帰還

ジャオユン(ヨハン) 2012.01.03 [22:55]

 い、いま起こったことを ありのまま 話すぜ・・・

 魔方陣が光ったと思ったら戻っていた。

 いやあ、わかっちゃいたけどいざってなると、けっこう焦るもんだなあ。

 お宝の重さがこう実感沸くってもんよ。

> 「み、皆大丈夫だった? ......うん、あたしも大丈夫だよ、けほっ」

 まわりを見渡すが、よしゃ。みんな揃ってんな。

 ぱってぃちゃんに手でOKサインを送ってにんまりだ。

 * * * * * *

「え、すぐ売っちゃうの? 一晩くらいよくね? こいつら肴にさあ、こうぐいっと」

 ふーらふらっと動きつつ。手でこう、ぐいっとね。

「そのほうが気持ちよさそーじゃん?」

 * * * * * *

 てなわけで、乾杯よ。

「よしゃ、イアン! おまえが音頭取れ!」

 年配者からの無茶振りだ!

「かんぱーい!」

--------------
■PLより

 みなさまお疲れ様でしたー!! 大成功でしたね!
 まさかの経験点1000点、ありがとうございます! 1ゾロはなしかな!

 とりあえず締めっ

 分配ですが、ダガーか光晶石のどちらかと残りをガメルを頂こうかなと。
 発見者ではないので、他の方が欲しいならお譲りする感じでいようかなと思っております。

パティ(Cocoa) 2012.01.02 [03:47]



「うー、げほっけほっ」

あたしは勢い良く本を抱え込んだもんだから、もろに埃を吸い込んでしまった。
ずっしりとした本の重たさと喉の苦しさに、無事に"いつもの世界"に戻ってきたという実感を覚える。
......はーはー。

「み、皆大丈夫だった? ......うん、あたしも大丈夫だよ、けほっ」

あたし達は遺跡探索を無事終えた――十分な収穫と共に。
あたしにその充実感がやってきたのは、ひとまず水を飲んで落ち着いたあとのことだ。



  * * *  * * *  * * *  * * *  * * *



>「今夜はこちらにお泊りですか」

「うん、そうできれば助かるよっ......うー、外やっぱ寒いっ」

コンラートくんのありがたい申し出に乗っかる事にする。
時間にすれば短い間だったような気もするけど、やはり緊張していたらしい。
後からどっときた疲労感に、あたしはもうくたくただ。


「......学院みたいな書庫が沢山あるところだったよ。
 大体は埋まっちゃってたけどさ、それでも残ってるものはソコソコあってね。
 
 特に、ジャオユンと一緒に行った部屋はそりゃあスゴイ本が沢山だったよ!
 全部持って来たかったんだけど、あたしがなんとか持ってこれたのはこれだけ。
 うう、惜しい事したなあっ」

いつも行き先の違う転送円。あの場所に誰かが行き着くことはもう無いかもしれない。
あたしは新緑色の革表紙をそっと撫でながら、埋もれてしまった沢山のモノに思いを馳せる。
このコの"友達"を一人、置いてきてしまった。


「でも、銀のカード――目録があるから。
 もしどこかに写本が残ってれば、あそこに残してきた本の中身はまだ"生きてる"かもしれないねっ」


書き記すことで、ひとはその身が失われてもその跡を残すことが出来る。
だから、その跡の消失はひとの命が失われることに似ている――とあたしは思う。


「......ほーんと、一体何やってたんだろう、あそこで本読んでた人たちって!」

例えヘンなコトでも、それはそれ、知識は知識、だけどねぇっ。




綺麗な短剣に魔晶石類。埋もれた部屋から見つかったもの、まったく見事な財宝だ。
忙しない遺跡探索だったし、少なからず危険はあったけれど――みんな満足そうに食事の輪をつくる。

>「私、今、とても幸せ、です・・・」

行く前と同じか細い声で、だけど見違えるような笑顔で、アウロラが呟く。

「あはは、ローラはそうして笑ってる方が可愛いねぇ!
 うん、幸せってイイモノだねぇ、ふふふふふっ」

あんまりにも可愛い妹――アウロラの頭を、くしゅくしゅっと撫でながら。

「ほんと、皆のお陰でうまくいったよね。
 みんな、お疲れ様、ありがとうっ!」

――乾杯っ!



  * * *  * * *  * * *  * * *  * * *



オランへの帰り道、あたしはまずジャオユンの見つけた粘土板と格闘して過ごした。
あたしの解読が間違ってなければ、一番大事な書庫の場所が記されている――んだけど、
バックヤード......なんてあっただろうか?
もしかすると、あの埋もれた先にあったのかもしれない。



過去の魔術師達に関する資料の中に、葦の意匠についての情報はないか。
推測される研究分野や、あるいは持ち帰った土と建材から、具体的な場所を絞り込むことはできないか。

地震による崩壊を起こす程度の地盤ならば、上から掘り起こす事も不可能ではないのではないか。
そうするに見合う価値のある書庫が、きっと世界のどこかの土の下に埋まっている。
この遺跡については、今後も継続的な調査を検討する価値があると考える――。



