遺跡へ

カーツェナル(さの) 2011.05.14 [06:31]

 セリトを先頭に、遺跡へと向かう。

 オランから蛇の街道を北に2日。側道へ入り、さらに半日。

 エストン山脈の南のはずれ、険しい山の中腹にその遺跡はあるらしい。

 セリトはこの周辺の地理を記憶しているらしく、

 野営に良さそうな場所や、湧き水などの位置も確認してくれていたなの。


 お陰でスムーズに野営の準備にも取り掛かれ、狩って来てくれた獲物を調理する事も出来た。

 シャロー村で手に入れた蜂蜜を少し混ぜよう。

 蜂蜜は上手く使えば、加熱によって肉が縮み過ぎるのを防ぎ、固くならないようにしてくれる。

 そして、肉汁が流れ出すのも防いでくれる優れた品。

 甘くなるんじゃないかと言う心配も、実はない。

 皆の口に合えば良いけれども。


 ベルさんには生肉が良いかな?

 処理して置いた内臓などもあるし、ベルさんが興味を持つならあげても良い。

 ただ、トロンさんはどんな反応するかな。

 どの部位のモノか分からないようにしてあげれば、大丈夫なのかな? 

――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――


 やがて遺跡が見えて来た。

 管理者さんらしき方が、読んでいた本に栞を挟んで立ち上がり、出迎えてくれたなの。

>「また来た、今回もよろしく頼む」

 セリトが軽く挨拶を交わして、遺跡内部へと進む。

 管理者のコンラートさんが説明をしながら遺跡へと案内してくれる。

> 通路の突き当たり、金属製の扉の前で立ち止まり、扉の脇の金属板に指で魔法文字を描いてゆく。

> ――と、金属板が光り、重そうな扉が音もなく開いた。

 コンラートさんの一連の動きをじっと見つめる。


> 開いた扉の先、そこは円形の広間。

> 床に魔法陣が描かれ、ぼんやりと光を発している。

> 脇には床と同じ材質の台座、その上に石盤。魔法装置のようだ

 確か、セリトの話ではここで転送が行われるとの事。


>「さて、準備はよろしいですか?」

 コンラートさんが魔法装置の前に立つ。

> 受け取った魔晶石を魔法装置に嵌め込み、指を石盤に滑らせて魔法装置を起動させる。

> 魔法陣がその輝きを急速に増した。

> 魔法文字が床から浮き上がり、回転し、組み換えられ、空中に新たな魔法陣を形成する


 落下とも浮遊ともつかない感覚を覚え、

「――ベルさん」

 梟を抱き締めた。

 器官の優れた動物では、怯えてしまうかも知れない感覚。
 
> ふっと周囲の光景が消え――

 


 次の瞬間には、別の場所に転送されていた。

「ベルさん、大丈夫?」

 腕の中のベルさんの様子を見て、無事を確かめる。

 うん、大丈夫みたい。


 飛行出来る鳥類は、あんな感覚は平気な部類なのかな?

 ボクは空を飛ぶ感覚なんて分からないから、想像が付かない・・

 でも、ベルさんが平気なら、それ良いなの。

 
 辺りを見回すと、さっきとは違う部屋・・微かな潮の香りがする。

>「さて、まずはざっと調べて方針を決めるとしようか」

 そしてセリトは動き出した。

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PL:だんぢょんだんぢょん!(゚w 。) 潮の香りと塔の予感!

   早速センスオーラで周りの精霊力チェックっ

   怪物の正体は何かしらっ わくわくでする(*ノwノ)

   ベルさんと絡む図。楽しい。うふふ。動物はイイネやっぱり(゚w 。)