或る妖魔王と勇者の勲し。
ガラフ(テッピン) 2011.11.07 [01:08]
防衛任務最後の夜、村人達が厚意で祝宴を開いてくれた。
家畜に被害が出ている状況下ではあるが、彼等なりに、
精一杯謝意を示そうという、その気持ちは有り難い。
快く、参加させて頂く事にした。
謹直で朴念仁なアルフレドは最初は何とか理由をつけて参加を渋っていたが、
結局は断りきれなかったようだ。
「貴殿が始終張り詰めた空気を周囲に巻くのも如何なものか。
たまにはご自分の部下と胸襟を開いて語り合うがよかろう」
と、自分もこの愛すべき従士長の背中を押してみたのだ。
宴席では、初めての戦場を終えた反動か、従士の面々が馬鹿騒ぎをした。
殊に直接ゴブリンと刃を交えたボリスとクラエスは、
得意満面にその時の様子を語り、周囲の尊敬を集めている。
多分に誇張と脚色が加えられているのは酒のせいか。
微笑ましい光景に笑みが零れる。
イアンはゴブリンを仕留めた功績を持ち上げられて困惑気味だ。
>「彼の弓がなければ南からの妖魔を留め切れなかったでしょう」
そして寡黙で虚飾の無いアルフレドのお墨付きを貰ってしまったので、
更に箔がつく事となった。
「間違いないですな。
イアン氏が妖魔の手勢に手痛い打撃を加えていたからこそ、
ワシも迷う事無く食人鬼と鉾を交える事が出来たのです―――」
自分も急に悪戯心が沸き、アルフレドの言葉に追従する。
なあに、少しばかり盛った所で、変わりはあるまい...
「さて」
宴の頃合を見計らって、リュートを構える。
翼の妖精ジュリアンのリュートは、今夜も美しい音色を奏でてくれる。
「吟遊詩人の端くれたるガラフが、今宵は一曲仕る。
紡いだるは、或る妖魔の王と勇者の勲し...」
自作の曲の演奏を始める。
先日のマルドルの話に閃きを得て作ったものだ。
さて、聴衆の反応はどうだろうか?
"今は昔、妖魔に一人の王有り。
天に木霊し、地に響きたる、その名はロプト。
王は智恵持ち、兵を率いて猛々しく戦う "
"今は昔、人にも一人の勇者有り。
森に木霊し、海に響きたる、その名はマルドル。
勇者は剣持ち、精霊を従え凛々しく戦う――― "
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PLより:〆の投稿その2。ハルストレーム最後の夜。
>LINTSさん
ロプトのくだりが気に入ってしまったので、それを基にして、
勝手に歌のレパートリー作ってしまいました!
何卒お許しを!m(_ _)m
以下に演奏及び歌唱の判定結果を添付します。
なかなか上手く行ったようですね!
ガラフ@テッピン : <楽器演奏>! 2D6 → 3 + 6 + (5) = 14
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ガラフ@テッピン : <歌唱>! 2D6 → 4 + 4 + (7) = 15
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ガラフ@テッピン : 吟遊詩人の面目躍如!(嬉)