現場にて
GM(Lain) 2012.10.25 [00:13]
> 「御者の方の背格好はどのようなものでしょうか?」
「は、あ・・・・・・」
ライナルトはエリオの意図を察したのだろう。
言葉少なにではあったが、御者の背格好を教えてくれた。
「中背でやや肥え気味の体躯です。
あのときはたしか――紺色の下衣に灰色の上着、上から濃い茶色のフードつきマントを羽織っていました」
下流で噂なりとお聞きされたならぜひお知らせください、と懇願する。
※ ※ ※
ラキアードは雲と風の流れを読み取る。
馴染みのない土地ゆえ多くのことはわからない。
だがそれでも、これから半日程度であれば、天候の変化を知ることができるだろう。
今は小雨が降っている。南風が吹いているのも昨日と同じだ。
風が吹いてくるその南、雲が流れてくる方角。
そちらの雲がやや薄い――この雨は昼過ぎには止むことだろう。
その後また降るかどうか、そこまではわからないが。
※ ※ ※
出立した一行は昨日と同様、一刻ほどで土砂崩れの現場にたどり着くことができる。
昨夜の雨が影響したか、昨日見たときとはやや情景が違って見える。
もっとも大きな差異は馬車だろう。覆い被さっていた木ごと、馬車は無くなっている。
濁流に抉られた岸が、馬車を支えきれなくなったものと思われた。
現場をよく眺めてみれば、絵図を描くにはおそらく両側から観察することが必要であろうということが解る。
土砂崩れのこちら側からだけでは、土砂に隠れて見えない部分が少なからずあるからだ。
両側から観察する時間と絵図を作成する時間、あわせてざっと半日というところか。
安全な場所の推定はもう少し手間がかかりそうだ。
その場所が崩れそうかどうかはある程度近づかなければ解らない。
木の根が浮いていないか、地面に割れ目が生じていないか、異常な湧き水がないか。
そういったことは遠目にはなかなか解らないものだ。
まずもって自分たちの身の安全を確保せねばならない、という話であれば、より時間がかかることになる。
一日か、一日半か――どれだけ作業を慎重に進めるかにもよることだろう。
そしてロープの差し渡し。
これは前もって危険な箇所・安全な箇所が判明していれば、さほど危険を伴う作業ではない。
とはいえ、傾斜のきつい斜面での作業となるゆえ、半日ないし一日はかかる仕事になるだろう。
さて、どこからどう手を付けたものだろうか?
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■GMから
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進行でーす!
ひとまず現場に到着したところからですね。
馬車は流されたものか、姿が見えません。
なお、ラキアードの天候予測判定は成功しました。
第2日のターン3まで予測できており、ターン3(昼過ぎ)に雨が止むであろうと思われます。
この情報は護衛組に伝えることができます(任意です)。
伝える場合は「300_再合流」カテゴリでその旨の記事を作成してください。
現場での作業は3つで、
絵図の作成がだいたい半日(=3人刻)
安全箇所・危険箇所の区別が1日から1日半(=12人刻から18人刻)
ロープ渡しが半日から1日(=6人刻から12人刻)
というあたりです。
作業量に幅があるのは、慎重にやるか大胆にやるかでスピードが変わるから、とご理解ください。
ゲーム的に身も蓋もない言い方をすると、滑落判定をその都度行いながらさぱっとやるか、または判定少なめでじわじわ進めるか、というような差です。
ここで「半日」や「一日」というのは作業日程的に半日(=約3刻)とか1日(=約6刻)を意味します。
また、絵図の作成は一人が、その他の作業は二人が行うことを前提にざっくりと工数を出した、というところです。
もちろん、3人で作業すればそれなりに早くはかどる(でもその間周囲には無警戒)ということですね!
ひとまず何からどのように手を付けるか、宣言などどうぞ!