影来たり

アシュレイ(ゴースト) 2012.11.14 [23:20]

...
......?

「う...うーん
うーん...ん?
朝か...おはよう」

と、テントにいるはずの仲間に声かけを...
したかったのだが今テントにいるのは私だけだった。
毛布を巻き込み簀巻のような状態で隅に転がっているのが私だ

ああ、動きたくない...

この微妙な体温を毛布がギューッと抑えてくれるのだ。
もう少し惰眠を貪りたいが、しかしなにか妙だ。
開いたテントの扉から外にいる仲間たちが見えるが...なにやらトラブルがあったらしい

モソモソと、イモムシのように自分の荷物へ這いずっていき
手鏡を見ながら身なりを整える、主に寝癖。

テントから出てあたりを見ると血痕...ラバが怪我をしているようだ
どことなく苦しそうな表情をしている...ような気がする。

「...トラブルかな?
あと、みんなおはよう」

どうやら狼に襲撃されたらしい。
私たちが気づかなかったのだから、エレアノールが守ってくれたのだろう。

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各々朝食をとり始めた、すこしばかりエレアノールの横を借り、座り込む。

「ちょっと失礼するよ、お疲れ様...
怪我はないかい?

・・・

君も大概頑丈な体してるな、感心するよ
そういえば貸したノート...アレさ
私が向こうで書いて...というか私は西方から来た人間でさ
西方言語で書いてあるんだよ...やっぱり読めなかった?」

「だよね...悪かった!
イヤね、ついうっかりしてたよ、口で喋るのは慣れたんだがなぁ
まあ...君が正直に読めないと言える人間で安心したさ」

「でも君は賢いぞ、五万といる賢人気取りのマヌケなんかよりよっぽど...ねぇ!
クッ!ククッ...アハハハハハハ!」 

そう、吹き出し笑いと思い出し笑いを混ぜたように笑いながら、ポンポンとエレアノールの頭を撫でた。

うん?こんなに笑ったのは久しぶりな気がするな...まぁどうでもいいか

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いい気分で荷物をまとめて、再度進軍の準備を進める。

「ほーこりをーもぉちー♪
やーいーーーばふりあーげー...っと
こっちの準備はいいよ」

ん?あれは...一瞬何かが見えたような...
...人影? いや違う!
視界に何人...いや、何体かの影が映る。

即座に姿勢を低くし目立つような動作を止め様子を伺う
少し影になっていて見えにくいが、あれは人間じゃないというのはわかる。

「あの影...そっちは見える?
結構な数だけど...まだ気づかれてはいないね
こちらがターゲットというわけではないみたい...」

だからさ...

「その武器を収めなよ、エレアノール
君の考えはわかるさ、あれは放っておけば、おそらく悪事を働くだろう

そうだなよく分かる、だがノーだ、君の主張は正しいし行動も間違いではない
だが...君はあの集団をキャロラインや荷物・ラバ、そして私たち...全くリスクなく戦えるのか?
...私たちの仕事はなんだ、エレアノール」

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PL・相談により 見逃すこととなりましたー
ニカさんに許可を取りささっとタシナメール先陣を切らせてもらいましたが...
どうしてか言葉が刺々しい! スイマセンスイマセン(´・ω・`)

そして微妙なタイミングでの鼻歌
テンションが妙に高いのは仕様(眠たいから)です