本職の手際

GM(Lain) 2011.12.31 [04:04]

 ユアンの捜索は、さすが本職と思わせる手際の良さであった。

 崩れかけた机の引き出し、それも別々の机から、魔晶石をふたつ。
 そして特殊な魔晶石――光晶石をひとつ。

 更に、打ち捨てられた棚から美しい細工の施された短刀を一振り。

 わずかな時間でそれだけのものを探し出して見せたのだ。

 魔晶石は小ぶりなものではあるが、売るにせよ使うにせよ、値打ちのあるものには違いない。
 光晶石も同様、使える回数はそう多くはなさそうだが、これも便利な代物ではある。

 そして短刀――どうやら、実用品というよりも、装飾品として作られたもののようだ。
 とはいえ実用に供せないわけでは決してなく、細工に用いられた宝石もまだその輝きを失ってはいない。
 相応に値の張るものであろうと思われた。

 戦利品をまとめ、さて残るふたりと合流しようと部屋の外へ向かったそのとき。

 それは唐突に訪れた。

 最初は、指先にぼんやりとした光。
 次にそれが明確な輪郭を持ち始め、手や足、身体の末端に近い空中に魔法文字を浮かび上がらせてゆく。
 ユアンには、それが上位古代語であると理解できるかもしれない。

 ゆらゆらと動き、明滅を繰り返しながら、魔法文字は徐々に光を増してゆく。

 もはや残された時間がない、そのことを全員が直感的に理解することだろう。

 直後、急速に光を増した魔法文字の羅列が、各々の周囲に魔法陣を織り上げた。
 浮遊とも落下ともつかぬあの感覚。

 そして――

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■GMから

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 魔晶石をふたつ、光晶石をひとつ、ダガーを一振り手に入れました。
 魔晶石は2点×2、光晶石は1d3+1回分です。
 どなたか、1d3を1回(光晶石の残回数)と2d6を1回(ダガーの価値決定ロール)をお願いします!
 また、ダガーの必要筋力を決めてください(任意です)。

◆戦利品

 魔晶石(2):2個
 光晶石(1d3+1):1個
 装飾されたダガー:宝石と細工で美麗な装飾が施されたダガー。必筋は任意。

 というあたりで時間切れ、帰還となりました!