冷える指先を温めながら、あたしの簡単な所見と共に報告書をまとめ上げた頃。
それを持ち帰る場所、オラン魔術師ギルドの高塔が行く手に姿を現した。


あたしは久々に見るその姿に、胸を張って声をかけた。


「たっだいまーーーーーーーーーーーーっ!」



=========================================
PL:
報酬分配とか残っておりますが、
一先ず、〆日記として書いてみましたっ>w<

皆様、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました!
(こちら、いろいろドタバタしちゃう事が多かった......反省っ(、、)


■ギルドへの報告でしたいこと(期限過ぎてるので、一応の希望で...)
・遺跡の情報をまとめた報告書を渡します。
・断られなければ、持ち帰った土砂他を包んだものも渡します。
・持ち帰った書物が、ギルド保管の場合。読みたい時には読んでもいいですか?的な許可を希望します。


■「参考資料」設定
これはシナリオ設定に合ってないよ!とかありましたら修正しますので、ご指摘いただければ!
(下巻もどこかにあるといいなっ(''* )
(これはギルドに売ると思うので......学院に行けば読める、かな?)

─────────────────────
◆『オリヴィエ図譜 <上>』
古代王国期に記された大判の博物誌。題名は著者である博物学者の名から。
主に植物や薬草の知識に関して、色付きの繊細な図版と共に記述されている。
上下巻のうちの一冊。こちらは主にアレクラスト東部で見られるものについてを収録。

表紙は厚い革で鮮やかな新緑色。金の箔押しで穂を意匠化した縁飾りが描かれている。
(下巻は鮮やかな空色で、同じく金の穂が描かれている。)
─────────────────────

アウロラ(じゅんじゅん) 2012.01.02 [01:21]

遺跡から戻って、皆さんでお話をして。
ごはんをいただいていたら、本当に、心から、思ったの。
「私、今、とても幸せ、です・・・」
笑顔でそう言ったの。
だって、皆さんの目がキラキラしていて、とても楽しそうで、幸せそうだから。
アウロラの大切な人たちが、みんな、幸せそうにしているから。

だからアウロラ、心の中でそっとお祈りをしたの。

チャ・ザ様、チャ・ザ様。
アウロラは、皆さんの楽しそうなお顔を見るのが幸せです。
皆さんのお役に少しでも立てたなら、それも幸せです。
遺跡から宝物を持って帰れたことも嬉しいですけれど、それよりも、ここにいる皆さんの幸せが、アウロラの幸せです。
どうかどうか、チャ・ザ様の幸運の御恵みを、これからもお授けください。
アウロラをあなたの従僕として、これからもお使いください。

:*'゜::*'゜::*'゜::*'゜::*'゜::*'゜::*'゜::*'゜
PL:
僭越ながら、価値決定させていただいております>w<
光晶石の1d3が2、ダガーの2d6が4でした。

これで戦利品は確定でしょうか。
あとで山分けしましょー!

GM(Lain) 2012.01.01 [00:31]

 ――気がつくと君たちは、遺跡入口の魔法陣の上にいる。
 傍らの魔法装置には確かに見覚えがあるが、出発のときにいたはずのコンラートは今はいない。

 魔法陣はぼんやりとした光を、そして天井近くの魔術灯が無機質な白い光を放っている。

 何事もなかったかのような――ともすればこれまでの探索の現実感を失わせるような佇まいだが、君たちの疲労感、ところどころに負った傷、そしてなによりも数々の戦利品は間違いなく現実だ。

 傷の痛みも激しい疲労も萎えかけた気力も、結局のところは充実感に取って代わられる。
 冒険者にとって、成功した遺跡探索というのはつまり、そういうものなのだ。

※ ※ ※

 外に出ると、日はとうに落ちている。
 小屋へ顔を出せば、コンラートが迎えてくれることだろう。

「今夜はこちらにお泊りですか」

 寝床というほど上等なものはないが、雨風を凌げる屋根と火はいつでも貸す、とのことだった。
 食事の支度をしながら、コンラートは遺跡の話をあれこれと聞きたがる。

 食事をし、話をしながら、夜は少しずつ更けていく。

 明日の朝ここを発てばオランまではまた2日半の道のりだ。
 ギルドへ報告を入れ、戦利品を売り払って報酬を受け取ればこの仕事は終わる。

 今のうちに分け前を相談しながら、長かった1日を振り返るのも悪くはなさそうだ。

--------------------------------------
■GMから
 この記事への返信は「500_帰還」カテゴリにチェックを入れて投稿してください。

 本編のゲーム的な進行はこのあたりで〆となります。
 報酬の分配と経験点の配布については、確定のコールがPL相談所に投下されたのをGMが確認した段階でGMが募集板と「GMより」のカテゴリに書き込みます。
 その後はキャラクターシートへの反映をしていただいて構いません。

 現状、価値が決定されていない戦利品は次の通りです。

 ・光晶石:1d3で残回数を決定(残回数1d3+1回)
 ・ダガー:2d6で価値を決定

 〆後も適当に残って雑談や後日談など入れてやってください。
 ただし、混乱を避けるため、次のセッションへの応募後は本編への書き込みは一切これを禁止いたします。

 PL相談所への書き込みについては、10日から2週間程度、書き込み権限を残しておきますので、その間は自由に行っていただいて差し支えありません。