街道をゆく

GM(Lain) 2012.10.05 [20:56]

 3人の冒険者と1頭の馬は、車輪の音を響かせながら、峠道を下ってゆく。
 舗装された街道は、雨の降ったあととはいえ、ぬかるむこともない。

 荷車の荷台なり御者台に乗ってしまえば疲労することもなく現場まで着くことができるだろう。
 荷馬はおとなしい性質であるのか、黙っていても淡々と荷を牽いてゆく。

 当然のことながら、すれ違う者もなければ後を追ってくる者もない。

 ややあって、街道はクライバー川の合流点へ差し掛かった。
 谷あいを流れる川は支流ともども増水し、濁流となっている。

 ごうごうと腹に響く音が絶え間なく続く。
 少々大声でなければ会話にも苦労するかもしれない。

 街道の、ブラードに向かって左側がイステル山へ向かう急な斜面、右手側がクライバー川へ向かって落ち込む急斜面だ。
 谷の底、川までは高さにして20歩ほどの距離があるだろうか。
 斜面は全くの崖というわけではなく、木や下草も生えてはいる。
 だが、転落すれば大怪我は必至、木に引っ掛からずに川まで落ちてしまえば激流に呑まれてしまうであろうことは想像に難くない。

 晴れてさえいれば急峻な渓谷の風情を愉しむこともできようが、悪天のあと、その急峻な渓谷を見下ろす場所で作業となれば、愉快な気分になるのは難しいことだろう。

 崩落現場までの間、街道はいくつかの小さな沢を越えた。

 そのいずれもが増水し、溢れた水が街道の石畳を洗っているような状況だ――土砂崩れが起きるのも無理はないと言えるだろう。

 出発から1刻ほど。
 3人は土砂が崩れた現場に到着した。

 左側の斜面が抉れたように崩れ、街道を巻き込んで大量の土砂が谷底へ落ちている。
 幅はテオバルトが語ったとおり数十歩、高さもやはり十数歩分はあるだろう。

 まずは崩落した現場を検分し、作業の計画なりと立てる必要がありそうだ。

------------------------------------------
■GMから

 この記事への返信は「2B1_街道」カテゴリにチェックを入れて投稿してください。

 ここから調査組のルートです。
 このカテゴリに書き込むことができるのは調査組のみとなりますのでご注意くださいませ!


>みなさま

 ではひとまず、冒険者レベル+知力ボーナスを基準に判定をどうぞ!

 また、レンジャー技能による天候予測も行っていただいて結構です。
 行う場合はレンジャー技能レベル+知力ボーナスが基準値です。