、馬を使えるよう、学院に手配をして貰いました。
> 馬であればおおよそ1週間、といったところでしょう」

>「結果として本街道側でグラーニンと禁書が押さえられた場合、報酬は半額支払う、とのことです」

「禁書って言うくらいなんだから、そう安々と閲覧できるものじゃないのか?」

説明早々疑問に思ったことをぶつける

>「禁書についてですが、区分としてはそう厳重に秘されているものではなく――」

要約すれば、ランクによって厳重度が違うらしい。今回のはその内の低ランクのが奪われたようだ

>「魔神召喚の魔術書なのですが、内容としてはさほど危険でも目新しくもないものです。
> それなりの規模の魔術儀式が必要で、これは単独で執り行えるようなものではありません。
> また、魔術書自体が儀式の触媒として必要なのです」

つまり研究するには問題ないが、持ちだしての儀式などはダメと。まぁホイホイと魔神召喚されたらたまったもんじゃないが

>「グラーニン自身については、たとえば外部の協力者であるとか、手を引いた者がいるというような、そういった状況を示唆するような不審な点はありません――ですから、普通に考えれば、彼単独でなにかを為しうるとは考えられませんが」

他国への売買か、邪教への譲渡もあり得るかもとライナスは語る

>「それに、」
>「グラーニンは儀式魔術の研究者でもありました。
> なにか見込みがあってのことである可能性もなしと断言できるものではありません」

そこで俺らを雇って追ってほしいと

>「報酬は4人で5000。
> ほか、移動や宿泊に要する経費は学院持ち、という条件です」

>「お引き受けいただけますか?」

 

「その依頼、引き受けましょう。だがその前に幾つか聞きたいことがあります。まず―――
一つ目は、ライナスのここ最近の状況です。例えば愛想悪くなったとか、新調した杖を持っていたとか
2つ目はその禁書から何が呼び出されるか?
3つ目はもしグラーニンに使い魔がいれば、その特徴を教えてくれないか?」

----------------------
PL
ども、セクトールの中の人ハインツです!皆さんよろしくお願いします!

自分から聞きたいことは上にも書いてありますが、
1.ライナスの様子は変だったか?(杖に関しては意識乗っ取るあの杖{名前が出ない}と思って)
2.奪われた禁書からどんなモンスターが呼び出されるか?
3.グラーニンの使い魔はどんなの?

です!

最後に皆様不束者の未熟者ですがどうぞよろしくお願いします!

ミル(いあ) 2012.07.05 [22:11]


かたん
ころころころ
こてん

「いたっ」

早朝、トラップ技術を流用して作った目覚ましシステムで、ウチは目を開けた
さんさんと光がそそぐ、気持ちのええ朝
ぼちぼち市場の喧噪も終わり、平和で何事もない毎日が戻ってきた、と思うとった

「ジョージはーん、おはよーさーん」

をがりがりかきながら、一階の酒場へ降りていく

ん、何?
ウチに書簡とな
どらどら......

『本日正午、201号室へ出頭されたい――フェリックス・セーロフ』

「ぶっ!! げほっ、げほっ」 

朝の一服が肺であばれてむせかえる
セーロフて......あのセーロフのおっさんか?

えらいぶっきらぼうな文面が怖すぎる
201号室店......内務局監察室......
ヤバい、心当たりがありすぎる

こないだ酔っぱらって出した答案のせいか?
それとも、シーフギルドへの出入りがついにお咎めを食ろうことになるんか?

内務局監察室といえば、身内もんをシメて回っとる機関や

ウチみたいに賊と兼業なんかやっとると、学院としてもあんましいい顔はされへんやろ
せやかて、バックれるわけにもいかへんしなぁ......

観念して出頭することにしたウチは、せめて印象を良くしようとーブで体を包み、髪を整え、戸棚から引っ張り出した杖なんかも持って、魔術らしく身繕いをしてから、重い足取りで出かけた



「楽にしたまえ」

「や、無理っす」

開口一番、無理難題を言葉に出したセーロフのおっちゃんに、ウチは脊髄反射で答えた

やば、つい口が......
正直すぎる反応をするウチをどう思うたかはわからへんやったが、おっちゃんは淡々と続けた

「君のことでなにか話をしようというわけではない、モフェット魔術師。

聞けば君は日頃冒険者として活動し、魔術の実践をしているとか。
 実に結構なことだ」

「いや、その、まあ......恐縮です」

褒められとる気がせぇへんのは、場所が場所やからか?

