崩壊のきざし

GM(Lain) 2011.10.23 [11:38]

 ガラフは駆ける。

 家々、まばらに歩く人々、所々に設置された篝火。
 それらすべてを横目に見ながらも、足は止めない。

 いまは南門へ向かうことが最優先だ。

 万が一。
 万が一衛兵たちの手に余るなにかが生じていたとしたら。
 いま足を止めることが命取りになるかもしれない。

 駆けるうち、街道の先に小さな広場が目に入ってくる。
 集まっている村人の数は大雑把に全村民の半数をやや下回る程度だろうか。
 深夜、前もっての調整もなくいきなり集めたにしては上出来な数に思えた。

 その向こう、南門の方から2人の衛兵が駆けてくるのが見える。
 エルメルとフランツだろう。
 槍を手に、村人たちに大声で何かを呼びかけているようだ。

 時折手にした槍でガラフの方を、すなわち北を指す。

「ここは危険です、北へ逃げてください」

 繰り返しそのようなことを、彼らは叫んでいる。

 そして間をおかず、『危険』の内容をガラフは知るだろう。

「敵襲、南門に敵襲ーーーーーッ!
 オーガー1、ゴブリン4!
 従士長ほか衛兵2、狩人2で防戦中ーッ!」

 ガラフよりも百歩ほど南を、ひとりの衛兵――デニスだろうか――がそう叫びながら北西へ走ってゆく。

 冒険者たちに急を報せるべく遣わされたものと思われた。

-------------------------------------------------------
■GMから

 この記事への返信は「153_後方」カテゴリにチェックを入れて投稿してください。
 現在、このカテゴリに投稿できるのはガラフのみです。

 南門の敵は(衛兵の言を信じるならば)オーガー1とゴブリン4の計5です。

 アルフレドは2名を村人の避難誘導に、1名を冒険者たちへの伝令に回したようです。
 現在南門にいると思われるのは、アルフレド、ボリス、クラエスの3人と2人の狩人の計5人になりますね。

 8R終了時点でガラフはF4、デニスはF6、エルメルとフランツはG5にいます。

 デニスはE6まで出てから北へ向かう予定のようです。

 エルメルとフランツは村人を北へ移動させようとしています。

 なお、広場(G5)に集まった村人は推定で全体の4割強といったところです。
 半数以上がまだ家にいるか、移動の途上と考えてよいでしょう。

 行動をどうぞ!

 次の進行予定(=宣言の期限)は10月25日22時です。