捜索と結末
GM(Lain) 2011.12.31 [02:32]
床に崩れ落ちた守護者をそのままに、ジャオユンとパティは室内を捜索する。
書架は広間のそれとは比較にならぬほどまともな状態で残されており、配架されている資料もまた同様だ。
パティが幾冊か手に取り読んでみれば、それらは辞書や博物誌、事典や注釈書の類と理解できるだろう。
総じて保存の状態は悪くないが、版型が大きいこともあって持ち帰るには一苦労ありそうだ。
いま別の部屋を捜索している仲間たちの手助けが要るかもしれない。
ひとまず仲間を呼ぶべきか、そう考えて顔を上げたそのとき――
※ ※ ※
ジャオユンはもとより下位古代語を解するわけではない。
ゆえに、資料の内容を検分して価値を判断することはできない――専ら、書架に隠されたものがないか、を探るのが役回りだ。
果たして書架の中、資料と資料の間に、革の背表紙とは異なる質感のなにかをジャオユンは見出す。
引き出してみれば、それが乾燥した粘土の板であり、そこに文字が書き込まれていることが解るだろう。
内容は判読できない――おそらくは、下位古代語。
パティに解読を頼もうか、そう考えてパティを呼ぼうとしたそのとき――
※ ※ ※
それは唐突に訪れた。
最初は、指先にぼんやりとした光。
次にそれが明確な輪郭を持ち始め、手や足、身体の末端に近い空中に魔法文字を浮かび上がらせてゆく。
パティには、それが上位古代語であると理解できるだろう。
ゆらゆらと動き、明滅を繰り返しながら、それらは徐々に光を増してゆく。
もはや残された時間がない、そのことをふたりは直感的に理解することだろう。
直後、急速に光を増した魔法文字の羅列が、各々の周囲に魔法陣を織り上げた。
浮遊とも落下ともつかぬあの感覚。
そして――
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■GMから:
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調査用参考資料と粘土板を掘り出しました。
その後、時間切れにより帰還、であります。
粘土板の内容については別途記事を・・・・・・もう解読済みだそうですが、一応、立てますw
価値決定ロールについてはジャオユンのダイスの3番目、「7」を採用しておきますね。
平均値平均値。
というわけで、
◆戦利品
参考資料:辞典、事典、博物誌、注釈書などの参考資料から任意の1冊。売価1800ガメル。
粘土板:暗号文が刻まれた粘土板。金銭価値なし。
以上2点をゲットです。