セーロフはんが持つ漆黒の目には、なまなかにごまかしの利かん迫力がある
ええい、もっと説教なりなんなりあったほうがよっぽど楽や!

「君のその腕と経験を見込んで依頼したいことがある。

「へ?」

予想外の言葉に、またしても反射的に答えてもうた
せやかて、んな場所でこんな口調で、まさか依頼なんて思わへんもん

「我々の仕事は承知しているね?
 学院とすべての魔術師の名誉のために、我々は活動している。
 魔術師によって為された非違は魔術師によって糺されるべきなのだ」

「うーん、まあ、そうなんか、なぁ?......ああいや、その通りです、導師!」

ウチかて魔術師のはしくれ、基本的には同意や
せやかて、魔術師がやらかした失態やら、古代の魔術師が残した迷惑なんかを解決するのんが、冒険者でもある

もちろん、ウチかてそういう団体の意志」に属しとるって自覚もあるし、魔術師団体としてのスタンスもわかる
ありていに言ってしまえば、身内の恥はさらしたくない、てとこやんなぁ

「君も知っての通り、古代王国期の滅亡とともに失われた魔術の中には、甚だ危険なものが数多く含まれている。

 我々が制御しえないような魔力が当たり前のように用いられ、現代においては到底許されないような研究も頻繁に行われていた――我々は、かような魔術が心無い者の手に渡ることをよしとしない」

「そうおすなぁ、ウチもずいぶんと怖い思いしたこともありますんで、そのへんの危険はわかります
 それを悪用した奴と対決したこともあるし」

ああ、過去の危機体験は背筋が凍る

「本題に入ろう。
 学院に所属する魔術師が、禁書を持ち出した。
 君は彼を追い、禁書を奪還してもらいたい。
 追跡と奪還にあたっては、その魔術師の生死を問わない。
 とはいえ一人では危険もあろうから、口の堅い冒険者を同行させるよう。
 報酬は諸経費を別として全体で5000ガメル。
 また、禁書の管理のため、整理2課の担当員がひとり同行する。
 詳しくは彼から説明を受けるように。
 細部については君に一任する」

ふむ、禁書、ねぇ
持ち出しをするなんて、馬鹿な真似するもんもおるんやなぁ

おっちゃんに続いて言葉を継いだのは、やせっこけた魔術師やった

「ライナス・デューイです。
 どうかよろしくお願いします」

「あ、ミル・モフェットですー」

ウチがターゲットではなく、しかも5000という報酬提示でようやっといつもの調子に戻ったウチは、表情を変えて握手した
それは、セーロフのおっちゃんの鉄面皮に比べて、はるかに柔らかいしゃべり方のせいかも知れへん
よかった、同行者はまともっぽい

ふむ、見たとこ典型的な魔術師か
紋章か、んやろう?
あ、噂に聞いたことある
整理2課のやつや
禁書専門のとこ

 「場所を変えましょう、モフェットさん。
   馴染みの冒険者の店があれば、そこで、というのはいかがです」

「ああ、ええですよ」

頷いて、セーロフのおっちゃんに対して、ぴっ、と指を額に当てた

「や、んじゃを仲間を見繕って請け負います
 なるたけ、口の堅い仲間を、ですね」

そんなことを告げると、おっちゃんはまた口を開いた

「ああ、モフェット魔術師」

ええい、まだなんかあるんか?

