ふたつの依頼と同業者たち

ウード(サイゾウ) 2012.09.27 [21:32]

雨はいやだ。あーやだやだ。


>「...エレアノール、空はどうだ。
> いつ頃晴れると思う?」


「さっさと晴れてほしいもんだね。
 エル、晴れそうかい?」


雨がやむまで楽器を鳴らす気にもならん。
時間つぶしにとほかのテーブルを見回してみる。
冒険者風の奴は、俺たちを除くと四人ほど。


浅黒い肌の柔革鎧の女がかったるそうにしてるのが目に入る。
しゃんとすればべっぴんなんだろうに...なんてな余計なお世話だな。

視線を動かすと、賢者の杖を携えた娘さん。
こちらの娘さんは、まっかな目と白い肌が特徴的だね。
どうやらオートと面識があるらしい。

むこうの曲刀を下げた男は、物静かそうだけどなんか迫力があるな。
背は高く肉は厚いけど、鈍そうな感じはまったくしない。

最後のひとりは背の低い少年。
槍を持ってるし、同世代みたいだし、エルと話が合うかもしれないな。

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>「あー、仕切るようで悪いんだが皆、聞いてくれ。
> ひとまず自己紹介といかないか?」


テオバルトとキャロラインの話を聞いて、オートが話し出す。


>「誰がどちらを受けるにしろ、一人で行くわけじゃあない。
> 何ができる、どういう人間なのか。最低限の情報は共有したほうがいいと思う。
> 特に野外活動やロープワークが得意な者は教えて欲しい」

>「ひとまず、私はオートという魔術師だ。
> 体力に自信はないが魔法が多少使えるし、あとロープや高所も扱える」

>「個人的な希望を言えば護衛を受けたい。
> 最近物入りでな...とりあえず、以上だ」


少年が続けて口を開く。


>「僕は、エリオと申します。オランに帰る途中の駆け出し冒険者です」
>「お役に立てるかどうかわかりませんが、少しだけ野外活動の心得があります。荒事は自信がありません」


そして丁寧に頭を下げるエリオ。
自分のできることとできないことをちゃんとわきまえてる。こういう奴は強い。


「んじゃ次は俺。
 俺はスワローテイルのウード。旅の歌うたいだ」


べんべん。
ここで楽器を取り出して短く鳴らす。
ついでにエルを引っ張り出して、頭をがしがししつつ紹介する。


「さっきしゃべったオートと、このエレアノールと組んでる。
 歌以外にはちっとは剣を使えるよ。あとは芸術神サマへいくらかの奇跡が願える。
 すまんが絵図面やらロープやらはからきしだから、
 俺は護衛のほうが役に立てるんじゃないかな」

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PL:
ぼけっと同業者である冒険者たちを見てます。
そして場面が変わったら自己紹介してみるのでした!

【追記】
だんがんさんと書き込みが被ったので少し修正。