深夜の語らい。
ガラフ(テッピン) 2011.10.09 [22:13]
村長宅へ一度戻り、仮眠を取っていた面々を起こして簡単に状況報告する。
その後マルドルと共に再び北西の門へと戻った。
身支度を整えた仲間も其処に合流する。
夜闇が辺りを染め上げ、静寂が支配している。
>「ガラフ...さっきはずいぶんハッタリかましちまったが」
視線を森へと向けたまま、マルドルが喋り出した。
>「本当は、全てを守りきる自信なんて無いんだよ」
>「無いんだがなあ...」
ぽつり、ぽつりと。心の襞から零れるように。
>「そんな自信のある人は天下の英雄か余程の大馬鹿くらいですよ」
>「やれる範囲で最善を尽くす、そうすれば神は必ず応えてくれます」
クーフェリアスは至高神の神官らしく、実に真っ直ぐな考えだ。
「クーフェリアス氏の言う通り。そんな自信は、持っている方が困る」
苦笑しつつ言ってから、マルドルを見る。
「だが、自信がなくてもやらなくてはならん事はある。
今が正にその時じゃ。
大切なのは、我々には出来る事がある、という事ではないかな?
お主の言葉は、しかとアルフレド氏の心に響いたと思うぞ」
この様な時に、上手い言葉がなかなか思いつかない。
>「心配性で悲観的だが。現実的で堅実。
> アルフレドは、いい隊長だなあ。
> あんな人に愛される部下どもは、幸せだよなあ」
ふうと息をつく。其処に居るのはもう普段のマルドルだ。
>「確かにアルフレド隊長は良い人ですよね、
> 従士達から見ればおっかないでしょうけど」
こういう発言をする時のクーフェリアスは、年相応の青年だ。
「ただの"よい人"では兵士の命を預かる役は果たせぬだろうよ。
優しさには厳しさが必ず伴う。真にアルフレド氏はよい隊長じゃ」
>「冒険者のアフターサービスって事で村だけでなく従士長達も守る
> それでいいんじゃないんですか?」
それは流石にお気楽過ぎる発言に思ったが、若さ故と判断し、
責めない事にする。代わりに、
「そこまで出来る余裕があればいいのだがの」
一言だけ、応えておく。
少し間を空けてから、マルドルへもう一言。
「それとマルドルよ。アルフレド氏も、お主と仕事が出来てよかった、
と考えているだろうよ」
かく言うワシもな、の言葉は口には出さないでおく。
またしても静寂。
>「襲撃するにはいい感じに暗いなぁ
> これで昼間みたいに見えるなんて妖魔はどんな眼の構造なんだろう?」
突拍子もない事を口にするクーフェリアス。
「ワシ等鉱山妖精は、光の届かぬ洞窟で生活する故だが...
妖魔共は暗黒神の恩寵によると思うがな...
こればかりは当人に聞いてみるしかあるまいよ、残念ながらワシは
奴等の言語を話す事は出来んがの!」
現実的に見えて、時に妙に空想的だったりする。
彼も他の仲間に劣らず、個性的だ。
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PLより:マルドルの絡みに応じての短レスです!