駆ける。

ガラフ(テッピン) 2011.10.22 [22:44]

番に閂を外して貰い、中へ駆け込む。
すぐに背後で閂を掛け直す音が聞こえた。
どうやら無事に門は閉じられたらしい。
ほっと胸を撫で下ろすが、振り向きはしない。

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同族の中では健脚の持ち主として名が通っていた自分だが、
どうしてこう毎回全力疾走する羽目になるのか。
じゃらじゃらと擦れる鎖帷子の音と重みが恨めしい。
しかし、文句は言っていられない。

全速力で駆けながら南門の方角を見ようとするが、
如何せん村の各所に点在する建築物が視界を遮る。
村人が移動する様子が見えるが、悠長に話を聞く時間は到底無さそうだ。

「...仕方ない、現場への急行を優先させるしかあるまい」

村人から中途半端に話を聞くよりも、
一刻も早く自分の目で現状を確認した方がよいだろう。

大地を蹴る足に、更に力を込める―――

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PLより:投稿期限を過ぎてしまい大変申し訳ありませんでした(お詫び)

     【行動宣言】

     E4からF4へ脇目も振らず全力移動します。