絵図の描き上げ。そのためには
オート(スキュラ) 2012.10.26 [22:15]
ハーマン親子の見送り(背中が痒い!)を受けて、現場に向かう。
「ごほっ、ごほっ
あ゛ー、冷たい空気が肺にしみるな・・・」
道中、しばしば咳き込む。
秋の山の冷気に悩まされるのは、護衛組の面々だけでは無いようだった。
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現場ではラキアードがリーダーシップを取ってくれた。
野外活動では彼とエリオ君に一日の長がある。
特に異議など挟まず、彼の構想を頭に叩きこんでいく。
>「具体的に資材を使うのはそのときになってからになると思う。」
「では今はロープを出すだけにしておこうか。
ラキは今回も警備だから・・・私はエリオ君を手伝おうかな」
よろしく頼む、と背中を叩く。
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エリオ君のスケッチを邪魔せぬようにしつつ、私は対岸へ渡るルートを考えていた。
これはそのまま『迂回路の作成』という仕事にもつながる作業にもなるので、
できれば安全地帯の確認後にしたいのだが、その安全地帯の把握にも絵図を使うのだから仕方がない。
『落下制御』の魔法もあるし、ここは何とかしてしまおう。
「エリオ君、向こうのどのへんに渡れば描けそうだね?」
私一人なら命綱でもつけてさっさと渡ってしまうところだが、
絵図の完成のためにはエリオ君が渡らなければいけない。
エリオ君が自力で往復してくれれば問題は無いのだが・・・
昨日のラキアードのような事になるとまずい。
恵まれた体躯のラキでも、あれだけ滑落すればだいぶ堪えていたようだし、
ましてや小柄なエリオ君に同じ事が起きれば・・・
(そういえばエレアノールに似てるか?)
眼の色は違うが、背丈や髪の色など共通する部分も結構ある。
どことなく幼い顔立ちも既視感に拍車を掛けた。
あいつに兄弟でもいたら、こんな感じだろうか。
そう思うと、本当に怪我をさせたく無い気分になってきた。
「ロープを張れば、掴まって向こうまで行けるかな・・・??」
地すべり地帯は結構な広さがあり、手で投げた程度ではロープは届きそうにない。
さて、どうしたものか・・・
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-PLスキュラより-
でははんくさん案でスタートということで!
まずは絵図を描き上げる作業を・・・両側から、というのがネックでしょうか。
ひとまずこちら側からのスケッチ中は待機しつつ、
オートは対岸への移動をサポートしようと思います。