第二層Aフロア
GM(Lain) 2011.05.20 [18:18]
階段を下りきり、短い通路を抜けると、広間があった。
新たな階層に到達したようだ――全体に、第1層よりも状態はよく保たれており、大きく崩れている箇所や水漏れはない。
湿気もさほどではない。なにかが残っているとすれば、おそらく、保存状態は第1層よりもマシだろう。
魔術灯の配置間隔や明るさは、第1層と変わらない。
ここでも、明かりを持たずとも行動に支障はなさそうだ。
むしろ第1層で採った戦術を考えれば、暗闇をどう作り出すか、を考えておくべきなのかもしれない。
1:プールのある広間
◆描写
階段から短い通路を抜けた先、最初の部屋だ。
部屋の中央には大きな円形のプールがあり、そこに水が湛えられている。
深さは大人の胸ほどもあるだろうか。
ドワーフならば頭の先まで沈んでしまうだろう。
水は澄んでおり、幾匹かの魚と、1体の怪物が水中にいるのが見て取れる。
さらに底には小さく光るものが見える――メダルか、宝石か、あるいは――。
ともかくそういった硬質の輝きが、天井の魔術灯の光を反射しているようだ。
水の縁に近づいた程度であれば、怪物は襲ってはこない。
水へ入ろうとすれば、あるいはこちらから仕掛ければ、確実に戦闘になるだろう。
正体を確かめるのであれば、慎重に近づかねばなるまい。
◆判定
怪物の正体を確かめたいのであれば、ターンを消費して怪物判定を行うこと。
なお、正体不明のまま戦闘を行うこともできる。
この場合、戦闘終了後に、ターンを消費せず怪物判定を行ってもよい。
このまま戦闘を行う場合は、基本的な戦術を提示すること。
2:荒らされた部屋
◆描写
この部屋には扉がない――かつてはあったようだ。
残骸が、部屋の入り口付近の壁に、ひしゃげたままぶら下がっている。
もう扉としての機能は、ない。
室内は何かに荒らされたような様子だ。
壁がところどころ抉れ、天井や床にも傷がついている。
今、室内に動くものは見当たらない。
かわりに、ただの残骸と化したかつての調度が横たわっている。
だが、まだ何か使えるもの、めぼしい物が残っているかもしれない。
探すのはそれなりの手間ではあるだろうが――。
◆判定
この部屋を漁るのであれば、ターンを消費してシーフ技能による捜索判定を行うこと。
3:施錠された部屋
◆描写
この部屋の入り口には、金属製の頑丈そうな扉がある。
鍵がかかっており、中の様子は窺い知れない。
部屋に入ろうとするならば、まず、この扉を何とかする必要があるだろう。
◆判定
鍵を開けようとする者は、ターンを消費して鍵開けのための判定(鍵開け判定またはアンロックの発動判定)を行い、これとは別に2d6を2回振ること。
4:タペストリの小部屋
◆描写
この部屋の入り口には、金属製の扉がある。
扉の顔の高さには、小さな鉄格子が嵌っている。
扉には鍵がかかっており、そのままでは開けることができない。
鉄格子越しに中を覗いてみれば、部屋の壁にいくつかの壁飾り――タペストリが掛かっているのが見えるだろう。
ぼろぼろになって垂れ下がっているものや途中で千切れてしまっているものが大半だが、どうした具合か、まだ原型を留めているものもある。
詳しく見るのであれば、まず、扉の鍵を何とかしなければならないだろう。
◆判定
鍵を開けようとする者は、ターンを消費して鍵開けのための判定(鍵開け判定またはアンロックの発動判定)を行い、これとは別に2d6を2回振ること。
5:ガーゴイルの小部屋
◆描写
高い天井の部屋には台座がふたつあり、翼の生えた魔神のごとき石像がそこに座っている。
トロンとセリトはその正体を知っている――ガーゴイルだ。
部屋に入れば、ガーゴイルどもは正体を現して襲い掛かってくるに違いない。
部屋の壁にはいくつもの武器が並んで掛けられている。
