上り坂

GM(Lain) 2012.10.05 [20:43]

 キャロラインと4人の冒険者、そして荷を積んだ2頭のラバは峠道を登ってゆく。
 しばらく歩けば峠へ着くことだろう。

 一行のほかに人影はない――常ならば人が行き交う峠だが、この先が通れないとあれば強いて峠道を上ろうとする者もそうそういいない、ということなのだろう。

 石畳で舗装された道は峠で終わり、その先の下り坂には蹄や靴の跡と轍とが続いている。
 道を重んじ、そして維持するだけの財力を持つオランという国がここで終わるということを、図らずもその道そのものが示しているようだった。

 峠に立てられた道標の陰に隠れるように、イステル山への細い道がある。
 森の中を縫うように、ゆるやかな坂が続く道だ。

 当然ながらこちらも舗装はなされていない――昨夜までの雨でぬかるんだ道を、まだちょろちょろと水が流れている。

「さすがに楽々通れるってわけじゃなさそうよね」

 言葉とは裏腹に、口調はどこか愉しそうですらある。

 まだ紅葉も始まっていない木々の、その葉の間から見上げる空は相変わらずの曇り空だ。
 そこになにがしかの変化は感じ取ることができるだろうか。

「それじゃ、」

 4人の冒険者の顔を見回して、キャロラインが言った。

「行こうか?」

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■GMから

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>みなさま

 どなたかおひとり様、2d6を振って結果を記載してくださいませ。
 天候の変化のチェックです。

 また、レンジャー技能による天候予測の判定を行ってください。
 レンジャー技能レベル+知力ボーナスが基準値です。


◆この先の進行予定など
 おおむね3時間程度を一区切り(=1ターン)として行動を決めていっていただきます。
 一日は日の出とともに始まり、翌日の日の出で終わります。
 現在、第1日の午前9時くらいとお考えください。
 つまり、第1日のターン1が終わったところです。


◆行動に関する制約について

・日の出と日没
 日の出が午前6時、日没が午後6時とします。
 日の出前または日没後の行動には明かりが必須です。


・休息時間
 精神点を回復させるためには少なくとも6時間(=2ターン)の連続した睡眠が必要です。
 また、夕食や朝食、野営の準備と撤収などには合計で3時間が必要です。
 よって、1日につき、連続した9時間は休息に充てる必要があります。

 何らかの理由で休息や食事が確保できなかった場合、休息と食事を取るまでの間、すべての行動に-1のペナルティが生じます。
 また、休息していても連続した睡眠が確保できなかった場合、精神点は一切回復しません。


・旅程
 キャロラインの言葉通り、1日につき4ターンの行動を移動に充てれば2日で踏破できる距離です。
 1ターンで踏破できる距離を1とします。
 つまり、現時点で残距離は8あります。

・制限時間
 側道を2日半、つまり第3日のターン3終了時点までに踏破できていれば、ブラードの市の初日に間に合うでしょう。
 この場合、報酬は合計で4500ガメルです。

 側道を5日半、つまり第6日のターン3終了時点までに踏破できれば、何とか商談が可能な日程でブラードに到着できます。
 この場合、報酬は合計で3000ガメルです。

 これ以上遅くなった場合、残念ながら報酬はありません。


・強行軍
 強行軍を宣言すれば、1ターンの移動で通常の倍、距離を稼ぐことができます。
 ただし、主にラバとキャロラインの体力的な問題により、強行軍を2ターン以上連続で行うことはできません。
 また、強行軍を行った場合、その日の休息が終わるまでの間は全ての行動に-1のペナルティが生じます。


■メモ

 第1日 ターン2
 天候:曇り
 残距離:8