淡々と

GM(Lain) 2012.11.16 [00:29]

 天候はさほど悪くはないものの、足場の悪さは相変わらずだ。
 ともすればずるりと滑りそうな泥と石の急斜面を、慎重にオートは登ってゆく。

 たどりついた斜面の上部、やや傾斜の緩くなっているあたり。
 そのさらに先を、オートは鳴子の設置場所に選んだ。

 斜面の角度が違うため、下からこのあたりを直接見ることはできない。
 だが、であればこそ、近づくなにものかを先んじて察知するための役には立つ筈だ。

 辛うじて流されなかった立ち木を使い、下草で擬装して、手早く鳴子を設置する。
 条件は十全とは到底言えないものではあるが、一見してそこに何かがあるとは見えない。
 急ごしらえのものとしては十二分によい出来、と言えた。

※ ※ ※

 ラキアードは昨日と同様、仲間たちの作業を見守り、周囲を警戒する。

 2人はそれぞれに仕事をこなしている――罠を張り、ロープを張り、絵図を書き写し、あるいはロープを渡って絵図を完成させる。

 今のところ、ラキアードがその剣技を披露する機会はない――昨日ひょっこりと現れた熊も、今日はその姿を見せていない。
 無論、何事もないに越したことはないのだが。

※ ※ ※

 オートが鳴子を設置する間、エリオは絵図を書き写していた。
 が、昨夜の寝不足のせいか、ペンが思うように進まない。

 予定していた倍ほどの時間をかけて、どうにか書写を終えたときには、ちょうどオートがロープを渡し終わったところだった。
 崩れた土砂の上を渡らねば、絵図は完成しない。

 慎重に進んだエリオだったが、一度だけ、足を滑らせて転んだ。
 咄嗟にロープを掴み、落ち始めた身体を止める。

 より慎重に歩を進め、対岸へと渡り、絵図を完成させた。

 一連の作業が終わったのは、昼をだいぶ回った頃合だ。

 日没までおよそ2刻――今日はこれから、何ができるだろうか。

------------------------------------------
■GMから

 淡々と作業が進んでおります。

 ひとまず午前中、ラキアードの警戒網(と鳴子)に引っ掛かるものはありませんでした。
 その他、判定の結果について了解であります!

 というわけで日没あたりまで(あと2ターン分)の行動&判定をどうぞ!