空からの危機

GM(Lain) 2012.11.21 [01:29]

 4人と2頭は歩き始める。

 ところどころに上り坂もないではないが、それよりも下るほうが格段に多くなってくる。
 山を越した、路程が半ばを過ぎたということが実感されるときだ。

 昼までおよそ3刻、適宜休みを入れながら歩く。

 雲を透かして見るあの日が傾ききる前に山を降りられれば。
 そうすれば、市に間に合う――筈だ。

 だが。

 最初にそれに気付いたのは誰であったか。

 円を描くように空を舞う影――その数、みっつ。
 雲を背景にしたその姿には、彼我の距離感を微妙に狂わせるなにかがある。

 やがて3人が3人とも、あることに気付くだろう。
 よく見かける鳶や鷹の類にしては、それが大きすぎることに。

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■GMから

 進行でーす!

 まず、レンジャーによる動植物知識判定またはセージによる怪物判定をどうぞ。
 目標値は10、敵はスカーレット・ヴァルチャー×3です。

 いまのところ互いの攻撃圏内には入っていませんが、それもごく短時間のことになるでしょう。
 旋回するヴァルチャーは、明らかに一行を狙っています。

 というわけで、戦闘前に各人1ラウンド分程度のアクションをどうぞ

 現状、全員が5m程度の範囲に固まって移動中とお考えください。
 付近に遮蔽になりそうなものはありません。

 ヴァルチャーは隊列に関わらず、毎ラウンド自由にPC側を攻撃できます。
 PCは、攻撃を受ける対象の近くにいて(現在すでに近くにいるものとします)、かつ行動順を0にすることで、ヴァルチャーの攻撃を受ける対象をかばうことができます。
 この場合、対象のかわりに回避判定(失敗したら防御判定も)を行ってください。
 かばうことによるペナルティは(行動を遅らせる必要があるほかは)ありません。
 かばったラウンドも通常通り攻撃は可能です。