来訪者
GM(Lain) 2012.11.05 [02:42]
すっかり暗くなった草原で、多少なりと風を避けられるよう稜線からやや下り、平坦な場所を探してテントを設営する。小雨の落ちる空は真っ暗だが、それでも昨夜よりは雨風ともに弱まっている分だけ楽に過ごせそうではある。
食事を摂れば他にすることはない。
このような環境であれば休むこともまた必須であるから、当面の仕事は明け方まで寝ること、という話になるだろう。
> 「じゃあわたし、外のようすをみてる!
> みんなは寝てて!」
「悪いけどそうさせてもらうね、歩き通しで結構疲れてるんだ」
キャロラインはマントを羽織り直し、毛布を被って横になった。
彼女もまた、疲れたとは言うものの、昨夜ほど危険な様子には見えない。
天候が多少なりとマシになったこと、食事を摂れていること、そして何よりも暖かく風を避けられる場所が用意されていることが疲労を軽減させているのだろう。
> 「寒くないかい?
> 君も疲れただろう、これが終わったら柔らかいベッドで好きなだけ寝たいね
「山下りて、ブラードに着いたらね・・・・・・」
寄り添うアシュレイを避けるでもなく、欠伸まじりの声で答えると、キャロラインは目を閉じる。
しばらくすると規則正しい寝息が聞こえてきた。
※ ※ ※
空が真っ暗で見えずとも、天候を推し量る手段はある。
風の流れとその強弱、微妙な雨足や気温の変化。
そういったものを総合すれば、おぼろげながら先の天気は見えてくるものだ。
エレアノールの経験は、この雨が半日と続かないと語っている。
長くとも明け方までの辛抱だ――明日の朝、歩き出す頃には上がっているだろう。
見張りに立ってしばらく後、エレアノールがその足音に気付けたのは幸運と、そして彼女自身の勘の良さの賜物だった。
小さな足音――おそらく、人や妖魔の類ではない。四足獣だ。
いまだ姿は見えないが、おそらくあちらは自分の姿を認識していることだろう。
夜行性の獣はわずかな光であっても支障なくものを見ることができる。
小さな熾火となった焚火の光があれば十分だろうし、そもそもエレアノールの手許にはアシュレイが魔術で光を灯した小石がある。
距離はまだ10歩を超えるあたり。
光の届く範囲の外にあって、その姿はいまだ見えない。
足音は複数。ひとところにまとまってはいない――やや散開している。
いま起きているのは自分ひとり。
動くべきか、事態の推移を見守るべきか。
動くならば、どう動くべきなのか――?
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■GMから
おまたせいたしました!
>ニカさん
進行でございます。
ターン7の見張りの最中、なにかが近づいてきています。
わかっていることは、
・四足獣であること
・相手が複数であり、やや散開していること
・友好的でないこと
くらいでしょうか。
相手が見えていないのでセージチェック等はまだできません。
相手がこれ以上近づいてくる前にひとつアクションをどうぞ。
なお、誰かを起こす場合、
・大声を出せば全員が起きる
・誰かひとりを起こすなら一旦相手を視界から外してテントの中にいる誰かを揺り起こす必要がある
こんなかんじの処理になります。
もちろん一人で迎え撃っても構いませんし、むしろ先制攻撃ということも可能でしょう。
>みなさま
この場で戦闘が発生した場合、起きるためには「冒険者レベル」+「知力ボーナス」を基準に目標値8の判定に成功することが必要です。
逆に言えばこの判定に成功してしまったら起きることになりますが、この判定はダイスを振る前であれば任意に「失敗した」と宣言することが可能です。
大声を出された場合や揺り起こされた場合は判定の余地なく自動的に目覚めます。