使えるものはどれか、価値のあるものはどれか――ゆっくりと値踏みをするならば、まずは敵を片付けてからだ。
◆判定
判定は必要ない。
部屋へ侵入した場合、戦闘となる。
◆戦闘に関する注釈
部屋は十分な高さがあるため、ガーゴイルは前衛に拘束されません。
(もしいれば)後衛を襲いに来ます。
前衛を(どのような形であれ)援護可能な位置にいる後衛は襲撃の対象となります。
戦闘に関わらないのであれば、攻撃の対象とはなりません。
●襲撃対象のガード
襲撃される後衛を守る(=攻撃をかわりに受ける)ことができるのは、以下の条件のいずれかに当てはまるPCです。
・ガーゴイルを敏捷度で上回っており、かつ当該ラウンドに攻撃の対象となっておらず、防御専念を宣言していない。
・前ラウンド以前から襲撃の対象となったPCを指定してガードしており、当該ラウンド移動しておらず、防御専念を宣言していない。
●近接攻撃による反撃
襲われた際に近接攻撃で反撃可能なのは、以下の条件に当てはまるPCです。
・待機を宣言しており、当該ラウンドに攻撃対象として指定された、または攻撃対象となったPCの攻撃を引き受けた。
●魔法および遠隔攻撃
遠距離攻撃および魔法による攻撃は、ガーゴイルが一旦上空へ距離を取り、その後襲撃する、という行動を繰り返すため、常に誤射の可能性なく行うことができます。当該ラウンドに攻撃を受ける/受けた場合も同様です。
この戦闘についてご質問があれば遠慮なくどうぞ!
6:守護者の広間
◆描写
この部屋には3体の守護者がいる――第1層にいた石の従者が2体、竜牙兵が1体だ。
彼らの背後には、短い通路と上り階段が見える。
また別の層への通路なのだろう――だが、そこを通るためには、まず守護者を倒さねばならない。
◆判定
判定は必要ない。
部屋に侵入した場合、戦闘となる。
◆戦闘に関する注釈
戦闘は大雑把に前衛/後衛に分けて行います。
味方前衛の数が敵前衛の数より少ない場合、足りない分は後衛へ攻撃を仕掛けてくることでしょう。
前衛/後衛の枠内で攻撃の対象は自由に選択できます。
できますが、守護者側の知能がアレでソレなので、敵は概ね最初に当たったPCを殴り続けるだろうと予測できます。
この戦闘についてご質問があれば遠慮なくどうぞ!
7:鉄格子の小部屋
◆描写
斜めに突き出た通路の途中には、鉄格子が下りている。
鉄格子に近い壁面にレバー、その脇に鍵穴――第1層の鉄格子と規模は違えど、同じような仕掛けになっているようだ。
鉄格子の先には小さな部屋があり、その天井には四角く穴が開いている。
その穴はどこへ通じているのか、あるいは行き止まりなのか、何かがいるのかどうか。
少なくともここからでは解らない――鉄格子を開け、部屋に入らねばならないだろう。
◆判定
鍵を開けようとする者は、ターンを消費して鍵開けのための判定(鍵開け判定またはアンロックの発動判定)を行い、これとは別に2d6を2回振ること。
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■GMから:
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ターン5は第2層Aフロアの情報開示です。
皆さんはターン6の行動を決定してください。
◆探索報酬について
層の情報開示による報酬および層ごとの完全探索ボーナスについては、層が細分化されている場合、細分化された層ごとに判断します。
たとえば2層Aと2層Bをそれぞれ完全に探索した場合、200×4=800ガメルが報酬として支払われます。
◆センスマジックについて
この層は完全に見て回るのに2回のセンスマジックが必要です。
「部屋1から3」(手前側)と「部屋4から7」(奥側)の2回です。