救出完了!

エリオ(だんがん) 2012.10.14 [10:34]

あらかじめ準備をしていたので、
「これで良し、っと」
馬から荷車を切り離し、替わりに命綱を接続するだけですぐ済みました。

>「エリオ、引っ張り上げを頼む。」
やがて、ラキアードさんから合図が来ました。
見下ろすと、小さな子供から救出を開始するようです。
一人づつというのは、やはり怪我人を最優先という、現場のお二人の判断なのでしょう。
「ゆっくり引っ張るんだよ。いいね?」
馬のたてがみを撫でて言い聞かせると、僕は手綱と、命綱の両方を握ります。
「では、まず一人目! 行きます!!」
斜面下に聞こえるよう大声で合図を返して、
「それ、引っ張れ!」
馬と一緒になってゆっくりと確実に縄を引っ張っていきました。

....
.....

子どもの引き上げが成功して、二人目はその親御さん。
この作業も問題なく進みました。
憔悴はしているようですが、命にかかわるような外傷は無いようで、少し安心。
しかしながら、宿に引き上げる道程をこの状態で歩かせるのは難しいかもしれません。
そこで荷車の上を片付けて、広げた毛布の上に親子を寝かせておきました。このまま乗せて帰りましょう。
もともと積まれていた道具は、僕らで分担して持って帰ればいいかな。

三人目の準備を待っていると、降ろした縄を使って、オートさんはするすると自力で登ってきてしまいました。
「身軽なんですねー」
たぶん僕なら簡単に滑り落ちて川に一直線だなあ。

最後はラキアードさん。
先ほど滑落したばかりで、お怪我が心配です。
「一緒にお願いできますか?」
念には念を入れ、オートさんにも助力を願い、馬も含めたみんなで縄を引き上げることにします。
自力で体を支えつつ、これで難なくラキアードさんも戻ってこられるはずです。

......
....
..

一息ついてから。
「お二人とも、大事無くて何よりでした!」
オートさんから先ほどの親子についての詳細を聞かせていただきました。
「なるほど。いらっしゃったのはあの親子だけでしたか....」
すると、一本道の先である僕らの宿に救援を求めに来ていない以上、同行していたという御者はたぶん...

川は依然として濁流が渦巻いていて、雨をたくさん含んだ大地はまたいつ崩れてもおかしくないでしょう。
今日はこのまま調査を続けても、すぐに日が暮れるような気がします。
それよりも、想定外の怪我人を優先して行動するほうが得策かもしれません。

「とにかく一度宿に帰りませんか?」
オートさんとラキアードさん、お二人を振り返って。
「さらなる土砂崩れも心配ですし、あの親子には休養としっかりした手当が必要そうです」

 

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エリオの行動宣言です。

1.パウル君を、馬と一緒に引き上げ   :判定不要
2.ライナルト氏を、馬と一緒に引き上げ :判定不要
3.ラキアードさんを、馬とオートさんと一緒に引き上げ
                    :判定不要

今までの流れを読むと、エリオは何もしていないような気が...^^;
(ラキアードさんについては怪我が心配なので判定不要で成功する方法をとらせていただきました。もし登攀する書き込みをご用意されていたら申し訳ありません)


このあとの行動について、エリオからは、荷車に親子を乗せて宿へ帰還するという提案をさせていただきます。
大活躍の馬にいっぱい飼葉を食べさせて、調査はまた次の日に!でいかがでしょう。


(追記)
細かい表現を少し書き換えました。