新しい出会い
カーツェナル(さの) 2011.05.13 [04:51]
先のルーイン子爵のダンジョン捜索から数日。
意気投合したガラフさんと、セリトとボクで"銀月"というパーティを組む事になった。
そして本日、早くも"銀月"としてのお仕事が見つかったなの。
今回もセリトが以前訪れた事のある場所。
先のダンジョン同様、入る度に中の様子が変わるらしい不思議なダンジョン。
古代王国期の建造物って、そんな造りが多いなの?
「今回はどんな所に転送されるか、楽しみだねセリト」
いつもの様に肩車してくれるセリトに、声を掛ける。
「ガラフさんの治癒の力、頼りにしてるなの。
何かあった時は、お願いしますなの」
見下ろす形になっちゃうけど、ガラフさんにも声を掛ける。
当の本人は何だかわくわくそわそわ、嬉しそう。
だって。
同族の"あの人"と、今回一緒の冒険になるんだもんね?
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>「遺跡かぁ...ふふふ、ワクワクするなぁ」
魔術師の杖を手にした男の人が居る。
今回一緒にダンジョン捜索をしてくれる人。
あ、肩に梟が乗ってるなの。
そっとセリトに降ろして貰い、彼の元へ。
>「僕はトロン=マクレイン、賢者の学院の魔術師だよ。知った顔もあるようだけど、よろしく」
「カーツェナル=ゼノーアです。 カーツって呼んで欲しいなの。
えっと、弓を少しと、精霊の力を借りる事が出来ます。 宜しくお願いしますなの」
そっと差し出された手を握り返す。
「梟さんのお名前は、なんて言うの? トロンさん」
小首を傾げながらこちらをじっと見つめている梟を、
同じように小首を傾げながら見つめ返しながら尋ねた。
もしかしたら、ウサ耳のマントが気になってるのかもしれない。
でも駄目だよ、これはセリトからの大事な贈り物。
齧りたいならボクが今度、ちゃんと良いモノを用意してあげるなの。
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きょろきょろ。
居た!
「メガーヌさんっ」
その姿を見つけ、どーんと飛び込み、抱き付いた。
先の冒険で何だか大変な事になったらしいという話を、噂で聞いたなの。
「良かった、元気そうなの」
ぎゅうっと抱き締め、彼女はここに居るという実感を覚え込む。
「ねぇ、聞いて。 ボクもマルドルみたいに精霊さんが見えるようになったなの」
少し会わない間に、ボクも成長した。
――ちょっとだけ、セリトを焼いちゃったけど。
「ボク、頑張るなの」
両手でメガーヌの手を握る。
っと。
「あ、そうだ。
このシミター、使えるなら使って欲しいなの」
そう言って取り出したのは、初めて一緒に冒険した時に狩った、
ジャイアントリザードの皮をグリップに加工した、シミター。
「本当はモールとかマトックとかが良いんだろうケド・・」
ちょっと心配になりながらも、メガーヌに差し出して見た。
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>「さて、なにか質問は?」
>「無ければこれを。
> 現地にいる者に見せれば遺跡に入れることになっている」
封をした羊皮紙を手渡し、導師は話を締めくくる。
>「では諸君、幸運を。
> よい報告を期待している」
皆で、偉い導師さんのダンジョンの説明を聞き、このダンジョンの不思議さを再認識。
今回のお仕事は遺跡の内部の構造の調査をし、管理者に報告をする事らしい。
中にある財宝等はボク達の自由にしても良いとの事。
内部の情報についても報酬が出るみたい。
じゃあなるべく細かく調査しなきゃ。
皆で無事に戻れるように、頑張るなの。
はっ
魔晶石・・ましょうせき・・ましょー・・せき・・
「あ、あのあの・・トロンさん。
ごめんなさい・・魔晶石代が手持ちになくて・・あの・・
ここから戻った時の報酬でお返ししますので、助けて貰っても、いいですか・・?」
大事な事忘れてたなの・・
初対面でこんな事言い出すなんて、駄目なコだと思われちゃったかな・・
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PL:皆様宜しくお願いしますっ
リュートさんごめんなさい、いきなりですが魔晶石代貸して下さい(*ノwノ)
そしてベルさんへ、ちょーアプローチします(
メガーヌにシミターを貸し出します。
加工処理してますが、ただのフレーバーです。
02:43:30 さの@カーツ ≫ 遺跡の噂 2D6+4 <Dice:2D6[6,3]+4=13> ソコソコ知ってるらしい。