胸に躍る炎

チルグラ(ぱんとら!) 2011.10.20 [20:17]

 

「...ン......ッ!!」

渦巻くマナの気配が収束し、見える5匹の妖魔のうち3つ姿が地へと伏した。
そうですわ、そのままお眠りなさいませ。
そして、見当外れのところに落ちる手斧に安心しながら、もう一度。
近くの残る妖魔に向かって、

力が抜ける。
顔から血の気が引くという感覚を身を以てして理解する。
学院ではここまで激しく消耗したことがないから、びっくりしましたわ。
すかさずクーフェリアスが背中に手をあてて、おそらくは神聖な言葉を紡ぐ。
その戦士特有の固い掌から、温かなマナが流れ込んでくるのがわかる。
すごいですわ、神の奇跡を、身に受けているのねん......

「ありがとうクーフェ。貴方と貴方の神の絆に感謝いたしましてよ......!」

息をついて、杖を頼りに立ち上がる。
さあ、まだ戦は続いている。
何なら、やはり以前の依頼のようにダガーを持って戦わなければいけないのだ。
マルドルのおかげで、杖を妖魔の血で汚すことがないのが幸いね。
あの時は折れはしないかとひやひやしたわん!

南に篝火が灯っている。
仲間たちの声によるとゴブリンロードたちが迫っているらしい、
ならば、そちらも眠らせなければですわん...ッ...!!
でも、見えない、灯り!
ガラフの声が聞こえる。
「承知だわん!クーフェ、お願いいたしましてよ!」
次は、また、眠りの雲!!

こんなに怒涛のように魔法を繰り出したのは、初めてで目の前に星が跳びそうだった。
いいえ、もしかしたら、これはこの火花散る空気に興奮している光の精霊が
あたくしと一緒に夜に舞っているのかもしれない。


そんな事を思っている頭に、遠くから、笛の音。
南から!!

「ガラフ、お願いいたしましてよ!」

あたくしは、叫びながら

でも、何かが心で踊っている。
ともすれば、笑い出してしまいそうな。
狂うという予兆なのかしらん?


うふふ、ばかな。


すぐに杖を握りしめて、自分の頭で舞う姿を肉体に投影しようと
目を一瞬閉じて、身体の隅々まで意識をいきわたらせる。

「さあっ、参りますわん!!」


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PLより:
よし、ひさびさに長文がかけたぜ!!!

■ロード、太鼓持ち、ゴブリン一匹にスリクラ 2D6 → 3 + 3 + (3) = 9

はずしたーwww