鉄扉の内側で

ユアン(いど) 2011.12.15 [23:09]

>「うん、確かにそれは、ユアンの仕事だねぇ!
>
>
> ......あたしね、力が無いから後ろに立つことが多いけど。
> 戦闘や解錠の腕前以上に、前に立つ人の意志ってやつが頼もしく思える事がよくあるよっ」
>
>
>あたしは宙に浮かんだままの拳を、ユアンの肩に軽く叩きつける。
>
>
>「......頼りにしてるよ、ユアン!」

後悔していてもまるで意味はない。
必要なのは自分にできることを一つずつしっかりとこなす事だ。

「ありがとう」

肩に残った感触に応えられるようしっかりと仕事をこなそう。

   ***

>「"侵入"、"蛮族"、"守護者"、"書庫"、"閉鎖"――か。
>
>
> "蛮族が侵入してきたから大事な書庫を守護者付で閉鎖したよーっ"、
> ......とかそんなかな、これ?
> 
> 守護者っていうのは......さっきの石従者? それかまだ書庫の真ん前にいる......?」

後ろから手元を覗き込んで一瞬考え込む。
「うん、そういう意味に取れるね」
では自分の考えは...とりあえずは保留だ。
「でも今のところは情報が少なすぎるよ。
 先入観は持たずに今後の探索に役立つかもって頭の隅においておくぐらいのほうがいいよ」

>「......この二人、最後まで何を思って、こんな狭いところにいたんだろうね......」

狭い中で二人きり...よほど切羽詰っていたんだろうと思うと言葉を返せなくなってしまった。横でパティは手を合わせている。自分はといえば場合によっては汚い裏仕事もする身だ。手を合わせる事が逆にためらわれてしまう。でも、それでも心の中で安らかであれと願うぐらいはいいだろう。

>「......さーて、そろそろ行こうか! あの階段の先っ!」

「そうだね」
ごりっと首と手首を鳴らして気合を入れる。
「行こうか。未知なる場所へ」
こういう仕事はいい。未知なる物を求めてもっと先へ...

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ということで次の行動宣言はパティと同じく合流して先に進みます。