唖然と見守る...
ガラフ(テッピン) 2011.06.09 [23:15]
魔犬の部屋で思わぬ成果を上げ、次はこの階層で唯一残る未踏の部屋の探索へ
向かう事となった。
しかし、この部屋は先程自分とカーツェナルが偵察に行ったがよく分からなかったので、
今度は代わりにセリト、トロン、メガーヌが先行して再度偵察を行う。
遠くからでも匂ってくる異臭が気になる。不死者が出てこなければよいのだが...
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さて、自分はまだ魔犬の部屋に居る。カーツェナルのお供だ。
元々二人共偵察には同行出来ずお役御免、だったのだが、
あろう事かカーツェナルが魔犬を捌いて皮を剥ぎたい、などど言い出したのだ。
余りの申し出に、思わず絶句してしまった。
本人としては、猟師の娘としての血が騒いだだけのようだが。
しかし、魔界から来たと言われる魔獣の皮を剥ぎたいとは尋常ではない。
見た目は大人しい少女なのだが、時折突拍子もない事を言ったりやったりする...
小刀を取り出し、一心不乱に皮を剥ぎ始めるカーツェナル。
その手の動きは慣れていて淀みなく美しい。
流石森で狩人をしていただけの事はある...
と感心して見ていた所、次第に動きが鈍り始める。
皮が固いのか、上手く捌けないようだ。
あれこれやろうとし、繰り返す。
そして遂に、
>「えへ・・失敗しちゃった☆」
失敗の報告が来た。
>「と、とりあえず、お肉は・・取れるから、持って帰ってみるなの」
「肉を...持って帰るつもりなのか...!?」
またしても飛び出た衝撃発言に開いた口が塞がらない。
「異界の生物とは言え、肉体を持った生物なのだから食おうと思えば食えるであろうし、
その方が自然の摂理に適っておるだろう。無駄にならずに済もうというものだが、
果たしてその肉を誰かが金を支払って買い取ってくれるのかの?
食べるにしても、相当な好事家でないと食指は伸びないものと思われるが...
正直、ワシは、嫌じゃぞ...」
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PLより:カーツにドン引きするの図。