決着
GM(Lain) 2012.12.03 [22:43]
ウードの一言を、そこに籠められた意図を、エレアノールは正確に汲み取った。【眠りの雲】の掛かりが浅かったか、覚醒し、立ち上がらんとする巨鳥の頭部へ槍を繰り込む。
大きさなりの頑強さがあるゆえに、一撃で命を奪うには至らない。
だが、いかな巨鳥とはいえ、脳をしたたかに揺らされて耐えきれるものではなかった。
その巨大な翼から、脚から、ぐにゃりと力が抜け、巨鳥は地面へ倒れ込む。
当面起き上がってくる気遣いはなさそうだ。
上空から舞い降りたもう一羽の攻撃を、ウードが変わって受け止める。
まともな睡眠が取れておらず、疲労は既にその極に達しているものの、戦闘の緊張と興奮が一時的な覚醒を促しているようだ。
普段よりもよく周囲の様子が見える気さえする――巨鳥の嘴も、鉤爪も、十分な余裕を持って見切れるほどに。
※ ※ ※
上空では、緩やかな降下に移った一羽が、戦域を離脱しつつある。
戦場を離れつつありながら、ふたたび羽ばたく様子を見せない。
徐々に高度を下げているところから考えるに、おそらくそう遠くない将来、山肌へ衝突するであろうと思われた。
そこが岩場であれば死ぬことになろうし、運よく木にでも突っ込むことになるにせよ重傷を負うことは免れ得ない。
アシュレイが気絶と引き換えに放った、それは決定打であった。
※ ※ ※
二羽の同族を失い、巨鳥は戦意を――すくなくとも積極的な戦意を、失ったようだった。
上空で旋回に入りながらさらに羽ばたき、風を掴んで高度を上げてゆく。
隙あらばという格好ではあるが、よほどのことでもなければふたたび一行を襲う気にはなれないだろう。
あとは怪我をしたラバと気を失ったアシュレイをどうにか普通に歩けるところまで回復させれば、この場を離れ、山を下りることに支障はなさそうだ。
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■GMから
第4ラウンド終了時点でPC側の判定勝ちとなりました。
7が必要なときに出せる能力とか分けてください(切実)。
というわけで、以下ウードの1ゾロチェックによってボーナス確定としましょう。
・戦闘終了後の回復魔法により、ベンのHPが8以上かつ気絶者がいなくなること
これが満たされればボーナス確定、満たされない場合はボーナスなしで確定です。
実質的にはキュアの発動&回復量判定、トランスファーの発動判定の3回でいずれも1ゾロが出なければ、ということになりますね。
チェックが済んだあとは下山&ゴールの描写を入れて経験点・報酬を確定させ、解放の手続に移る予定でございます。