「学院は君の忠誠と能力に期待している。
 くれぐれも、よろしく頼むよ」

「うぐ......あ、ああそりゃもう!
 ウチの生き甲斐は学院に捧げとりますさかいはははは」

きっついなぁ
このプレッシャーのかけかた、やっぱこんな嫌われ部門におると、そういう口調になるもんなんか

「えー、こほん
 問題ありません、セーロフ導師、完璧かつ完全に、解決してみせますよって」

自らハードル上げること言ったが仕方ない
ただでさえ素行不良なウチのことや
今度こそ別件で挙げられるかもしれへん
実のところ、ウチの忠誠というのは3割学院、3割シーフギルド、4割が自分自身という案配
ええとこ見せとかんと


「息が詰まりますね」

「ああいう場所は苦手です」

「ええまったく!」

話が解る依頼人さんや
酒でもおごりたい

「冒険者の店で人を集めてから説明したほうがいいですか。
それとも、まずはあなたに一通り説明しましょうか。」

せやなぁ
依頼の性格上、秘匿せんにゃならん情報もあるやろし
ただ、ライナスはセーロフのおっちゃんよか融通も利きそうや

「んー、んじゃ、魔術師以外に持ち出しがヤバい情報があればあらかじめ
 そうでなければ、早速仲間を集めましょうや
 酒はいけるクチですか?
 ウチのねぐらにしとる宿がありますんで、そっちで詰めましょう」

ウチはミノ邸に足を向けつつ、道中で話を聞くことにした

「あ、セーロフさんはチのことなんか言うとりました?」



「ジョージはーん、お茶と酒......ええい、お茶もいっちょ!」

ミノ邸についてョージはんに声をかけ、冒険の密談がしたいと申し出てくれはったので、ライナスはんと共に入室

「ここなら、秘密は守れますよ」

ウチは先刻ジョージはんに出してもろたお茶入れとグラスを4つほど持ち込んだ

「まぁ、落ち着きましょ」

しばらくして入ってきたのは、おお、セクトやんか
他にもすでに3人おる
ジョージのおっちゃんか
なら、口は堅いな

「ひさしぶりやなぁ」

残念ながら酒の入ってないグラスを全員の手元に滑らせる

「わたしはライナス・デューイ、賢者の学院の禁書を扱う部署に所属する者です。
 皆さん、どうかよろしく」

「マイリー神官のセクトールです。」

ウチもセクトにく挨拶を済ませ、話の続きを聞く

を広げる。どうやら街道の地図のようだ

ざっくりと依頼の内容が整理されてる
ジョージのおっちゃんの手配か?

「学院所属の魔術師がひとり、禁書を持ち出しました。
皆さんにお願いしたいのは、その禁書の奪還です。
持ち出した魔術師の名はレオニード・グラーニン。
第3階梯の魔術師で、占星術と儀式魔術を研究する賢者でもありました」

彼は昨日禁書を持ち出したあと、オラン市の北門から市外へ出たようです。
今日の昼前までに判明したところでは、そのまま蛇の街道を北上したらしい、とのことで――」

ふむふむ、と犯人像を想像する
第三階級......そこそこ重要人物やん

地図を広げてみると、いくつかの街道がある


側道にあたる、プレヴァール街道です。

 蛇の街道の途中、シュトレクという宿場町から東側に分かれ、グラナートで合流しています。
 グラナートへの所要日数は本街道・側道とも大差ありません――歩いて10日強、といったところです。
 ただ歩いては追いつくにも苦労があろうと思われますので、馬を使えるよう、学院に手配をして貰いました。
馬であればおおよそ1週間、といったところでしょう」

「結果として本街道側でグラーニンと禁書が押さえられた場合、報酬は半額支払う、とのことです」

「禁書って言うくらいなんだから、そう安々と閲覧できるものじゃないのか?」

「禁書についてですが、区分としてはそう厳重に秘されているものではなく――」

へ? セーロフのおっちゃんの口ぶりやと、えらいこと大事っぽかったが

「魔神召喚の魔術書なのですが、内容としてはさほど危険でも目新しくもないものです。

それなりの規模の魔術儀式が必要で、これは単独で執り行えるようなものではありません。
また、魔術書自体が儀式の触媒として必要なのです」

うは、そら禁書にもなるなぁ
セクトと顔を見合わせる

「それに、」

グラーニンは儀式魔術の研究者でもありました。
なにか見込みがあってのことである可能性もなしと断言できるものではありません」

敵は魔術師か
四人がかりくらい欲しいなあ

「報酬は4人で5000。

ほか、移動や宿泊に要する経費は学院持ち、という条件です」

お引き受けいただけますか?」

その言葉に、セクトが頷いた
ええなぁ、職業自由万歳

「その依頼、引き受けましょう。だがその前に幾つか聞きたいことがあります。まず―――

一つ目は、ライナスのここ最近の状況です。例えば愛想悪くなったとか、新調した杖を持っていたとか
2つ目はその禁書から何が呼び出されるか?
3つ目はもしグラーニンに使い魔がいれば、その特徴を教えてくれないか?」


