幾重もの罠

カーツェナル(さの) 2011.06.04 [06:16]

 セリトの調べてくれた、鉄格子の下りた部屋へと全員で移動する。

 変な位置に鍵穴とレバーがあるなの。

 ボクじゃちょっと・・うーん、背伸びして、なんとか届く・・?

 あ、さっきみたいに上げるレバーだと無理なの。


 部屋の中には、床に散らばった金貨や銀貨、宝石達が転がっていた。

 奥の壁には、レバーが1本突き出ている。

 あれは、何のレバーだろ・・ 今度のは上に上がりきっちゃってるけども。
  

> ――フロアイミテーターっていう魔物を知ってるかい?

    床に擬態する魔法生物の一種でね、

    生き物が足を踏み入れた途端獲物に絡み付いて、

    絞め殺した上で消化してしまう魔物なんだけど...
 
    金や銀、宝石なんかは消化できないんだよね――


 トロンさんの言葉を思い出す。


「あの床、撃ってみるなの」

 背負った矢筒から一本選ぶ。

「フロアイミテーターとかいう魔物なら、多分・・痛がると思うなの」


 皆の了承を得て少し距離を取り、

 矢を番えて弓を引き絞り、床の一点に狙いを定めた。


 鉄格子の先の、床を狙う。

 とても大きい的。


 放った矢が、石の床を射抜いた。


 石の床にしか見えなかったそれが、大きく波打つ。

 刺さった矢を払いのけるように床全体がうねり、

 生物のように無数の触手を伸ばし、宙を薙ぎ払う。


「・・やっぱり、フロアイミテーター?」

 魔物の様子を見据えたまま、トロンさんに確認を取る。


 ――かちり。

 錠前が音を立てた。


 これって・・

「中に入ってたら、出れなかった、て事だよね・・」

 気が付かずにこの部屋に入ったとしたら・・魔物の懐に入った瞬間、退路を塞がれた。

 誰も入らなくて良かったなの・・

――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

PL:何と言う事でしょう・・(゚д゚) 凶悪だわ、この罠は。

   以下、フロイミ判定。

Systemカーツさんが入室しました。


カーツ2D6 → 4 + 3 + (4) = 11


カーツ : わかんなーい(゚w 。)


Systemカーツさんが退室しました。