火蜥蜴の乱舞
カーツェナル(さの) 2011.06.11 [19:09]
ヘルハウンドの肉を削ぎ落とし、皆と合流する。
皆の向かった部屋は、かすかに腐臭漂う部屋。
先の調べで、負の生命の精霊の力は働いていないとは分かってるなの。
加えてトロンさんの魔力を探知する魔法も働いたので、
魔法生物であると言う事は間違いない感じ。
部屋と廊下を仕切っている鉄格子は、中途半端な位置で固定され、
屈んで出入りしなくてはいけない。
>「ま、力押しだな」
皆と作戦を考える。
トロンさんがメガーヌさんの斧に火の付与魔法を掛けた。
『火よ、火蜥蜴よ』
ボクとセリトはその斧に宿る炎を通して、精霊へと語り掛ける。
『願わくばその身、焔の矢と化せ。 立ちはだかる彼の者達に、焔の洗礼を』
>『火の精霊よ、我が導きに従え、炎の矢となりて敵を撃て』
先に放ったボクの二条の火蜥蜴の矢。
一方はガスの塊のような魔物を貫き、火をつけた。
「あれ?」
もう一方の火蜥蜴が言う事を聞かない。
敵の周りでグルグルと回転するばかり。
また気紛れな火蜥蜴を呼んじゃったなの?
セリトも同様に二条の火蜥蜴の矢を放つけれど、
同じように一方の火蜥蜴がボクの放った火蜥蜴と一緒になってグルグルと回転を始め、
最後には、二つの火蜥蜴同士がぶつかり合い、火花を残して消えたなの。
>「...たーまやー」
セリトのもう一方の火蜥蜴の矢も命中し、魔物は燃え上がるように消え去った。
火蜥蜴の戯れの結果無傷で残っていた魔物にも、トロンさんの魔力の矢が鋭く突き刺さる。
魔物は消え掛かりながらも鉄格子をすり抜け、トロンさんに迫り包み込むけれど、
トロンさんは何とかそのガスの塊から脱出した。
そこへ魔法の炎を纏った斧を振りかざすメガーヌさん。
皆の予測通り、火に弱かったらしい魔物はこうして消え去った。
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部屋の中を動く気配がなくなったのを確認し、格子戸の下を潜って入る。
あの腐臭の正体は、何か動物の死骸が放つものだったみたい。
もう原型はない・・骨格からして両棲動物ぽいけど・・あのプールにでも居たコなのかしら?
いくつか腐食し壊れた木箱があり、中のものが床に散らばっている。
まだ原型を保っている木箱、開いてはいても損傷の少ない木箱もいくつかあるみたい。
セリトが軽く揺すってみたり、叩いてみたりしてるなの。
>「...右手でポカポカ、左手でポカポカ、みんな?ポカポカ......デストロォーイッ!」
あ、壊した。
「くすくす・・セリトったら」
口数は少ないけれど、こう言うお茶目な一面もチラリと覗かせる赤いオオカミさん。
いまだ危険なダンジョンの中ではあるけれど、その仕草や行動に和む事が出来たなの。
っと。
ボクも何か見つけなきゃ。
この箱はまだ元気そう。
中身は何かな?
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PL:最近。
「右手でポカポカ、左手でポカポカ、みんな?ポカポカ、デストロイ」に
洗脳されてる気がするのですよ(゚w 。) 叩き割るんですって。
あ、ヘルハウンドの肉はモモ肉で! ユッケにするらしーから!