動かぬ部屋

カーツェナル(さの) 2011.06.07 [14:29]

>「トロンが魔力の感知でしくじってたら、全員お陀仏ってわけだ。

> いいね、凶悪でさ。

> その分ネタがバレっちまえば哀れなもんだねえ」


>「さて...では安全と確認できた所で、針ネズミの作成に取り掛かろうか」

 格子戸の隙間から狙う、大きな的。
 
 しかし意外と柔軟なその身体は、時に矢を剥ぎ払い、時に弾き返す。


 銀月三人の攻撃で、魔物は再び動かなくなった。

 セリトが再び鍵穴にピッキングツールを押し込んで錠前を外してくれる。


>「さ、宝石の値踏みでもしようじゃあないか。

> たんまりありそうだよ!」

>「さて、あれだけ暴れてると宝石などは傷がついているかも知れないが、回収するとしようか」

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>「これは...日々の節制と奉仕が報われたという事かな。幸せに生きる為には

> 愛情の他に多少の金も必要、と星王も仰っておる事だし、ここは素直に

> 喜んでおく事にするかな!」

 金銀財宝は、総額でかなり価値になりそうだったなの。

 これで、入場の魔晶石の分も何とかなるかしら。


>「そういや、さっき鍵開けに失敗した部屋から、唸り声みたいなのが聞こえたねえ。

> 扉が無理に開いちまうと、中の奴に襲われるって寸法だろうさ。

> その分、お宝がある、と考えてもいいんじゃないか?」

 メガーヌさんが隣の部屋の事を教えてくれる。


 ――唸り声・・獣?

 でもこんな遺跡なのだから、普通の獣ではありえないなの・・

 以前も獣のような魔物は見たけど、結局良く分からなかったし・・

「とりあえず、そっちへ行って見るなの」

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PL:4部屋移動までをごにょごにょ。