○PLより

他の冒険者に知られたくない情報が、ライナス(およびセーロフ)になければ、早速冒険者集めに
ライナスさんの方から秘匿情報があれば、まずそれをミノ邸への道中で聞き出します

セージ技能として、以下のロールを

1.セーロフの評判

2.ライナスの表倍

3.禁書持ち出しに関するうわさ話


1.2d6 Dice:2D6[1,5]=6+5=11

2.2d6 Dice:2D6[3,5]=8+5=13

3.d6 Dice:2D6[2,3]=5+5=10


セーロフには大見得を切ります
なにぶん普段の生活態度が悪いので、目をつけられてるかも、とPCは戦々恐々としています

それでは皆様、こちらも何かとお世話になると思いますが、よろしくお願いします!

GM(Lain) 2012.07.05 [22:08]

「それはちょいと腕利きが要るなあ」

 ライナスの話した依頼の概要を聞き、ジョージは唸るような声をあげた。

「で、口の堅い奴ね。
 いいぜ、見繕おう」

 監察の下請けたあ、あんたも苦労するな、とライナスに軽口を叩きながらジョージは店内を見回す。
 ちょうど昼を過ぎた時間帯、食堂を兼ねた酒場はほどよい混みようだ。

「確実に荒事だよなあ。だとすると――」

 身許の堅いとこで神官戦士をふたり、それに最近よく顔出してる腕のいい野伏なんてどうだ。

「腕前といい依頼人受けといい、悪くねえぞ」

 話をするなら奥の部屋を使いな、メシ代はさっき貰った仲介料に込みってことにしてやるよ。
 ジョージはそう言うと大雑把に手を拭き、カウンターからホールへと出ていく。

 どうやら直々に声をかけて回る気のようだ。

※ ※ ※

 賢者の学院絡みで仕事があるぜ、というのがジョージの第一声だった。

「秘密厳守で荒事と来てるが、まあ、払いは確かだ。
 請ける気があるなら奥の部屋へ行きな、依頼人が待ってる」

 詳しくは依頼人に聞け、ということなのだろう。

 奥の小部屋――しばしば密談に使われる――へ出向けば、依頼人と思しき魔術師風の男性が待っていることだろう。

 同じ部屋にいる女性魔術師、ミルに見覚えのある者はいるかどうか。

 セクトール、エリーズ、マークの3人が揃ったところで、男性が確認するようにミルに頷き、説明を始めた。

「はじめまして。
 わたしはライナス・デューイ、賢者の学院の禁書を扱う部署に所属する者です。
 皆さん、どうかよろしく」

 さっそく本題ですが、と前置きして彼は続ける。

 ミルは既にライナスから聞いた話であるかもしれない。

「学院所属の魔術師がひとり、禁書を持ち出しました。
 皆さんにお願いしたいのは、その禁書の奪還です。
 持ち出した魔術師の名はレオニード・グラーニン。
 第3階梯の魔術師で、占星術と儀式魔術を研究する賢者でもありました」

「彼は昨日禁書を持ち出したあと、オラン市の北門から市外へ出たようです。
 今日の昼前までに判明したところでは、そのまま蛇の街道を北上したらしい、とのことで――」

 言いながら、ごそごそと丸めた羊皮紙を机上へ広げた。

 

snake.png「本街道については、監察室の魔術師とわたしの同僚がすでに足取りを追っています。
 皆さんに押さえていただきたいのはこちら――」

 広げた地図に記された2本の街道、その東側にある細いほうを指でなぞる。

「側道にあたる、プレヴァール街道です。
 蛇の街道の途中、シュトレクという宿場町から東側に分かれ、グラナートで合流しています。
 グラナートへの所要日数は本街道・側道とも大差ありません――歩いて10日強、といったところです。
 ただ歩いては追いつくにも苦労があろうと思われますので、馬を使えるよう、学院に手配をして貰いました。
 馬であればおおよそ1週間、といったところでしょう」

