遺跡へ踏み込む
ガラフ(テッピン) 2011.05.14 [08:59]
トロンは爽やかな笑顔を湛えながら気の利いた事を口にする。
>「きっとラーダ神の加護がありますよ。何せ未知の遺跡に眠る叡智を探しに
> 行くわけですからね」
「素晴らしい事を仰いますな。では改めて、我らが星王の加護を祈る事に
しましょうぞ」
同族の年長者たる女性は相変わらずの豪放な態度で接してくる。
>「ガラフじゃあないか。
> このふたりに割って入るたぁ、なかなかのモノ好きだねえ?
> どこかの色男を思いだすよ、ははは!
> なぁに、心配なんざ必要ない。
> 心配するなら酒をおくれよ。
> それであたしの乾いた心も満たされるってもんさ」
「どこかの色男が何方なのかは分かりかねますが...
残念ながらワシも懐が苦しいので、酒は探索が終わってからで
よろしいですかな?」
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遺跡に向かう道中で野営を行う。
野営をするのはかれこれ5年ぶりになるし、経験があまりないので専らセリトや
メガーヌ姉の指示を受けながらやっている。
そのメガーヌだが、トロンにこんな話をしていた。
>「なぁトロン。
> あんたの魔力で、闇を作り出す石を作る事は出来るのかい?」
>「ドワーフは闇の中でこそ強力に戦える、ってことを、改めて思い知ってね。
> もしあたしが単独で動く時にゃ、その方が都合がいい場合があるのさ。
> 頼めるかい?」
魔法で暗闇を作り戦う。
確かに我々ドワーフは光の及ばない坑道に住んできたお陰で、
闇を見通す目を生まれもって授かっている。
その利点をこうして積極的に活用しようとは。
自分は文献を読み、魔術についても表面的な知識は得ているが、
それを自分の能力と結びつけて戦局を有利に導く、という
発想がまるでなかった。
同族の年長者であり冒険者としての先輩である女性の機転に、
ただ敬服するばかりであった。
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件の遺跡につくと、管理者らしき人間の若者が手続きと同時に色々と説明をしてくれた。
>「――結構です。
> どうやら転送先がそのたびごとに異なるようで、どこへ飛ぶかは
> 飛んでみなければわかりません。
> 飛ぶ先も魔法陣が『生きて』いなければならないので、飛んだ途端に石の中、
> ということはありません。ご安心を」
話を聞きながら、前回の無限の迷宮もそうだが、古代魔法王国では、こういう迷宮を
作り出すのが流行した時期があったのか?だとしたら、当時の建設者たちは
随分と退廃的な娯楽を欲していたようだ、などと些か不謹慎な事を考えてしまった。
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魔方陣は魔晶石に込められた魔力を代償に、無事起動した。
浮かび上がる文様、宙に浮くような独特の感覚―――
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着いた先はかなり痛んではいるが、石造の迷宮のようだった。
室内は明るい。初めて見るがどうやら魔法の灯りが点されているようだ。
セリトとメガーヌが、口々に言う。メガーヌのはいささか他人任せに過ぎるが。
>「さて、まずはざっと調べて方針を決めるとしようか」
>「さぁて、どう攻略する?
> とっとと深いところまで行って、がっぽり行きたいところだがねえ。
> 今回はスポンサーのあんたに一任だ、トロン」
「遺跡の構造にもよるだろうが、手分けした方がよいのか、それとも一塊で探索した方が
いいのか...皆はどう思われますかな?」
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PLより:個人的にはまず、
・1の部屋を探索する。
・2の部屋の怪物判定を行う。
・2の部屋の怪物が少人数でも何とかなりそうなら二手に分かれて
2と3の部屋を捜索。何とかなりそうもないなら2→3の順番に探索する。
・全員で4の部屋のストーンサーバント3体を排除する。
なんて風に考えてますが、皆さんは如何でしょうか?