賞賛

マルドル(LINTS) 2011.10.29 [22:10]

太鼓持ちを追う私の前に、王が立ちはだかる。
思わぬ行動に、メイスが空を斬る。

「――なん、だと――!」

身代わりになった、だと?!

ゴブリンとは、卑怯で姑息な生き物と聞いていたが。
その印象を大きく変えるに等しい行動だった。


「お前、賢いな」

「それに勇敢だ」

この作戦が誰かの入れ知恵であったとしても。
太鼓持ちには太鼓持ち以上の価値が無かったにしても。
仲間を庇って刃に身を晒すなんぞ、咄嗟にできようモノでは無い。


「あんたは、間違いなく『王』だ」


人間の言葉が通じるとは思わないが、
賞賛を口にするぐらい、かまわんだろう。

ならば、こっちもなおさら全力でかからねばなるまい。

これほどの『王』を捨て置けば、
第二第三の悲劇が必ず生まれる。
その賢さも勇敢さも、人間にとっては害意でしかない。

ならば、禍根の種は、ここで潰さねばなるまいよ。

確実に、な。


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ごぶろー
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出目低調ナリ