「結果として本街道側でグラーニンと禁書が押さえられた場合、報酬は半額支払う、とのことです」

 まあ手間賃と口止め料といったところと思ってください、と、ライナスはあけすけな口調で語る。

「禁書についてですが、区分としてはそう厳重に秘されているものではなく――」

 ライナスによれば、禁書と一口に言っても、その秘の程度でいくつかに分けられるとのことだ。

「魔神召喚の魔術書なのですが、内容としてはさほど危険でも目新しくもないものです。
 それなりの規模の魔術儀式が必要で、これは単独で執り行えるようなものではありません。
 また、魔術書自体が儀式の触媒として必要なのです」

 ゆえに、持ち出しは禁じられているものの、研究の用に供するための閲覧そのものは禁じられていなかった、とライナスは説明した。

「グラーニン自身については、たとえば外部の協力者であるとか、手を引いた者がいるというような、そういった状況を示唆するような不審な点はありません――ですから、普通に考えれば、彼単独でなにかを為しうるとは考えられませんが」

 たとえば他国へでも出向いて魔術書を売り払うなり、邪な目的を持った誰かに手渡すなり、といった危険性は否定できるものではないのだと彼は言う。

「それに、」

 表情を曇らせてライナスは続けた。

「グラーニンは儀式魔術の研究者でもありました。
 なにか見込みがあってのことである可能性もなしと断言できるものではありません」

 まあ、であればこそ、腕利きを雇って追跡を、という話になるのですが、と話を戻した。

「報酬は4人で5000。
 ほか、移動や宿泊に要する経費は学院持ち、という条件です」

 ひとまずはこんなところで、と説明に区切りをつけたライナスが、前金の入ったものであろう、小袋を机の上に置いた。

「お引き受けいただけますか?」

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■GMから

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>みなさま
 導入です。
 依頼の概要と条件についての説明です。

 質問などありましたら遠慮なくどうぞ!

GM(Lain) 2012.07.05 [22:01]

 ミルを追跡行へと駆り出したのは、呆れるほど素気ない書状だった。

※ ※ ※

 ミルのもとへその手紙が届いたのは、その日の朝のことである。

 筒状に丸められた羊皮紙にはただ一行。

『本日正午、201号室へ出頭されたい――フェリックス・セーロフ』

 これだけだ。
 署名の末尾に、閉じられた本と短剣、そして盾をあしらった印章が捺されている。

 この印章、そして201号室という部屋の番号は、すこし長く学院に籍を置くものであれば皆知っている。

 内務局監察室。
 学院に所属する魔術師の非違を糺問するための――そのためだけの部署である。

 セーロフはその監察室の長にして導師。

 非を非として糺さんがための剣となり、もって学院を護る盾たらん。
 監察室の紋章にはそのような意味が籠められている。

 だが結局のところ、紋章がそれを見る魔術師に引き起こす感情は3種類に大別される。

 嫌悪か、恐怖か、その両方か、である。

 常にその刃を内側に向ける剣、とあっては、ある意味で当然の反応であった。

※ ※ ※

 裏社会と繋がりを持つ魔術師は決して多数派ではない。
 むしろごく少数派に属するといってよいだろう。

 ミルは数少ないそのひとりだ。

 冒険者生活も長くなれば、自分の立ち位置とその立場が持つ意味というものを意識せざるを得なくなる。
 たとえば、いつどのような形で目をつけられるかわからない、というふうに。

