よき武具とのよき出会い。

ガラフ(テッピン) 2011.05.27 [00:28]

ガーゴイルの残骸を掻き分けながら捜索は続く。

だが、自分の周りにはこれといった品は一向に見つからない。

遺跡の宝物を漁る行為を浅ましいとして、ラーダが忌んでいるかの如くだ...

 

***********************************

 

だが他の面々には十分な収穫があった。

 

カーツェナルは藍玉が埋め込まれた、美しい装飾が施された短剣。

ひょっとしたら、女性の護身用なのかも知れない。

 

>「お、カーツ、その短剣、高く売れそうだねえ」

 

「これは美しい短刀じゃな。かつて鍛冶屋だったワシから見てもよい品じゃ。

 実用性を損っていない点が何より素晴らしい!」

 

そして、

 

>「メガーヌ! 良いものがあったよ!」

 

トロンが発見した豹の頭が彫りこまれた戦斧。

 

>「トロォォン!

> そりゃあまた業物じゃあないか。

> いい斧だ。

> ブン盗られちまった鬼の手より、洒落てるねえ」

 

>「かなりの業物だね。刃も勿論だけど、扱いやすさと威力を増すための

> 工夫が凝らされてる。

> 宝物としての価値が高いものではないけれど、ここまでの業物はお金を積めば

> 手に入るってものじゃないし」

 

トロンの目利きの確かさに感嘆しつつも、つい自分も一言言ってしまう。

 

「トロン氏の見立ての通り、素晴らしい技術が用いられた物じゃな!

 この持ち易さと軽さ...ワシでは軽すぎるが、姉やセリトの戦い方を活かすには

 ちょうどよいかも知れん!」

 

>「セリト、あんたにはちょいと軽すぎるねえ。

> しばらくあたしが使わせてもらうよ。

> 売るかどうかは、ここを脱出してからだ。

> ・・・にしても、ようやくトントンってところかねえ。

> あとは見つけただけ稼げるってわけだ。

> やる気が出るじゃあないか、ははは!」

 

>「そうだね、ここを出るまではそうすると良いと思うよ。それだけの業物、

> 使わない方が勿体無いし」

 

 「ですな。人との出会いと同様、武具との出会いも一期一会。

 よい出会いを逃す手はないですからな!それに...」

 

姉には豹がピッタリですからな、と言い掛けて咄嗟に口をつぐんだ...

 

===================================

 

 PL:ガラフは散々でしたがトロン&カーツに救われました!

   遅くなってすみませんが繋ぎ&絡みの描写をば。