竜牙兵の最期

GM(Lain) 2011.12.21 [03:48]

 一旦撤退ののち――竜牙兵は結局、最後に残ったユアンに手を出さなかった――ジャオユンはブローチを身に着け、ふたたび竜牙兵の待つ階段へと向かう。

 近付いても竜牙兵は反応しない。
 ジャオユンが最初の打撃を振りかぶると、ようやく盾を構えた。
 しかし剣による反撃はない。
 与えられた命令が、彼の行動を束縛している。

 ブローチを身に着けた者から襲われたときにどのようにすればよいのか――そういった事態まで、この竜牙兵の造物主は想定していなかったのだろう。

 竜牙兵は守るべき場所を捨てられず、己に攻撃を繰り返すジャオユンに反撃もできず、命令と自己保全の本能をどうにか折り合わせてじりじりと後退する。

 そのうち、竜牙兵の背が壁にぶつかった。

 竜牙兵の眼窩だけの目に、ジャオユンがどう映ったのか、それを知る術はない。
 だが人間と同様の感情があれば、彼はジャオユンと己の造物主を呪ったことだろう。

 竜牙兵は、階段の隅に追い詰められて粉砕された――文字通りの意味において。

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■GMから:

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 全員のターン6とジャオユンのターン7を終了しました

 哀れなスケヲさんは部屋の隅に追い詰められてフルボッコされました。
 ひどいおっさんひどい。