 とはいえ最近なにか目立つようなことをした覚えはないし、監察室の目に留まるようなヘマをやらかした記憶もない。

 だが、覚えがないから無視して済ませる、といった手が通用しないのが面倒なところではある。
 出頭要請への拒否は明確な非違行為として扱われることだろう。

 監察室が嫌われる所以である。

※ ※ ※

「楽にしたまえ」

 到底『楽に』できそうにない雰囲気の監察室で、室長のセーロフはそう声をかけた。

「君のことでなにか話をしようというわけではない、モフェット魔術師。
 聞けば君は日頃冒険者として活動し、魔術の実践をしているとか。
 実に結構なことだ」

 セーロフはミルに話しかける。

 言葉は親しげではあるが口調は淡々としたものだ。

 黒い瞳はミルを見据えたまま動かない。
 濃褐色の頭髪は、その生え際が頭頂部近くまで後退している。
 たくわえられた口髭に遮られて口許の表情も定かではない。

 だが想像はつく――おそらく、どんな表情も浮かんではいまい。

「君のその腕と経験を見込んで依頼したいことがある。
 我々の仕事は承知しているね?
 学院とすべての魔術師の名誉のために、我々は活動している。
 魔術師によって為された非違は魔術師によって糺されるべきなのだ」

「君も知っての通り、古代王国期の滅亡とともに失われた魔術の中には、甚だ危険なものが数多く含まれている。
 我々が制御しえないような魔力が当たり前のように用いられ、現代においては到底許されないような研究も頻繁に行われていた――我々は、かような魔術が心無い者の手に渡ることをよしとしない」

「本題に入ろう。
 学院に所属する魔術師が、禁書を持ち出した。
 君は彼を追い、禁書を奪還してもらいたい。
 追跡と奪還にあたっては、その魔術師の生死を問わない。
 とはいえ一人では危険もあろうから、口の堅い冒険者を同行させるよう。
 報酬は諸経費を別として全体で5000ガメル。
 また、禁書の管理のため、整理2課の担当員がひとり同行する。
 詳しくは彼から説明を受けるように。
 細部については君に一任する」

 セーロフが頷くと、執務机の傍らに控えていた痩身の魔術師があとを引き取った。

「ライナス・デューイです。
 どうかよろしくお願いします」

 手には魔術師の杖、紺色のローブを羽織り、胸元を紋章――閉じた本に羽ペンと葦の穂――のあしらわれたブローチで留めている。

 整理2課。
 禁書を専門に扱う部門、と、ミルは聞いたことがあるかもしれない。

 やや癖のある赤錆色の髪に濃い灰色の瞳。
 物腰はセーロフのそれとは対照的と言えるほどに柔らかい。

「では、もう、よろしいですか」

 ライナスの質問に、セーロフは黙って頷いた。
 行け、ということであるらしい。

「場所を変えましょう、モフェットさん。
 馴染みの冒険者の店があれば、そこで、というのはいかがです」

 言いながら、もうライナスの手はドアを開けている。
 はやくここを出たい、というのが彼の本音であるのかもしれない。

「ああ、モフェット魔術師」

 退出しようとするミルを、セーロフが呼び止める。

「学院は君の忠誠と能力に期待している。
 くれぐれも、よろしく頼むよ」

 感情を見せない口調で言わずもがなのことを言い、セーロフは机上の書類に目を落とす。
 会話はこれで終わり、という合図のようだった。

 ミルを通したあと、ぎりぎりで礼を失さない程度のおざなりさ加減で一礼し、ライナスは扉を閉めた。

※ ※ ※

「息が詰まりますね」

 監察室を出て最初にライナスが発した言葉がそれだった。
 さすがに声はひそめている。

「ああいう場所は苦手です」

 さてどうしましょうか、と彼はミルに尋ねる。

 冒険者の店で人を集めてから説明したほうがいいですか。
 それとも、まずはあなたに一通り説明しましょうか。

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■GMから

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>いあさん
 ミルの導入です。
 具体的な情報は出てませんしぶっちゃけフレーb(げふんげふん

 賢者の学院・監察室からの依頼です。

 概要はセーロフが述べたとおり、禁書を持って逃げた魔術師から禁書を奪還してくれ、といったものですね。
 具体的な内容は次の記事(全員の導入)で提示いたします。

 ひとまず、セーロフ&ライナスと適当にお喋りをどうぞ!