価値ある短刀と戦斧
カーツェナル(さの) 2011.05.26 [06:20]
石の従者達が破壊した、ガーゴイル達の残骸が転がる部屋。
>「なんだい、ハズればっかりじゃあないか」
皆で使える武器を探して、探し回る。
ここにある武器達はやはり錆びやカビが酷くて使い物にならない物ばかり。
それでも、根気良く変わった物がないかと探して見たなの。
あれ?
そんな武器達の中に混ざって、一本の短刀が視界に入った。
装飾が重視されていており、柄と鞘には流水の紋様が刻まれた短刀。
その柄尻には、今尚輝きを放つサファイアが嵌め込まれていた。
そっと鞘から刀身を抜いてみる。
切れ味も良さそう。
>「お、カーツ、その短剣、高く売れそうだねえ」
「うん、これなら状態も良さそうなの」
いい品を発見で来て良かった。
傷がつかないように布で巻き、大事に短刀を仕舞い込んだ。
>「メガーヌ! 良いものがあったよ!」
そうしていると、トロンさんも何かを見つけた。
どうやら、大振りな刃に豹の顔が彫刻された戦斧らしい。
その豹の目には虎目石が嵌めこまれているようだった。
>「トロォォン!
> そりゃあまた業物じゃあないか。
> いい斧だ。 ブン盗られちまった鬼の手より、洒落てるねえ」
メガーヌさんが喜んで戦斧を手にする。
>「かなりの業物だね。刃も勿論だけど、扱いやすさと威力を増すための工夫が凝らされてる。
> 宝物としての価値が高いものではないけれど、
> ここまでの業物はお金を積めば手に入るってものじゃないし」
>「セリト、あんたにはちょいと軽すぎるねえ。
> しばらくあたしが使わせてもらうよ。
> 売るかどうかは、ここを脱出してからだ」
うん・・セリトの使えそうな武器は、ここには無かったなの。
ガラフさんの使えそうなものも。
この遺跡にはまだ部屋はありそうだから、そこに期待してみるなの。
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PL:次の層で魔法の品に期待!