揺れる水面と水の声
GM(Lain) 2011.05.28 [02:11]
円形のプールには、小さく波が立っている。
カーツが目を凝らせば、その波の間にウンディーネ、水の精霊の姿を見出すことができるだろう。
その向こう、待ち受ける大きな影の正体は、カーツにはわからなかった。
※
> 『流麗たる水の乙女、ウンディーネ』
カーツの紡ぐ精霊語に応えるように、ゆらりと水面が揺れた。
いまやカーツの目には、はっきりと水の乙女の姿が映っている。
> 『お聞きしたいの、ウンディーネ』
『――わたしのことかしら?』
半ば透き通る身体を水面に浮き上がらせ、ウンディーネが答える。
> 『貴女の中にいるその大きな生き物は何? 自然の中で発生する生き物?』
『――わたしのともだち。
水の中に棲むもの、水で息をするものはみんな、わたしのともだち。
ねえ、あなたは?』
> 『それとも、この遺跡が出来た頃に何者かの手によって生み出され、
> この部屋の、この空間に留まるように命令を受けたモノ?
> 精霊である貴女の姿を認識しているような素振りはある?』
『ともだちはともだちよ。
どこで生まれたかなんて、些細なことよね。
わたしのこと、見えてるのかな。どうかしら。
でもね、水の中のともだちが動くと、わたしたちも一緒になって揺れるのよ――ほら、こうやって』
水中の何かが動き、水面がふたたび波立つ。
波に合わせるように、ウンディーネの姿も揺れた。
『ねえ、あなたもいっしょに遊ばない?』
> 『それと、水の底で光ってるあの小さな物。 あれは何?
> 魔力を持っている石だとか、金属だとか。 もしくは、宝石だとか・・
> 何の為に、貴女の中に沈められた物? あの大きな影は、アレを守っているの?』
『――なにかしら?
気にしたこと、なかったわ。
水の中に棲むもの、水で息をするものはみんな、わたしのともだち。
水の中にあるものはみんな、わたしとわたしのともだちのもの』
『ねえ、あなたはわたしのともだち?
いっしょに遊んでくれないの?』
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■GMから:
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カーツのターン9です。
セージ技能による「怪物判定」に失敗しました。
ウンディーネとの会話は、まあその、そんな感じです。
完全にフレーバー。ギャル語化パッチの導入には失敗しました。
◆判定
怪物の正体を確かめたいのであれば、ターンを消費して怪物判定を行うこと。
なお、正体不明のまま戦闘を行うこともできる。
この場合、戦闘終了後に、ターンを消費せず怪物判定を行ってもよい。
このまま戦闘を行う場合は、基本的な戦術を提示すること。